SEO対策を行う上で、今自分のサイトが何位にランクインしているのか、という効果測定は欠かせません。
しかし、いざ効果測定をしても、SEO対策をどう行えば検索順位の上昇に繋がるのか、ということはわかりませんよね。
それに検索順位を表示するツールは市場に溢れかえっていて、一体どれを選べばいいのかわからなかったりします。
そこで今回は、検索順位を上げる5つの方法と、用途別にオススメの効果測定ツールを6つご紹介します!
SEO対策で検索順位を上げる理由と順位決定の仕組みについて
ここでは検索順位を少しでもあげた方がいい理由と、順位決定の仕組みについて見ていきます。検索順位の変動によって起こる効果の違いを見ていきましょう。
検索順位が上がれば上がるほど、CTRに差が生じる!
CTRとはクリック率のことです。
クリック率とは、検索結果のページがどれだけの割合でチェックされるのかということを表した数値のことを指します。
これはページ数が前にあればあるほど高いことがわかっており、1ページ目でもその数値には大きな差があることがわかっています。
Google検索の順位別のクリック率では、検索結果の1ページ目でさえその差が歴然としています。
以下はInternet Marketing NinjasによるGoogle検索の順位別のクリック率を表したものです。
1位 21.12%
2位 10.65%
3位 7.57%
4位 4.66%
5位 3.42%
6位 2.56%
7位 2.69%
8位 1.74%
9位 1.74%
10位 1.64%
引用:Announcing: 2017 Google Search Click Through Rate Study|Internet Marketing Ninjas Blog
この数字を見てもわかるように、上位にいけばいくほどクリック率は上昇します。逆に、順位が低くなってしまえばしまうほど、クリック率は低下していきます。
クリック率が下がれば下がるほどSEO対策の効果は薄いものになってしまいます。
SEO対策でしっかりと効果を出し、自社の問い合わせや売上を増やすためにも、検索順位というものをこまめにチェックする必要があります。
そして結果を改善しながら順位を上げていくべきなのです。
順位決定の仕組みとは
次に順位決定の仕組みについてお話をしていきます。
まず、SEO対策や順位決定の仕組みを知る上で念頭におくべき考え方があります。それは「 ユーザーファースト 」です。
ユーザーファーストとは、情報を求めているユーザーに対して「 必要な情報を多く含んだ満足度の高いものを提供すること 」です。
ユーザーがそのサイトに入るということは、そのサイトに書かれているであろう有益な情報を期待して入っています。
ユーザーのニーズに応えるだけでなく、プラスアルファで有益な情報を提供すること。これこそがユーザーファーストを体現していることになります。
Googleのアルゴリズムは日々変化しています。その中でも「 ユーザーファースト 」という考え方は絶対に変更されないものです。
つまり、ユーザーファーストという考え方をしっかりと理解して、実際に記事やコンテンツに活かすことができているのか、ということが順位決定の重要な要素となるのです。
この概念は検索順位を上位に上げるための軸となる考え方です。念頭に置いてコンテンツを作成する必要があります。
では、具体的に順位決定はどのような流れで行われるのでしょうか。その流れは大まかに3つに分けられます。
①検索エンジンのロボットであるクローラーがウェブサイトを巡回してページの中の情報を収集する。
②そのウェブサイトの情報を把握して、「 イーエーティー 」などの基準によって書かれている内容や価値を評価する。
③クローラーが行った各ページの評価に基づいて、検索順位が決定される
Googleには、クローラーという、各サイトを評価するためにウェブ上を巡回しているロボットがいます。
このクローラーはウェブページを自由に回遊して、そのサイトがユーザーにとって親切な内容かどうかを判断することができます。
その価値の判断はGoogleのアルゴリズムに則って行われます。
このアルゴリズムは日々変化しており2019年12月10日には「 bertアップデート 」というものが導入され、コンテンツの文脈に対するAIの理解力が一気に向上しました。
これまでは、ただキーワードをコンテンツの中に入れておけば検索上位の獲得が可能でした。しかし、このアップデートによって検索結果の上位に食い込むことが難しくなっています。
このクローラーがあなたのサイトが有益かどうかを判断して、順位を決定しているのです。
SEO対策で順位を上げるたった5つの方法
検索結果の順位を上げる際、有料で業者に依頼することもできますが、基本的にはお金をかけることなく、無料で検索順位を上げることは可能です。
ここでは、検索順位を上げるための5つのノウハウを紹介していきます。
①ユーザーファーストを理解しよう
検索順位の上位に食い込むために一番必要なことは、ユーザーファーストについて理解した上で、しっかりと対策を組むことです。
ユーザーファーストの対策としては、まずは自分が検索する側の立場になることが大切です。
実際に自分が上位に食い込ませたいキーワードを検索エンジンで検索してみましょう。
そして、検索上位に表示されるページを見ながら、どうしてこのサイトが評価されているのか、というように分析しましょう。
ここを理解できていると、次にコンテンツを作成したり、既存のコンテンツを修正する際、ユーザーのニーズや評価されている点について考えながらコンテンツを作成することが可能になります。
②質のいいコンテンツを提供しよう
ユーザーファーストを理解した次にやるべきことは「 有益で上質な情報を提供しよう 」です。
この次に様々なSEO対策について述べますが、あくまでもSEO対策は「 良いものを、良いものだと知ってもらいましょう 」というものに過ぎません。
悪いものを、良いものだと偽って知ってもらうことは不可能です。
そういったものはたとえ今は検索上位に食い込んでいたとしても、アルゴリズムの進化によってすぐに淘汰されます。
だからといって中身のないコンテンツを作ってしまうと、ユーザーからも検索エンジンからも評価を得られることができず、結局SEO対策の意味も無くなってしまいます。
検索エンジンがアルゴリズムを進化させるのは、少しでも長く、自社サービスをユーザーに利用してもらうためです。検索するユーザーの利便性を追求しています。
ユーザーが求めている情報と少しでもミスマッチのない情報を提供しなければいけません。
そのためにも、ユーザーファーストを大切にして、ユーザーに役に立つ記事を書くことを大切にしましょう。
③内部SEO対策を行おう
検索順位を上げるためにも、「 内部SEO対策 」と「 外部SEO対策 」の2つの対策は非常に有効的です。
まず、内部SEO対策とは、「 読みやすい・わかりやすい・非常にためになる記事 」にするためにブログのタイトルや内容を工夫して、オリジナリティ溢れるものにしましょうという取り組みを指します。
具体的にやるべきことは、見出しやタイトルを簡潔に、かつ理解しやすい内容にすることです。
記事内にキーワードを設定して読者が必要な情報を探しやすくすることも重要です。
この取り組みがしっかりできていれば、ユーザー側の満足度につながり、評価が上がっていきます。
④外部SEO対策を行おう
次に外部SEO対策について説明します。
外部SEO対策とは、外部のサイトに自身が運営するサイトのリンクを増やしていこう、ウェブサイトに人が入ってくる仕掛けを外側に作っていこう、という対策方法です。
具体的な取り組みとしては、TwitterやFacebookなどのSNSを使用します。
リンクを貼ったツイートや投稿をすることで、ブログやコンテンツをより多くのユーザーに認知してもらい、あなたの読者の獲得に繋げましょう、ということです。
こうすることで閲覧数が増えて、自社サービスへの問い合わせが増え、最終的には売上に繋がっていきます。
外部SEO対策がうまくいけば、サイトへの流入数が増えていきます。上質なコンテンツであれば滞在時間も増えるでしょう。
そうすれば、クローラーは「 満足度が高いコンテンツ 」としてそのサイトを評価してくれます。
⑤順位が上がらない場合は、こまめに修正して更新しよう
実際に定期的に投稿しているにもかかわらず、検索順位が全く上がらない場合があります。
その際はキーワードの順位推移をこまめに検索しながら、定期的にコンテンツの修正を行いましょう。
そのキーワードでランキングが下がっていたり、一向に上がらない、という場合、そのキーワードに対するニーズと、投稿内容に開きがあることがほとんどです。
その場合はもう一度順位の検索をして、検索上位のコンテンツを偵察しましょう。上位に表示されている、ということは上位に表示されるだけの理由が必ずあります。
検索上位にあるウェブページはライバルであり、先生です。
そのサイトのどういった点が評価されているのか、しっかりと情報を把握することが大切です。その理由を明らかにできたのであれば、その情報をコンテンツの中に落とし込んでいきましょう。
順位やニーズは変動するので、こまめに修正・更新を行う必要があります。
以上、5つの対策を述べました。これらの対策は検索順位を上げるためには非常に重要な取り組みです。
検索順位チェックツールとは?
GoogleやYahooなどの検索エンジンで特定のキーワードを検索すると、ヒットしたサイトが順番に表示されます。
これはランダムに並べられたものではなく、検索エンジン側による評価の順番によって並べられています。
検索順位チェックツールとは、設定したキーワードに対する現在のウェブ上での検索順位を調査してくれるツールです。
順位を知りたいホームページのURLとキーワードを入力することで、現在自分のサイトが何位に表示されているのかを確認することができます。
検索順位を知ることは、SEO対策やコンテンツマーケティングの効果を測定するために非常に重要です。
検索順位は日々変動しており、こまめに順位の確認をしながら解説を行う必要があります。
検索順位チェックツール6選!
最後に、検索順位チェックツールのおすすめを6つご紹介します。
検索順位チェックツールには主に3種類のものがあります。
それは「 簡易型 」「 インストール型 」「 クラウド型 」です。順番にご紹介します。
簡易型チェックツール
簡易型はウェブ上ですぐに順位を確認することができます。
ほとんどの場合、事前登録やログインなどの手続きは不要で、気軽に無料でチェックすることが可能です。
しかし、検索するたびにキーワードやURLを入力する必要があり、自動計測や他社の競合ページの順位をチェックすることはできません。
①検索順位チェッカー
検索順位チェッカーは、お手軽にキーワードの順位を確認することができるツールです。
キーワードは5つまで検索可能です。スマートフォンにも対応しており、データのダウンロードもできます。
参照:http://checker.search-rank-check.com/
②SEOTOOLS 順位チェックツール
SEOTOOLS 順位チェックツールは無料で3キーワードまで一気に検索可能です。
キーワードの数は検索順位チェッカーよりも少ないですが、順位チェックだけでなく、キーワードプランナーやアクセス解析、被リンクチェックも可能です。
参照:http://www.seotools.jp/002_rankcheck/
インストール型チェックツール
インストール型はソフトをインストールしたPCで順位の計測してくれるものです。
比較的低価格なものが多いですが、ソフトをインストールする必要があるので複数での共有にはあまり向いていません。
③GRC
GRCは検索順位チェックツールの代表的存在です。
指定した時間に自動で順位をチェックしてくれるだけでなく、過去の順位履歴を全て保存してくれます。
競合サイトのチェックもGRCがあるだけで可能です。毎日パソコンで起動させる必要がありますが、低価格なのも魅力です。
チームでの共有は必要なく、本格的に計測を行いたいユーザーにおすすめです。こちらはwindowsのみ対応なので注意してください。
④SERPOSCOPE
SERPOSCOPEは海外の検索順位チェックツールです。
SERPOSCOPEの最大の特徴は、キーワードやURLの登録数が無制限、かつ全て無料で利用できるという点です。
windowsだけでなく、Macでの利用も可能です。出力機能がないため、そこはデメリットですが、それ以外の機能が充実しているのでおすすめです。
参照:https://serposcope.serphacker.com/en/
クラウド型チェックツール
クラウド型はブラウザ上で操作ができるだけでなく、決まった時間に自動的に計測をしてくれます。
土日であろうが祝日であろうが、休むことなく計測します。また、クラウドですので複数人にも共有可能です。
コストがやや高いのが難点ですが、その分メリットは大きいです。
⑤BULL
BULLは、検索順位のデータを毎日完全自動で取得することができるチェックツールです。
変動グラフの確認とサイトの順位を比較することができます。
windows・Mac・スマートフォンに対応しているだけでなく、ダウンロードをして共有することも可能という、非常に優れたアイテムです。
2週間のお試しプランから使用でき、最安プランでは30URL、30キーワードの利用で1ヶ月あたり1100円となっています。
⑥AZC
AZCの強みはなんといってもその価格面であるといえるでしょう。
最安の有料プランでは50URL、50キーワードの利用で年間2980円です。クラウド型としては破格です。
機能面は本格的なツールとは少し劣りますが、毎日の自動計測やグラフ表示が可能で、過去3ヶ月間のデータの記録も対応しています。
無料版も使えるので、一度試してみるのも良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
正しいSEO対策を理解して、実行することで必ず検索順位は上位に上がることができます。
そのためにまず大切なことは「 順位を上げること 」ではなく、「 ユーザーにとって有益な情報を提供すること 」です。
何よりも大切なことはユーザーファーストである、ということを肝に命じながら、検索ランキング上位を目指していきましょう!