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【解説】SEO対策でインデックスを効果的に使用する方法

今回は、 SEO対策でインデックスを効果的に使用する方法についてご紹介いたします。

SEO対策を行う上で、欠かせないのが「 インデックス 」です。

お仕事でWEBマーケティングに携わっている人なら、聞いたことがあるのではないでしょうか。

言葉は聞いたことはあるけれどいまいち理解できていない方や、さらに詳しく知りたい方には是非最後まで読んでいただきたい内容です。

1.インデックスとは何か

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本来インデックスとは、書類や書籍に索引用として使用する出っぱりをもつ用紙のことや、辞典の索引を意味しますが、SEO対策として使用するインデックスとは、何を意味するのでしょうか。詳しく説明していきます。

1-1.インデックスとは

インデックスは、Googleのロボットであるクローラー ( Googlebot ) が、検索結果を表示させるために、あらゆるWEBページの情報を認識( クロール )してデータベースへ登録することを意味します。

ユーザーが検索をした際に、検索エンジンはユーザーが入力した検索キーワードに対して、関連性の最も高い順から順番に検索結果を表示します。

膨大なインターネットの情報を「 インデックス 」の中から探すことで、1秒以下の検索結果表示を実現しています。

WEBサイトをインデックスする方法は、手動・自動と2種類あります。

制作者自身がGoogle search console を使い、手動でデータベースに登録する方法と、クローラーがWEBサイトを発見し、自動でインデックスされる方法です。

後者の場合、クローラーにWEBサイトを発見されなければ、WEBサイトがインデックスされていない状態になり、Googleにページが認識されず検索結果に反映されません。

ちなみに、検索エンジンはクロールされたWEBページを全てインデックスするわけではありません。

例えば、更新頻度も低い規模の小さいサイトは、そもそもクローラーがクロールする頻度も低いです。

そのため、インデックスされる可能性も低いです。

また、クローラーにユーザーにとって価値が低いWEB サイトであると判断され、検索結果に表示する価値がないと見なされ、インデックスされないこともあります。

ユーザーにとって、価値があるコンテンツを盛り込んだWEBサイトを作成することが重要です。

1-2.インデックス数とは

インデックスの意味がわかったところで、次にインデックス数について詳しく説明していきます。

インデックス数とは、検索エンジンデータベースに、現在公開中の各ページがどれだけ登録( インデックス )されているかの総ページ数のことを指します。

1-3.インデックスされているかどうかの確認方法

自社のWEBサイトがインデックスされているか確認したい場合、確認方法はGoogle検索で調べる方法と、Google search consoleを使用して調べる方法の2種類あります。

Google検索でインデックスされているかを確認する方法

①Google.com  で、「 site:  」と入力した後に、調べたいURLを入力して検索します。

インデックスされていれば、下記のような表示になります。

もしインデックスされていない場合は、下記のような画面が表示されます。

Google search consoleを使用してインデックスされているかを調べる方法

①Google search consoleに登録して、ログインします。

②Google Search Console上部の検索窓にインデックスされているかを確認したいWEBページのURLをいれます。

③パソコンのエンターキーを押しますと、下記の表示になります。

④インデックス化されていれば下記のような表示になります。

1-4.インデックス数が増えない理由

WEBサイトを公開しても、クローラーにインデックスされなければ、インデックス数は増えません。

SEOで上位表示のためにあらゆる施策を行ったとしても、そもそもインデックスされていないと上位表示されるランキングの対象にはならないということです。

WEBページを公開しているのにも関わらず、インデックス数が増えないのはなぜでしょうか。

主な原因は、クローラーがWEBサイトを巡回していないため。では、どのようにしたらクローラがあなたのWEBサイトを巡回するようになるのでしょうか。

クローラーに巡回されるための改善策は、3つあります。

①基本的な(テンプレート)内部リンクを設置すること。

クローラーは外部リンクだけでなく、内部リンクも重要になります。

特に、コンテンツに高い関連性のある内部リンクを設置することは、検索エンジンに高く評価されますので、是非内部リンクを設置するようにしましょう。

関連記事:SEO効果抜群の内部リンク最適化について徹底解説

②サイトマップを是正して、Google側に伝えること。

サイトマップも自社で用意する必要があります。WordPress の場合は、「 Google XML Sitemaps 」のプラグインを利用すると、便利です。

③サイト公開後、そんなに日にちが経過していない場合は、Google Search Console  からクロールをリクエストすること。

Google Search Consoleからクロールをリクエストする方法については、URL検査ツールを使用します。

1)Google Search Consoleにログインします。

2)虫眼鏡マークの入力欄にクロールをリクエストしたいURLを入力します。

3)「 インデックス登録 」をリクエストをクリックすると完了です。

ただし、1日にリクエストできる回数が制限されています。

リクエストの回数制限を超えてしまいますと、下記のような表示がされます。

この場合は、日数をおいてから再度リクエストするようにしましょう。

2.SEOとインデックスの関係性

では、次にSEOとインデックスの関係性について説明していきます。

実は、インデックス数が多いからと言って、検索エンジンからの評価が上がり、自動的にSEOの順位も上がるというわけではありません。

SEOで上位表示されるためのポイントは、インデックス数の多さではなく、ユーザーにとって、価値のあるコンテンツが盛り込まれたWEBサイトを制作することです。

つまり、インデックスされたWEBページが、ユーザーにとって価値があり品質の高いページであることが重要だということです。

例えば、あなたが運営しているWEBサイトで同じテーマで様々なキーワードを含む質の高いコンテンツが盛りこまれているページを複数ページ持っている場合は、それぞれのページは異なる検索クエリでランキング化される可能性があります。

これは、WEBサイトに良質なコンテンツが盛り込まれているページが複数あれば、各ページにリンクが集まる可能性があります。

この場合は、Googleはより詳しくクロールして、ページランクが高いページをユーザーのクエリによりマッチさせるので、上位表示に繋がるという仕組みです。

品質の高いページが10ページ未満の場合と、100ページ以上あるWEBサイトでは、当然検索エンジンの評価は、後者の方が高いです。

SEOでは、インデックス数よりも、WEBサイトのコンテンツの品質が重要な鍵を握っていることをご理解いただけたと思います。

繰り返しますが、インデックスの数字を追うだけでなく、いかに自社のWEBサイトがユーザーにとって有益な質の高いコンテンツを掲載しているかを考慮したうえで、WEBサイトを公開するようにしましょう。

また、SEO施策は一度実施したら終了ではなく、常にブラッシュアップさせ、内容を改善していき、コンテンツの品質を向上させることが重要です。

この努力こそが、結果的に検索エンジンに評価され、上位表示につながりますので、日々改善を心がけていきましょう。

関連記事:コンテンツSEOとは?基礎知識から作業手順まで徹底解説

3.SEO対策のためにインデックスを効果的に使用する方法

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前述の通り、SEO対策はコンテンツの内容が重要です。

基本的には、検索エンジンは定期的にクローラーを巡回させていますので、WEBサイトを公開したのにインデックスされないというようなことは、実際には起こりにくいです。

しかし、コンテンツを考えずにインデックス数だけを増やし続けると、サイトの構成が複雑になってしまい、下層のページが埋もれてしまい、インデックスされない可能性があります。

SEO対策を効果的に行っていくためには、WEBサイトを検索エンジンに正しく認識してもらえるような作業が必要になります。

では、具体的にSEO対策のためにインデックスを効果的に使用する3つの方法について説明していきましょう。

関連記事:SEO 対策の方法・費用・効果を徹底解説

3-1.Google Search Console でインデックスをリクエストする

前述のとおり、Google Search Console でインデックスをリクエストすることができます。

インデックスを直接リクエストすることによって、最新の公開ページをクロールしてもらえます。

ただし、サイト更新を頻繁に行っている場合は、クローラの巡回頻度も高いので、あえてインデックスをする必要はないかもしれません。

インデックスのリクエストの方法は、1章 1-3に記載しておりますので、確認してみましょう。

3-2.XMLサイトマップを設置する

まず、サイトマップとは、検索エンジンに対して、WEBサイト内にあるページを一覧にまとめたファイルのことです。

もう少し詳しく説明すると、WEBサイト内にあるコンテンツがどのようなものなのかや、またそれぞれのコンテンツからさらにリンクで、詳細コンテンツや類似コンテンツに飛べるようにリンクを貼ったリストのことです。

そして、XMLサイトマップは、WEBサイト内の各ページのURLや優先度、最終更新日、更新頻度などを記載したXMLファイルです。

XMLサイトマップは、検索エンジンのクローラがページをクロールしやすくなるというもので、クローラーはこのファイルを参考にしてウェブサイト内の各ページを巡回します。

これを設置することでSEO上の効果が期待できますが、どのようなWEBサイトでも必要というわけではありません。

XMLサイトマップの設置が必要なWEBサイトと、設置が必要でないサイトがあります。

自社のWEBサイトがどちらに該当するか確認してみましょう。

XMLサイトマップの設置が必要なWEBサイト

①公開したばかりのWEBサイト
②ページ数が多く、大規模なWEBサイト
③複雑なリンク階層構造になっているWEBサイト
④モバイル用WEBサイトでPC向けとスマホ向けのURLが異なっている場合

XMLサイトマップの設置が不必要なWEBサイト

①ページ数が少なく、小規模なWEBサイト
②サイト内のリンクが完璧に貼られている
③シンプルなサイトホスティングサービスを利用しているWEBサイト
④インデックスに表示すべきメディアファイル ( 動画、画像 )や、ニュースページが少ないWEBサイト

XMLサイトマップの設置が必要なWEBサイトに該当する場合

XMLサイトマップの設置方法は2種類あります。

テキストエディタなどを使用して作成する方法とWordPressのプラグインで作成する方法です。

テキストエディタなどを使用して作成する方法

◆作成方法の概要:メモ帳などのソフトを使ってHTMLコードを記述します。
◆問題点:カテゴリーやページを追加する際に手動でHTMLサイトマップを更新しなければなりませんので、入力ミスが起きる可能性ががあります。
◆XMLサイトマップの構造

XMLサイトマップは、サイト内に含まれるページ情報を記載している「 子ファイル 」と、子ファイルの情報をまとめて記載している「 親ファイル 」の2つのファイルで構成されています。

親ファイルの代表的なファイルは、トップページに該当するファイルで「 sitemap.xml 」1つです。

子ファイルの代表的なファイルは、6種類あります。

①category.xml:カテゴリーページのURLが記載されたファイル
②misc.xml:サイトのトップページとHTMLサイトマップのURLが記載されたファイル
③2019-02.xml:サイトに新しく追加されたページ( URL )が月別に記載されたファイル
④image.xml:検索エンジンサイトにサイト上にある画像をに知らせるためのファイル( 画像サイトマップ )
⑤movie.xml:検索エンジンにサイト上にある動画を知らせるためのファイル( 動画サイトマップ )
⑥news.xml:検索エンジンにお知らせなどニュース系のページを知らせるためのファイル( ニュースサイトマップ )

◇記述例

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?> <!-- some other tags --> <img src="http://example.com/img_204.jpg" /> <img src="http://example.com/photo123.jpg" /> <!-- some other tags -->

◇作成時のポイント

UTF-8で作成する必要があります。また、XMLサイトマップに使用できるのは ASCII 文字のみです。

また、URLなどのデータ値では、次の文字にエンティティのエスケープコードを使用する必要があります。

◇作成方法

①子ファイルの作成方法

子ファイルのファイル名は、管理しやすくするために上記の例のような分かりやすいファイル名にすることをおすすめします。

保存する際は、文字コードをUFT-8形式でファイルを保存します。そして、子ファイルをFTPにアップロードします。

子ファイルをFTPでのアップロードが完了しましたら、子ファイルの作業は完了です。

②親ファイルの作成方法

次に、親ファイルも子ファイルと同様に、テキストエディタで記載していき、ファイル名を「 sitemap.xml 」にします。

その後、子ファイル同様に文字コードをUFT-8にして、ファイルを保存して、親ファイルをFTPにアップロードします。

WordPressのプラグインで作成する方法

XMLサイトマップの設置方法は、サイドメニューの「 プラグイン 」→「 新規追加 」から「 Google XML Sitemaps 」のプラグインを検索すれば、簡単に設置することが可能です( WordPressを使用している場合 ) 。

3-3.RSSフィードを配信する

検索エンジンにクロールされる環境であれば、RSS フィードを配信することで効果的なSEO対策を行えます。

では、RSSフィードとは何のことでしょうか。

RSSフィードとは、RSS形式で記載されたWEBサイトの更新情報などを配信する仕組みのことを指します。

検索エンジンにWEBサイトを見つけてもらうには、RSSフィードを配信することが重要です。

前述のXMLサイトマップがサイト内の全てのページ情報を表示しますが、RSSは新しく更新されたページ情報のみを配信します。

RSSフィードを配信する方法は、WordPressを使用している場合であれば、RSSフィードはデフォルトで配信される設定になっています。

ただし、念のためGoogle Search ConsoleでRSSフィードのURLを登録しておくようにしましょう。

Google Search ConsoleでのRSSフィードの登録方法

①Google Search Consoleにログインして、左メニューにある「 サイトマップ 」をクリックします。

②「 新しいサイトマップの追加 」にあるWEBサイトのURLの後ろに「 feed 」と入力して、「送信」をクリックして、完了です。

4.まとめ

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SEO対策のためにあらゆる施策を行ったとしても、検索エンジンに認識されクロールしてもらえなければその意味はありません。

検索エンジンにWEBサイトがインデックスされていることが重要です。しかし、インデックス数ばかり追っても、SEOには効果がありません。

SEO対策では、インデックスの数よりもコンテンツ内容が大事だからです。

ユーザーにとって価値のあるコンテンツを、高頻度更新していくことがSEO対策では重要なのです。

しかし、コンテンツが大事といえども、インデックスを促進することも重要ですので、インデックスのリクエスト、サイトマップ、REEフィードをうまく活用して最適化を行い、検索エンジンにクロールされやすいWEBサイトにしていきましょう。