Facebookをやっていて「 もう一つアカウントを持ちたいなあ 」と思った方もいると思います。今回の記事ではFacebook複数アカウント作成・管理について解説しています
Facebookの複数カウントはルール違反?
結論からいえば、Facebookアカウントを複数持つことはFacebookの規定違反になります。それは、Facebook社も明言していますし、複数アカウントが持っていることがわかった場合、ペナルティを受けることもあり得ます。
しかし、実際には複数アカウントを持っている人はいますし、普通に使っていれば、ペナルティの対象となることは少ないようです。
しかし、2020年の米大統領選挙のようにSNSの利用方法が社会的に議論されるようになると、突然、Facebook社が規制を強化することもあります。
複数アカウントを持つのは、本来、ルール違反であり、あくまでも自己責任で行うものだと覚えておきましょう。
Facebookで複数アカウントを作るとどうなる?
Facebookで複数の個人アカウントの作成は禁止されているとはいえ、ビジネスでの付き合いと、プライベートの友人、趣味仲間など相手との関係性でアカウントを使い分けたくなることはあります。
実際に、複数のアカウントを取得して、Facebookを利用している人も少なくありません。
しかし、同じIPアドレスや同じ端末から、異なる複数アカウントでFacebookへアクセスしていると、突然、Facebookからアカウントを停止されたり、アカウントを削除されたりすることがあります。
実際には、同じパソコンから家族がそれぞれのアカウントでアクセスすることもあるので、すべてが停止や削除の対象となるわけではないようですが、Facebook社に規定違反と判断されると、ペナルティの対象となってしまいます。
Facebookで複数アカウントは絶対に作成できない?
Facebook社が複数アカウントの作成を禁じているといっても、作成自体をできないようにしているわけでありません。
作成すること自体は非常に簡単です。アカウントを新規作成するときと同じように、必要事項を入力してFacebookアカウントを追加するだけです。
すると、2つのアカウントが登録されますので、使いたいアカウントのほうにログインすれば、いつでもアカウントを切り替えることができます。
こうした機能があるため、「 Facebookは複数アカウントを黙認している 」と解釈している人もいるようですが、これは家族で1台のパソコンを共有している場合などを想定した機能です。
複数アカウントの作成は、あくまでも自己責任だということを忘れないでください。
Facebookでのアカウントの規定は?
「 Facebookで複数のアカウントを作成できるのか 」という問いに対し、Facebook公式ヘルプセンターでは、次のように答えています。
『 Facebookは、利用者同士が実名を使って交流するコミュニティです。複数の個人アカウントを持つことはFacebookコミュニティ規定に反します。』
Facebookの利用にあたっては、実名を使い、1人に対して1アカウントというのが、Facebook社の基本方針です。ですから、Facebookで2つ以上の個人アカウントを作成し、管理している人は規定違反ということになります。
Facebookで複数アカウントをつくる手順
2つ目のFacebook個人アカウントを作成する手順を説明します。繰り返しになりますが、個人アカウントの複数作成はFacebookの規定違反です。
アカウントの停止や削除という処分を受ける可能性もありますので、あくまでも自己責任で作成・管理を行ってください。
新しいアドレスや電話番号を用意する
Facebookで2つ以上の個人アカウントを作成するために、用意しなければならないものがあります。それは新しいメールアドレスか電話番号です。
新たにアカウントを作成するには、現在使っているメールアドレスや電話番号は使えません。今、使っている個人アカウントがメールアドレスで登録されているのなら、2つ目の個人アカウントは、電話番号で登録できます。
メールアドレスを1つしか持っていないと言う人の場合は、新たにメールアドレスを作成することになります。フリーメールアドレスを使えば、簡単にアドレスは作成できるので、どんなメールサービスを使っても構いません。
GmailやYahoo!メール、Outlook.com、iCloud メールなどには、「 エイリアス( 別名アカウント )機能 」といって、現在使っているアドレスをベースに新たなアカウントとして使えるサービスがあります。
エイリアス機能を使うと、ベースとなるアドレスに新たに作成したアカウントが紐付けされるので便利です。
GmailやYahoo!メールなどエイリアス機能のあるメールサービスを利用している人は、エイリアスを作成するといいでしょう。
現在のアカウントからログアウトする
アカウントの作成方法は、スマホでもパソコンでも大きく変わりません。まず、パソコンでの作成方法を解説しましょう。Facebookで複数の個人アカウントを作成するには、まず、現在のアカウントからログアウトする必要があります。
自分のFacebookページを開き、画面の右上にある▽マークをクリックすると、メニューが開きます。一番下に「 ログアウト 」という選択肢が表示されるので、クリックするとログアウトできます。
新しいアカウントを作成
ログアウトすると、ログイン画面が標示されます。
新たに個人アカウントを作成したい場合、画面の右側にある「 新規アカウントを作成 」をクリックします。
アカウント登録の画面がでてきますので、必要な情報を入力します。「 携帯電話番号またはメールアドレス 」と書かれている欄には、現在使っているアカウントとは違う、電話番号かメールアドレスを入力してください。
情報を入力して、アカウント登録をクリックすると、作成が完了です。
スマホでの複数アカウントの作成方法
スマホでの作成方法も紹介しましょう。手順はパソコンとほぼ変わりません。
1.Facebookアプリ画面の右下にある3本線をタップすると、次のような画面が現れますので、一番下までスクロールします。「 ログアウト 」をタップします。
引用:「 Digitalnews365 2つ以上複数のFacebookアカウントを作成する方法と運用上の注意点 」
2.ログイン画面が表示されるので、画面下にある「 Facebookに登録 」をタップします。引用:「 Digitalnews365 2つ以上複数のFacebookアカウントを作成する方法と運用上の注意点 」
- 新規アカウントの登録画面が現れますので、必要事項を入力し「 アカウント登録 」をタップすると、作成が完了です。入力内容はパソコンで作成するときと変わりません。
「 Facebook naviスマホ・携帯からFacebookに登録する方法 」
Facebookの複数アカウントを切り替えるには
Facebookで複数アカウントを運用する場合は、アカウントの切り替えが必要ですが、手順は簡単です。現在使っているアカウントをログアウトすると、ログイン画面が表示されます。ログイン画面には、最近ログインしたアカウントが表示されるので、ログインしたいアカウントを選んでクリックするだけです。
または、右側にある入力画面にアカウント作成のときに登録した携帯番号かメールアドレス、パスワードを入力すればログインすることができます。
Facebookも複数アカウントを容認?
Facebookで2つ目の個人アカウントを作成することは、そう難しいことではありません。
現在を使っているアカウントからログアウトすると、現在使っているFacebookアカウントのプロフィール写真の隣に、「 アカウントを追加 」という表示が現れるので、指示に従って新たなアカウントを作成するだけです。
このことを根拠に、「 Facebookは事実上、複数アカウントの作成を容認している 」「 こっそりと個人アカウントの複数運用を許可している 」などと説明しているサイトもありますが、決してそんなことはありません。
これは、家族などがそれぞれ各自のアカウントを切り替えて使うときや、不正ログインなどの被害に遭ったりして新たにアカウントをつくる必要が生じたときのための機能であり、一人で複数アカウントを所持することは規定違反です。
Facebookは予告無しに運用を変更したり、規制を強化したりすることがあります。今は見逃してもらえていても、明日はどうなるか分かりません。個人アカウントを2つ以上運用する場合は、そのことを理解した上で行いましょう。
ビジネスでの使い分けはFacebookページで
Facebookでペナルティを心配することなく、複数アカウントを持つことは不可能なのかといえば、決してそうではありません。企業やブランド、団体などが作成できるFacebookページというアカウントがあります。
ビジネスで利用することを想定したアカウントで、Facebookの個人アカウントを持っていれば、誰でもアカウントを作成できます。Facebookページについて、簡単に説明しましょう。
Facebookページなら複数アカウントが可能
個人事業主が自分の事業を広く宣伝したいときや、自分の趣味やボランティアの活動について情報発信したいというときはFacebookページを使うといいでしょう。
Facebookページなら、個人アカウントとは別にもう一つのアカウントを持ち、複数のページを作成することも可能です。
Facebookページは個人アカウントのように使うことはできないため、個人アカウントを2つ持ちたいという人には不満かもしれません。しかし、プライベートな交流と、ビジネスや趣味・ボランティアなどの活動の情報発信を区別したいという人にはピッタリでしょう。
Facebookページと個人アカウントの違いとは
Facebookページのアカウントを使えば、個人でも複数のアカウントを運用できるようになりますが、個人アカウントとFacebookページでは機能に異なる部分があります。主な違いを簡単に説明しましょう。
友達機能
個人アカウントでは、友達申請をして承認されることで、交流が始まりますが、Facebookページでは、投稿に「 いいね! 」をしたり、フォローしたりしたユーザーがページの「 ファン 」となり、ファンに向けて情報発信できるようになります。
検索機能
個人アカウントとは違い、FacebookページはGoogleやYahoo!など検索エンジンの検索対象となります。ですから、Facebookユーザー以外でも、投稿を読むことができますし、幅広い人たちに向けて情報を発信できます。
ビジネスの宣伝や広告の作成ができる
個人アカウントでは、プライベートな交流以外での使用がFacebookの利用規定で禁止されています。つまり、ビジネスや社会的な活動に関わる情報発信は規定違反とみなされる可能性があります。
その点、Facebookページなら、ビジネスでの利用を前提としていますので、ビジネスの内容や商品の紹介、団体の活動内容の案内などを安心して行うことができます。
個人でもFacebookページの利用は可能
Facebookページは、基本的に企業や団体向けとなっていますが、個人事業主や芸術家、政治家などでも利用でき、個人でのアカウント作成は自由です。
個人同士での交流ではなく、社会的に自分の活動を発信したいという人は、ぜひFacebookページを活用してください。
Facebookアカウントで不要なものを削除する方法
複数アカウントを作成するには、さまざまな理由があります。プライベートな交流とビジネスでの交流を区別したい人がいれば、不正ログインやスパムなどの被害に遭って、新たなアカウントをつくる必要が生じた人もいるでしょう。
被害などに遭って、やむなく新しいアカウントを作成した場合、古いアカウントは削除する必要があります。また、複数アカウントを作成したものの、途中で運用が困難になることもあります。
こうした場合、使わなくなったアカウントを使用停止にするには、アカウントの削除や利用解除( 停止 )という方法があります。Facebookアカウントの「 削除 」と「 利用解除( 停止 ) 」の違いと、使用を停止する手順について説明します。
「 削除 」と「 利用解除 」の違いとは
Facebookのアカウントの「 削除 」と「 利用解除 」の違いは、永久的なものか、一時的なものかの違いです。アカウントの「 削除 」を選ぶと、そのアカウントに関する情報は、ほんの一部を除いてすべて削除されます。
残るのは、友達に送信したMessengerのメッセージと、技術的な問題によって削除されずに残る可能性のあるごく一部のデータのみです。仮にそのデータが残っていたとしても、個人を特定することはできません。
つまり、アカウント削除は、「 今後一切、アカウントを使うことはない 」というときに行います。
一方、アカウントの「 利用解除 」は一時的なものです。利用解除すると、投稿したり、コメントしたりすることは一切できなくなりますが、また、Facebookを利用したくなったときに再開することができます。
利用解除している間も、アカウントに関する情報は、Facebook上に保存されています。
関連記事:Facebookをやめるには|アカウントの「 削除 」と「 利用解除 」の方法
Facebookアカウントを使用停止にする方法
パソコンからFacebookアカウントを削除するには、まず右上の▽マークをクリックして、「 設定とプライバシー 」→「 設定 」と進みます。画面左側にある「 あなたのFacebook情報 」をクリックします。
「 あなたのFacebook情報 」を開いたら一番下にある「 アカウントと情報を削除 」と書かれた項目をクリックします。すると以下のような表示が画面に出るので、Facebookのアカウントを削除する場合は、「 アカウントを完全に削除 」をクリックします。
利用解除の場合は、上の「 アカウントの利用解除 」を選びます。利用解除なら、またアカウントを復活させることができます。「 アカウントを完全に削除 」を選ぶと、改めて確認を求められます。
右下の「 アカウントを削除 」をクリックすると、パスワードの入力を求められます。入力して、もう一度「 アカウントを削除 」をクリックすると、アカウントの削除は完了です。スマホからも同様の手順でアカウントの削除ができます。
30日以内なら復活が可能
Facebookアカウントを削除してしまっても、すべての情報がすぐに消えてしまうわけではありません。30日以内であれば、再度ログインして削除を取り消すことも可能です。
「 削除 」から30日間は、「 利用解除 」の状態で、情報が保存されています。アカウントを削除した後、思い直した場合も、30日以内であればログインすることで、「 利用解除 」に変更したり、アカウントを復活させることが可能です。
複数アカウントの統合はできるのか?
Facebookで複数のアカウントを持っていたが、複数を運用することが面倒になり、2つを統合できないかと考えている人もいるでしょう。しかし、Facebookでは、複数の個人アカウントを統合することはできません。
これについては、Facebookも明言しています。
『複数の個人アカウントを保持することはFacebookのコミュニティ規定に違反するため、複数のアカウントを統合する方法は設けていません。ただし、一方のアカウントに手動で切り替え、重要な情報を残すことは可能です。』
Facebookヘルプセンター「 Facebookアカウントを2つ所有しています。統合できますか 」複数アカウントを作成するときは、将来的にアカウントを利用停止するときのことも考えて、慎重に行いましょう。
まとめ
Facebookの個人アカウントを複数作成し、目的に応じて使い分けている人は少なくありません。
これらは、Facebookの利用規定に違反しているのですが、不正な目的で悪用せず、常識的な使い方をしているかぎり、すぐにペナルティを科されることはあまりないようです。
しかし、いつ、利用停止などのペナルティを科されるかわからない状態であることは確かです。その点については、異議申し立てが認められないかぎり、救済措置はありませんから、自分の責任で複数運用することになります。
もし、プライベートとオフィシャルな場を分けて使いたいのなら、Facebookページがおすすめです。Facebookの利用規定を理解し、自分にあった方法でFacebookを活用しましょう。