近年、個人のみならず企業も力を入れ始めているYouTube。様々な企業が力を入れ始めているため、自社もYouTubeを利用してみようかと検討している企業も多いかと思います。
しかし、そこで気になるのは「 YouTubeでは、どのような収益化方法があるのだろうか? 」ということではないでしょうか?
YouTubeでの収益化方法で多くの方が想像するのは、「 広告収入 」だと思いますが、実は、その他にも5つの収益化方法があります。
そのため、この記事ではYouTubeでの収益化方法を初め、YouTubeでの収益を伸ばすために行いたい6つの施策などについて具体的にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
なぜ、YouTubeで収益を得ることができるのか?
YouTubeを使って自社商品やサービスをPRしたいと思っている広告主は、YouTubeに対して掲載料を支払い、広告を出します。
様々な広告タイプがあり、大きく分けると以下2つの広告に分けられます。
・CMのような広告
・バナー広告
動画投稿者は、自分の動画に広告を貼り付けることができるのですが、表示される広告はYouTube側が設定するため、動画投稿者側は広告を選ぶことができません。
これら一連の流れにより、広告を掲載した企業から動画の視聴者に商品やサービスが紹介され、広告を見られた回数、又はクリックされた回数に応じて動画投稿者側に報酬が支払われます。
以上が、YouTubeで収益を得ることができる仕組みです。
YouTubeでの収益化を目指す場合は3つの条件を満たす必要がある
YouTubeに動画を投稿したからと言って、すぐに収益化できる訳ではありません。YouTubeで収益を得るには、3つの条件をクリアする必要があります。
そのため、ここではYouTubeで収益化するために必要な3つの条件について具体的に説明していきます。
直近12ヶ月の総再生時間が4,000時間以上
YouTubeで収益化するために必要な条件1つ目は「 直近12ヶ月の総再生時間が4,000時間以上 」です。
「 総再生数4,000時間 」と勘違いしている方も多いですが、「 直近12ヶ月の総再生時間 」なので注意しましょう。
また、4,000時間と聞くと「 難しそう 」と感じる方も多いかと思いますが、実は、それほどハードルは高くありません。
YouTubeに動画を100本投稿しているのであれば、動画1本あたり40回の再生回数で済みます。
そのため、「 直近12ヶ月の総再生時間が4,000時間以上 」という条件を満たしたいのであれば、なるべく多く動画を投稿しましょう。
1,000人以上のチャンネル登録者がいる
YouTubeで収益化するために必要な条件2つ目は「 1,000人以上のチャンネル登録者がいる 」です。
チャンネル登録してくれるファンを集める必要があるので、YouTubeを収益化する上で最も難しい条件と言われています。
チャンネル登録してくれる方は、「 次の動画も見てみたい 」という心理状態になっている可能性が高いと言えます。そのため、動画視聴者が興味を持つ動画を投稿し続けるというのがポイントです。
また、様々なジャンルの動画を投稿している「 雑記型チャンネル 」よりも、1つのジャンルに特化している「 特化型チャンネル 」の方が登録者は伸びやすい傾向にあるので、できる限り「 特化型チャンネル 」を運営していきましょう。
チャンネル管理者が18歳以上
YouTubeで収益化するために必要な条件3つ目は「 チャンネル管理者が18歳以上 」です。YouTubeからの収益は「 Adsense 」という支払いシステムから得るのですが、18歳未満ですと「 Adsense 」を利用することができません。
そのため、18歳未満の子どもをYouTubeに出演させ、そのチャンネルを収益化したい場合は、18歳以上の大人が所有するAdsenseアカウントとGoogleアカウントをリンクさせておきましょう。
YouTubeでの収益化審査の通過率を上げる方法
ここでは、YouTubeでの収益化審査の通過率を上げる方法について具体的に説明していきます。
権利侵害に該当する動画をアップしない
著作権やプライバシーを侵害している動画は、YouTubeの収益化審査を通過することができません。
YouTubeの収益化審査を通過することができないので、権利侵害に該当する動画のアップは避けましょう。
権利を侵害している動画の具体例は以下の通りです。
・撮影したテレビ番組をYouTubeに投稿する
・アニメや映画を動画化してYouTubeに投稿する
・無断で音楽を使用し、YouTubeに投稿する
特に注意して頂きたいのは「 音楽 」です。何気なく撮影していた動画に著作権がある音楽が流れてしまっていたという場合もあるので、注意しましょう。
関連記事:YouTubeでの音楽使用と著作権|音楽で収益化する方法
オリジナリティがない動画をアップしない
権利侵害と似たような意味を持ちますが、オリジナリティがない動画をアップしている場合、広告審査を通過することができません。
例えば、「 ○○の面白シーンまとめ 」や「 ○○発言まとめ」などといった、他のYouTuberがアップしている動画の一部を切り取って無断使用するのはルール違反です。
そのため、必ず「 オリジナリティがある動画 」をアップしましょう。
YouTubeのポリシーに反した動画をアップしない
YouTubeには、様々なポリシーが定められています。YouTubeで収益化したいのであれば、YouTubeのポリシーに反した動画はアップしないようにしましょう。
例えば、犯罪を助長する動画や公序良俗に反する動画などは、YouTubeが定めているポリシーに反する可能性が高いと言えます。
たとえ、YouTubeの収益化審査を通過したとしても、その後に収益化停止処分を下される場合があるので、不適切な動画ではなく、健全な動画を投稿し続けていきましょう。
関連記事:YouTube動画が勝手に削除|ポリシー違反に注意
YouTubeで行うことができる5つの収益化方法
ここでは、YouTubeで行うことができる5つの収益化方法について具体的に説明していきます。
再生時間を増やして広告収入を得る
YouTubeの収益化審査を通過した場合、動画に広告を貼ることができ、広告の閲覧数に応じて広告収入を得ることができます。
YouTubeで収益を得ていきたいと考えているのであれば、まずは、「 広告収入を得る 」という収益化方法を検討しましょう。
先ほども説明しましたが、直近12ヶ月の総再生時間が4,000時間を超え、チャンネル登録者数が1,000人以上いる場合に収益化審査を受けることができます。
「 どのくらいの視聴回数でいくらの収益を見込めるのか? 」という疑問を抱えている方も多いかと思いますが、実は、視聴数と広告収入は比例しません。
広告収入を得るためには、広告を視聴してもらう、又は広告をクリックしてもらう必要があります。
そのため、視聴回数が少ない場合でもたくさん広告が視聴され、たくさん広告がクリックされれば高収入を見込むことができます。
オリジナルグッズ、商品などを販売する
YouTubeチャンネルを通じて、独自の商品やグッズを販売し、収益を得るという方法もあります。
実際に、オリジナルの服やドリンクカップ、小物入れやスマホケースなどを販売して収益を得ているYouTuberもいます。
商品を販売するのはYouTubeで収益化できると同時に、オフラインの世界に自分を広めることができるというメリットがあります。つまり、一種の宣伝活動とも言えるでしょう。
また、ファンとの関係性をさらに深めることができるというメリットも存在します。しかし、商品は視聴者との信頼関係がなければ売れません。
いきなり商品を販売すると、売れずに失敗する可能性が高いと考えられるので、まずは、視聴者との信頼関係を築く努力をしましょう。
ファンドを募る
クラウドファンディングやファンファンドを通じて、収益を得るという方法もあります。ファンドとは、第三者から集めた資金で投資や事業を行い、投資や事業で得たリターンを支援者に配分する仕組みのことです。
そのため、ファンドを募って収益を得るという収益化方法に関しては、YouTubeを使って収益を得るというよりも、YouTubeを通じて視聴者から資金を支援してもらうという表現の方が正しいと言えます。
「 現在よりも優れた機材を購入したい 」又は「 ハイスペックな人材を雇用したい 」が資金が足りないという場合はファンドを募ってみましょう。
コンテンツを作成してライセンス化する
YouTube上で何かコンテンツを作成した場合、そのコンテンツをライセンス化して収益化するという方法もあります。
多くの方が興味を持つコンテンツを作成すると、ニュース番組やニュースサイトなどから「 そのコンテンツを使わせてほしい 」と利用権の問い合わせをされる場合があります。
実際に海外では、ある映画に登場するキャラクターのマスクを付けた女性の動画が拡散され、動画を利用しても良いかという問い合わせが殺到しました。
アフィリエイトで収入を得る
YouTubeには、アフィリエイトを使って収入を得るという収益化方法があります。アフィリエイトとは、他社の商品をあなたがユーザーに紹介し、その商品をユーザーが購入した場合、あなたに報酬が入る成功報酬型の広告です。
以前は、Webサイトを使ったアフィリエイトが主流でしたが、現在はYouTubeを使ったアフィリエイトも主流になりつつあります。
例えば、あなたが格安SIMの紹介動画を投稿したとしましょう。格安SIMの紹介動画を投稿し、「 気になる方は概要欄のURLからチェックしてみてください 」と視聴者を販売ページに誘導します。
販売ページに飛んだ視聴者がそこで商品を購入した場合、あなたに一定額の報酬金が入ります。
関連記事:YouTubeアフィリエイト|仕組み、メリット・デメリット
YouTubeの収益を伸ばすために行いたい6つの方法
ここでは、YouTubeの収益を伸ばすために行いたい6つの方法を具体的に説明していきます。
特化型のチャンネルを作る
YouTubeでの収益を伸ばしていきたい場合、まずは、チャンネルのテーマを定めて「 特化型のチャンネル 」を作成しましょう。
伸びているYouTuberは、「 検証系 」や「 大食い系 」など1つのテーマに特化している傾向があります。
検証系や大食い系など様々なジャンルを混ぜている雑記型チャンネルは固定ファンが付きにくく、伸び悩む可能性が高いので注意しましょう。
タイトルやサムネイルなどはシンプルにする
タイトルやサムネイルなどは、動画の「 顔 」と言えるので、しっかりと設定したい箇所です。しかし、だからと言って、サムネイルやタイトルにたくさんの情報を詰め込むのは辞めましょう。
たくさんの情報を詰め込むというよりは、要点だけをまとめて「 シンプル 」に作成するというのがポイントです。
もしも、サムネイルやタイトルに記載しきれないという場合は、動画の下にある概要欄に記載しましょう。
関連記事:【YouTubeの顔】サムネイルを活かす3つの工夫
トレンド情報を意識する
YouTubeに動画を投稿したとしても、投稿した動画が閲覧されなければ収益を得ることができません。
そのため、再生されるような動画を投稿していく必要があるのですが、今から「 メントスコーラをやってみた 」という動画を投稿してもそれほど再生されないと考えられます。なぜなら、メントスコーラのトレンドが過ぎているからです。
その反面、トレンドに沿った動画は無名のYouTubeチャンネルであっても再生数が期待できます。まずはYouTubeチャンネルを認知してもらうためにも、トレンド情報を意識して露出を増やしていきましょう。
系統が似ている動画を集めて再生リストを作る
YouTubeでの収益を伸ばしていきたいのであれば、新規ユーザーだけを取り込むのではなく、固定ファンも作る必要があります。
固定ファンになってもらうためには、視聴者に複数の動画を見てもらい、「 このチャンネル良いな 」と思ってもらわなければいけません。
そのため、似たような系統の動画を集めてオリジナルの再生リストを作成してみましょう。再生リストを作成することで、ユーザーの離脱率を下げることができます。
カードを使って離脱率を下げる
YouTubeには、「 カード 」といって、クリック可能なバナーを追加することができるシステムがあります。
カードに関連動画を差し込むことで、ユーザーを他の動画や再生リストに誘導することが可能です。実際に、カードを活用して関連動画を表示させることで、総視聴時間の増加に成功したという結果も出ています。
SEOを意識して動画を作成する
SEOとは、検索エンジン最適化と言い、YouTubeで検索されるキーワードを意識してタイトルや概要欄を作成する手法です。
例えば、就職活動の面接対策に関する動画を作成したのであれば、タイトルや概要欄に「 就活 面接対策 」というキーワードを入れましょう。
なぜなら「 就活の面接対策をしたい 」と思っているユーザーは、おそらく「 就活 面接対策 」というキーワードで検索してくるからです。
どのようなキーワードで動画を表示させたいのかを考えてタイトルや概要欄を作成してみましょう。
関連記事:YouTube のSEO対策で欠かせない5つのこと
自社にあった方法でYouTubeを収益化しよう
この記事では、YouTubeでの収益化方法について具体的に説明してきました。YouTubeで収益化を目指すのであれば、まずは収益化審査を通過しなければいけません。
収益化審査に通過した場合、次は動画をたくさんのユーザーに視聴してもらうための施策を行っていく必要があります。
「 ユーザーはどのような動画を求めているのか 」ということを意識して、再生してもらえる高品質な動画を投稿し続けていきましょう。