みなさん、Wantedlyは活用していますか?
Wantedlyは、ITリテラシーの高い若手ビジネスパーソンを中心にユーザー数を延ばしており、優秀な人材がスタートアップ企業やベンチャー企業とマッチングしています。
そこで、今回は、Wantedlyの基本情報からスカウトしたユーザーの返信率を上げる方法、逆に企業からスカウトをもらうための方法まで深掘りしていきます。
最後には、Wantedlyと同じ「 ビジネスSNS 」であるLinkedinの情報を交えて、より効率的な就活を解説しているので、是非参考にしてみてください。
Wantedlyとは
Wantedlyは、理念やビジョンといった「 想い 」を発信する企業とそれに共感を得たユーザーがビジネスを目的としてマッチングする「 ビジネスSNS 」です。
Wantedlyの特徴的なルールとして、給料や福利厚生を掲載してはいけません。
それでは、何を基準に求人を見ればいいのかと思うかもしれませんが、多くのユーザーは企業が掲載している
「 なにをやってるのか 」「 なぜやるのか 」「 どうやってやるのか 」といった将来的な目標や働き方などを重要視しています。
ユーザーは「 仕事で自己実現 」したいという目的を持っていることが多いので、企業の働き方にマッチングすれば、就職後も良好な関係を築ける可能性が高まります。
Wantedlyの特徴
ここからは、Wantedlyがどのような機能があるのか特徴をまとめています。
応募前から企業に話を聞ける
Wantedlyには、エントリー前に「 今すぐ働きたい 」「 まずは話を聞いてみたい 」「 少しだけ興味がある 」という項目を選ぶことができます。
企業のことをもっと知ってからエントリーしたいと思うのであれば、「 まずは話を聞いてみたい 」を選びましょう。
企業に気軽な形で面談を申し込むことができます。
従来の転職エージェントでは、エントリーをしたらすぐに選考フローに乗るという流れが一般的でしたが、Wantedlyでは、企業とカジュアルに面談ができるので、社内の雰囲気や働き方などリアルな情報を得ることができます。
スカウトができる
Wantedlyは、「 ビジネスSNS 」という媒体であるため、企業側も優秀な人材を探しており、ユーザー同様にアプローチすることができます。
企業は、基本的にプロフィールの情報を頼りにスカウトするので、ユーザーは充実した情報を保ち、アピールポイントの記入を徹底しましょう。
ただ、注意点としてWantedlyで頻繁に行われているスカウトの多くは、「 面談しませんか 」というカジュアルなパターンなので、スカウトが来たら即採用という話はほとんどありません。
スカウトは、チャンスの第一歩として気を抜かず、企業へのアピールを続けましょう。
関連記事:Wantedlyでスカウトされた際の返信の仕方|3つの例文と使い方
Wantedlyの基本情報
ここからは、Wantedlyの具体的な料金やユーザー層などを深掘りしていきます。
掲載企業
「 リクナビNEXT 」「 マイナビ 」といった大手転職エージェントの掲載数は、10000社を超えると言われていますが、Wantedlyは、25000社の求人数を誇っており、大手を上回っています。
Wantedlyに掲載している企業の多くは、スタートアップやベンチャーが多く、これから上場を目指したいと考えていたり、新規サービスに向けて優秀な仲間を探したいと考えているケースもあり、働き方やビジョンにマッチしているユーザーが重宝されています。
職種的にはITリテラシーが高いエンジニア、ディレクター、ライター、デザイナーなどが多く、最近では、医療や金融といった職種も参入を始めており、様々な業種がIT化を進めることで、今後もWantedlyに参入する企業は増えてくるでしょう。
掲載料
Wantedlyは、他の転職エージェントと比べ、採用コストが低いと言われています。
具体的に大手転職エージェントの場合、基本的な有料プランでも15万円から20万円はかかりますが、Wantedlyの一番安い「 ミニマムプラン 」は、月額3.5万円( 半年契約 )です。
ミニマムプランでは、無制限で掲載を載せられるという特徴もあるので、効率的な採用も見込めます。
一番高い「 エンタープライズプラン 」では、月額50万円(3ヶ月契約)で、Wantedlyの担当者が採用状況を確認しながらヒアリングを重ね、戦略ごとのオプションを組み合わせてくれます。
「 早急な応募を集め、短期的に採用を成功させたい 」企業に向いているプランです。
ユーザー
Wantedlyに登録しているユーザーは、20代から30代が約80%と若手層が中心に活動しています。
サービス開始時は転職を目的とするユーザーが多くいましたが、最近では新卒やインターンに力を入れている企業も増えており、学生の内から企業と交流を持つことも多くなってきました。
主にITリテラシーの高いユーザーが多く登録しており、エンジニア、ディレクター、デザイナーなどを希望するビジネスパーソンが増えています。
プレミアム会員
現在、Wantedlyに登録している方で、なかなか転職先が決まらない方やスカウトが来ないという方は、「 プレミアムプラン 」を試してみてはいかがでしょう。
「 プレミアムプラン 」とは、自分のプロフィールにプレミアムマークが付き、企業からの注目度が増し、本気度をアピールできます。
他にも足跡機能が追加されるので、自分に興味を持ってくれた企業を知ることができます。
効果は平均してスカウト率が10倍になったというデータも上がっており、より早急な転職に有効です。
七日間のトライアル期間が設けられているので、試してみることをオススメします。
料金は月額2980円となっています。
返信率とは
ここでいう返信率とは、「 企業側がスカウトをしてユーザーが返信をする確率 」のことを指しています。
Wantedlyの平均返信率は20%と言われており、返信率データを見ることもできます。
3か月前から2週間前までの2か月半にスカウトをした内、何件の返信があるかというパーセンテージでの確認が可能です。
今までに送ったすべてのスカウトから総返信率の割合も確認できます。
返信率の確認は管理画面の「 スカウト 」からできます。
関連記事:Wantedlyの返信率を高め、企業からスカウトを貰う方法
返信率を上げるには
ここからは、実際に返信率を上げるために、どのような対策が取れるのかご紹介します。
フィルタリングを設定
スカウトをする際、重要なのが適切なユーザーにできるだけピンポイントでアプローチをかけていくという点です。
そこで、検索フィルターを細かく設定して闇雲にスカウトしないように気を配りましょう。
あまりにも職種や思想がズレているユーザーにスカウトをかけてしまうと悪い印象を与えてしまい、企業のブランディングにも影響する可能性があるので、フィルタリングの設定は細かくしましょう。
ユーザーの長所に共感する
多くのユーザーは、プロフィール情報を充実させ企業にアピールしています。
そこで、プロフィールのどの部分に注目し共感を得たのかなど、スカウトの理由を明確にした文章を送るよう心がけましょう。
ユーザーの働き方やビジョンに共感することで興味を持ってもらえる可能性が上がります。
一人一人にスカウト理由を送るのは、時間のかかる作業になりますが、優秀なユーザーに巡り会うためには必要な取り組みです。
送り主の顔を明かす
Wantedlyは、社員一人一人のアカウントを持つことができ、顔写真も乗せられます。
スカウトをする際、顔写真のある企業とない企業では、信頼度が大きく変わってきます。
顔写真は、その会社で働く社員の人柄や社内の雰囲気などを伝えられる要素なので、できるだけ社員の顔を明かしてユーザーにアプローチをかけた方が返信率は高いです。
逆にどんな人が送っているのかわからないスカウトは不信感を持たれる可能性があるので、注意しましょう。
スカウトされるためには
上記では、企業が返信率を上げるためのポイントを解説しましたが、ここからは逆にユーザーがスカウト率を上げるための方法をご紹介します。
プロフィールを充実させる
企業は、スカウトする際にプロフィールの情報を基準にしています。
スカウト以外にもユーザーのプロフィールは選考段階で非常に重要な要素なので、実績や経歴などアピールできるキーワードは、まめに記入しましょう。
Wantedlyでは、将来的なビジョンを持っているユーザーが多く、「 企業で自己実現したい 」という強い意思が伝わるプロフィールを意識してライバルに差をつけましょう。
関連記事:Wantedlyのプロフィールを充実させる方法|作成時の注意点
SNSを連携させる
Wantedlyは、プロフィール設定に自分のSNSを連携させることができます。
ポートフォリオとしてSNSを活用している方であれば、企業に公表してアピールできます。
特にFacebookとの連携が推奨されており、Wantedlyを始める際Facebookのアカウントを併用でき、基本情報の自動入力が可能です。
SNSを有効活用しているユーザーは、プロフィール情報のみのユーザーと比べ、活動内容や実際の人柄などより深い情報を企業に提示できるので、スカウト率は必然的に上がります。
インフルエンサーとしての活動など影響力をマネジメントする際にも有効です。
関連記事:WantedlyにFacebookの連携は必須|Wantedly内でのSNS活用法
職種を定める
プロフィールの中に、ユーザーがなりたい職種を明確に表示しておくことで、企業から検索されやすく、スカウト率も上がります。
具体的な例えを出すと、現在は「 ITエンジニア 」をやっていてチームをまとめるポジションも経験したいから
「 ディレクター 」を目指しているなど、わかりやすい理由をプロフィールに表記しておくことで、企業からマッチ度が高いと判断されます。
逆にプロフィールに何がやりたいのか、はっきりと記入していないユーザーは、企業から注目されないので注意しましょう。
労働環境の悪い企業も潜んでいる
上記では、Wantedlyの特徴や活用法を記してきましたが、注意点もあります。
それは、Wantedlyの採用コストが低いため、労働環境の悪い企業も参入しやすいという点です。
つまり、人手不足により経営が悪化している企業やエントリー後あまりにも低い給料を提示してくる企業などが潜んでいます。
対策としては、面談を申し込み企業としっかりヒアリングを重ねることが重要です。
そもそもミスマッチを防ぐためにカジュアルな面談ができるようになっていることを忘れず、Wantedlyを活用していきましょう。
Linkedinと併用
Linkedinとは、2003年アメリカ発祥の「 ビジネスSNS 」です。ユーザーは世界中に広がり、現在では6億人が愛用している巨大なプラットフォームになっています。
日本でも200万人のユーザーがいるので、名刺代わりにLinkedinのプロフィールを提示するビジネスパーソンが浸透しつつあります。
Wantedlyと同じ「 ビジネスSNS 」なので双方に登録することでより多くの企業にアピールすることができます。
また、LinkedinもWantedly同様に企業がスカウトできるシステムを導入しているので、双方のプロフィールを充実させてスカウト率を高めていきましょう。
関連記事:WantedlyとLinkedIn|それぞれの特徴
Wantedlyとの違い
LinkedinとWantedlyは同じ「 ビジネスSNS 」ですが、ユーザー層やグローバルな面で違いがあります。
Wantedlyのユーザー層は、上記でも触れましたが、20代から30代の若手ビジネスパーソンが80%近くを占めており、未経験や経験の浅い人材も比較的企業とマッチングしやすい傾向にあります。
一方、Linkedinは専門家やバイリンガルなどハイレベルな人材を求めている企業が多く、医者や実業家など各業界で著名なユーザーなども登録しています。
また、Linkedinは求人掲載の検索フィルターに「 日本在住可 」という表示があり、日本にいながら世界中で仕事を探すことが可能です。
Wantedlyは、まだまだグローバルに展開はしていないので、海外のビジネスパーソンとつながりたいのであれば、Linkedinに登録しておきましょう。
Linkedinのサービス内容
ここからは、Linkedinの便利な有料プランを知って、より効率的な就活を実現しましょう。
キャリアプラン
キャリアプランに入ることで、通常では相互フォローしていないと送れないダイレクトメッセージが誰にでも3通まで送れるようになるので、無料のユーザーに比べ注目される可能性が上がります。
また、90日間の足跡機能が追加されるため、どのような企業やユーザーが自分に興味を持っているのかリサーチできたり、足跡の数によってプロフィールを改善していくことも可能です。
そして、各業界のエキスパートが提供しているオンライン講座を受けることができるため、学を得るために有料会員になるユーザーもいます。
料金は、月額2990円になっています。
ビジネスプラン
ビジネスプランは、キャリアプランよりメッセージできる回数が増え、相互フォローなしに15通のダイレクトメッセージを送ることができます。
足跡機能もキャリアプラン同様に90日間確認ができるので、ダイレクトメッセージを送った相手が何人自分のプロフィールを閲覧したのか把握できます。
キャリアプランにはない機能として、部署別に社員数の動きを閲覧できるビジネス関連データを確認できるため、就職を考えている企業にアプローチするタイミングの目安にしてもいいかもしれません。
もちろん、オンライン講座も受けることができます。
料金は年間契約の場合、月額4990円です。
営業プラン
営業プランは、その名の通り営業や交渉を目的とした機能が優れているプランです。
相互フォローなしで送れるダイレクトメッセージは20通あり、アピールできるチャンスが広がります。
営業プランならではの機能として、検索フィルターを通常より細かく設定できるようになるため、組織の意思決定者を特定し、ピンポイントにアプローチすることが可能です。
ちなみにキャリアプラン、ビジネスプランに含まれている機能はすべて使えます。
料金は年間契約で、月額6940円です。
採用プラン
採用プランは、企業が優秀な人材をスカウトしたり、候補者を管理する際に役立つ機能が詰まっています。
例えば、検索フィルターが高機能になり、より詳細な人材をリサーチできるため、ピンポイントなアプローチができたり、スマート提案機能を使って候補者からもれた優秀な人材を再発見することができます。
ダイレクトメッセージは30通分使用でき、ピンポイントに人材をリサーチできるため、採用コストは低いと言えるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
Wantedlyの基本情報とユーザーからの返信率を上げる方法をご紹介し、逆に企業からスカウトをもらうための方法まで深掘りしてきました。
最後には、Wantedlyと同じ「 ビジネスSNS 」であるLinkedinの情報を交えて、より効率的な就活を解説しているので、参考にして下さい。