自分のサイトにたくさんの顧客を呼び込みたい。アクセス数を増やしたい。
そんなときにしたいのがSEO対策です。
では、その対策をするには一体どのくらいのコストがかかるのでしょうか。
SEO対策には専門的なスキルが必要なため、できれば専門的な会社に依頼したいところです。
ここでは、SEOの基本から、プランごとの対策費用やおすすめのSEO対策会社をご紹介していきます。
そもそもSEOとは何か?
SEOとは「 Search Engine Optimization 」の頭文字を取った言葉で、いわゆる「 検索エンジン最適化 」と呼ばれるものです。
そして、SEO対策とは、Googleなどの検索エンジンから自分のサイトに訪れる人を増やすための対策のことをいいます。具体的には、検索エンジンの上位に表示するための施策をし、アクセス数を増やすことを目指します。
SEO対策に重要な「E-A-T」とは?
EATとは3つの言葉「 Expertise( 専門性 )」「 Authoritativeness( 権威性 )」「 Trustworthiness( 信頼性 )」の頭文字を取ったものです。
ここからはこの3つの言葉についてご紹介します。
・Expertise( 専門性 )
専門性とは、WEBサイトが専門性に特化していることです。
例えば、「 カメラを買いたい 」ときに、「 大型電気店 」よりも、「 カメラ専門店 」の方が専門性は高いと判断されます。さらに、カメラがほしいユーザーにとっては、「 フィルムカメラ専門 」や「 一眼レフカメラ専門 」の方が専門性はもっと高くなります。
・Authoritativeness( 権威性 )
権威性とは、コンテンツの内容だけではなく、「 誰が言っているか 」を重要視するものです。
「 この人が言っているから信頼できる 」とGoogleが判断したものは権威性が高くなります。
例えばGoogleは、医療に関する情報について例を示しています。
医療の情報は、個人が発信したものよりも医者や看護師の発信したものの方が信頼できると判断します。
権威性は、発信する人の資格や経験値によって信頼度が変わってくる指標です。
・Trustworthiness( 信頼性 )
信頼性とは、ユーザーにとって信用できる情報かどうかのことです。例としては口コミが挙げられます。
実際に訪れた人や使用した人の発信は訪れたことがない人や使用したことのない人の発信よりも信頼性が高くなります。
「 E-A-T 」がSEOにとって重要なわけ
EATはGoogleが「 品質評価の最需要項目 」に掲げています。
世界中に数え切れないほどのコンテンツがあるため、そのなかで高品質なコンテンツを決める上で重要視している基準です。ユーザーが満足するコンテンツを表示するために必要な項目なのです。
そうした意味で、E-A-Tの質を上げることは、SEOにとって必須事項です。
「 E-A-T 」を高める方法とは?
ここからは「 E-A-T 」を高める方法をご紹介します。まず「 E-A-T」を理解し、そこからコンテンツを作成していきます。「 E-A-T 」はどれか1つだけ伸ばせばよいものではなく、3つとも底上げしていくことが必要です。
実践しておきたい対策
「 E-A-T 」を高めるためにしておきたい対策には以下のようなものがあります。
専門性については、サイトを特定のジャンルに特化したものにすることや、そのジャンルに関する知識を深めたり経験を増やしたりし、自分の言葉でアウトプットできる状態にしておくことです。
先述したカメラの例で言えば、自分でカメラを使用することで得られる感想や、プロのカメラマンにインタビューすることで、より専門性を上げることができます。
権威性については、執筆者や運営会社の情報を詳細に示しておくことです。どこの誰なのかという所在を明かしておくことで、Google側も判別ができます。
また、専門性を高めていけば、既に権威性の高いその道のプロフェッショナルに、参考になるサイトとしてリンクを設置してもらえるかもしれません。
信頼性についても、執筆者や運営会社の情報を詳細に示しておくことは重要です。また、編集ポリシーを公開することも重要です。
編集ポリシーとは、どんなビジョンやミッションを掲げてコンテンツを作成しているのかを明示することです。
SEO対策費用の相場概要
SEO対策をしたいけど、自分では無理そうだし、手間もコストも大変そうですよね。思い切って外注したいけどどれくらいかかるか分からない。
ここからは、外注した場合にどれくらいのコストがかかるのか、料金プラン別にご紹介していきます。
月額固定費用型
月額固定型は、月単位で固定の料金を支払うプランです。ひと月あたりの料金は、会社によって幅があるほか、どれだけのSEO対策を依頼するかによって大きく変わってきますが、およそ30~100万円前後とみていいでしょう。
また、この料金プランでは、最低契約期間が決まっていることがあります。いざ依頼し始めて、暫く経ってなかなか成果が出なかったとしても、同じ金額を 決められた最低契約期間の間は支払い続けなくてはいけません。
信頼ができる会社なのかどうか、下調べや話し合いを通した上できちんと見極める必要があります。
一括払い型
一括払い型のプランは、その名前の通り、最初に一括して料金を支払うプランです。最初にどんな内容をお願いするか決め、それに見合う金額で決めるため、後々SEO対策を付け足していきたい場合には適さないかもしれません。
外注してSEO対策をすることがどんなものなのか、まずやってみたい人には向いているでしょう。
成果報酬型
成果報酬型SEO対策とは、検索順位で上位に表示される成果が出た場合に、料金を支払う制度です。
具体的には、「 このキーワードが何位以上に表示されたら料金をいただく 」というかたちです。
一般的に、キーワードごとに料金設定があり、その難易度によって料金が変わってきます。1キーワードあたり数百円~数千円あたりです。
SEO対策内容
ここまでは、SEO対策に関するプランについて見てきました。ここからは、具体的にどんなSEO対策があるのか、外注先の会社はどうやってSEO対策をしてくれるのか、その内容を見ていきましょう。
SEOコンサルティング( 総合的コンサルティング )
SEOコンサルティングとは、サイト全体を分析・ヒアリングした上で、問題を見つけ、改善をしていくものです。
専門のコンサルタントがつき、適宜フィードバックを繰り返しながら行っていくため、細かいニーズに応えてくれます。
具体的には、
・競合サイトの調査
・自社サイトの分析
・コンテンツの企画、作成支援
・キーワード選定
・ライティングの添削、SEOライティング指導
などです。SEOで効果を上げるためには、以上のすべてが必要なため、相場はおよそ10~50万円/月となっており、
サイトの規模が大きな場合は、100万円を超えることもあります。
SEOサイト設計コンサルティング
SEOサイト設計コンサルティングとは、新規にサイトを作成する際に行うコンサルティングです。
SEO対策を視野に入れ、サイトの基盤をつくるサービスです。
先述したSEOコンサルティングのうち、調査・分析・企画の部分を抽出してコンサルティングを行ってくれます。また、費用は一括で支払うかたちとなります。
0からコンサルティングを行うサービスのため、ページ数が多くなればなるほど料金は高くなり、数百万円に及ぶこともあります。
コンテンツSEO
コンテンツSEO対策とは、サイト内に設置する記事などのコンテンツの質に重点を置くサービスです。
具体的には、
・キーワード選定
・競合調査
・記事の構成支援
・各ライティングの添削、SEOライティング指導
などです。調査・分析・企画はできている前提があったうえで、記事のみの支援を行ってくれます。費用は、記事の単価×記事の本数となっており、専門家や熟練のライターによるライティングの場合には記事の単価が高くなります。
コンテンツによって新規顧客を呼び込むのには時間がかかりますが、質が良いコンテンツを作成することによって、リピーターが期待できるところがメリットです。
内部SEO対策
内部SEO対策とは、サイト内のタグの最適化や、構造の見直しなど、サイト内の改善を行う方法です。
主な対策に、
・タイトル設定
・URLの最適化
・画像の最適化
・内部リンクの改善
・サイト構造の最適化
などがあります。
たとえ良質なコンテンツを設けていたとしても、サイトの設計に欠陥がある場合、コンテンツを届けにくいサイトになってしまいます。内部SEOの改善をすることはアクセス数が伸びることにも繋がり、サイトに呼び込むための最低限の対策とも言えるでしょう。費用の相場は、およそ10~20万円といったところです。
外部SEO対策
外部SEO対策とは、サイトの外部に対する対策です。
いわゆる「被リンク対策」と言われるもので、外部のサイトから自分のサイトに向けたリンクのことです。被リンクは、外部にリンクを設置してもらう対策であるため、自分でコントロールできるものではありません。
しかし、被リンクは検索順位に大きく影響するポイントです。しかし、リンクを買ってSEO対策をする手段は、Googleは禁止しているので注意しましょう。
費用の相場は、月額費用固定型では1~15万円ほど、成果報酬型では1~100万円と幅があります。
SEO対策を外注するメリット
ホームページを使って集客をするために、SEO対策は必須です。
しかし、初めてSEO対策をする人にとっては、専門的で何から取り組めば良いのか分からなかったり、他のタスクで手いっぱいで、なかなか手が回らなかったりすることも多いのではないでしょうか?
そんなときに頼りたいのが、SEO対策を専門的に担ってくれる会社です。
ここでは、SEO対策を外注した際にどんなメリットがあるのかを3点ご紹介していきます。
月額固定費用型では、SEOに関する業務を一括して委託できる
月額固定費用型では、専任のコンサルタントがつき、密に関わってくれます。
具体的なサービスには、
・内部SEO対策
・PDCAサイクルの管理
・SEO結果のレポートとフィードバックのコメント
・毎月ごとの新規提案
などがあり、これら1つひとつごとに料金が決まっているわけではなく、サービス全体で料金が決まっているため、SEO対策のあらゆる業務を一括してお願いすることができます。
成果報酬型では、損失のリスクが少ない
成果報酬型SEO対策では、検索順位で上位に表示される成果が出た場合に、料金を支払う制度です。よって、キーワードごとに料金が設定される点や、成果が出なかった場合には、支払う必要がないため、余分な損失のリスクが少ない料金体系のプランです。
費用対効果が高い
Googleなどの検索エンジンでは、常にアップデートを行っています。そうした動きを日々チェックし、ビジネスとしているのがSEO業者です。
常に最新の動向に触れ、それに合わせた手法に取り組み続けている点は安心できるところです。
また、運営しているサイトにどんな弱点があるのか、良い点を更に伸ばすにはどのような施策をしていけばよいのかなど、自分では気づけない部分を指摘してもらえたり、解決へのアドバイスをしてもらえたりするため、集客や売上の増加を見込むこともできます。
SEO対策を外注するデメリット
ここまでは、SEO対策を外注することのメリットについて3点ご紹介してきました。
初めて行う人や、やりたくてもできない人にとって、とても助かる内容だったと思います。
しかし、外注するということは、それなりの対価を払う必要があります。SEO対策の内容によってかかる費用も大きく変わってきます。
ここでは、SEO対策を外注した際にどんなデメリットがあるのかを3点ご紹介していきます。
初期費用がかかる
多くの会社では、SEO対策の外注に対して「初期費用」を設定しています。
初期費用は、SEO対策を行いたいページの現在のSEO対策調査や、ページと合致するキーワードの調査などの事前調査をするために必要となってくるものです。
では、実際にどれくらいの費用を負担する必要があるのでしょうか?
成果報酬型でも月額固定費用型でもおよそ5万円~20万円といったところが相場となっています。ページ数やキーワード数によってこの費用の範囲で変動があります。
ちなみに、事前調査の内容は外注先の会社によって多少差異がありますが、主に以下の項目になっています。
引用|https://www.seo-hikaku.jp/seo_cost_market/#a2_1
・サイトの構築状況調査
・現在のSEO状況調査
・競合サイトの順位や検索キーワード調査
・順位計測などツール類の設定
・課題分析とSEO施策検討
上記の項目のうち、「サイトの構築状況」と「現在のSEO状況」の2点については、現時点でのSEO対策の対応度によって、かかる費用が変わってくるのでご注意ください。
月額固定費用型では、成果に関わらず払い続ける必要がある
月額固定費用型は、毎月決まった額の料金を支払うSEOサービスです。
余計な費用がかからず、かかる費用も明確ですが、たとえ検索上位に表示されなかったとしてもコストはかかってしまうというデメリットがあります。外注先の会社との関係が密になることも含めて、冷静な会社選びをすることが必要です。
良質な業者の見極めが難しい
SEO対策は、すぐに結果が出るものではなく長期戦です。
また、上位表示されるための傾向と対策はあっても、SEO対策に定石やセオリーはないと考えましょう。
そのため、「 すぐに結果が出ます! 」と謳う会社には注意しましょう。
SEO対策の内容で見ると、「 被リンクで順位アップ 」をする会社には要注意です。
SEO対策において「 被リンク 」重要な要素です。ですが、評価される被リンクは「 自然に獲得した被リンク 」であり、意図的にする対策ではないのが一般的です。
外注先の会社が「 被リンクでのSEO対策 」を提案してきた場合は、その会社は避けたほうがいいでしょう。また、SEO対策とは直接関係ない部分ですが、契約書に曖昧な表現や情報が不明確な場合には、必ず問い合わせましょう。
SEO対策代行会社5選
ここまでは、SEO対策を外注した場合のメリット・デメリットについて解説してきました。
それでは、実際にどんな会社がSEO対策を行ってくれるのでしょうか?
ここからは、SEO対策代行会社を5つご紹介していきます。
株式会社PLAN-B
東京と大阪に本社を構えるデジタルマーケティング会社。SEO対策だけでなく、インターネット広告やWebサイト制作も行っています。
これまでに4000社以上の企業に技術を提供してきた実績があります。月額費用固定型のプランを設けており、最低月額費用は30万円からとなっています。
また、コンテンツライティングには別途費用がかかります。記事のレベルによって3万円から10万円まで料金の幅があります。
参照:https://service.plan-b.co.jp/service/seo_contents/
株式会社ウィルゲート
参照:https://www.willgate.co.jp/
東京都に本社を置く会社。記事作成代行サービスのサグーワークスでは、累計発注企業数3400社、総ライター数は27万人以上の会社。
基本コンテンツ・特殊コンテンツ共通して、ライターのレベルや記事の種類によって料金が変わります。
また、記事の内容をコンテンツディレクターに相談しながら依頼したい場合は、オーダーメイドプランとなり、最低額が30万円からとなっています。
参照:https://works.sagooo.com/order/contents01/
参照:https://works.sagooo.com/order/special/
株式会社バリューエージェント
大阪に本社を構えるWEBマーケティング会社。ネイルメーカーのSEO対策では自然検索数78.3倍、コンバージョン率4.88倍の実績がある会社です。
料金形態は月額固定費用型と一括支払い型に分かれています。また、SEO対策とは別になりますが、WEBマーケティングを一括してお願いできるプランや、企業向け研修なども行っている会社です。
月額費用型
・コンテンツSEO
一括払い型
・内部SEO対策(レポート作成)
・内部SEO対策(修正代行)
・SEO設計(ホームページ設計)
参照:https://valueagent.co.jp/plan#seo
株式会社アドインテ
京都と東京にオフィスを構える会社。累計約1500社の提供実績の会社です。
料金形態としては、成果報酬型と月額固定費用型の両方を取り扱っています。キーワード設定によって料金が異なってくるのが特徴です。
また、現状の内部SEO対策充実度によっても料金が変わってくるので、お問い合わせして詳しく相談する必要があるでしょう。
株式会社ジオコード
東京に本社・大阪に支社・静岡に営業所を持つ、WEBマーケティング会社。
累計対策サイト数は約4000、SEO対策歴は15年の会社です。
基本的には月額プランのみの取り扱いですが、サイトの状況に合わせたカスタマイズができ、柔軟で細かいプラン設定が可能となっています。また、初期費用を取られないのもメリットです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。WEBサイトを運営していく上でSEO対策は欠かせません。
分かっていても自分ではなかなか取り組みづらいSEO対策ですが、基本を理解することで、信頼のおけるSEO対策会社の選定にも役立つと思います。
今のご自身の状況に合ったSEO対策をしていきましょう。