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YouTube登録者数を増やすための3つの準備!新世代が現れる前に知っておきたいこと

YouTubeの需要は、その登場からずっと右肩上がりの状態が続いています。

映像コンテンツの充実やチャンネルの多様化などとともに、見たいものがすぐに見つかる手軽さも後押し。今や生活に欠かせないツールとなりつつあります。

配信する側も「 YouTuber 」と呼ばれるようになって久しいですが、彼らには常にある課題を抱えています。

それはチャンネル登録者数を増やすこと。YouTubeによって収益を得ている彼らからすれば、これは生活やチャンネル相続にかかわる問題です。もちろん、これは大物でなくても、新しくチャンネルを開設する場合も同じ。

しかし、いざ増やそうと思ってもその方法はあまり明確には示されていません。

今回はYouTubeの市場規模と主な大物YouTuber、登録者数と収益の関係と登録者数の増やし方を紹介します。

YouTubeの市場規模

YouTubeはその参入のしやすさから、現在もチャンネルが新設されています。その数は本格運用しているものから趣味程度のものまで様々です。

1万人以上の登録者数があるYouTubeチャンネルの数は2015年からわずか2年間で3倍超となりました。

( 引用元URL: https://markezine.jp/article/detail/27843

これはもちろん1万人を超えるチャンネルのみなので、規模の小さなチャンネルを含めれば星の数ほどあります。

それだけYouTubeで動画を配信する側の需要も、視聴者数の増加と相まって高まっているのです。当然、これだけのチャンネルが存在するのは、YouTubeの動画配信にメリットがあるから。

その大きな理由に収益化、いわゆるマネタイズが深く関係しています、

以下のグラフをご覧ください。

( 引用元URL:  https://markezine.jp/article/detail/27843

どのぐらいの収益が出ているかを、推定ですが出しています。特に2017年からの伸び率は凄まじく、2020年以降もおよそ年5割増の推定で推移しています。

この背景には、YouTubeが持ち歩けるようになったことが大きく関係しています。

今や1人1台のスマートフォンの時代。「 小型パソコン 」とも例えられるデバイスの普及は、従来の生活やビジネススタイルまで変えてしまいました。

YouTubeもその影響を受けた1つです。もともとパソコンが主流だった視聴フィールドが、スマートフォンに移行しました。どこでも見られるという手軽さから、今まで以上に利用者が拡大したのです。

当然、視聴者数が増えれば、リクエストも自ずと増加します。それに応えるように、また収益を出すためにチャンネル数が激増したのです。

YouTubeの持ち歩きは、視聴者・配信者どちらにとっても大きな影響を与えているのです。

現在のYouTube登録者数ベスト3とその内容

「 YouTuber 」という言葉が初めて登場したのは、2007年頃と言われています。

日本で一般化したのはもう少しあとのお話になりますが、今やYouTuberは憧れの職業となりました。この言葉の明確な定義はなく、いくつかの解釈があります。

もっとも一般的な解釈としては、YouTubeを収益目的で運営している配信者をこう呼ぶようです。

それでは日本で登録者数の多いチャンネルとはどんなチャンネルなのでしょうか。この章では、2020年8月現在のチャンネル登録者数上位3人を、動画内容の簡単なまとめとともに紹介します。

キッズライン♡Kids Line

( 画像URL:キッズライン♡Kids LineのYoutubeチャンネル

単体のチャンネル登録者数NO.1はキッズライン♡Kids Line( 以下、キッズライン )です。気になる登録者数はなんと1190万人。

日本の人口の約10%が登録している計算になります。動画のジャンルは、ファミリー・キッズで、子育てママによるほのぼのしたものです。

出演する「 こうくん・みねちゃん 」が繰り広げるやり取りはとても面白く、大人でも楽しむことができます。

キッズラインは日本の配信者の中で唯一1000万人の登録者を抱える超巨大なチャンネルです。すべての動画の再生回数は驚異の約108億回。動画総数が4700本なので、1本あたりに直すとなんと、205万回となります。

中には1本で5億回再生された動画もあるので、単純計算はできませんが、それでもすごい数字ですね。

では、その5億回再生された動画とはどんな動画なのでしょうか。

以下に動画を準備しましたのでぜひご覧ください。↓

Youtubeより引用<5億回再生された動画>

単純計算でも、国民1人あたり3回以上視聴していることになります。キッズラインは、日本で初めて1000万登録者数を記録しました。

その功績から、YouTube本部からダイヤモンド・クリエイター・アワードを与えられました。この賞を与えられたチャンネルは、全世界でわずか650件ほどなので、どれだけすごい賞かわかりますね。

あくまで子どもが主役であり、日常生活に寄り添った内容というのが、キッズラインのミソとも言えるでしょう。

はじめしゃちょー( hajime )

( 画像URL:はじめしゃちょー( hajime ) )

日本での登録者数第2位は、大物YouTuberの1人、はじめしゃちょーの「 はじめしゃちょー ( hajime ) 」です。

実は2020年8月にキッズラインにその座を明け渡すまで、このチャンネルは日本一の登録者数を誇っていました。名実ともに日本一のYouTuberと言っても過言ではないでしょう。

はじめしゃちょーは、メインチャンネル以外に2つのサブチャンネルを運営しています

現在の登録者数は約890万人、動画の再生総数は約75億回となっています。サブチャンネルを含めればもっと数字は大きくなりますが、他との比較との兼ね合いでメインのみの紹介です。

動画の内容は、実験、ドッキリ、視聴者からの質問に回答するのがメイン。特に有名なのはチャンネルのアバターにもなっているスライム風呂ではないでしょうか。

見たことのない人のために、こちらも動画をご用意しました。

Youtubeより引用<スライム風呂の動画>

また、はじめしゃちょーはその影響力の大きさであるギネス記録を打ち立てました。それは「 740人でだるまさんが転んだをする 」というもの。

2015年に行われたもので、その時の動画も残っていますので紹介します。

Youtubeより引用<ギネス人数でだるまさんが転んだ>

このように、ただの理科実験で終わるだけでなく、自らの身体を張った実験動画が非常に好評となったのです。所属する「 UUUM 」の紹介にもあるとおり、自由で自分のやりたいことをやるYouTuberなのです。

HikakinTV

( 画像URL:HikakinTV )

第3位は、こちらも大物YouTuberの1人、HIKAKINの「 HikakinTV 」です。

YouTuberの所属事務所の大手「 UUUM 」の最高顧問であり、現在は各種メディアにも登場しています。なお、彼についてもサブチャンネルの数は含めない、メインチャンネルのみの紹介になります。

2020年8月現在の登録者数は約863万人。動画の本数は2762本、再生総数ははじめしゃちょーとほぼ同数の約75億回を誇ります。

YouTuberの元祖とも呼べるHIKAKINのメインチャンネルの内容を端的に表しているのがこの動画になります。

Youtubeより引用<HIKAKIN代表的な動画>

兄であり、同じくYouTuberのSEIKINとのコラボレーション動画です。

HIKAKINは、まだ日本でYouTubeが浸透する前からヒューマンビートボックスの動画を公開していました。これに加えて、タイアップを含む商品紹介やチャレンジ動画を中心に配信しています。

動画の中には、SEIKINという実の兄が出てきたり、飼い猫である「 まるお 」「 もふこ 」が出てきたりしています。また、他のYouTuberとの共演動画も多数。まさに日本のYouTuberの草分け的存在なのです。

「 家族でご飯を食べながら見られるコンテンツを配信したい 」

これがHIKAKINの理想のYouTubeの姿なのです。

YouTube登録者数が増えれば収益が上がる

YouTubeの登録者数が増える最大のメリットとして、収益化があります。これにはいくつかの方法があるのですが、はじめしゃちょーやHIKAKINはYouTubeで収入を得ています。

明確な金額までは不明ですが、HIKAINはすでにYouTubeの動画配信で数十億円の収益を出したといわれています。

日本のサラリーマンの生涯所得が平均で2.5億円なので、彼がいかに成功をしているかがわかります。これだけの収益を出せたのは、チャンネル登録者数と大きく関係しています。

では、それはどういうことなのか、詳しく見ていきましょう。

アドセンス収入

もっとも有名なのはアドセンス収入です。

ブログをしている人なら「 Google アドセンス 」という収益化の方法を耳にしたことがあるでしょう。

YouTubeの場合、運営元のGoogleが動画内に広告を掲載。この動画が再生されることで、動画配信者に報酬が入るというシステムです。おそらく、今活動しているYouTuberのほとんどはこの方法で収益化を図っているはずです。

ただし、このアドセンス収入には難点が1つだけあります。それは広告掲載された動画が1回再生されて得られる収入が0.1円だということ。

つまり、手間暇かけて作った動画の再生回数が伸びなければ莫大な収益にはつながりにくいのです。

この0.1円というのはあくまでも相場の話。実際は広告の内容や動画の視聴者層によって変動しています。

より多くの収益を得たいのであれば、ターゲットを明確にし、それに基づいたチャンネル運営が求められるのです。もちろん、登録者数が多い=視聴者数が多いとはほぼ同義になります。

そのため、最初は登録者数を増やす目的で動画配信をコツコツ続けることが大事になるのです。

現在大物と言われるYouTuberも同じように歩んできたのですから、できないことはまずないでしょう。

スーパーチャット機能・メンバーシップ機能

収益を安定させる方法として、スーパーチャット機能の運用とメンバーシップ機能を使うケースがあります。動画にはどうしても当たりはずれができてしまい、アドセンス収入だけでは不安定な収入にしかなりません。

そこで活用したいのがこの2つの機能です。

スーパーチャット機能は動画のライブ配信やプレミア公開時に使用できる機能になります。

視聴者とリアルタイムでやり取りができるのはもちろん、この機能には投げ銭機能がついています。いくらを投げるのかは視聴者の自由ですが、コアなファンができるとこれだけで安定収入が出来上がります。

関連記事:配信者と繋がれる!YouTubeの「スーパーチャット」

メンバーシップ機能とは、運営しているチャンネルとは別の方法で動画を公開する方法です。

この機能は月額で490円がかかるようになっています。

チャンネルに熱狂的なファンがいると、こちらのコンテンツも登録してくれる可能性があるのです。ただし、このどちらにも言えることは、一定規模以上の登録者数・視聴者数は必要だということ。

人数が整っていない状態ではあまり効果を生み出さないばかりか、赤字になる可能性もあります。

企業案件での収益

「 HikakinTV 」の概要でも少し触れましたが、YouTubeをしていると企業側からオファーがかかることも

企業の側がYouTubeチャンネルを見て、「 この人に商品を紹介してほしい! 」となるパターンです。もちろん、この収益は先に紹介した2種類よりも多くの収入を得ることができます。

売れた分のマージンが入ってくることもあるので当然といえば当然です。

ですが、こちらもチャンネル登録者数・視聴回数が一定以上でなければならない点に要注意です

企業側がオファーをするということは、その人に影響力があるからに他なりません。企業側の目に留まるようなチャンネル作りを心がけなければなりません。

これら3点を整理すると、YouTubeで安定した収益を得るためには、登録者数を増やさなければならないのです。

関連記事:YouTubeを使った収益化方法|審査の通過率を上げるには

YouTube登録者数を増やす3つの方法

YouTubeには大物と言われるYouTuberもいれば、うまく収益化ができずに消えてしまうチャンネルもあります。

特に後者の方は深刻で、思ったよりも収益につながらなかったことで諦めてしまうことがほとんどです。その理由はチャンネル登録者数が増えないことにあります。

先に紹介した収益化の方法のうち2つは、一定以上の登録者数が必要不可欠です。ですが思ったように登録者数が伸びないということもあるでしょう。

本章ではチャンネル登録者数を増やすためにしておきたいことを3つ紹介します。

関連記事:YouTubeのチャンネル登録者を増やすための方法

1.できる・できない・やりたいことを明確にする

まず大前提として、できることできないことやりたいことを明確にする必要があります。これはチャンネルのコンセプトにもかかわる幹の部分に相当します。

やみくもに動画を作って配信しても、視聴者側からすれば何を伝えたいのか伝わりません。

もちろん「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」の考え方も大事ですが、それで収益化を目指すことはできません。結局、視聴者が一定せず、登録者数増にはつながらないからです。

キッズラインもはじめしゃちょーも、そしてHIKAKINも1つないし複数のコンセプトを守り通しています。手広く動画を配信しても、それが受けるかどうかといわれるとその可能性は低いと言わざるをえません。

まずは1つのコンセプトを決めて、それを貫き通してファンを作っていくことが先決なのです。

2.視聴者像を明確にする

こちらもコンセプトと直結しますが、視聴者像を明確にする必要があります。

例えば一口に実験といっても、小中学生向けの勉強動画なのか、大人の娯楽要素の強いものなのかで内容が変わってきます。はじめしゃちょーの場合で言えば後者であり、これが子どもにまで浸透していったケースです。

キッズラインも同様で、「 子育ての一息つく動画 」というコンセプトで、ターゲットを子育て世代に絞っています。

もっとわかりやすくいえば、青年漫画を出版するのに絵本のような内容で出版することはないと思います。想定しているターゲットと中身が違いすぎるので、当然売れるわけありません。

このように、ターゲットとする人物像や年齢層を明確にするだけで、どんな動画を作ればいいかがわかってきます

これが結果としてチャンネル登録者数の増加につながるのです。

3.チャンネルのテーマを決める

ここまで決まれば、あとはチャンネルのテーマを決めるだけです。

言い換えれば、どんなキーワードなら検索してくれるかを想定することになります。

動画の方向性やターゲットが明確になって、動画の準備ができた、では終わりではないのです。当然、動画を見てもらうためにはブラウザやYoutube内でキーワード検索をしてもらう必要があります。

その時に、イメージする視聴者がどんなキーワードで検索するのかを想定しておくのです。

もっと言えば、視聴者がどんな疑問や課題を持っているのかをイメージすることが大事になります。自分のチャンネルのコンセプトならば、こんな疑問や課題ではないかと想像するとわかりやすいでしょう。

最後の仕上げともいう部分ですが、これこそがチャンネルの生命線になります。ひいては登録者数の増減にかかわる非常に重要な部分になってくるのです。

もしここで紹介したもののうち、1つでもやっていないものがあれば、すぐに見直しましょう。

また、今うまくいっていない人も今一度自分のチャンネルのコンセプトを考えてみてください。

まとめ

YouTubeの世界では、今日も新しいチャンネルが次々と生まれています。いうなれば、ライバルが無数に登場しているわけです。

最後に1つ、大切なことをお伝えします。それは、YouTubeは先に登録している人が強いという図式ではないということです。

キッズライン、はじめしゃちょー、HIKAKINのチャンネル開設時期を見てみましょう。

チャンネル名 開設年月日
キッズライン Kids♡Line 2011年11月26日
はじめしゃちょー ( hajime ) 2012年8月31日
HikakinTV 2011年7月19日

もし先行しているチャンネルの方が強いのであれば、HIKAKINが1番になっているはずです

しかし実際には他の2つに抜かれてしまっている状態です。なぜこんなことが起きるのか。それは、YouTubeの動画配信にどれだけ努力を費やしているかの違いにあるのです。

もちろん、はじめしゃちょーもHIKAKINも手を抜いていたわけではないでしょう。しかし、現実問題として、キッズラインには彼らの約1.5倍の動画がアップロードされています。

もちろん、はじめしゃちょーもHIKAKINも手を抜いていたわけではないでしょう。しかし、現実問題として、キッズラインには彼らの約1.5倍の動画がアップロードされています。

この点ではキッズラインの勝利というべきでしょう。このように、既存にどれだけ強いチャンネルがあってもやり方と努力次第では上位に食い込むこともできるのです。

チャンネル登録者数も同様に、獲得するための努力や工夫なくして増やすことはできません。今回は3つの方法での増やし方を紹介しましたが、どれだけ本気で取り組めるかが明暗を分けます。

YouTubeで上位に入るために必要な登録者数を増やす最善策を見つけ、実践あるのみです。

たゆまぬ努力を続けてきたからこそ、YouTubeで生き残ることができたのです。