今やエンタテインメントの代名詞ともいうべきツール、YouTube。
有名人から一般の人まで誰でも動画が投稿できるのは説明不要ですね。
また、世界中の人が公開されている動画を無料で見ることができることが特徴です。
このYouTube、実はやり方次第でアプリではなくブラウザで視聴できるのをみなさんご存知でしょうか。
「 そもそも、アプリで十分なんだけど… 」
「 ブラウザで見るメリットってなに? 」
こんなふうに思われた人もいるでしょう。
実はYouTubeをブラウザで視聴することはいくつかのメリットがあるのです。
しかも、設定の仕方もとてもカンタン!
今回は、YouTubeをブラウザで視聴するための方法を5つご紹介します。
YouTubeはブラウザでも視聴可能
結論からいえば、スマートフォンであってもブラウザでYouTubeは視聴できます。
現在発売されているスマートフォンは、初期設定としてYouTubeがインストールされている場合が多いです。
大多数の人はそれを普通に使ってYouTubeを楽しんでいることでしょう。
ただ、初期設定では「 常にアプリで開く 」ではないので、ブラウザで見た経験のある人も少なからずいるのではないでしょうか?
今回ご紹介するのは、まさにその時の状態に戻すこと。
いろいろな事情でアプリではYouTubeを見たくないときに重宝するはずです。
YouTubeをブラウザで見るメリット
冒頭でもお伝えしましたが、そもそもYouTubeをブラウザで見るといくつかのメリットがあります。
ですが、意外とそのメリットについてはご存知ない人も多いのです。
では、どんなメリットがあるのでしょうか?
3つにわけてご紹介します。
通信量がアプリで見るよりかからない
以前、とある携帯電話会社が「 YouTubeの通信量がかからない 」というプランを打ち出し、話題になったことがありました。
現在は受付を終了してしまっていますが、それぐらいYouTubeの通信量は利用者にとって大きな問題となっているのです。
実は、YouTubeをアプリではなくブラウザで視聴すると、通信量が抑えられるというメリットがあります!
これにはYouTubeアプリの仕様が関係しています。
そもそも、YouTubeアプリに関わらず、すべてのアプリをインストールするとそれだけの通信量がかかります。
また、データを保存するための内部ストレージも圧迫してしまいます。
さらに、YouTubeアプリには通知機能がついています。
これは新しい動画が公開されたときや、メッセージが届いたときにリアルタイムで表示されます。
言い換えれば、常にネットワークに接続されており、新しい情報を探しているのと同じこと。
これではアプリを使っていなくてもデータを消費してしまいます。
つまり、アプリが入っているだけで通信量は増えていく、ということです。
これに対してブラウザでYouTubeを見ると、通信しているのは画面を開いているその時だけ。
また、通知を常に探して表示する必要がないため、通信量が抑えられるのです。
パソコンと同じ要領で使える
YouTubeはもともとパソコンを使って視聴する目的で作られました。
アプリで登場したのはスマートフォンが普及してからのお話だというのは言うまでもありません。
そのため、昔からYouTubeをパソコンで視聴していた人にとって、アプリでの視聴はイマイチ慣れないということもあるでしょう。
デバイスが違うので仕様が変わってしまうのはある程度仕方がありません。
しかし、やはり使うなら慣れたほうがいいという声もあるでしょう。
YouTubeをブラウザで視聴するメリットの2つ目はまさにこれ。
パソコンと同じ画面でYouTubeを視聴することができることです!
画面サイズまで一緒!とまではいきませんが、YouTubeをパソコンで見慣れている人にはおすすめの視聴方法です。
また、ブラウザでYouTubeを開くことで、アプリではできなかった設定の変更ができるようになります。
具体的には動画の一括編集などがそれです。
主にはアップロードに関することなので、視聴するだけの人にはあまり関係ないかもしれません。
ただ、見慣れた環境で見たいという人はアプリではなくブラウザからの視聴がいいでしょう。
ちなみに、スマートフォンのブラウザで視聴するには2種類あります。
・パソコンサイトと同じ作りの「 パソコン版 」
・アプリの画面そっくりの「 モバイル版 」
ブラウザで視聴するときはどちらを使っても違いはありません。
よりパソコン仕様で使いたい場合は「 パソコン版 」を使用すべきでしょう。
別のデバイスで視聴するときに同期できる
「 YouTubeの履歴がスマートフォンとパソコンで違う… 」という経験はないでしょうか?
たまたまパソコンで見つけた面白い動画をスマートフォンで見ようとしたら履歴になく1から検索しないといけない、という状況です。
YouTubeの場合、自分の視聴履歴に沿った「 オススメ動画 」が表示されます。
たまたま面白い動画を見つけるのは、特にこのパターンは多いことでしょう。
この問題を解決してくれるのがブラウザの同期機能です。
Google Chromeや Safariに備わっているこの機能は、他のデバイスにブックマークや履歴が反映されるというもの。
複数デバイスで作業や検索をする人にとってはありがたい機能です。
YouTubeもちろん対象なので、パソコン版ブラウザで見た動画もスマートフォン版のブラウザで即再生可能になります。
Google ChromeでもSafariでも同期機能があるので、パソコンがWindowsでもMacでも使える方法ですね。
ただし、この機能を使うには1つだけ注意があります。
それはパソコンとそのほかのデバイスで使うブラウザを一緒にしておく必要があることです。
Google Chromeで視聴したものを別のデバイスではSafariで、というのはできませんのでご注意ください。
ブラウザでYouTubeを見るための準備
では、具体的にブラウザでYouTubeを見る方法に移っていきましょう。
その前に、もしみなさんがYouTubeを「 常時アプリで見る 」という設定にしているのであれば、事前に準備が必要になります。
iPhoneとAndroidそれぞれわけて説明します。
iPhoneの場合
一番手っ取り早いのは、アプリを削除してしまうことです。
しかし、iPhoneの場合、デフォルトでインストールされているYouTubeアプリの削除ができなくなっています。
ということは、アプリが起動しないように設定し直せばOKということ。
手順はとてもカンタンです。
①「 設定 」を開いて、「 一般 」をタップ。
②その中にある「 機能制限 」からYouTubeアプリの機能をOFFにする。
これで設定は完了です。
Androidの場合
Androidの場合、端末によって若干操作方法が変わるものの、基本的なやり方はiPhoneと同じです。
①「 設定 」から、「 アプリ 」の管理画面を開く。
②「 YouTubeアプリ 」を選び、「 既定で開く 」から「 毎回確認 」を選択する。
このように、iPhoneとほぼ同じ操作で解決できます。
また、Androidだけの操作方法があります。
①YouTubeアプリを起動した後、マルチタスクボタンをおしてタブ状の表示にする。
②そのタブを長押し、もしくは左上の表示されるアイコンをタップ。
③先ほどの「 設定 」のやり方と同じことをする。
ちなみにiPhone、Androidともにこの方法を使えば再びアプリのみで視聴できるようにしたりできます。
ほかのアプリでも応用が利くので覚えておいて損はないでしょう。
YouTubeをブラウザで見る方法
設定の変更が終わったらいよいよブラウザで視聴する方法を実践しましょう。
5つの方法のうち、1つだけはiPhoneのみ対応している方法になります。
それ以外の4つの方法は簡単にiPhone・Androidともに可能な方法です。
ご自身にあったやり方を見つけてみてください。
URLをコピーしてブラウザで開く
まずは王道中の王道、URLをコピーする方法です。
引用元は、YouTubeアプリでもURLが記載されているホームページのどちらでもOK!
以下が手順になります。
①URLを範囲指定してコピー。
②ブラウザの検索画面に貼り付けて検索をかければ完了です。
先に説明した設定がうまくできていればブラウザで起動することができます。
URL長押しで新規タブで開く
同じURLを使用する方法で、こちらはホームページに貼り付けられているURLで有効です。
①URLを長押ししてポップが出るのを待つ。
②このポップの中にある「 新規タブで開く 」を押すと再生できます。
この機能を使うことで、URLが記載されているページと貼り付けられているYouTubeを分けてみることができます。
わざわざブラウザの「 戻る 」ボタンをタップして、もう一回見たいときにURLをタップしなおすという手間が省けます。
いわゆるマルチタスク化に有効な小技ですね。
ただし、新規タブで開いてもバックグラウンド再生はできません。
あしからず。
アプリの共有ボタンからURLを取得して開く
アプリでURLを拾うには、動画画面右下にある「 共有 」から取得したほうが楽にできます。
ブログやWordPress、Twitterで動画の埋め込み作業をしたことがある人にはおなじみの機能ですね。
①動画画面右下の「 共有 」をタップして「 コピー 」を選択する。
②ブラウザの検索欄にコピーしたURLを貼るだけ。
URLが若干違いますが、上で説明したとおり短縮になっているだけでリンク先は変わりません。
この機能、もともとは別のコンテンツ( ブログやSNS )に貼り付けるためのもの。
URLが短縮になっているのも、主にSNSで設けられている文字数制限に対応するためです。
コピーしたURLをメモに貼り付けて開く
コピーしたURLを一度メモ帳機能のついたアプリに貼り付けてそこからブラウザでYouTubeを視聴する方法もあります。
取得するURLは紹介した5つのURLならばどれでもOKです。
①URLを直接コピーするか「 共有 」でURLを取得する。
②取得したURLを「 メモ 」に貼り付けて保存。
③貼り付けたURLをタップすれば再生されます。
複数のYouTubeを見たいときにはこの機能を使うと便利です。
ブックマークに保存する方法もありますが、一時的にしか見ない場合はこちらのほうがいいでしょう。ブックマークに保存すると、ブックマークがいっぱいになってしまい、逆に探すのに時間がかかってしまう可能性もあります。
ただし、この方法で表示されるのはURLだけなので、長時間置いておくとなんの動画なのかわからなくなることもあります。
そのため、URLを貼り付けるときに動画内容がわかるようにタイトルをメモしておくといいでしょう。
アプリ上部のSafariボタンを押す( iPhoneのみ )
この方法は、SafariをメインブラウザとしているiPhone版YouTubeアプリでのみ有効です。
Android版ではこの機能はありませんのでご注意ください。
URLをコピーする必要がなく、iPhoneユーザーならこの機能を使ったほうが手軽にブラウザで視聴することができます。
やり方は、以下のとおりです。
①YouTubeアプリを開いたときに、画面左上にある「 Safari 」の表示をタップ。
これだけです。
このボタンを押せばモバイル版YouTubeに即座にアクセスできます。
この方法はiPhoneユーザーであれば非常に便利な機能ですが、今後のアップデートなどで廃止される可能性もあります。
アプリのアップデート後には1度確認することをおすすめします。
YouTubeをブラウザで見られない原因と対処法
「 設定も変更してすべての方法も試したのにブラウザで再生できない…。 」
もしそういった人がいたら、設定以外の何かが原因かもしれません。
以下にご紹介する方法を試してもらえればブラウザでも問題なくYouTubeを再生できるはずです。
ブラウザのキャッシュ
ブラウザに限らず、すべてのアプリには「 キャッシュ 」と呼ばれる物置のような場所があります。これは一時的に保存された履歴やデータのことで、こちらが手動で削除してあげなければなりません。
積み重なっていくと、ブラウザの場合だと動きが鈍くなる、動画・画像の読み込みが遅くなるなどのトラブルが起きます。
やり方はiPhone・Androidともに以下の手順になります。
①「 設定 」から、iPhoneであれば「 Safari 」を、Androidであれば「 アプリ 」にある視聴したいブラウザをタップ。
②「 Webサイトデータの削除 」か「 キャッシュの削除 」をタップ。
これで完了です。
YouTubeに限らず、ほかのWebサイトでも同様のトラブルが起きます
これを防ぐためにこまめにキャッシュを削除しましょう。
スマホ本体の不調
決定的な故障がなければ、一度再起動をしてみることも方法のひとつです。
こちらもYouTubeをブラウザで見るときの不具合に限らず、すべてのトラブルで有効な方法になります。
言ってしまえばスマートフォンは小型のパソコンのようなもの。電源が付いているあいだはずっと動き続けています。
再起動はそれを一回休ませて、リフレッシュさせる方法なのです。
人間に例えれば仮眠や休憩といったものになります。
端末によって再起動の方法が変わりますので、詳しくは取扱説明書を参照してください。
OSが対応していない
ここでいうOSとは、スマートフォンを動かすメインとなるデータのこと。
このバージョンが古いとスマートフォン全体の動きが鈍くなることもあります。
迷わずアップデートをしましょう。
手順は以下のとおりです。
①「 設定 」にある「 一般 」もしくは「 システム 」をタップする。
②「 ソフトウエア・アップデート( 更新 ) 」をタップして最新バージョンがないか検索。
③最新のバージョンが見つかればアップデートを実行する。
なお、この動作を行う場合は、以下の環境を整えてください。
・安定したWi-Fiに接続できる環境である
・充電が十分に残っている、もしくは充電器が使える環境にある
OSのアップデートは非常に大きなデータのやり取りが行われます。
データ通信のままでもできないことはないですが、その分通信量がかかってしまします。
また、途中で電源が切れてしまうと、再起動時に不具合が起きる可能性もあります。
100%に近い電池残量があるか、充電器が使える環境を必ず整えるようにしましょう。
通信状況が悪い
最後は、単純に通信環境の問題です。
Youtubeは特にデータ通信量が大きいため、安定した通信環境があったほうがベストです。
いかにブラウザのほうが通信量は少ないとはいえ、この問題はアプリでも同様です。
安定した通信環境のもとで再生すれば、ストレスなく再生できます。
おすすめとしてはWi-Fiが使える環境下で視聴することです。
まとめ
Youtubeをブラウザで見るメリットと方法、トラブルシューティングをご紹介しました。
身近なコンテンツであるだけに、快適かつ負担を少なく使いたいですよね。
今回ご紹介した方法はすべてカンタンにできるので、一人でも問題なく設定できるでしょう。
今後、Youtubeアプリの仕様変更やブラウザの改変、OSのアップデートに伴って一部の方法ができなくなる可能性もあります。
ただ、2020年8月現在、この方法はすべて有効です。
気になる方はぜひ試してみてください。
通信量が大きいYoutubeを少しでも負担を少なく、かつ便利に使うための参考になれば幸いです。