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【完全版】SEOの内部対策における基本ポイントを解説

SEO( SEO対策 )は「 Search Engine Optimization 」 の略で、「 検索エンジン最適化 」を意味します。

これはGoogleやYahooなどの検索エンジンにおいて、ユーザーが特定のキーワードで検索した時に、上位表示させるための対策のことです。そしてその中でも、内部対策はSEOの基本とも言える重要な施策です。

今回は初心者でも分かりやすいよう、内部対策について簡単に解説していきます。

必ず取り組むべき重要な内部対策だけをピックアップしていますので、ぜひ参考にしてみてください。

内部対策とは

会議

まず初めに、SEOの具体的な施策は「 内部対策 」と「 外部対策 」に分けられます。

外部対策は自サイト外で行うSEOで、ランキングを上げるために被リンク数( 外部サイトで紹介されている数 )
を増やすやめの施策などがあてはまります。

一方の内部対策とは、自分たちで自社Webページのコンテンツを改善することを言います。内部対策には、見出しタグ、画像タグ、内部リンク構造など様々な要素があり、それぞれ対策することで検索エンジンにテーマ性を正しく評価してもらうことができ、上位表示に繋がります。

2. 内部対策が必要な理由

イラスト

まず結論から言いますと、内部対策はGoogleにコンテンツ内容を適切に伝えるために必要なものです。

なぜGoogleかと言いますと、Googleは日本でシェア率1位ですので、「 SEO対策 = Google対策 」と考えるためです。そもそも検索順位というのは、

①クローリング( 検索エンジンがページを発見すること )
②インデックス( 検索エンジンが見つけたページをGoogleのデータベースへ登録すること)

の2つの作業が完了した後、Googleは登録された情報を基にしてアルゴリズムにより順位を決定します。

Googleは、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを上位に表示したいと考えています。

しかし、どれだけ自分たちのサイトが良質なコンテンツを公開していても、そのページがクローリングされ、さらにそれが正しくインデックスされ、アルゴリズムにより良質だと判断されるところまで誘導できなければ、意味がありません。

すなわち、自分たちが作成した良質なコンテンツを、良質であるとクローラーに伝える施策として内部対策は必要になるのです。

◆段階ごとに必要になる内部対策

内部対策は大きく分けると下記の3つに分けることができます。そして、それら3つの対策を網羅することで、
良質なサイトであると認識される土台を作ることができます。

  • 「 クローリング対策 」
  • 「 インデックス対策 」
  • 「 ユーザー対策 」

それではここから、上から順番に具体的な対策方法を分かりやすく解説していきます。

3. クローリング対策

探す

GoogleやYahoo!などではクローラーと呼ばれるものが検索エンジン上の各サイトを巡回しながら、インターネット上に存在するあらゆるサイトやページの情報を日々集めています。

先ほどもお伝えしましたが、まずはクローラーに見つけてもらえるサイトにしなければ、上位表示どころか検索結果にさえ反映されません。

よってクローラーを呼び込んだり、より多く巡回してもらえる仕組みをサイト上で構築しましょう。

4-1. XMLサイトマップを送信する

通常クローラーは、過去に巡回したことのあるサイトのリンクを辿って、新しいサイトを見て回るような動きをします。そのため、立ち上げたばかりのサイトで、被リンク数( 外部サイトで紹介されている数 )が少ない状態だと、クローラーが巡回する確率が低くなるということです。

そこで、「 XMLサイトマップ 」と呼ばれる、クローラー向けのサイトマップを送信することが重要になってきます。
これはクローラーの巡回を依頼するようなもので、その後サイト内全てのページを網羅的に巡回してもらうことができ、ランキングの対象に入れてもらうことができます。

XMLサイトマップを設置する方法ですが、専用ツール「 sitemap.xml Editor 」などを利用してXMLサイトマップを
自動作成し、自分でサーバーにアップロードするか、WordPressであれば「 Google XML Sitemaps 」のプラグインを導入することでXMLサイトマップを設置できますので、その後GoogleサーチコンソールでそのXMLサイトマップのURLを送信しましょう。

なお、サイト内に新たなページを作った場合には、また新たにクローラーを呼び込む必要があるので、更新の度にサイトマップは送信するようにしましょう。

4-2. パンくずリストを設置する

サイトにクローラーを呼び込めたら終わりではありません。サイト内をクローラーが巡回しやすくするために、
サイト内の構造も工夫しましょう。

そこで、簡単にできてとても有効なのが、パンくずリストの設置です。

パンくずリストとは、サイトを訪れたユーザーが今どこにいるかを視覚的に分かりやすくした「 誘導表示 」のことを言います。

基本的にはページの階層順にリンクがリストアップされており、表示場所はページの上部であることが多いです。
皆さんも大きなサイトなどでは必ず見たことがあると思います。

そのページに到着したユーザーも、自分がどんなカテゴリのページを見ているのかがよく分かりますし、パンくずリストはリンクとしての働きもあるため、検索エンジンに対してサイト構造を伝えることにも繋がります。

そのため、内部対策として必ず設置しましょう。

ポイントとしては、キーワードを欲張って詰め込むのではなく、クローラーに正しくページ内容を伝えられる言葉や文章にすることが大切です。

4-3. 低品質なコンテンツは評価範囲から外す

たとえウェブサイトとしては必要不可欠なページであっても、コンテンツの内容や文字量の少なさからマイナス評価となってしまうページのことを、SEO上では「 低品質なコンテンツ 」にあたると考えましょう。

低品質なコンテンツとは、例えばサイト内検索の表示ページや申し込みフォームなど、情報量が少なくそれほど重要ではなかったり、ユーザーの検索時に検索結果に表示させる必要のないページのことを言います。

そこで、Googleにサイト内のコンテンツとして評価してもらう必要のないページは、クローラーが回らないように
「 noindex処理 」をして、インデックス( 登録対象 )から外し、サイト全体のページの評価を下げないようにしましょう。

以下の要素をheadタグ内に記述すると、その設定ができます。

< meta name=”robots” content=”noindex” >

なお、noindexの記述をしたページはすぐにGoogle検索エンジンに認識されるわけではなく、再度クロールされることが必要となりますのでお気をつけください。

また、低品質なコンテンツの中には、内容の薄いブログなども入ります。ブログなどの場合は、評価に繋がるコンテンツにするためリライトするのが一番ですが、それが難しい場合は削除して解決することもできます。

関連記事:コンテンツSEOとは?基礎知識から作業手順まで徹底解説

4-4. 内部リンクを貼り付ける

次は、サイト内へ向けて設置する「 内部リンク 」についてです。この内部リンクは最近の検索順位に大きく影響していると言われますので、必ず対策しましょう。

外部リンクだと、重要なページにリンクを集めたくなるのが普通ですが、内部リンクの場合は、関連する内部のコンテンツへ繋げることが最も重要で、そうすることで専門性の高いサイトまたはページと認識されることに繋がります。

そのため、例えば「 SEO 」というキーワードで上位を狙う場合、ひとつの記事だけで完結するのではなく、
その記事中にある要素をさらに詳しく解説したページを別で作成し、内部リンクを設置するのが良いです。

また、同一カテゴリの記事で内部リンクを設置するようにしましょう。リンクの流れでも専門性の高さは判断されますので、内部リンクでのSEO効果を発揮するには複数のカテゴリにまたがる記事は作らないようにするのがベストです。

そしてこの内部リンク対策の良いところは、上手く作動すれば関連している別ページもひとつのコンテンツとして
評価されることになりますので、良質なコンテンツが多いという点でサイトとしての上位表示が狙えます。

内部リンクは元のページに戻りやすいかどうかも重要になります。リンク先のページにはリンク元のリンクも必ず貼り付け、関連し合う状態を作るようにしましょう。

4-5. 手持ちのサイトにリンクを貼り付ける

この項目に関しては内部対策とは呼ばないかもしれませんが、クローラーに巡回してもらう手段として有効です。

方法としては、自社で持っている他のウェブサイトにリンクを貼り付けるというものです。

もし他にサイトを保有している場合は、関連会社の紹介などといった感じでトップページの下にリンクを貼り付けたり、ブログ機能があるのであればブログ内で紹介するなど、積極的にリンクを貼っておきましょう。

ただし、手持ちのサイトがGoogleからペナルティを受けていたり、コンテンツの質が低すぎるなどという場合は良い結果が得られないどころか、マイナス評価になってしまう可能性もあるので気をつけてくださいね。

現在のGoogleアルゴリズムでは検索順位の決定において被リンクの数は重要ではないため、手持ちのサイトで被リンクを貼るのは、ただクローラーの巡回を促すためにすぎないことは理解しておきましょう。

4-6. 内部リンクのアンカーテキストを改善する

ちなみにアンカーテキストとは、ページから別ページへジャンプする際のリンクに使われるテキスト( 文字列 )のことを言います。内部リンクのアンカーテキストは、「 記事はこちら 」「 ここからチェック 」のような内容にするのはあまり良くありません。

改善方法としては、アンカーテキストをリンク先のページの内容が簡潔に分かるよう再設定しましょう。

また、ページのURLを直接貼付けるのもユーザーにとって不親切ですし、クローラーがどのようなリンクなのかを
認識することができない原因にもなりますのでやめましょう。加えて、不要なリンクは排除しましょう。

4-7. 外部リンクを改善、チェックする

先ほどの延長線上にある項目ですが、外部リンクに関しても内部リンクと同じようにアンカーテキストを適切に設定しましょう。また、外部リンクの場合はそれに加えて注意しなければならない点があります。

・リンク先のページでリンク切れしていないか
・リンク先のサイトがペナルティを受けていないか
・関連性がなく、質の低いコンテンツではないか

上記で挙げた項目に一つでも当てはまると、自社サイトの評価を下げてしまう原因となります。特にペナルティを受けているサイトのページを貼り付けている場合、評価に大きく影響する可能性が高いため、気をつけるようにしましょう。

関連記事:SEO外部対策の重要性【上位表示に必要なポイント】

4-8. サイト構造を3階層以内にする

サイト内のページを構成する際には、構造が3階層に留まるようにしましょう。すなわち、サイト内にある全てのページにトップページから2クリック以内で飛べるような構造にするということです。そうすれば、クローラーが漏れなく隅々まで巡回できるようになります。

また、基本的に記事などのカテゴリはSEOキーワードを基に設定しましょう。面倒臭い作業でもあるので、あまり深く考えずにカテゴリを決めてしまうケースも多いかもしれませんが、キーワードを調べてからカテゴリ分けをすることで、SEOの観点でとても評価の高いサイトになります。

4-10. URLの正規化をする

例えば同じページやコンテンツでも、複数のURLが存在すると、それぞれを別ページとクローラーに判断されてしまい、別々に検索エンジンに登録されてしまうことになります。1つのコンテンツに複数のURLがある状態とは、「 https 」と「 http 」の2パターンのURLが存在し、どちらで検索しても同じページにたどり着けてしまうことを言います。

そしてその場合起こりうる事態としては、評価が分散してしまう、あるいは重複コンテンツとみなされるということが挙げられます。そこで内部対策として、「 URLの正規化 」を実施しましょう。方法はいくつかありますが、

・正規ページURLをheadタグ内に記述する
・サイトマップを使用する
・廃止したいURLに301リダイレクトを使用する

などがあります。正規ページURLをheadタグ内に記述する場合は、下記を利用してくださいね。

< link rel="canonical" href="正規ページURL" >

4-11. ナビゲーションメニューはテキストで設定する

ナビゲーションメニューとは、サイトの上部やサイドバーに並んでいるリンクのことです。目立つ場所に設置してあり、重要なページにすぐに到達することができるのが特徴です。

また、どのページを開いても一定の場所に同じメニューが表示されることもあるかと思いますが、これは「 グローバルナビゲーション 」と呼ばれます。

ナビゲーションメニューを画像で設置しているサイトが多いのですが、これはSEO的な観点ではおすすめできません。

どうして?と思われる方もいるかと思いますが、その理由は、画像リンクよりもテキストリンクの方がクローラーに認識してもらいやすいとされているためです。サイト内のナビゲーションメニューは、画像リンクではなくCSSでデザインするようにしましょう。

4-12. ページネーションは「 1 2 3 4… 」と数字で設定する 

ページネーションという言葉自体あまり聞いたことがない方も多いかもしれませんが、これはサイトやブログの下部にある、過去記事や別の記事を読むときに使うボタンのことです。

よくあるのが、「 ← 新しい記事 古い記事 → 」という表示方法なのですが、クローラーが全ページを巡回できるよう、「 1 2 3 4 … 」などとページネーションには数字を利用しましょう。

5. インデックス対策

データ収集

インデックスとは、クローラーがクローリングをして集めてきた情報をGoogleのデータベースに整理保管することを言います。

まずは見つけてもらうことが重要ですが、その次はページの価値を正しく評価してもらうために、情報を正しくインデックスしてもらうことが重要になります。

というのも、基本的にクローラーはページ全体の情報を全て読み取っているわけではありません。

実は、ページ内に存在する「 hタグ 」など、各種ダグの情報を基に読み取っているのです。

それでは、ここから具体的に解説していきます。

関連記事:SEO対策でインデックスを効果的に使用する方法

5-1. 見出しタグh1〜h2を最適化する

h1〜h6の6段階ある「 見出しタグ 」は、検索エンジンにページの構成を正しく伝えるために使うタグで、SEOではとても重要になります。効果のある使い方をするには2つ注意点があります。

タイトルには必ずh1タグを使い、キーワードを入れる

サイトのトップページはサイト名に「 h1 」を、記事ページでは記事タイトルに「 h1 」を設定するようにしましょう。h1は、タグの中で最上位の見出しであることを意味するため、キーワードをしっかりと含め、h1はページに対して1つだけ入れるようにしましょう。

h2やh3タグも利用し、記事の文章構造を伝える

文章の構造を伝えることに繋がるため、ここがしっかりとできているとユーザーにも分かりやすい記事としてSEO的にも評価されます。反対に、正しい順番で使わなければマイナス評価になってしまう可能性もありますので、フォントサイズの変更のためなどには利用しないようにしましょう。

また、h2~h6のタグも同様に、キーワードやそれに関連するワードを含めることで、Webサイトのテーマ性の統一に役立ち、結果的に質の良いコンテンツとして評価されます。

5-2. 引用タグを使用する

Googleはコンテンツの無断複製をウェブマスター向けガイドライン( 品質に関するガイドライン )において禁止しています。

もし他サイトから文章などを引用したい場合は、「 引用タグ( blockquote )」を利用しましょう。そうすることで、
コピーコンテンツではなく引用であることを伝えることができますし、Googleから評価の高いページを引用した場合は、
その信用度から引用した側のページの評価にも繋がります。

 

5-3. 1コンテンツ1キーワードで再設定する

色んな方面からユーザーを獲得したいという思いで欲張って一つのコンテンツに複数のキーワードを設定してSEO対策を行うと、SEO的には逆効果になってしまいます。というのも、テーマが薄れて専門性などの面でコンテンツの質があまり評価されず、結果的にどのキーワードでも上位に表示されなくなるためです。

そのため、「 各コンテンツ 1キーワード 」に設定し直しましょう。方法としてはコンテンツを見直して候補となるキーワードが出揃ったら、Googleが提供している「 キーワードプランナー 」を利用してみてください。

候補に上がったキーワードの検索ボリューム( どのくらい検索されているか )をチェックすることができます。

ただ、検索ニーズの高いキーワードを選べばSEOで成功できるわけではありません。それは、検索ニーズの高いキーワードの場合、競合サイトが多いため上位表示が難しいためです。

コンテンツにキーワードを設定する際は、あまり競合がおらず、検索ボリュームが多すぎず少なすぎないキーワードを狙いましょう。

5-4. meta description( メタ ディスクリプション )を設定する

次は、ページの内容を検索エンジンやユーザーに伝える「 meta description( メタ ディスクリプション ) 」の対策についてです。

この項目に関してはSEOに直接影響を与えることはないと言われていますが、検索結果としてページタイトルの下に表示される部分になるため、ユーザーが検索した時にクリックするかどうかが左右される重要な項目になります。

また、ユーザーが検索したキーワードがページタイトルに含まれていないにも関わらず上位表示されているページもあることから、Googleはmeta descriptionをはじめ、コンテンツの内容をしっかりと理解していると考えられます。

したがって、meta descriptionにもキーワードを含んだ魅力的な説明文を入れるようにしましょう。そしてページタイトルと同様、長すぎると後半が省略されてしまう可能性があるため、80〜120文字程度にわかりやすくまとめましょう。

5-5. 画像を最適化して利用する

ナビゲーションメニューのところでも解説しましたが、Googleに正しく認識してもらうために、内容を伝えやすいテキストを軸にページを作成しましょう。とはいえ、画像を挿入することは多々あると思います。ここでは、その際に気をつけていただきたいことを2点紹介します。

画像のファイル名を事前に設定する

挿入したい画像で、パソコン等に保存している段階で画像のファイル名が 「 image3.jpg 」などと簡易的なものになっている場合は、個別にファイル名を設定しましょう。

少し面倒ですが、画像のファイル名も一つ一つGoogleに認識されることになるため、画像ファイル名をGoogle画像検索で検索頻度の高いキーワードにしておくと、画像検索された時に上位表示される傾向にあるため、ユーザーの流入を狙えます。

代替テキスト( alt属性 )を設定する

挿入した画像には、「 代替テキスト( alt属性 )」を利用しましょう。代替テキスト( alt属性 )とは、画像などの非テキストコンテンツに対して、テキストコンテンツと同様の情報をユーザーに伝えるテキストのことを言います。

画像に代替テキストを設定することは、ユーザーにとっても親切ですし、クローラーが画像の内容をしっかりと理解できるようになるため、上記の「 画像のファイル名を事前に設定する 」と併せて対策すると、よりGoogle画像検索に検索結果として表示されるようになるなど、SEOとしてのメリットも大きいです。

画像に関連するキーワードを含みながら、具体的かつ簡潔な文章で入力するようにしましょう。

6. ユーザー対策

星を持つ人々

内部対策は、ここまでの「 クローリング対策 」「 インデックス対策 」の2つが中心になりますが、その他にもサイト全体のユーザーの利便性を高めることで、検索順位に良い影響をもたらすこともできます。

というのも、Googleはユーザーファーストを第一としています。そのため、ユーザー目線で作成されているサイトや
コンテンツは、高評価されやすい傾向にあります。

それでは、こちらも具体的に見ていきましょう。

6-1. レスポンシブデザインを導入する

スマホ対応のサイトにするには、「 レスポンシブデザイン 」という設計でサイト構築をしましょう。レスポンシブデザインを利用することで、PCやスマホなど異なるデバイスからサイトを見た時に、自動で最適なサイズで表示されるようになります。

そしてレスポンシブデザインの一番のメリットは、コンテンツを一元管理できるという点です。

PC用・スマホ用とそれぞれ別のページを作成したり修正する必要がなくまとめて管理できるため、かなり便利です。

特に最近では、モバイルファーストインデックス、すなわちモバイルサイトを基準に検索順位が決定される時代になってきたため、PCとモバイルとでコンテンツを別々している場合は、検索順位に影響してしまう可能性もあります。

そうしたことからも、このレスポンシブデザインの導入はマストで考え、全てのユーザーがストレスなく閲覧できるサイトにしましょう。

6-2. ページ速度を上げる( 画像の最適化 )

Googleは、ユーザーに快適にサイトを利用してもらうためにも、ページの読み込み・表示速度は速い方が良いと考えていますが、特にスマホの場合、電波状況によってはページが重たければ読み込むまでに時間がかかってしまいます。

直接SEOの評価とは関係がなくても、読み込みスピードが遅いことによって結果的にユーザーが離脱する可能性も高いので、ここもしっかりと対策する必要があります。

そこでまず目を向けていただきたいのが、「 画像の最適化 」です。

画像のサイズが大きすぎると、ページの読み込みに時間がかかってしまう大きな原因になります。PNGでアップロードしていた画像はJPGに変更してから挿入するなど、サイトに負担がかからないように気をつけましょう。

6-3. 見やすく使いやすいデザインにする

検索結果からそのページに辿り着いた時、先ほどお伝えしたように読み込み時間が遅いと離脱される可能性があります。

そして、たとえページをすぐに読み込めたとしても、表示されたのがデザインや文脈があまり考慮されていないページだったとしたらどうでしょう。ユーザーは「 思っていたページと違う 」 「 見にくいから別のサイトに行こう 」などと
思い、これも離脱に繋がります。そのため、対策としては

・トップには関連性のある画像を挿入する
・文字サイズは大きすぎず、小さすぎないものにする
・行間は適度に空ける。また、空けすぎて文章の繋がりがなくなることにも注意する
・重要なところは太字や赤字にするなど、文章に強弱をつける
・分りやすくテンポよく読めるよう、トピックに分ける

などがあります。この感覚を吸収するには、自分の作成しているコンテンツに関連しているページをいくつかチェックしてみましょう。

そして、読みやすいと感じるページを見つけたら、そのページにある文章の構成や装飾などを参考にすると分かりやすいと思います。

7. 今後必要になる内部対策は?

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ここまで、必ず抑えておいていただきたい内部対策についてご説明してきました。最後は、今後重要になるとされている内部対策についても少しお話したいと思います。

7-1. ドメインを分かりやすく設定する

まず、ドメインとはインターネット上の「 住所 」です。私たちの企業ウェブサイトや個人ブログなどは、その住所に建てられる「 家 」だと考えると分かりやすいと思います。そしてそのドメインは実は、ウェブサイトを運営していく上で検索順位に大きく影響します。

最初、ドメインは数字の羅列からなる「 IPアドレス 」で構成されていて、それをより分かりやすいものにするために
ドメインを取得する流れになります。直接SEOに関連しないため、そのままIPアドレスでサイトを運用することもできますが、ユーザーにとっても分かりにくいため、Googleからの評価もあまり良いとは思えません。

その点企業やサイトのテーマに沿ったドメインを取得した場合は、アクセスしたユーザーにとっても分かりやすく、
サイトのパフォーマンスも上がることが考えられるため、間接的に検索順位に影響することになるでしょう。

関連記事:SEOとドメインの関係、ドメインの決め方

7-2. 海外向けのウェブサイトは国ごとにSEO対策をする

企業によっては、市場規模を広げるために海外進出を考えているところもあると思います。

そうなると、日本ではGoogleやYahoo!などの検索エンジンが主流ですが、海外で異なる場合、海外の検索エンジンに向けたSEO対策が必要になってきます。
検索エンジンが違うこともそうですし、国ごとで人気の出るコンテンツの傾向が違うケースもあるためです。

まずできるSEO対策としては、URLを分けて作成したり、翻訳機能を装備しないことなどが挙げられます。
海外向けにウェブサイトを運営される場合は、日本で効果があるとされているSEOだけでなく、その国でよく利用されている検索エンジンやSEOについても調べてみることをおすすめします。

7-3. 音声検索に対して利便性を考慮する

これまで私たちにとって何かを検索する時、「 テキスト検索 」を利用するのが当たり前でしたが、ここにも変化が出始めています。Googleの調査では、全世界を対象にすると、「 音声 」による検索が全体の20%を占めているという結果が出たそうです。

以前は音声検索といえばAppleのSiriが独占状態でしたが、近頃ではスマートスピーカー( AIスピーカー )としてAmazonのAlexa、Google Homeなど、音声検索に対応したデバイスがたくさん登場していますよね。
もちろんスマートフォン自体や、アプリでも音声検索が増えています。

そして音声検索で特徴的なのが、10代よりも60代に浸透しているところです。60代の約20%がテキスト検索と同じくらい音声検索を利用しているという調査結果も出ているようです。

その需要から音声検索は今後ウェブサイトを運営するにあたって、無視できない要素になってくるのではないでしょうか。

どのようにSEO対策をするかというと、ウェブサイトを軽くして読み込み速度を上げること、検索クエリと関連性が高いコンテンツを提供することがユーザービリティの面で重要になるのではないでしょうか。

7. まとめ

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いかがでしたでしょうか?内部対策はSEOにおいて、土台部分を作るための大切な対策です。

繰り返しになりますが、どれだけ質の高いサイトやコンテンツを作成しても、それが評価される土台を整えない限りは意味をなしません。

内部対策のポイントを一言でいうと、「 クローラーが分かりやすいサイト構造にする 」ということになります。

また、これはユーザーにとって見やすいサイトにもなります。

簡単にできることではありませんが、本記事を参考に内部対策を万全な状態にして、検索順位が上がるよう長期間で戦いましょう!