Wantedly

Wantedlyのビジネスモデルについて徹底解説!最近話題のビジネス版SNSの実態とは

近年、非常に話題に上がることも多くなった『 Wantedly 』。

活用して人材を獲得している企業も増えてきたのではないでしょうか。

今回の記事は、改めて『 Wantedly 』のビジネスモデルについて確認し、さらなる徹底活用につなげていけるような記事になっております。

コロナウイルスにより様々な状況が一変しております。

人材獲得においても、大きく様変わりしている中、『 Wantedly 』のビジネスモデルからしっかりと理解し、より有効活用していきましょう。

まずはWantedlyについて確認しましょう!

WANTEDLY本題に入る前に、まずはWantedlyそのものについて確認していきましょう。

Wantedlyのサービスを運用している会社について

Wantedly 』を運営しているのはウォンテッドリー株式会社という会社であり、SNS形式で就職希望者と採用希望者を結びつけるサービス展開となっております。

簡単に言うとビジネス版のSNSです。

企業理念として、『 シゴトでココロオドル人をふやす 』を掲げており、2017810日マザーズへ上場しました。
当時、時価総額200億円をゆうに超える急成長スタートアップ企業として、非常に注目を集めている企業です。

現在、250万人以上の求職人材がWantedlyを利用しており、その利用ユーザー層のおよそ80%が20代~30代で占めているといわれています。

また、掲載されている多くの企業とは、対面形式や来訪形式での面会のみならず、オンライン面談をすることも可能。各々の都合やスケジュールに合わせた手段を取ることができます。

インターネットやSNSが大きな発展を遂げ、同時にCOVIT-19感染拡大防止の影響により、一般的になったオンラインでのサービス展開は、とても現代の潮流とマッチした企業の一つであるといえるでしょう。

主なサービス利用企業、記事掲載企業について

Wantedly 』は、IT企業を中心に35,000社以上が求人募集記事を掲載しています。

1社で1つの募集を掲載している企業もあれば、複数の案件や募集を掲載している企業も多くあるため、非常に多くの募集案件が集まるサービスだと言えます。

比較対象として、取り扱う企業の職種や、利用している年齢層の違いはありますが、マイナビの掲載企業数が約24,000社、リクナビで31,000社であることを考えても、Wantedlyの掲載数の多さや凄さが分かりますね。

利用者の特徴について

Wantedly内の求人の対象者には、純粋に就職先を探している方から、転職を求めるビジネスマン、大卒新人の就職、学生を対象としたインターンシップまで非常に多岐にわたる募集があります。

Wantedlyでは、上記の募集に加えて、副業や兼業でのビジネス拡大を目指している方々を対象とした求人募集案件もあるため、非常に幅広い方々に対して利用価値があるサービスと言えるでしょう。

雇用形態にも様々な種類があり、期間を限定した短期契約や一つの事業・ミッションごとの契約など、こういった面も今までにはないサービス展開になっています。

複数の選択肢があるということは、やはり多くの人にとって利用する価値が高く、結果として多数の利用者獲得の一因になっているといえるでしょう。

近年、Wantedlyに注目が集まる理由( 求職者目線 )

設定Wantedlyの大まかな概要はつかめてきたのではないでしょうか。

その上で、『 Wantedly 』というサービスが、なぜこれほどまでに注目されているのかについて、『 求職者目線 』と『 求人者・求人企業目線 』で確認していきましょう。

Wantedlyに注目が集まっているポイントをしっかりと確認すること・イメージをしっかりと膨らますことは、Wantedlyを活用する上での基盤となる内容になってくるかと思います。

是非、多角的な視点で一緒に確認していきましょう。

圧倒的利用者数の多さ

Wantedlyが注目されている最大の理由は、なんといってもその圧倒的な利用者数の多さでしょう。

上述させていただきましたとおり、250万人以上が利用し、かつ掲載企業も35,000社以上の登録があります。

掲載企業の中には、他のサイトでは見つからないようなベンチャー企業の掲載も多く、自身の選択肢を拡げるにはもってこいのサービスといえるでしょう。

無料で気軽に始められる

月額費用や証明書の登録などは一切不要であり、無料で利用を開始することができます。

有料の会員枠もあり、当然ながらそちらの方が多くの恩恵を享受できるシステム体型になっていますが、無料利用できるサービス内容としても、非常にクオリティの高いサービスとなっているため、充実のサービスであるといえるでしょう。

またWantedlyを利用して就職先が決まったからといって、支払いが発生することもなく、安心してWantedlyのサービスを使用できることも人気のポイントであり、多くの方々が利用している理由の一つでしょう。

ビジネスマンの転職・新卒の就職・インターンシップの募集といった幅の広さ

Wantedlyには大卒や学生向けインターンシップの求人募集が億とあります。

決して転職のみの募集ではなく、現在では新卒採用にWantedlyを活用する企業も増えてきております。

ベンチャー企業の掲載が多いという特性もWantedlyの特徴の一つでしょう。他の就職サイトを利用しても、なかなか出会うことのない企業と出会える可能性が高いサービスです。

学生時代から様々な経験を積みたい学生や、経営者の方の近くで働き、大きな企業では味わえないような経営者マインドを身近で学びたいと考えている学生には有用なサービスといえるでしょう。

利用する人の求めるその背景に沿って、活用することが出来ることが、Wantedly最大の強みと言っても過言ではありません。

近年、Wantedlyが注目されている理由( 求人者・求人企業目線 )

会議求職者の目線でのWantedlyの強みを確認することができたはずです。それでは、続いて求人者・求人企業目線で同様に確認していきましょう。

企業と求職者のミスマッチが少ない

この理由としては、2点考えられるでしょう。

まずは、非常に選択肢が豊富であるということ。250万人を超える求職者がWantedlyに登録しており、優れた人材を確保するにあたって選択肢が非常に多い状況といえるでしょう。

選択肢が多ければ、その分優秀な人材に巡り会う機会も多くなりますので、求める人材獲得につながる可能性は高まっていきます。

2点目が、お互いのビジョンをマッチさせやすいということです。

Wantedly 』が掲げている理念が大きく影響しているとも言えますが、求職者と求人企業の働く上での大切にしていることやビジョンのマッチングを重要視しており、給与や待遇についてはWantedly上で確認することはできません。

最終的に給与や待遇も重要なファクターではありますが、根幹となるお互いのビジョンの合致に対して特化しておりますので、「 働いてみたらやっぱり違った 」という状況の回避になるでしょう。

直接のコミュニケーションが生み出す正確性と即効性

インターネットやスマートフォンが様々なシチュエーションで活用されている昨今、求職者はアプリで簡単にアクセスでき、加えてその場で企業の方々とチャットができます。

このスピード感をもってアクションすることが出来るのは、多くの方にとってメリットになるでしょう。

また、Wantedlyはスマホアプリでもリリースされています。

現在は、就活生の多くが100社以上へエントリーし、かつ多くの情報が得ているのが普通の時代です。そのため、得られた情報を取捨選択する能力や、最適なスケジューリングを行い、効率よく多くの企業へアプローチを行う能力が求められます。

その状況下、スマホアプリのみでも完結できる簡便さは、求職者にとっても企業にとっても、求めている人材や企業との出会いへの最短距離のツールとなること間違いないでしょう。

良心的な料金プラン

Wantedlyで求人募集や直接コンタクト、スカウティングを行うには3種類の料金プランがあります。

①ベーシックプラン、② プラスプラン、③プレミアムプラン、この3種類があり、当然ながらプランごとに使える機能や料金体系が異なってきます。

必要としている機能と、その費用対効果を確認して、自らが求めている最適なプランを選べるため運用しやすいです。料金体系やサービス内容については下記に列挙します。

【 料金プラン 】
①ベーシックプラン = 月額12.5万円
②プラスプラン = 月額15万円
③プレミアムプラン = 月額20万円
3ヶ月まとめてのプランや6ヶ月まとめてのプランもあります。

【使用できる機能】
『 アクティブ度で検索 』、『 新卒スカウト 』、『 プロフィールの詳細閲覧 』、『 高度なフィルタリング 』、『 メッセージの上位表示 』の5つ。

)アクティブ度とは、Wantedlyを活用した就職活動における活用度指数であり、その指数の高い人材に対してソートを行えるようになります。活用度指数の計測方法はWantedlyの特定のアルゴリズムに則っており、これは定期的に更新されている

プレミアムプランは全ての機能を利用することが可能であり、ベーシックプランは全ての機能を使用することができません。

関連記事:Wantedly料金プラン|他社との比較も

Wantedlyのビジネスモデルとその良さ

ネットワーク

ここまでで、Wantedlyの強みが理解できたかと思います。それでは『 Wantedly 』がどのようなビジネスモデルを構築し、発展してきたのかを一緒に確認していきましょう。

一見、その他の就職サイトと変わらないビジネスモデル

Wantedly の主な財源は、求人掲載企業の利用料金となります。これらは、リクナビやマイナビなどといった有名企業に限らず、多くの企業も同様の形態をとっており、掲載料の違いはあれど、このあたりは全く同じといえるでしょう。

つまり、収益スタイル以外の部分に、Wantedlyが大きな発展を遂げてきた理由があるということです。

SNSでのシェアで応募が増える

Wantedlyの最大の成功している点は、SNSを人材獲得の業界にうまく浸透させたということでしょう。

Wantedly で掲載された求人情報は、SNSのシェア機能を用いて、周囲に拡散することが可能です。具体的には、「 応援する 」ボタンを押すとFacebook Twitter等々を経由してシェアすることができます。

自社の人事を担当している社員のみならず、全社員が求人シェアを行うことによって、非常に大きな集客活動となります。加えて、フォロワー数の多い外部の方々も巻き込んでいけば、非常に有用な宣伝となるでしょう。

また同時に、「 応援する 」( =SNSでのシェア )が増えれば増えるほど、企業のPV数も上昇し、ランキングにも上位へ進出。結果として、より多くの求職者の目にもとどまる形となります。

まだまだ大企業に比べて資金力の乏しいベンチャー企業などにとって、この手法でPVを増やすことができれば、非常に効果的なアプローチ手段となってくるでしょう。

SNS でシェアして採用活動を成功するという、今までにない世の中に浸透させたことが、Wantedly最大のビジネスモデルといっても過言ではありません。

会うハードルを下げる( Wantedly Visit / Wantedly People 

最後の特徴として、Wantedly Visit / Wantedly Peopleが挙げられると思います。就職活動という言葉を聞くと、とても堅い印象をもつ方もいらっしゃるのではないでしょうか。

Wantedlyが徹底して取り組んだのが、企業と人材が簡単に気軽に会える場を提供するということです。

Wantedlyのメインサービスの一つである「 Wantedly Visit 」では、「 話を聞きに行きたい 」ボタンをワンクリックするのみで、企業にアプローチする事が可能となっております。

加えて、企業側も直接のスカウトメールやブログ機能での情報発信を通じて、ダイレクトに求職者へアプローチすることが可能。また、「 Wantedly People 」においては、働く人同士のより強い・深い繋がりの醸成が出来る機会創造として活用されております。

Wantedly People 」のサービスの主な特徴は、相互に名刺共有を図ることが出来るということです。

登録した名刺情報と、50以上の提携メディアから、関連する情報がピックアップされる仕組みとなっており、複数の名刺を登録できるのが強みであるといえるでしょう。
( ※ 1回の撮影で最大10枚までの名刺を同時に読み込みが可能

「 Wantedly People 」のユーザー数は300万を超えており、20代~50代のビジネスパーソンが利用しております。

特に東京・大阪・名古屋などの大都市のビジネスマンでおよそ75%を占めており、加えて部課長以上の役職が35%、年収1000万円を超えるビジネスマンが20%と、役職が高く、収入の多いユーザーの利用頻度が高いです。

電通との業務提携、広告メニューとしての収益化も図られており( Wantedly People Ads )、今後のさらなる発展が期待されています。

関連記事:話題のWantedly Peopleとは

他の求人サイトについて

会議Wantedlyの今までにはないビジネスモデルと、発展をとげた全容についての理解が深まったかと思います。

とはいえ、Wantedlyのみで完全に完結できるものでもないため、他の就職サイトのメリット・デメリットをしっかりと確認し、うまく組み合わせて価値を最大化させて良いと思います。

キャリアカーバー

キャリアカバー提携しているのが大手企業であるリクルートであり、ハイクラスに特化した転職サイトになっています。

加えて、正社員のみならず、顧問求人のスカウトがあるのも他のサイトにはない特徴の一つ。様々な転職サイトと共に、最も併用される転職サイトのひとつであり、汎用性は高いといえるでしょう。

キャリアカーバー サイトURL :https://careercarver.jp/

ビズリーチ

ビズリーチコマーシャルを一度は目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。ビズリーチの特徴としては、Wantedly同様に企業の社長や役員クラスから直接コンタクトできることです。

管理職の経験がある方、またはキャリア採用を狙っている方、転職を機により高額な年収を獲得したいと考えている方にはオススメのサービス。加えて、専門性の高い業種や職種の経験、国家資格を所持している方にも有益な情報を発信してもらえるサービスでしょう。

ビズリーチ サイトURL:https://www.bizreach.jp/

ミイダス

ミイダス他のサイトとは異なる特徴として、書類選考を通過した企業からのみ、スカウトメッセージが届く仕組みになっております。

短時間の登録作業で、20000社を超える優良企業に公開することができ、その中から自身に対して関心のある企業がリアルタイムに把握できるようなシステムとなっています。

個の独自のシステムにより、より高確率の書類位通過が可能となり、オファーを受けやすいスキルや経験を持っている方には非常にオススメのサービスであるといえるでしょう。

他方、スキルや経験に乏しい第二新卒や、転職活動のサポートやアドバイスを求めている方には不向きであるといえるでしょう。

ミイダス サイトURL  :https://miidas.jp/

まとめ

握手WantedlySNSを活用して、新たなビジネスモデルを構築してきたことが理解できたかと思います。

COVIT-19の影響により、様々な状況が刻一刻と変化しており、人材獲得においても非常に難しい局面です。

その中でも新たなビジネスモデルがたくさん生まれており、その最前線を効果的に活用することにより、競合企業と差別化を図れるようになるでしょう。

Wantedlyを始めとして、成功ポイントを上手く活用し、さらなる発展に繋げていきましょう。