アフィリエイトを始めると「 セルフバック( 自己アフィリエイト ) 」という言葉を目にすることがあります。
セルフバックは自分で商品の購入やサービスの登録をしてもアフィリエイトの成果を受け取れるシステムのことで、アフィリエイトを始めたばかりのころは、成果達成の簡単なセルフバックを行うことで初めてのアフィリエイト報酬を受け取ることが出来ます。
利用できるセルフバックは限られているため、実際にセルフバックのみで生計を立てることは出来ませんが、最初に少額を稼ぐことは可能でしょう。
今回は「 セルフバック( 自己アフィリエイト )は稼げるのか 」「 セルフバックの方法 」を中心に解説していきます。
セルフバック(自己アフィリエイト)とは?
セルフバックはアフィリエイトの一種で、自分で商品を購入したり、サービスに登録することで報酬を得るシステムです。
ASPに登録されている案件の中から「 本人申し込み可 」といった内容のものを探すことになりますが、ASPによってはセルフバック専用にページも用意されているため、初心者でも簡単に申し込みが出来るようになっています。
基本的に1回限りの案件が多いので継続的に「 稼ぐ 」という手法には向いておらず、初心者が最初のころの収入にしたり、レビュー記事を書きたい場合に向いているでしょう。
セルフバック案件は商品代金の〇〇%といった内容や、商品代金100%を報酬にしていたり様々なので、定期的にASPを確認することをおすすめします。
セルフバックの方法
まずはセルフバックの方法を確認していきましょう。
基本的には普段使っているASPでセルフバックの案件を探すことが早いですが、後ほどセルフバックが出来るおすすめのASPも紹介していきます。
ASPに登録
まずはASPに登録していきますが、もともと登録しているASPで探してみるのも良いでしょう。
ほとんどのASPではセルフバックが出来るようになっているため、いま登録しているASPがある場合には一度、確認してみてください。
特に大手のASPではセルフバックのページも管理ページ内にあるため、とても分かりやすくなっています。
後ほど紹介するASPは全て専用のページが用意されているため、審査はありますが全て登録してみるとセルフバックの幅が広がるでしょう。
関連記事:アフィリエイトに必須のASPを比較
セルフバック可能の案件を探す
ASPの管理ページから案件を探していきますが、「 本人申し込み可 」の案件に絞って探していきましょう。
「 本人申し込み不可 」になっている案件で申し込んでも承認されないので注意が必要です。
セルフバック専用のページが用意されていなければ、案件ごとに確認する必要がありますが、セルフバック専用のページが用意されている場合には気にすることなく申し込むことが出来ます。
セルフバック専用のページがあるASPも
ASPによりますが、大手であればセルフバック専用のページが用意されています。
セルフバック専用ページであれば、「 本人申し込み 」の確認も必要ありません。
自分が興味のある商品やサービスを探して申し込むだけなので、簡単にセルフバックにチャレンジ出来ます。
まずはセルフバック専用のページがあるASPで自分が気になる商品やサービスを探してみましょう。
セルフバックの注意点
セルフバックは商品の購入やサービスの申し込みで報酬が発生するため、とても便利なサービスですが、いくつか注意点もあります。
セルフバック可能か確認する
少し説明してきましたが、アフィリエイト案件の中には「 本人申し込み不可 」の案件も多くあります。
本人申し込み不可の案件に自分で申し込んでも、非承認になり報酬は発生しません。
セルフバック専用のページがある場合には問題ありませんが、セルフバックのページはない場合には「 本人申し込みが出来るのか 」をしっかりと確認しておきましょう。
ASPの規約を確認する
ASPごとに「 セルフバックの注意事項 」を定めています。
基本的には「 利用予定がないサービスの登録 」「 転売目的 」など、広告主にとって不利益になる内容は禁止とされています。
特に「 利用予定がないサービス 」に申し込んだ場合でも、営業の電話などがかかってくるため、本人にとっても無駄な時間が発生してしまうでしょう。
商品の購入も自分でレビュー記事を作る場合や、本当に必要なものに限って申し込むのがマナーです。
セルフバックは無料の申し込みのみで報酬が発生することも多いですが、利用する気もないサービスには申し込まないようにしましょう。
利益にならないことも
セルフバックは商品代金の全額が報酬になることは少ないので、商品を購入する場合には割引程度と考えておく必要があります。
サービスの申し込みが無料であれば利益にはなりますが、基本的に初回の申し込みのみ報酬が発生するため、継続的に利益を得ることは出来なくなっています。
セルフバックは利益を得るというよりは、アフィリエイト初心者が最初の運営資金を得たり、レビュー記事を書く場合の補助になるぐらいと考えておきましょう。
同じ案件は一番報酬が高いASPで申し込む
様々なASPがセルフバック案件を取り扱っていますが、ASPによって報酬金額に違いがある場合もあります。
何社かASPに登録しておき、申し込みたいセルフバック案件を見つけた時には、登録している全てのASPで同じ案件がないか確認しておきましょう。
各ASPの中でも一番報酬の高いASPでセルフバックを申し込むようにしていけば、報酬も高くなっていきます。
クッキー( 再訪問期間 )に注意
アフィリエイト広告には「 クッキー(再訪問期間) 」が設定されています。
クッキーはユーザーがサイトに訪れたことを一時的に記憶しておくシステムのことで、一度ページを離脱してもクッキーが残っていれば、再度ページを訪れて購入や登録をした場合にも報酬になります。
セルフバックを見てすぐに申し込みや購入を済ませれば問題はありませんが、一定期間を空けてから申し込んでも報酬にならない場合があります。
例えば、クッキーが30日間の商品を購入しようとして一度ページを離脱し、30日以上経過してから直接サイトにアクセスして購入すると自分の報酬にはなりません。
他にも、別のアフィリエイターの広告を経由した場合には、別のアフィリエイターの報酬になってしまいます。
少し分かりにくいかもしれませんが、セルフバックをする場合にはすぐに購入や登録に進むようにしておきましょう。
セルフバックは商品を広げるためにある
セルフバックは一見すると、かなり得になるシステムですが、ただアフィリエイターに利益を与えるためだけにあるのではありません。
アフィリエイターだけではなく、広告主にとっても大きなメリットがあるため用意されています。
理由を知れば正しいセルフバックの使い方が出来るでしょう。
広告主にもメリットがある
セルフバックを用意している一番の理由は「 商品やサービスを広げるため 」です。
アフィリエイト記事自体が商品やサービスを広げるためなので、分かりにくく感じるかもしれませんが、アフィリエイターに商品やサービスを利用してもらえば、より詳細な記事を書いてもらえるからです。
実際に商品やサービスを使っていないのに、レビュー記事を書いても、実際の商品とは違った伝わりかたをしてしまうかもしれませんし、良さが伝わりにくくなってしまうでしょう。
しかし、セルフバックでアフィリエイターに使用してもらうことによって、よりユーザー目線で記事を作ってもらうことが出来るため、商品やサービスが正しく伝わりやすくなります。
実際のレビューを記事に入れ込むことで、ユーザーからの認識のズレを防ぎ、購入してもらえる可能性も上げられることからセルフバックが用意されています。
おすすめのセルフバック案件
セルフバックは全ての案件で可能なわけではありませんが、特におすすめの案件を紹介していきます。
自分のサイトや必要なものに合っていて、まだ申し込んだことのない案件があればセルフバックを使ってみてください。
クレジットカード
クレジットカードは年会費無料も多く、報酬額も高いのが特徴です。
セルフバック案件の中では一番、高額になってくる案件ですが、一度に多くの枚数を申し込むのは避けましょう。
クレジットカードの申し込みには審査があるので、一度に多く申込めば怪しまれて審査も通らなくなります。
また、クレジットカードを多く持ちすぎると、使いすぎてしまったりとリスクも高いため、必要な分の申し込みが良いでしょう。
動画配信サービス( VOD )
動画配信サービスは「 〇〇日間無料 」といったサービスも多いため、登録して気に入らなければ解約し、料金がかからないように出来ます。
基本的には使う方向で登録することをおすすめしますが、無料期間中に解約した場合でも報酬はそのままなので、リスクなく稼ぐことが出来ます。
ただし、もともとの登録料金が安い分、報酬額も低いため、メリットは少ないでしょう。
関連記事:動画アフィリエイトとは|稼ぐコツ・メリット・デメリット
通販サイト
物販系を得意としているASPであれば通販サイトからセルフバックを行うことが出来ます。
セルフバックのページがあるASPが分かりやすいですが、セルフバックページを経由して各メーカーのページを見ることが出来るため、そのまま購入すればセルフバックの対象になります。
ただし、楽天やAmazonではセルフバックを禁止しているため注意しましょう。
あくまでセルフバックを許可しているASPと案件であることが絶対条件です。
セルフバックのメリット
基本的にはメリットの多いセルフバックですが、中でも特にメリットに感じられる部分を紹介していきます。
すぐにアフィリエイトの報酬を得られる
アフィリエイトは報酬が発生するまでに長い時間がかかるものです。
しかし、セルフバックであればアフィリエイトを始めたばかりでも報酬を得ることが出来ます。
最初にサイトを立ち上げたり、WordPressの場合はテーマを購入したりと、アフィリエイトを始める時には多少のお金が必要になってくるでしょう。
全額ではなくてもサイト運営に関わる費用を多少はセルフバックの案件で補填することが出来ます。
関連記事:アフィリエイトならWordPress|その理由と始め方も紹介
必要な商品やサービスを無料や割引で購入できる
アフィリエイトに関わりがなくても、自分に必要な商品であればセルフバックすることが出来ます。
全ての商品が揃っているわけではありませんが、数社のASPに登録しておけば色々な案件が見つかるでしょう。
もともと登録する予定だったサービスや欲しかった商品であれば普通に購入するよりも安い価格で購入することが出来ます。
また、商品やサービスによっては商品代金の100%が報酬になっている場合もあるため、定期的にASPのセルフバックを確認しておきましょう。
レビュー記事を作りやすくなる
主に商品を紹介するアフィリエイトであれば、実際に商品を使ったレビュー記事が必要になってきます。
セルフバックで実際に商品を使ったレビュー記事を作れば、ユーザーからの信用度も高くなり、成約につながる可能性が高くなります。
紹介したい全ての商品でセルフバックが出来るわけではありませんが、レビュー記事も織りまぜることで信頼性が上がり、サイトの評価も高くなるでしょう。
サイトの評価が高くなれば検索結果の上位表示も増えるため、アフィリエイトの成約数は上がることになります。
セルフバックのデメリット
基本的にセルフバックが出来る案件は使うほうが良いでしょう。
しかし、「 初回のみ 」や「 実際に使うサービスに限定したほうが良い 」といった理由からデメリットに感じる部分も出てきます。
継続して稼ぐことは出来ない
少し触れてきましたが、セルフバックは継続して稼ぐことは出来ません。
サービスの登録であれば、「 初回のみ 」としていることが多く、何回も申し込んだり、解約してから新たに申し込んでも報酬は発生しません。
つまり、最初のころにセルフバックを利用していけば、後に利用できるセルフバックは少なくなっていきます。
商品の購入であれば継続して利用できますが、商品代金を全額報酬にしているセルフバックは少なく、商品を購入している以上、利益にはなりません。
セルフバックで生計を立てることは不可能と思っておきましょう。
営業の電話やメールが多くなる
セルフバックは無料の資料請求でも報酬が発生する案件があります。
しかし、資料請求の時に自分の個人情報を記入することもあるため、以降、営業の電話やメールが増えることになります。
広告主もボランティアで報酬を渡しているわけではなく、自社サービスの成約を考えているわけですから当然でしょう。
特に不動産関係のセルフバックは「 営業の電話が増えた 」という声が多いので注意が必要です。
セルフバックは自分に必要なものに絞って利用するようにしましょう。
成果条件を達成しなければ報酬は発生しない
案件ごとに成果条件はしっかりと確認しておきましょう。
セルフバックでも成果条件は指定されているため、条件を達成していなければ申し込んでも報酬は発生しません。
例えば、FX関係であれば申し込み後に口座の開設が必要であったりと条件が定められています。
セルフバックの申し込み前には成果条件の確認は必須です。
セルフバックにおすすめのASP
セルフバックが出来るASPは多いですが、中でもセルフバックのしやすいASPを7社紹介していきます。
①A8.net( エーハチ )
得意ジャンル | 全て |
セルフバック専用ページ | あり |
公式サイト | https://www.a8.net |
A8.netは国内最大手のASPです。
登録に審査はないため、まずは登録しておきましょう。
アフィリエイト案件も豊富で、ほぼ全てのジャンルを取り扱っているため、アフィリエイターも多く登録しています。
セルフバックも専用のページが用意されているため、迷うことなくセルフバックを始めることが出来るでしょう。
②ACCESSTRADE( アクセストレード )
得意ジャンル | 求人・金融・ゲーム |
セルフバック専用ページ | あり |
公式サイト | https://www.accesstrade.ne.jp |
求人や金融、ゲーム関係の案件に強いASPです。
取り扱っている案件が多いわけではなく全員が登録するべきASPとは言えませんが、中には独占案件もあるため、登録しておいて損はありません。
セルフバック案件も多いわけではありませんが、アクセストレードでしか取り扱っていない案件もあるため、他のASPでなかった案件を探すのが良いでしょう。
セルフバックは専用のページ「 アフィバックモール 」が用意されています。
③VALUECOMMERCE( バリューコマース )
得意ジャンル | 物販 |
セルフバック専用ページ | あり |
公式サイト | https://www.valuecommerce.ne.jp |
バリューコマースは日本で初めてアフィリエイトサービスを開始したことでも知られる老舗のASPです。
案件数はA8.netよりも少なくなってしまいますが、大手の広告主が多く、Yahooショッピングのアフィリエイトが出来ることが大きな特徴でしょう。
セルフバックも専用のページがあり、「 バリューポイントクラブ 」という名前で運営されています。
多くのセルフバックはバリューポイントクラブを経由して買い物をすることでポイントが貯まる仕組みになっています。
楽天やYahooショッピングも利用することが出来るため、普段の買い物でもセルフバックが利用できる数少ないASPでしょう。
④もしもアフィリエイト
得意ジャンル | 物販 |
セルフバック専用ページ | あり |
公式サイト | https://af.moshimo.com |
もしもアフィリエイトは初心者のためにノウハウを公開していたりと、アフィリエイターにとっては身近に感じることが出来るASPです。
基本的には物販関係の案件が強いため、何か商品を扱いたい場合には登録しておきましょう。
セルフバックに関しても「 キャッシュバック 」という専用のページが用意されています。
セルフバック出来る案件は多くありませんが、比較的還元率が高い案件が多いため、他のASPと比べて高ければもしもアフィリエイトのセルフバックを使うようにしましょう。
⑤afb( アフィビー )
得意ジャンル | 美容・健康 |
セルフバック専用ページ | あり |
公式サイト | https://www.afi-b.com |
afbは美容や健康関係といった女性向けの案件を得意としているASPです。
アフィリエイト用のサイトジャンルが女性向けであったり、運営者が女性の場合には登録しておきましょう。
セルフバックは「 SelfB 」という専用のページが用意されています。
証券やFXといった高額案件から美容品まで揃っているため、登録しておく価値はあるでしょう。
⑥JANET( ジャネット )
得意ジャンル | 金融 |
セルフバック専用ページ | あり |
公式サイト | https://www.j-a-net.jp |
2001年からの運営歴があるため、ASPとしては老舗に入ります。
特に金融やクレジット関係の高単価な案件が多いため、メインではなくても、もう1つのASPとして補助的に利用するアフィリエイターが多いでしょう。
セルフバックも「 キャッシュバックシティ 」として専用のページが用意されています。
取り扱っている案件から選ぶことが出来るため、クレジットカードや証券といった高単価な案件でセルフバックしたい場合にはおすすめのASPです。
⑦リンクシェア
得意ジャンル | 物販 |
セルフバック専用ページ | あり |
公式サイト | https://www.linkshare.ne.jp |
リンクシェアは楽天が運営しているASPなので安心感が強く、大手の広告主が多いのも特徴です。
有名な広告はユーザーから見ても信用度が高いため広告をクリックしてもらいやすいでしょう。
セルフバックも「 セルフアフィリエイト 」という専用ページがあります。
主には物販関係や生活に関わるものが多いため、高単価な案件は少ない印象になりますが、楽天に関わるサービスもあるため、楽天の利用が多い場合にはリンクシェアは使いやすいASPになるでしょう。
まとめ
今回は「 セルフバック( 自己アフィリエイト )は稼げるのか 」「 セルフバックの方法 」を中心に解説してきました。
セルフバックはあくまで、必要な商品やサービスを申し込むものなので、「 稼ぐ 」ということにこだわるのであれば「 稼げない 」ということになるでしょう。
基本的に初回登録時のみ報酬が発生する案件ばかりなので、継続して稼ぐことは出来ず、1回限りの報酬ということになります。
しかし、初心者のころはアフィリエイトの仕組みを知ったり、サーバー代などの初期費用を集めるつもりで初めてみてください。
セルフバックで継続的に稼ぐことは出来ませんが、ちょっとしたお小遣い稼ぎにはなるので、アフィリエイトを始めるのであれば挑戦してみましょう。