Wantedlyは、「 従来の求人サービスとは違う雰囲気 」があると感じる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、Wantedlyを登録する前に知っておくべきポイントをじっくり深掘りしています。
まずは、Wantedlyの
- 基本的な情報
- 登録方法
- メリット、デメリット
- 活用例
などを解説した後にWantedlyと互換性のあるツールを紹介しています。
最後にはWantedly以外の転職エージェント6社の特徴をまとめているので、Wantedlyと並行して導入するなど検討してみてください。
Wantedlyとは
Wantedlyは、給与や福利厚生といった条件より、やりがいや企業理念などの観点で就活者と企業をマッチングさせる新しい形の求人サービスです。
「 シゴトでココロオドルひとをふやすこと 」を企業理念としており、ユニークなサービスや新しいアイディアを用いた企業が続々と参入しています。
2012年のサービス開始以降、順調にユーザー数を伸ばし続け、近年では月間200万人のユーザーが利用する、巨大なプラットフォームとなっています。
Wantedlyは、通称「 ビジネスSNS 」とも言われ、FacebookやTwitterなどと同様に興味関心によってユーザー、一人一人に表示される内容が異なります。
就活者と企業が気軽にフォローできる機能もあり、働き方や方向性をすり合わせることで、ミスマッチを防ぐことができるのです。
Wantedlyの基本情報
まずは、Wantedlyの市場規模や掲載されている求人、登録ユーザーの年齢層といった基本情報から有料プランについて解説していきます。
企業の掲載について
マイナビやリクナビといった大手転職サイトでも10000社以上と言われていますが、Wantedlyは、大手を上回る25000社となっています。
IT企業の掲載が多いですが、エンジニア、セールス、マーケティング、デザイナーなど職種は幅広く、未経験OKの求人も多々あります。
企業掲載では、求人募集だけでなく、自社の魅力や目標など企業の「 想い 」を就活者に読んでもらえるところが特徴です。
登録者について
Wantedlyで就活をしている登録者は、100万人以上と言われています。
全ユーザーの内、20代の割合が45%と半数近く占めており、30代が32%となっています。
ほとんどが若手のユーザーで、希望職種はエンジニア、デザイナー、ディレクター、セールスなどlTリテラシーの高い職種が人気です。
最近では、金融関係や医療関係などのマッチングが確認されており、職種の幅が広がりつつあります。
様々な職種がITリテラシーの高い人材を求めている可能性もあり、思わぬチャンスに巡り会えるかもしれません。
Wantedlyプレミアムについて
Wantedlyの基本機能は、無料で使用できます。
無料プランのまま就職や転職に成功した事例は多くありますが、マッチング率やスカウト率が悪いと感じる方は、「 Wantedlyプレミアム 」を試してみてはいかがでしょう。
「 Wantedlyプレミアム 」に加入することで、自分のアカウントにプレミアムマークが付き、企業側に本気度をアピールできます。
企業側からのスカウトも平均して10倍になるため、より効率的に就活ができます。
足跡機能も追加され、自分のプロフィールを拝見した企業がわかるので、自分に興味のある企業を知れたり、どのような企業に自分の需要があるのか分析も可能です。
七日間の無料期間が設けられているので、すぐに就職先を探したいと考えている方にもオススメです。料金は月額2980円となっています。
Wantedlyの使用方法から採用までの流れ
ここからは、Wantedlyのアカウントを作成するところから企業にアプローチする方法、スカウトの仕組みなど基礎的な使用方法をご紹介していきます。
Facebookでアカウント登録
Wantedlyでは、Facebookアカウントと連携してログインすることができます。
Facebookアカウントを併用したい方は、TOP画面にある「 Facebookで今すぐログイン 」をクリックしましょう。
次にFacebook側のログイン画面に移動し、Facebookに登録しているメールアドレスとパスワードを入力します。
氏名・生年月日・性別などは、Facebookの登録情報を元に自動登録されるので、一から入力する手間を省けます。
注意点はFacebookアカウントが連携してしまうと解除できないので、Facebookをプライベートで使用したという方は、作り直す必要があります。
Facebook以外でアカウント登録
Facebookのアカウントは、プライベート使用なので抵抗があるという方は、E-mail、G-mail、AppleIDなどでもアカウントを作成することが可能です。
TOP場面にある「 E-mailで登録 」をクリックしましょう。
次の画面では、E-mail、G-mail、AppleIDから希望のアドレスを選び、登録に進むことができます。
Facebookとは違い、氏名・生年月日・性別など基本情報を入力して完了です。
プロフィールの登録
アカウント登録ができたら次にプロフィールを完成させましょう。
プロフィールは、経歴や実績はもちろん、将来どのような人材になりたいのか、今までどのようなステップを踏んできたのか、など仕事に対する「 想い 」を入力する項目が多くあります。
企業は、やりたいことや方向性のマッチ度に着目していることが多いので、自分の思想や将来的に成し遂げたいことなどを入力して充実したプロフィールにしましょう。
求人を探してアプローチ
プロフィールを完成させたら求人掲載をチェックしましょう。
Wantedlyの求人掲載は、業務内容以外に会社のコンセプトやどのようなサービスを行っているのかが詳細に記されています。
自分のプロフィールと掲載企業の理念が、マッチしているのか確認しながらエントリーしていくことで、返信率も高くなるでしょう。
エントリー方法は、掲載ページにある「 話を聞きたい 」というボタンをクリックし、
- 「 今すぐ一緒に働きたい 」
- 「 まずは話を聞いてみたい 」
- 「 少しだけ興味があります 」
という3つの項目から適したものを選んで、エントリー完了です。
後は、企業の進め方により異なるので、Wantedlyのチャットでコミュニケーションを取っていきましょう。
面談
Wantedlyに掲載されている企業の多くは、エントリー後いきなり面接ではなく、一度面談を挟むことがあります。
「 カジュアル面談 」と言われており、求人掲載を見ただけではテキストベースの情報しかないため、実際に来社したり、Zoomなどオンラインで顔を合わせる機会を設けます。
そこで、お互いの方向性が本当にマッチしているのか確かめます。
「 思った通り良さそう 」と思えば、企業の選考フローに乗り、「 話しを聞いてみたらイメージと違った 」と思えば、面談の経験を参考にして次に生かしましょう。
スカウトの仕組み
Wantedlyには、スカウト機能があり、企業がユーザーのプロフィールを拝見して、マッチ度が高ければ、面談に誘われることがあります。
Wantedlyのスカウトは、一般のスカウトよりカジュアルな要素を含んでいます。
スカウトされたら即採用というわけではなく、あくまで「 一度お話ししませんか 」というイメージを持った方がいいかもしれません。
採用は、実績や人間性、マッチ度など総合的な要素で判断されることが多いので、スカウトされたからといって安心せず、内定までしっかりと自分をアピールしていきましょう。
退会方法
自分のアカウントへログインした後、自分のアイコンをクリックし、「 設定 」 に飛びます。
次の画面の左メニューから「 アカウントの管理 」に入り、「 アカウント削除 」を押せば退会完了です。
アカウントを削除してしまうと充実させたプロフィールや履歴などが消えてしまうので本当に消していいのか確認しましょう。
下記のリンクからでも退会ページに飛ぶことができます。
参照:アカウント削除
Wantedlyのメリット
上記では、Wantedlyの基本情報や使い方について解説してきましたが、ここからは、Wantedlyを導入することによるメリットを深掘りしていきます。
企業とコンタクトが取りやすい
Wantedlyのメリットは、「 企業とのコンタクトが気軽に取れる 」という面です。
例えば、この企業興味はあるけど、わざわざ面談のために時間を取ってもらうのは気がひけると思う方は多いのではないでしょうか。
Wantedlyでは、「 すぐにでも働きたい 」という意思表明から「 話しを聞いてみたい 」という興味の度合いを選択でき、企業側もシステムを承知しているので、積極的に話しを聞くことができます。
働き方や価値観で企業を選べる
Wantedlyの求人掲載を見てみると、給与や福利厚生ではなく、これまでの実績や仕事に対する想い、企業が目指していることなどを掲載しています。
つまり、自分がどのような環境で働きたいのか、会社に所属して何を成し遂げたいのかキャリアプランを明確にした上で、企業にアプローチできるので、会社に入ってからイメージと違ったなどといった後悔を回避することができます。
企業からスカウトが来る
多くの転職エージェントにもスカウト機能はありますが、履歴書や職務経歴書で判断され、ユーザーの思想や人間性を重要視していないケースが多いです。
Wantedlyでは、形式的な書類以外にも仕事に対する考え方、仕事以外の活動、将来どのようなことがしたいのかといった「 想い 」を重要視することが多く、充実したプロフィールと企業理念のマッチが主な決め手と言われています。
Wantedlyのデメリット
Wantedlyは、新しい形のビジネスSNSであるため、メリットと捉える一方で違う見方をしたらデメリットになることも多々あります。
ここで一度、デメリットや注意点を確認しておきましょう。
給与や福利厚生を確認できない
メリットで記した部分ではありますが、給与や福利厚生を重要視した就活では、デメリットにもなります。
そもそも、Wantedlyの規約に給与等の提示が禁止されているので、会社名を検索して公式ホームページや他の求人サービスで確認するなどの対策が必要です。
Wantedlyのチャット内で企業に聞くこともできますが、お金の話しをする場ではないので、あまりいい印象は持たれないかもしれません。
労働環境の悪い企業が潜んでいる
Wantedlyは、企業の掲載料が他のエージェントサービスより安く、例を出すと「 リクナビNEXT 」では、4週間:15万円「 マイナビ転職 」では、4週間:20万円です。
他にも、30万円を超えるプランがある中、Wantedlyの一番安いミニマムプランは、月額3.5万円で掲載できます。そのため、ブラック企業や経営が上手くいっていないなど労働環境の悪い企業も掲載している可能性があります。
Wantedlyに掲載している求人の多くは、ベンチャーやスタートアップで、大手の参入が少ないという点もデメリットの一つです。
SNSでプライベートを企業に明かすことがある
Wantedlyでアカウント登録する際、Facebookのアカウントを併用すると面倒な基本情報を入力しなくてもFacebookのプロフィールデータをそのまま使用することができます。
しかし、Facebookでアカウントを作ると投稿した写真などを企業側も見られるようになるので、プライベートを公開することに抵抗がある方は、他のアドレスを使用しましょう。
ただ、SNSは実績やスキルを提示する際のポートフォリオとして有効なツールであるため、ビジネス使用に作り変えるなどの対策をしてもいいかもしれません。
Wantedlyの活用例
Wantedlyに登録しているユーザーのほとんどが、若手のビジネスパーソンですが、目的や使い方は、多岐に渡ります。ここでは、どのようなユーザー層がWantedlyを活用しているのか、まとめています。
インターンで活用
Wantedlyに掲載されている企業は、インターンの募集がとても多く、約30%の求人掲載は学生向けと言われています。学生ユーザーが10万人を超えるなど、若者の需要が増しているので、今後インターンの募集もどんどん増えていくと考えられます。
学生の内に、インターンでスキルを身につけたいと考えている方や企業と関係を持ってチャンスを掴みたい方にとってWantedlyは、相性のいいツールと言えます。
新卒の就活で活用
Wantedlyは、採用コストが安いためベンチャー企業やスタートアップ企業が積極的に新卒採用をしています。他の求人サービスでは、掲載していないようなユニークな企業もあり、新卒の方の多くがWantedlyでやりたいこと見つけています。
好奇心あふれる新卒生にとって、Wantedlyの求人掲載は、企業の実績や成し遂げたいことが伝わりやすく、方向性も決めやすいのではないでしょうか。
転職で活用
Wantedlyは、転職とも相性がよく、企業と気軽に話しを聞けるところから、ミスマッチを回避できて、書類選考で落とされるといったケースも減らせます。
企業の方にあってから選考フローに乗ることができるので、企業に安心感を持つことができ、集中して段階を踏んでいくことができます。
企業と話し合いながら方向性を決めていけるので、転職を不安に思っている方にとってWantedlyは、使い心地のいいツールかもしれません。
Wantedlyから派生したサービス
Wantedlyは、ビジネスSNS以外にも「 Wantedly people 」という名刺管理アプリを出しています。機能性やWantedlyの互換性について解説していきます。
Wantedly people
Wantedly peopleは、2016年にリリースした名刺管理アプリです。リリース後、8ヶ月で100万人のユーザーを獲得するなど急成長を見せ、近年では300万人のユーザーが使用しています。
性能としては、最大10枚の名刺をスマホにかざすと瞬時に自動解析し、データ化してくれます。使用すればするほどAIが学習し、精度の向上も期待できるため、他の名刺管理アプリと比べ解析速度が早いとも言われています。
検索機能も優れており、氏名、企業名はもちろん、役職名、電話番号、メールアドレス、住所、メモからも検索をかけることができるので、つい取引先の情報を忘れてしまったという場合も安心です。
名刺データの共有も簡単でリンクをLINEやメールなどで送ることもできます。登録した名刺データは、Wantedlyのプロフィールに自動共有され、より一層ビジネスでのつながりを管理することができます。
多くの機能がありますが、すべて無料で使えるので、名刺管理が面倒に感じる場合は、導入を検討してみましょう。
【 徹底解説 】Wantedly Peopleとは|メリット・デメリット・評判も紹介
Wantedly以外のオススメ転職エージェント
上記では、Wantedlyの基礎知識から活用例を上げてきましたが、大手企業も視野に入れたいと思う方やWantedly以外の転職エージェントが知りたいと思う方に向けて、オススメのエージェントサービスを抜粋しました。
複数のツールを使用して転職をより効率化しましょう。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、「 リクルートキャリア 」が運営している転職エージェントで転職実績や求人数が第1位を記録しています。
リクルートエージェントの強みは、豊富な求人数の中から一人一人にあったサポートをユーザーに提供し、面接対応から給与の交渉までしてくれます。大手ならではのブランド力があり、多くの企業から信頼されているので、希望職に巡りあう可能性が高いです。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、Wantedly同様に20代〜30代を中心に若手のユーザーが多く、首都圏内と関西エリアに豊富な求人を揃えています。
「 キャリアアドバイザーによるサポートが丁寧 」などユーザーから評価が高く、様々な職種の分野に特化したアドバイザー達が専任で一人一人に付いてサポートするので、転職までの道のりも安心して進み出すことができるでしょう。
特に転職一人で抱え込むことに不安を抱えている方は、一度相談してみてはいかがでしょう。
パソナキャリア
バソナキャリアは、元々「 パソナ 」という人材派遣会社から派生した転職エージェントサービスで、年齢層の幅が広く様々な職種で転職実績があります。
大手転職エージェントではなく、コンパクトな企業ならではの丁寧なサポートを受けられ、キャリアアドバイザーとユーザーは、より濃厚な話し合いができます。
さらに、バソナキャリアの企業理念は、「正しい就職、正しい転職、正しい再就職」と売り上げよりお客様の転職を第一に考えることをモットーにしているため、ユーザーが抱える転職の不安や孤独感といった感情も前向きにしてくれるかもしれません。
ワークポート
ワークポートは、IT業界に多くの実績を作っており、エンジニアはもちろん、デザイナーやディレクター、マーケター、プランナーから高い支持を集めています。
IT・WEBの専門知識を持ったキャリアアドバイザーが多く在籍しているので、レベルの高い相談ができ、ユーザーにマッチした企業を提示してくれます。
また、未経験のユーザーに向けた求人も充実しているので、「 実務経験が浅い 」「 スキルに不安がある 」といったユーザーにも手厚くサポートしてくれるところが特徴です。
doda
dodaは、求人掲載サービスだけでなく、人材紹介サービスも提供しているので、企業とユーザーのマッチング率が上がり、効率的な転職が可能です。
また「 dodaエンジニア 」というサービスも開始されており、IT・モノづくりエンジニアの転職に特化し、業界ごとに専任のコンシェルジュがいるので、新しい情報が手に入り、視野を広く持つことができるかもしれません。
レバテックキャリア
レバテックキャリアは、ITエンジニアやデザイナーの転職実績を豊富に持っており、特に関東、関西、九州地方の求人が多くあります。
専門領域に強い専任のアドバイザーが丁寧にサポートし、派遣先や就任先の体験などをリサーチしているので、転職前に職場のリアルを知ることができます。
また、レバテックキャリアは、未経験からIT・WEB業界を目指したいユーザー向けにスクール紹介サービスを展開しており、エンジニアに興味がある方は、相談してみてはいかがでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、Wantedlyの
- 基本的な情報
- 登録方法
- メリット、デメリット
- 活用例
などを解説した後にWantedlyと互換性のあるツールを紹介し、最後にはWantedly以外の転職エージェント6社の特徴をまとめました。
これから就活を始める方や、キャリアアップのため転職を考えている方など様々なシーンで活用できるWantedlyを登録して「 ココロオドルしごと 」を見つけましょう。