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【最新版】コンテンツSEOとは?基礎知識から作業手順まで徹底解説

「 コンテンツSEOって、普通のSEO対策と何が違うの?  」「 コンテンツSEOって結局何をすればいいの? 」と思われている方も少なくないと思います。

昔に比べてGoogleなどの検索エンジンの性能が向上しており、今ではユーザーにとって役立つ情報や、専門性のあるページをウェブサイトに追加していくことがアクセス数を上昇させるための方法であり、コンテンツSEOが必要な理由でもあります。

本記事では、初心者の方でも分かりやすいようにコンテンツSEOの基礎知識からメリットやデメリット、コンテンツSEOを実施する際の具体的な作業手順について解説していきます。

コンテンツSEOとは

コンテンツSEOとは、SEO( 検索エンジン最適化 )の一種で、潜在顧客に製品・サービスを認知してもらうことを目的にして良質なコンテンツを継続的に発信しサイトに積み上げていき、それをGoogleなどの検索結果ページで上位表示させ、検索エンジンからの流入を増やす手法を指します。

この手法はBtoC、BtoBなど業界を問わず多種多様な業種で活用されていますが、主に「 見込み顧客をオーガニックで獲得する 」ために行われる施策です。そして現在のWebマーケティング上では、コンテンツSEOを理解していないとウェブ上で集客することはかなり難しいと思います。

分かりやすく言い換えると、コンテンツSEOでは自社と関連する各検索キーワードに応じて、受け皿となるページを用意することで、アクセス数の増加を目指すものになります。

まずはSEO対策について知りたい!という方は、以下の別記事で解説していますのでこちらをご覧ください。
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コンテンツSEOとコンテンツマーケティングとの違いって?

「 コンテンツSEO 」と「 コンテンツマーケティング 」は、似てるようで意味合いは異なります。コンテンツマーケティングの手法の1つとして、コンテンツSEOがある、と考えて下さい。

まずコンテンツマーケティングとは、ユーザーに価値あるコンテンツを提供し、見込み顧客のニーズを育て、購買を経て、最終的にファン化させることを目的とした一連のマーケティング手法です。つまり、集客したユーザーを最終的にファン化させ、リピーターとして定着させることをゴールにしています。

一方コンテンツSEOは、ユーザーに価値のあるコンテンツをブログなどを通して投稿し、何かしらのキーワードを検索したユーザーを、検索結果から自身のサイトに呼び込むための施策のことを刺します。

2つの繋がりを言葉にすると、「 コンテンツSEO 」を実施して良質な検索ユーザーを自社サイトに引き込み、「 コンテンツマーケティング 」の促進に繋げる、というような感じです。

コンテンツSEOは「 集客 」、コンテンツマーケティングは「 集客からの購買、ファン化 」を目的としていることが大きな違いです。これを混合して考えてしまうと失敗してしまう可能性があるので気をつけましょう。今回、本記事では集客の基本であるコンテンツSEOについて解説していきます。

関連記事:SEOとコンテンツマーケティングの違いと成功させるためのコツとは⁉

コンテンツSEOを行う目的とは

コンテンツSEOを行う最終目的は集客です。そして多くのユーザーに訪れてもらえるサイトにするためには、下記2つを目標に進めていきます。

①様々なキーワードで検索ユーザーを集める
②被リンクを獲得する

次に、これらについて具体的に説明します。

目的① 様々なキーワードで検索ユーザーを集める

過去に行われていたSEO対策では、サイトに1つのSEOキーワードを設定していました。つまり、トップページだけにSEOキーワードを設定し、トップページのみが検索結果で上位に表示されるように取り組んでいたということです。しかし、例えば「 美容 サプリ 」でキーワードを設定していたとすると、これではそのたった1つのキーワードからの流入しか獲得できていないことになります。

そこで、「 美容 」に関連するダイエット、肌荒れ、ビタミンなどの関連コンテンツをサイトの別ページ( ブログ記事など )に追加していくとどうでしょう。以前のようにトップページだけでなく、幅広い関連キーワードでの上位表示の可能性が高まるため、より多くのユーザーの流入が期待できます。

とはいえ、人気のあるキーワードでは競合サイトも多く、上位表示することがなかなか難しいです。初めの段階は、上位を狙いやすい競合性がそこそこなミドルワードやスモールワードでコンテンツ追加して、検索流入を増やしていくようにしましょう。

関連記事:【SEO対策】キーワード選定の方法と便利ツール7選

ビッグワード、ミドルワード、スモールワードの違い

まず、ビッグワードとは「 ダイエット 」など、大きなカテゴリーのことを言います。こうしたワードは相当な検索数があり、ダイエットに関する「 何らかの情報 」がほしい人が検索をしていることになりますが、ユーザーがどのような情報がほしいのかまでは明確ではありません。

次に、ミドルワールドです。例えば、「 ダイエット サプリ 」では、「 ダイエット 」だけに比べて調べたい内容は絞り込まれていますが、ダイエットサプリのどの情報がほしいのかまでは分かりません。

これがスモールワード「 ダイエット サプリ 安い 」になると、検索数は上記2つと比べて少なくなりますが、「 ダイエットサプリを安い価格で購入したい 」と考えている人が検索するキーワードなので、このキーワードで検索しているユーザーは、購買や何らかのアクションに結びつく確率が高くなります。

ミドルワードやスモールワードを設定して検索結果で上位に表示されやすいコンテンツを増やし、ドメインパワー( 検索エンジンが評価するサイトが持つ力 )を高めていくのがコンテンツSEOということです

関連キーワードを決め、その分野での専門性の高いウェブサイトに成長させましょう!

目的② 被リンクを獲得する

ある程度の被リンクがつけば、価値のあるページだと検索エンジンから認識され、ドメインパワーが上がりやすくなり、新しいコンテンツを追加した際も上位表示できる可能性が高くなります。

ちなみに、被リンクというのは「 外部リンク 」のことで、他サイトやブログで紹介されている自社コンテンツのURLリンクのことを言います。コンテンツSEOを継続し、価値のある良質なコンテンツを作成し続けることで被リンクを獲得できる、すなわちドメインパワーを上げることができます。

関連記事:良質な被リンクの集め方から悪質な被リンクへの対策まで解説

コンテンツSEOが必要になった背景

まず結論から言うと、コンテンツSEOが必要になった理由は、Googleなどの検索エンジンの技術が向上し、コンテンツの内容( 構造や文章 )を細かく理解できるようになったためです。

しかし、検索エンジンが今のように進化する以前は、そのアルゴリズムの裏をかいたようなSEOが行われていた事実もあります。

その当時と同じような方法でコンテンツの作成をしてしまうと、悪気はなくてもGoogleからペナルティを受けてしまう可能性もありますので、コンテンツSEOの本題に入る前にその歴史について少し紹介しておきます。

小手先のテクニックを用いた「 ブラックハットSEO 」が流行

今からおよそ8年前の2012年以前、自社サイトを上記表示させるためのSEO対策として、ユーザーにとって役に立つ情報を作成して提供するよりも、小手先のテクニックで検索順位を無理やり上げるような手法が横行していました。

そうした手法は「 ブラックハットSEO と呼ばれ、代表的な手法には以下のようなものがあります。

・既にある記事をコピーして作成する( コピーコンテンツ )
・キーワードを文章内に不自然に詰め込む( ワードサラダ )
・被リンクを自作自演または購入して大量に設置する

こうした小手先のSEO対策が行われたことで、品質の低いページが次々と検索結果の上位に表示されるようになり、ユーザーにとって本当に価値のある情報が届かないようになってしまいました。

「 ホワイトハットSEO 」すなわちコンテンツSEOの発足

Googleは先ほど説明した状況を打破するためにも、ブラックハットSEOを良しとしないための対策を考えました。それはペンギンアップデートとパンダアップデートと呼ばれる、Googleがランキング付けするアルゴリズムを改良するものでした。

◆ペンギンアップデート … 自然ではない人工的な被リンクの大量設置を見抜き、ペナルティを与えるもの
◆パンダアップデート … コピーコンテンツやワードサラダなど低品質なページの検索順位を下げるもの

これらが実装されたことにより、小手先のSEO対策に走っていたウェブサイトのページはペナルティを受けて圏外に飛ばされるようになりました。Googleの検索エンジンのクオリティが向上し、その後も進化を続けているため、現在ではほとんどのブラックハットSEOはペナルティや低い評価を受けてしまうようになっています。

そんな中、検索結果での順位が急上昇したのが、ユーザーに役立つ価値のあるコンテンツを掲載したページでした。これが、「 ホワイトハットSEO 」であり「 コンテンツSEO 」の発足です。

ホワイトハットSEOすなわちコンテンツSEOとは、検索エンジンが推薦する方法でSEO対策を行いながら、ユーザーに質の高いコンテンツを提供する真っ当なSEO対策のことを意味します。

コンテンツSEOでは良質なコンテンツを作成する必要があるので、時間や人材コストはかかりますが、検索流入を増やしたい企業としては避けて通れない道になるでしょう。次に、コンテンツSEOのメリットについて紹介します。

コンテンツSEOのメリット4選

コンテンツSEOはSEO対策の一つとして検索結果で上位表示を狙うためのものですが、それだけでなく他にもメリットがあるので紹介します。

実施するのに費用がかからない

ウェブサイト内に記事を投稿していくという作業を自社で出来るのであれば、コンテンツSEOを実施するのに費用は全くかかりません。サイト運営者がSEOや投稿する内容に関して専門的な知識を持っていることが望ましいですが、本記事などコンテンツSEOに関する記事を読んで勉強すれば誰でも挑戦できます。

大きな効果を出すために、業者や外部のライターに任せるという手段もありますが、誰でもリスクなしで始めることが出来るので、初めは試行錯誤でも自分たちでコンテンツを増やしていくサイト運営者も少なくありません。

ウェブサイト自体が資産になっていく

コンテンツSEOとして行うことは、ウェブサイトの資産としてどんどん蓄積されていきます。Google検索エンジンとユーザーの双方から高く評価されるコンテンツを作成することは簡単な作業ではありませんが、その時間を惜しまずに作り込むことで検索結果からユーザーが訪れ、問い合わせや購入に繋がる流れを生み出すことが出来るのです。

すぐに効果は出ないのでモチベーションを高く保つことは難しいかもしれませんが、未来への投資になりますので、ぜひ取り組んでください。

拡散性が高く幅広いユーザー層にリーチする

ユーザーにとって興味のある記事を作ることができれば、SNSなどを通してユーザー間で拡散してもらえる可能性も少なくありません。これはつまり、検索行動をするユーザーだけでなく、これまでその商品やサービスを知らなかったユーザー層にもリーチ出来るということです。

ユーザーが拡散したくなるような面白い記事や、興味深い記事を作成できれば、自然に他のブログなどでも紹介されて被リンクが集まり、更にSEO効果を向上させることができます。

ブランドの認知度を高めることができる

コンテンツSEOは、ブランディングの一環としても強力な手法だと言えます。継続して記事を投稿し続けるだけでなく、修正や加筆を加えてコンテンツの価値をどんどん更新していくことも、SEOの順位を上げるポイントです。

その結果ユーザーの受け皿となるコンテンツの量はもちろん増えていきますし、アクセス数も自然と増えます。このような流れを作れて初めて「 ブランド 」の認知に繋がり、その専門分野における地位を確立することが出来ると言えるでしょう。

コンテンツSEOのデメリット4選

では次に、コンテンツSEOを実施するにあたってのデメリットを紹介します。デメリットと呼ぶほどの内容ではありませんが、下記のような点を考慮するように心がけましょう。

効果が出るまで時間がかかる

これはコンテンツSEOだけでなくSEO全般で言えることですが、対策し始めてから、実際に効果が出るまでに時間がかかってしまいます。効果が出ると言うのは、ここでは検索結果で上位に表示されることを刺します。

場合にもよりますが、効果が出るのは平均でも半年後くらいに考えておきましょう。何かのイベントやキャンペーン等ですぐにアクセス数を集める必要がある場合は、リスティング広告などを利用して露出度を増やすと良いでしょう。

関連記事:【SEO効果】集客アップにつながる検索エンジンから評価されやすいサイトを作るには⁉

コンテンツの定期的な更新が必要

コンテンツSEOで成果を出すには、質の高いコンテンツを作成し続けるだけでなく、過去に作成した記事を更新していく作業も必要です。上位表示できているからと言ってそのまま放置していると、周りに有益な記事や最新の情報が書かれている記事がどんどん増えていき、順位は徐々に低下していきます。

そのため、定期的に記事をチェックし、新しい情報があれば追記するなどして更新を重ねていきましょう。少し面倒に思われるかもしれませんが、担当を分担するなどして上手くそのサイクルを回すことができればそこまで大変な作業にはならないはずです。

関連記事:SEOとサイト更新頻度の関連性とは? 更新の際のテクニックも解説

マイナス評価となる可能性がある

コンテンツSEOを実施すること自体は良いことなのですが、ただ記事を量産していくだけではSEOにおいて逆効果になってしまう可能性あります。先ほどのSEOの歴史の部分で「 ブラックハットSEO 」について簡単に説明したように、Google検索エンジンの技術が向上したこともあり、例えば不自然にキーワードを多く張り巡らせるなどしてしまうと、「 低品質なコンテンツ 」だと認識されてしまうためです。

これからコンテンツSEOを始めようと考えている方は、この記事を最後まで読んでSEOに関するある程度の知識を身につけられることをおすすめします。

SEOの為だけじゃないコンテンツSEOの魅力

コンテンツSEOは「 SNS 」とも相性が良い

FacebookやTwitterなどのSNSが普及したことが、コンテンツSEOが人気となっている一つの大きな理由でもあります。

もしブラックハットSEOで挙げられたような方法で記事を作成した場合は、SNSで拡散されてもその内容に興味を持つ人は少ないと思います。しかし、コンテンツSEOではユーザーにとって価値のある情報発信を目的として記事を作成するので、FacebookやTwitterでの「 いいね! 」や「 リツイート 」「 シェア 」が得やすいのが特徴です。

それだけでなく、コンテンツSEOのためにと作成したコンテンツ自体がSNSへの投稿ネタになります。SNSを運営している企業が多い中、どんなことを発信すれば良いのか、と頭を悩ませている方も多いと思います。

新しい記事を書いたらそれをSNSを利用してコンテンツとして拡散することは、認知度を高めるためにもコンテンツSEOを実施するにあたって意外と大切なことです。こうした良い連鎖からの恩恵を受けるためにも、SEO対策としてだけではなく本当にユーザーにとって魅力的な記事を作成するようにしましょう。

作成したコンテンツは商談やプレゼンでも活用できる

そして皆さんに知っておいていただきたいことがあります。SEOを目的に作成したコンテンツは、オンライン以外の場面でも活用できます。

具体的には、コンテンツ作成時にまとめた内容を流用し、商談の提案ツールを作るなどです。人々にとって価値のある情報になるよう考えて作成したコンテンツですので、考え方によっては活用できるシーンはたくさんあると思います。

SEOを「 コンテンツマーケティング 」の視点から進めよう

上記でお話したような、作成したコンテンツをSEO、SNS、商談などあらゆる用途で駆使して販売促進に繋げる手法を「 コンテンツマーケティング 」と呼びます。

インターネットやIT技術などデジタルを活用したマーケティング手法のことを「 デジタルマーケティング 」と呼ぶのですが、コンテンツSEOにも関連する「 コンテンツマーケティング 」を実施することは、現在のデジタルマーケティングの世界では主流となっています。こうした時代だからこそ、どんな企業でもコンテンツマーケティングの視点を持たないウェブサイトの運営はこれから厳しくなっていくと考えられます。

本記事を読まれている方の中には、コンテンツSEOについて絞って勉強されている方もいるかもしれません。もちろんコンテンツSEOについて知識をつけることは必要ですが、実際に施策を進めていく際には、SEO対策としての観点だけに囚われないようにしていただければと思います。

作成したコンテンツはどのように活用してくかまで、マーケティング戦略の全体像を組み立てながら進めていけるようにしましょう。

▼SEOとコンテンツマーケティングの違いが気になる方はこちら▼
https://madalis.jp/article/seo-marketing/

コンテンツSEOの考え方とは?

ここまで読んでくださった皆さんには、ここから本記事のメインとなるコンテンツSEOの作業手順について解説していきます。まず、コンテンツSEOを実施するにあたっての考え方はこのような感じです。

目的  : 検索ユーザーのお悩みや疑問に対し、ページという「 受け皿 」を準備する
やること: SEO対策を施した新しいページ(コンテンツ)を継続して作成する

上記からも分かるように、やることは記事をどんどん書いていくことだけですので、コンテンツSEOはシンプルで簡単です。ページ数を増やすことは検索ユーザーの入り口を増やすことに繋がりますので、何よりも優先しましょう。

とはいえ、どんな内容のページでも追加さえしていけばアクセス数が伸びるというわけではありません。

例えば「 先日は社員同士でディナーをしてきました! 」などのような近況報告的なブログですと、SNSへの投稿ネタとしては問題ありませんが、SEO対策の観点からするとほとんど効果はないと考えて良いでしょう。

検索ユーザーは自らの悩みや疑問をキーワードに変換し、Googleなどの検索欄に入力しています。すると、検索エンジンはユーザーに価値のあるコンテンツを提供するために、その回答となるようなページをまとめ、検索結果として提示しています。

結論を言うと、検索ユーザーが抱えている悩みや疑問を100%解決できるような回答を記事にしてページ化すれば、自然と検索エンジンが選んでくれるようになるので、検索結果で上位に表示させることもできてしまうということです。

こうしたことからも、コンテンツSEOを実際にスタートさせる際には、既存のお客様やターゲットとしている人たちが

・どんなことに興味があるのか
・何が知りたいのか
・どんな悩みを抱えているのか

を洗い出していき、それぞれ作成するページにキーワードを設定してどんどん作成していきましょう。その際は、自分が設定したいキーワードで実際に検索してみて、上位に表示されているページの内容や構成を参考にすると良いでしょう。

検索ユーザーの課題を解決してあげることができるようなコンテンツを継続して作成していくことが、コンテンツSEOの本質です。それでは、ここからはコンテンツSEOの具体的な手順について解説していきたいと思います。

コンテンツSEOの手順とやり方

1.自社の商品・サービスを分析する

まず初めに、どんなコンテンツを作成していくかは、自社の商品・サービスを基に考えます。まずは自社の商品・サービスを箇条書きにしてみましょう。

この時のポイントは、できるだけ細かくカテゴリ分けすることです。

例えばサロンで言うと、「 フェイシャルエステ 」と「 痩身エステ 」ではターゲット層が大きく異なりますよね。

それはすなわち、それぞれのターゲットとなるユーザーの求めている情報や検索キーワードも異なるということです。肌を綺麗にしたいと考えている人が、痩せたいと思っている人と欲しい情報が同じなわけはありませんよね。

会社の商品やサービスを細かく分けて考え、それぞれのターゲット層がキーワードで検索した時の受け皿となるページを作成しなくてはいけないということを必ず念頭に置くようにしましょう。この作業が、コンテンツSEOの原点となります。

2.ターゲット層が抱えていそうなお悩みや要望を考察する

商品・サービスの洗い出し作業ができたら、各商品・サービスを必要としている人はどんな要望を持っているのか、何で困っているのかを考察して突き詰めていきます。

例えば、「 痩身エステ 」のターゲットになるであろうお客様をイメージし、そのお客様が気になるであろうことをリストアップしていきます。ここでは、実際に働いているスタッフにお客様からよく質問を受ける内容などをヒアリングすることも非常に有効です。

【 まだ自分自身のニーズを自覚していない段階 】
・洋服をキレイに着こなしたい!1ヶ月間でどのくらい痩せることができる?
・ランニングや筋トレだけで美Bodyは手に入らない?

【 すでにニーズを自覚している段階 】
・料金の相場は?
・どのくらい通えば効果があるの?

このようにピックアップされた内容を、コンテンツ候補にしていきます。

3.作成するコンテンツに優先順位をつける

コンテンツ候補をリストアップした後は、作成する優先順位をつけていきます。優先度をどのように判断するかは、以下の2つのポイントを参考にしましょう。

① お客様のニーズが高いか
② 検索回数が多く、SEO的に効果が高いか

また、新商品や新サービスに絡んだコンテンツで社内で出来るだけ早く公開したいものなども優先度は高くなります。

文字数が2000字以上になるなど、ひとつのトピックで内容のある記事に出来る場合は単独でページ化し、もし内容が薄くなりそうなトピックがあれば、関連するトピックを複数まとめてひとつの記事にしてみましょう。

4.対策するSEOキーワードを決める

作成するコンテンツが決まったら、次はキーワードを設定します。これは、「 自分の悩みや疑問に対する答えを求めている人は、どんなキーワードで検索するか 」を想定して決めます。具体的な方法は下記を参考にしてみてくださいね。

検索キーワードを複数ピックアップする

まずは、そのコンテンツの候補となるキーワードをできるだけ多く書き出してみます。もしその時に候補となるキーワードがなかなか思い浮かばない場合は、検索エンジンのサジェスト機能を利用することをおすすめします。

検索エンジンのサジェスト機能とは、検索窓に検索キーワードを入力した際に、関連したワードを推測して表示してくれる機能のことです。例えば、「 痩身エステ 」などと入れると「 痩身エステ 効果 」「 痩身エステ 体験 」などと出てきます。

関連記事:上位表示するキーワードについて徹底解説

キーワードの検索ボリュームを調べる

いくつかキーワードの候補をピックアップすることができたら、次はGoogleが提供している「 キーワードプランナー 」でそれぞれのキーワードの検索ボリュームを確認しましょう。検索ボリュームというのは、どのくらいそのキーワードが検索されているかということです。

しかし、決して検索ボリュームの大きいキーワードを選べば良いわけでもありません。というのも、検索ニーズの高いキーワードだと競合サイトが多く、上位にランクインするには難易度が高いためです。SEOの恩恵をなるべく受けれるようにするためにも、
検索ボリュームがそこそこなキーワードを選ぶようにしましょう。

また、キーワードは「 痩身エステ 」など1単語ではなく、細分化( 2種類以上を掛け合わせる )することでより上位を狙いやすくなりますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。

5.競合サイトの記事をチェックする

キーワードが決まれば、次はそのキーワードで実際に検索し、検索結果で上位に表示されている競合のサイトを見て、「 ユーザーにとって価値があるとGoogleから評価されている記事 」を参考にしましょう。

例えば、「 ダイエットをして洋服をキレイに着こなしたい!1ヶ月間でどのくらい痩せることができる? 」というページを作る際は、Googleで実際に「 1ヶ月 ダイエット 効果 」で検索し、上位1位〜5位にランクインしている競合の記事をチェックします。

その際は、下記のような点に注目してください。
・どんな内容が書かれているか
・どのようなトピックで構成されているか
・写真や図がどのように活用されているか
・検索結果で出るタイトルやその下の概要(メタディスプリクション)

そのほかにも、読んでいて「 なるほど! 」と思うような分かりやすく説明されているポイントも参考にするようにしましょう。

何も情報がない状態で、2000字もの文章を書くのは確かに難しく感じるかもしれません。しかし、上位にランクインしている競合の記事はそれ以上にボリュームがあるものが多いので、それらを読み込むという作業をすれば、自分が作るべきページの構成や内容はイメージできるはずです。

自分の想像しているイメージだけで記事を作り始めてしまうと、途中で行き詰まってしまいます。必ずGoogleから評価されている上位のページを読んで、ヒントを獲得しましょう。

6.コンテンツの原稿を執筆する

コンテンツを選んでキーワードを設定し、競合サイトの記事で情報収集ができたらいよいよ執筆です。抑えておいていただきたいポイントをまとめてみました。

文字数が2000字を超えるときは、メモ帳やWordに下書きする

文字数が比較的多くなる場合は、いきなり投稿画面で直接文章を作成していくのではなく、まずはメモ帳やWord上で下書きするようにしましょう。

ウェブサイトの管理画面上で文章を書いていくとなると、スピードが落ち、文章全体が見えにくくなりあまり効率がよくありません。もっとサクッと開いて作業が出来るメモ帳などでまとめ、完成した文章をコピー&ペーストで投稿画面に移すようにしてみてください。

文字数が1000文字以下など少ない場合はどちらでも良いかもしれませんが、大前提として文字数が多い記事の方が有益な情報が詰まっているとGoogleから評価されやすいですし、実際にそうなのでなるべく5000文字以上など、ある程度ボリュームのある記事にすることを推奨します。

関連記事:SEOに強いブログ記事の書き方の手順と12のコツ

お客様へ実際に話しかけるような感じで書く

どれだけ良い情報を含んでいたとしても、読み手が記事として「 分かりにくいな 」「 あまりテンポ良くなくて読みに食いな 」などと感じさせてしまったら、せっかくアクセスしてもらえてもすぐに離脱されてしまう可能性もあります。SEOコンテンツの記事を作成する時は、読み手に語りかけるような気持ちで書いてみてください。

教科書のようなかしこまった文章よりも、お客様からの質問に回答する時のように話しかけるような文章の方が、読み進んでもらいやすくなります。 自分にとってベストな回答をしっかりと練り、記事に落とすようにしましょう。

7.コンテンツをページ化する

ここまで来れば作業もあと少しです、頑張りましょう!原稿が書けたらあとはコピー&ペーストでウェブサイトの投稿画面に移し、見やすくなるよう調整したり、画像を挿入、内部リンクを設置したりとSEO効果が出るよう対策します。今回は、その中でもマストでやっていただきたいことを紹介します。

titleタグやmeta descriptionタグを最適化する

SEOで最も重要とも言える、ページタイトル( titleタグ )やページの説明文( meta descriptionタグ )を最適化しましょう。

まず、ページタイトルを最適化するというのは、「 
キーワードを含め、30字程度で簡潔にまとめる 」という作業を行います。その理由は、特にスマートフォンで検索結果を見た場合、表示される文字数が20字程度に省略される可能性があるからです。

キーワードを入れるのはもちろんですが、どんな有益な情報が得られるのかが分かるようなユーザーの心を掴むメッセージを端的に伝えましょう。

また、ウェブサイトの説明文を検索結果に表示させる為のタグを「 metaタグ 」と言います。実際に検索した際にはパソコンであれば120字程度、スマートフォンであれば50字程度が表示される形になりますので、80字前後で重要な内容は前方に書くようにしましょう。

これらのタグを最適化するだけで、Googleに対するSEO効果はもちろんですが、検索ユーザーにとっても分かりやすく魅力的なページと認識してもらえるようになり、順位は自然とアップしていきますよ。

関連記事:【SEO】metaタグって本当に必要?5つの効果と押さえておくべき8つのポイント!

画像は適度に挿入し「 代替テキスト 」を設定する

ユーザーに読み進めてもらうには、ところどころ画像を挟み込んでいくのがポイントです。というのも、文字数が数千もあるにも関わらず画像が1枚もないと、訪問者の読み進めたい気持ちも薄れ、離脱率が上昇してしまいます。

工夫としては、大きな段落には必ず1枚画像を設置すると良いです。ビジュアル的にも見やすく、内容も伝わりやすくなるため、訪問者に最後まで読んでもらえる確率は必ずアップします。

またそれだけでなく、挿入した画像にはaltタグ( 代替テキスト )をキーワードを含む形で設定するようにしましょう。そうすることでGoogleがページを評価する際に画像も認識するためSEO効果が期待できますし、上位にランクインしやすくなります。

内部リンクを設置してウェブサイト内を回遊してもらえるようにする

その記事に満足してもらえたとしても、それでそのままそのページを閉じられてしまったらせっかくアクセスしてもらえても、見込み客として囲い込めたことにはなりません。

最後に商品ページへ誘導したりするのももちろんですが、SEOの観点からも関連するサイト内の記事を内部リンクとして貼ることは効果的ですので、別ページも見てもらえるような工夫をしてユーザーの関心度を引き上げましょう。

大きなメリットをまとめると、
・訪問者の利便性が向上し、ウェブサイト内の移動にストレスがなくなる
・閲覧ページ数や滞在時間が増加し、直帰率が下がる
・内部リンク先のページの検索順位も向上する

のような感じです。これは実施するしかないですよね。SEOの内部対策について詳しくは下記の記事をチェックしてみてくださいね。
https://madalis.jp/article/seo-internalmeasures/

( 上記のような流れで、関連ページがある場合はこまめに誘導するようにしましょう!)

8.次のコンテンツ作成に取りかかる

記事を投稿画面に移して、内部リンク整備やSEO設定が終われば、あとは公開するだけです。ここまでがコンテンツSEOを進めていく際の流れになります。一つのコンテンツを作り終えたら、トピックがある限りは優先順位の順番にどんどんとこの作業を繰り返していきます。

もし、候補に挙げていたトピックのコンテンツ化が全て終わったら、競合サイトを参考にすると色々アイディアを収集できるはずです。20記事作ったから終わり!ではなく、会社の商品やサービスに関連するキーワードは全て網羅する勢いで貪欲にコンテンツSEOへ取り組みましょう!

少し長くなりましたが、コンテンツSEOの作業手順は以上です。最後に、コンテンツSEOでより上位を目指したいという方が取り組むべきことについて少し解説します。

コンテンツSEOで上位を狙うためにやるべきこと

リライト( 加筆・修正 )でコンテンツを更新する

リライトとは、「 すでにリリースした記事をテーマは同じままに文章を加筆修正し、ユーザーの利便性を考慮した、より良いコンテンツへとブラッシュアップしていく作業 」のことを意味します。

特に、上位表示することができなかったコンテンツに関しては「 上位サイトとの違いは何か 」「 何が足りないのか 」を考え、書き直してみるようにしてください。

リライトすることはGoogleに更新性があるページだと伝える役割にもなりますし、最初リリースした時には足りていなかった部分があったとしても、そこを補っていくことで、どんどん上位表示に近づくことができます。

本記事でも少し触れましたが、更新作業は担当を決めておき、よりコンテンツSEOの効果を発揮するためにもリライトを欠かさないようにしましょう。

コンテンツSEOで絶対にやってはいけないこと

コピー&ペーストでコンテンツを作成する

記事を作成する際に、他のクオリティの高い記事の文章をコピー&ペースト( 以下、コピペ )すると作業効率も上がりますし、ついやってしまいたくなりますが、Googleからのペナルティの対象になってしまいます。

ペナルティの対象になるということは、検索結果での順位が大きく下がったり、ランキング圏外に飛ばされてしまうということです。せっかくコンテンツSEOに取り組んでいるので、このような事態は避けたいですよね。

また、自分がやる場合だけでなく、他社にコピペされた場合もSEOへマイナスな影響を与えてしまう可能性があります。

そのようなことにならないよう、コピペチェックツールでチェックするようにしましょう。もしチェックした際に、自社のコンテンツがコピーされていた場合は、Googleの「 著作権侵害による削除 」というウェブマスター向けの申請フォームを利用し、削除申請しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ここまで、コンテンツSEOの基礎知識からメリット・デメリット、具体的な作業手順まで一通り解説しました。

コンテンツSEOを実施するにあたり、かなりの時間と労力がかかってしまいますが、これからの時代、コンテンツSEOで蓄積していくものは必ず会社の財産となり、集客や売り上げに結びつくはずです。

本記事を読んでいる皆さんが今、コンテンツSEOを始めるか、諦めてしまうかによって、集客力や売り上げなど様々な面で、数年後の会社の在り方が大きく変化します。

初めは誰もが試行錯誤しながら取り組みます。分からないことがあれば調べたり、どうしても行き詰まってしまったら業者に相談するなどして、”未来の会社作り” をしていきましょう!