本記事では、Instagramのアカウントが乗っとられた際の、乗っ取りに遭った際の対処法と予防法をご紹介。安心してインスタグラムを利用するために、乗っ取りへの対策を取り入れましょう。
インスタグラムの乗っ取り被害に遭うとどうなる?
インスタグラムでアカウントが乗っ取り被害に遭うと具体的にどうなるのか?まずは乗っ取りが与える影響をチェックしましょう。
プロフィール情報が変更される
プロフィール写真が変更されるのも、インスタグラムの乗っ取りで見られる動きです。よくあるのは「 外国人の顔写真になっていた 」などのケース。乗っ取りの犯人は日本人とは限らず、全世界に潜んでいます。
そして、外国人の犯人が乗っ取りをした場合は、DMなどのやり取りをしやすくするためにも、外国人のようなアカウントに変更するのです。もちろん、日本国内から乗っ取り被害に遭うケースも充分考えられます。
「 乗っ取られたかも 」と思ったらプロフィール写真をチェックしましょう。
身に覚えのないフォロー・写真投稿・コメント
犯人は一般のインスタグラムユーザーに成りすましてアカウントを操作します。乗っ取られた後には、身に覚えのないフォロー・写真投稿・コメントが増えるでしょう。被害に遭った人の中には「 外国人のフォロワーが急増した 」などの声が多いです。
ログインできない
乗っ取りの犯人は不正アクセスした後、パスワードや登録メールアドレスを変更します。本来のユーザーがログインできないようにして、アカウントの権限を完全に自分のものにするのです。
入力しているIDやパスワードは合っているはずなのにログインできない場合、乗っ取りに遭っているからかもしれません。乗っ取りの状況次第で適切な対処法が変わってきます。
関連記事:インスタグラムの登録・ログイン方法|PC版や「見るだけ」の使い方
投稿が削除される
乗っ取りの犯人はアカウント主に成りすます際に、過去の投稿を削除することがあります。これは、他ユーザーが見た際に怪しまれないためのアクション。その後、もともとのアカウントは違う方向性の写真が次々と投稿される傾向もあります。
DMでスパム行為
インスタグラムのアカウントを乗っ取る一番の目的は、「 DMでスパム行為をする 」ためです。ただアカウントを操作するだけなら乗っ取る意味がありません。
犯人の目的は、一般ユーザーと見せかけて他ユーザーとやり取りをして、スパム行為の成功率を上げることなのです。そのため、アカウントを乗っ取られるとフォロワーが何かしらの危険にさらされるかもしれません。
また、新しくフォロワーが増えるのは、スパム行為の相手を探しているサインです。
アカウント名・登録メールアドレスが変更される
前述したように、プロフィール写真・投稿に手を加えられていると、元のアカウントかどうか判別が困難に……。さらにアカウント名や登録メールアドレスまで変更されると、別のアカウントに成り代わった状態になります。
この場合、インスタグラムから届いている設定変更のメールが決め手になってきます。後述する手順に従って乗っ取りへ対処しましょう。
関連記事:【解説】インスタアカウントの作成・設定・削除・停止の手順について
犯人はなぜ乗っ取りをする?
インスタグラムの乗っ取りの犯人の多くは「 スパム行為 」が目的と前述しました。では、具体的に何をしたいのでしょうか?
詐欺行為などの犯罪
振り込め詐欺・架空請求・偽造品販売などの犯罪行為がインスタグラム上でも行われています。アカウントを乗っ取った犯人は他ユーザーにDMを送り、一般ユーザーに成りすまして犯罪行為を行うのです。
見ず知らずの人からスパム行為をされても多くの人は信じません。しかし、日ごろから交流のあるフォロワーだったり、一般人と思われるユーザーだった場合は別です。作り話であっても信用してしまう可能性は充分にあるでしょう。
個人情報の取得
アカウントに保存されたメールアドレス・電話番号・クレジットカード番号などの個人情報を抜き取る場合もあります。フェイスブックと連携している場合、実名などのより細かい情報も危険にさらされるでしょう。
知らない所で商品を購入されたり、個人情報が勝手に使用される可能性があります。
いやがらせ
「 いやがらせ 」で不正アクセスされることもあります。ブランディングを崩すような投稿が繰り返されたり、迷惑なDMを送信されたり、アカウントのイメージダウンを目的としているのです。
芸能人・インスタグラマーなどの知名度のあるユーザーは、知らない誰かに「 いやがらせ 」目的で乗っ取られるリスクが付きまといます。また、不正アクセスの犯人が知人だったというケースも少なくないようです。
カップル間でのトラブルも多い
カップル間で「 パスワードを盗み見られた 」「 共有していたアカウントを返してもらえない 」などの事例も絶えません。
SNS上で浮気に発展していないか疑い、ログイン時の手の動きを記憶したりパスワードを推測して、恋人にバレないように不正ログインするのです。
また、浮気していない旨を証明するために、アカウントを共有するカップルもいます。別れ話や恋愛のもつれに発展した際に、アカウントを乗っ取られてしまうことに…。例えカップルであっても、アカウントの共有はおすすめできません。
インスタグラムが乗っ取りされているか確認する方法
ここからはインスタグラムが乗っ取り被害に遭っているか確認する方法をご紹介します。「 怪しい 」と思ったら早めに確認してアカウント復旧のための手順を踏みましょう。
プロフィール写真が変更されていないか
成りすまし目的の犯人の多くはプロフィール写真を変更します。まずはプロフィールページを開くなどして、プロフィール写真に変更がないかチェックしましょう。
不審なログインアクティビティがないか
まだログインできる場合、「 ログインアクティビティ 」からどのデバイスでログインしているかチェックできます。手順は以下のとおりです。
1.プロフィール画面の「 メニュー( 三本線 ) 」をタップ
2.「 設定( 歯車マーク ) 」をタップ
3.「 セキュリティ 」をタップ
4.「 ログインアクティビティ 」をタップ
5.表示されたアクティビティに身に覚えがない場合は「 … 」をタップ・ログアウトさせる
知らないフォロワーが急増していないか
乗っ取りに遭うと知らないフォロワーが急増する傾向にあります。人数だけでなく、海外のユーザーばかり増えてないか、自分と関連性の薄いアカウントからフォローされてないかなどの点も注目しましょう。
関連記事:【インスタグラム】フォローとは?解除方法やフォローできない理由について徹底解説
身に覚えがない投稿・コメントがないか
身の覚えのない投稿がある場合、乗っ取り犯が操作している可能性が高いです。また、写真そのものだけでなくコメントの急な増減にも注目しましょう。他ユーザーへのアプローチが増えた時に、そのレスポンスとしてコメントが増えることが考えられます。
インスタグラムからの通知メールが届いていないか
乗っ取りの犯人がパスワードなどを変更した場合、登録してあるメールアドレスに通知が届きます。通知は不正に変更されてないか確認するための目的でもあるため、スルーせず必ず目を通すようにしましょう。
乗っ取られたインスタグラムアカウントを解除・取り戻す方法
ここからは、実際に乗っ取りが疑われる際の対処法をご紹介していきます。今現在のアカウントの状況に照らし合わせて、適切な手順を踏みましょう。
ログイン可能ならパスワードを変更
アカウントへのログインが可能な場合はすぐにパスワードを変更して、ログインできないようにしましょう。パスワード変更の手順は以下のとおりです。
1.プロシール画面の「 メニュー( 三本線 ) 」をタップ
2.「 設定( 歯車マーク ) 」をタップ
3.「 セキュリティ 」をタップ
4.「 パスワード 」をタップ
5.旧パスワードと新パスワードを入力して「 保存 」をタップ
また、前述した「 ログインアクティビティ 」からログアウトさせるだけだと何度でもログイン可能なので、必ずパスワードそのものを変更しましょう。
ログイン不可能ならパスワードをリセット
犯人にインスタグラムのパスワードを変更されると、ログインできなくなってしまいます。この場合、登録メールアドレスが変更される前にパスワードをリセットしましょう。ログイン画面の「 パスワードを忘れた場合 」からリセットできます。
通知メールから変更を取り消す
登録メールアドレスが変更されている場合は、インスタグラムからの通知メールを探しましょう。メールに記載されている「 この変更を取り消す 」というオプションから、変更前の状態に戻すことができます。
また、この操作の後にはすぐにパスワード変更や二段階認証を取り入れて、再度乗っ取り被害に遭わないようにしましょう。
インスタグラムの運営に通報する
登録メールアドレスの復旧ができない場合は、インスタグラムの運営に通報します。
androidアプリの場合はログイン画面の「 ログインのヘルプ 」から個人情報を入力し、「 ヘルプが必要な場合 」をタップして指示に従いましょう。
iOSアプリの場合はログイン画面の「 パスワードを忘れた場合 」から「 ヘルプが必要な場合 」をタップして指示に従います。詳しい手順はこちらのヘルプに記載されています。
通報する際には、登録していた電話番号・メールアドレスなどの個人情報を送信するほかに、「 インスタグラムから送られたコードを書いた紙を持って自分の写真を撮る 」「 安全な新しいメールアドレスで手続きする 」などの手順が必要です。
インスタグラムが乗っ取りされないためにできること
インスタグラムの乗っ取り被害に遭うケースの中には、セキュリティ対策が万全ではないものが少なくありません。乗っ取りを未然に防ぐためには何ができるのか、一つずつ方法をチェックしていきましょう。
定期的なパスワード変更
乗っ取りの犯人によっては、長期間ログイン状態を継続して個人情報などを抜き取ることがあります。1ヵ月などの単位で定期的にパスワードを変更すれば、仮に乗っ取られた場合でもシャットアウトできるでしょう。
ただし、定期的なパスワード変更だけではセキュリティ効果が万全とはいえないため、必ず他の対策と組み合わせることが重要です。
パスワードを複雑にする
乗っ取りの犯人に突破されるかどうかは、パスワードの難易度によるともいえます。「 誕生日をそのまま使う 」「 アルファベットだけ 」「 数字だけ 」などの簡単で推測しやすいパスワードはNG。
アルファベット・数字に合わせて記号も入れて、複雑なパスワードを設定しましょう。
他サービスと同じパスワードを使わない
同じパスワードを使い回していると、一つが突破された時に複数のサービスアカウントを乗っ取られてしまいます。
中にはサービス側のトラブルでパスワードが流出することも。乗っ取りの被害を最小限にするためにも、サービスごとにパスワードを変えましょう。
2段階認証を取り入れる
セキュリティを強化するうえで欠かせないのが2段階認証。ログインする際に登録した電話番号あてにSMSが送信され、SMSに記載されたコードを入力しないとログインできない設定にできます。
また、誰かが不正ログインを試みている時にも気付くきっかけになるでしょう。2段階認証を取り入れる方法は以下のとおりです。
1.プロフィール画面の「 メニュー( 三本線 ) 」をタップ
2.「 設定( 歯車マーク ) 」をタップ
3.「 セキュリティ 」をタップ
4.「 二段階承認 」をタップ
5.「 SMS 」をタップ
6.登録した電話番号に送られたコードを入力
ログインアクティビティをチェックする
定期的にログインアクティビティをチェックして、不審な操作を早期に発見しましょう。身に覚えのない地域のログイン履歴がある場合、不正アクセスの可能性が高いです。
インスタグラムからの通知はマメに確認する
アカウントの情報が変更される際は、インスタグラムから通知が届く仕様になっています。
広告などのメールが別フォルダに振り分けられる設定になっていると、インスタグラムの通知を見逃してしまいがち。スルーせずにマメに確認する習慣をつけると安心です。
アプリの連携は慎重に
インスタグラムと他のアプリを連携させて使用する際、連携したアプリ経由でログイン情報を抜き取られる場合があります。
そのアプリが信頼できるかどうか慎重に考えることが大切。出所がハッキリしないアプリや必ずしも必要ではないアプリは、安易に導入しない方がベターです。
不審なURLへはアクセスしない
URLへアクセスしてウイルスに感染し、そのまま情報が抜き取られる危険性もあります。インスタグラムの乗っ取りだけに限らず、不審なURLへのアクセスは控えましょう。
アカウントを乗っ取られたユーザーが、こうした不審なURL付きの投稿をするケースも少なくありません。もしアクセスすれば二次被害に遭いかねないため、不用意にアクセスしないことが大切です。
警察へ相談するケース
不正ログインや詐欺は犯罪です。インスタグラムのアカウントを乗っ取られ、実害が出ている場合は警察に被害届を提出できる場合があります。
ただし、物的証拠や被害の度合いによってケースバイケースなので、まずは警察に相談してから判断しましょう。
未然に乗っ取りを防ごう
インスタグラムは利用者数がトップクラスに多いSNSだからこそ、乗っ取りのターゲットにもなりやすいといえます。乗っ取りに遭ってからの対応を知っておくと、スムーズにアカウントが復旧できるでしょう。
また、複雑なパスワードを設定したり、2段階認証を取り入れるなど、セキュリティ対策を強化して未然に防ぐことも重要です。新型コロナウイルスをきっかけに様々な企業・有名人がSNSでの活動を活発化させています。
そして、こうしたビジネスのためのアカウントが乗っ取られる被害も少なくありません。セキュリティ対策を強化することで、さらに安心してSNSを利用できるようになるはず。インスタグラムを利用する際には、ぜひ乗っ取り対策もセットで考えましょう。