MEO

【2020年版】MEOとは⁉︎MEO対策からメリットまで解説‼︎

MEOとは( Map Engine Optimization ) マップエンジン最適化を意味しており、主にGoogleのローカル検索結果で上位表示されるための対策です。

近年、このMEOという言葉に注目が集まっていますが、そもそもなぜMEOが必要になったのか、MEOを導入することでどんなユーザーが店舗に集まってくるのか、この記事では最初にMEOの基礎的背景をご紹介しています。

そしてMEOに取り組むには、Googleの特性も理解する必要があります。

Googleの検索順位はどのように決まっているのか、上位表示の仕組みからMEOに取り組むメリットも深堀していきます。

この記事を読むことでMEO導入後に取り組むべきことが明確になるため、スムーズな対策が見込めます。

すでにMEOを導入している方も、MEOの基礎知識やGoogleの特性を知ることで、ユーザーがいかにして店舗を認知するのかイメージしやすくなるので、対策を改善できるでしょう。

最後にはMEO対策で違反行為となる注意点をまとめているので、検索上位を目指している方は、ぜひ参考にしてください

MEOとは

LOCAL SEO

MEOとは「 Map Engine Optimization 」の略で日本語に訳すとマップエンジン最適化になります。

主にGoogleのローカル検索結果で上位表示されるための対策で、「 地域名+業種名 」というキーワードで検索をかける人がターゲットです。

MEOを導入し、ネット内に店舗情報が公開されることで、店舗を認知してくれるユーザーが増えていきます。

ローカルSEOとも言われていますが、SEOは( Serch Engine Optimization )検索エンジン最適化と言って、自社サイトを上位表示させるための対策です。

MEOとはGoogleマイビジネスの店舗情報を上位表示させるという違いがあります。

ここからはローカル検索の表示内容やMEOを始める前に必要なことをまとめていきます。

Googleの検索結果表示について

検索

Googleの検索結果表示は「 リスティング広告枠 」「 Googleマップ枠 」「 自然検索枠 」の順番です。

「 リスティング広告 」とは検索連動型広告とも呼ばれ、クリックされたら費用が発生する仕組みで、表示場所は上部と下部を占めています。

リスティング広告は、オークション形式でワンクリックごとの料金を多く設定すればするほど上位検索されるため、費用の高騰化が進んでいます。

近年ではユーザーの広告離れもあり、Googleのリスティング広告枠には「 広告 」とわかるように表示されているので、クリック率は低下し続けています。

「 Googleマップ枠 」は検索結果に沿ったマップ情報と共に最大で上位3位の店舗が表示され、4位からはさらに表示というボタンをクリックしなければ表示されません。

Googleマップ枠は実際にマップ表示がされていたり、「 リスティング広告 」の次に表示されているのでユーザーから見ても非常に目立ちます。

「 自然検索枠 」は「 Googleマップ枠 」の下に表示され、SEO対策を行っているサイトが上位表示されています。

検索キーワードを意識した記事作成や質の高いコンテンツを提供しているとGoogleが良質なサイトだと判断して上位表示してくれます。

質の高いコンテンツの定義としてGoogleが提供している「 検索エンジン最適化スターターガイド 」ではアクセス者にしっかり読まれている事が重要だと記されています。

例えば、自社サイトの記事がSNSなどに引用されると、Googleから多くのユーザーに読まれていると判断されやすくなるでしょう。

参照/検索エンジン最適化スターターガイド

Googleマイビジネスの登録

Googleマイビジネス

MEOを導入するにはまずGoogleマイビジネスの登録が必須条件になります。

Googleマイビジネスとは自社店舗の情報やサービス内容を登録することで、Google検索やGoogleマップなどネット上に店舗情報を公開することができる無料ツールです。

Googleマイビジネスに店舗情報を登録すると、ネット上でお店を探しているユーザーがマップ内の公開情報を元にお問い合わせをしたり、サービスを受けた後口コミを書いてくれたりエンゲージメントを高められます。

また、キャンペーンや新メニューといったサービス内容の更新もGoogleマイビジネス内でできます。メニューの写真を投稿したりキャンペーン企画のコメントを更新するなど、ローカルな情報がネット内で拡散される可能性もあります。

Googleマップ枠の表示は3位まで

順位

上記でも記しましたが、ローカル検索上位3位に入れば店舗情報が目立つように表示されます。具体的に言うと「 会社名 」「 商品や店舗の写真 」「 Webサイト 」「 道順 」「 サービス内容 」等が表示され、ユーザーを検索結果から直接お問い合わせに誘導できます。

4位以下は「 さらに表示 」というボタンの中に押しやられているので、店舗情報の認知度としては低い状態です。

表示内容はPC、スマホ、タブレットなどすべてのデバイスに共通しているので、上位3位に入ることで、様々なユーザーに認知される可能性が高く集客が有利になります。

MEOに向いている業種

様々な職種の人

MEOはローカルSEOと言われている通り、ローカル検索「 地域名+業種名 」が重要になる店舗やサービスに向いている対策です。

例えば、観光地やリゾート地などで、目立つ場所に店舗があれば認知されやすいですが、路地裏などわかりにくい場所に店舗を構えている場合、Googleマイビジネスに登録しておけば、観光にきたユーザーがスマホやタブレットで隠れた店舗を見つけてくれます。

サービス内容がよければ「 隠れた名店 」と口コミで紹介してくれるかもしれません。

他にも地元密着型でターゲットエリアが狭い場合、別の地域に顧客になり得るユーザーがいたとしても認知されなければ、集客にはつながりません。

Googleマップに店舗情報を表示させることで提供しているサービスを必要とするユーザーに認知されやすくなります。

地域によっては競合店が少ない可能性もあり、すぐに上位3位内に表示されるかもしれません。

このように店舗を構えていたり、地域密着型のサービスを運営している業種はMEO対策をすることで、ネット内のユーザーに発信ができ、お問い合わせや実際に来店してもらえるきっかけを作れます。

MEOが必要になった背景

疑問と驚き

誰でも簡単にWebサイトが作成できたり、いつでもポータルサイトに店舗情報を掲載できますが、多くの店舗情報はネット内の膨大な情報に押しやられ、費用や労力をかけなければ認知されない背景があります。

しかし、Googleマップ枠が表示されるようになってからは店舗を持っている業者や地域密着型の業者でも多くのユーザーから認知される可能性が増しました。

他にもスマホユーザーの増加やポータルサイトの価格高騰など、MEOが重要視されている背景を知って理解を深めていきましょう。

スマートフォンユーザーの増加

スマホを操作する女性

ガベージュニュースが上げたスマートフォン/タブレット型端末所有率のデータでは2018年スマートフォンの普及率が79.4%となっており、スマホを使って検索するユーザーが増え続けています。

スマートフォン/タブレット型端末所有率(東京地区、タブレット型端末は2011年から)

どこにいても、どんなタイミングでも検索ができる時代なので、外出先でのお店探しや見知らぬ街でコンビニを探したりと、スマホで店舗やサービスを効率的に調べられます。

スマホユーザーが増え続けていることにGoogleは着目しており、検索結果にGoogleマップが表示されるようになったのもスマホユーザーに向けた取り組みと言えます。

現在ではベニスアップデートと言って、GoogleがデバイスのGPSを利用し、位置情報を把握しているので、業種名だけの検索でも近くて認知度の高い店舗やサービスを表示してくれます。

ポータルサイトの価格高騰

お金

ポータルサイトはリスティング広告と同じようにオークション形式になっており、上位表示させるには高額な費用が発生します。

大手の飲食チェーン店などが高額な費用を払って上位表示を独占しているので、費用的に個人店が大手と競い合うのは現実的ではありません。

それに、ほとんどのネットユーザーは上位に表示されている店舗やサービスしか閲覧しないので、安い料金でポータルサイトに掲載していたとしてもあまり効果は期待できません。

Googleのローカル検索が表示されるようになってからは、ポータルサイトにお金を払って掲載しなくても、Googleマイビジネスの登録を済ませれば無料で店舗情報をマップ上に公開してくれます。

SEO上位表示の難易度が高い

遠くを見つめる男性

上記でも少しご説明しましたが、SEOとは自社サイトを上位表示させるための対策です。

Googleは基本的にユーザーファーストを志しているので、検索キーワードの関連性やアクセス数、認知度のあるサイトなのかという点から質の高いコンテンツをユーザーに提供しています。

ユーザーからの信頼を得るために、Googleは様々なアップデートをしてSEOの難易度を上げており、上位表示されるための条件は一切公開していません。

このことから、ローカル店舗や個人でやっているサービスの情報を自然検索枠に上位表示させるのはコストも労力もかかるといえるでしょう。また、大手ポータルサイトにSEOで勝つことは難しいです。

Googleマップ枠ではポータルサイトが上位を独占することもなく、基本的にユーザーの評価やコンテンツの質で順位が決まります。

競合店とフェアな競い合いができるという背景もMEOの必要性と言えます。

MEOの上位表示を目指すには

落差

Googleは基本的に「 関連性 」「 距離 」「 知名度 」の3要素を検索上位の評価基準にしています。

「 関連性 」は検索キーワードとGoogleマイビジネスの登録情報に関連があれば表示され、「 距離 」はユーザーの持っているデバイスのGPS情報や地域に沿った検索結果を表示してくれます。

「 認知度 」はGoogleがもっとも評価しているポイントでGoogleマイビジネス以外にも自社サイトやSNSなど店舗情報がユーザーに認知されていることで上位表示されやすくなります。

3つの要素が合わされば、上位表示を狙えます。

要素ごとの対策ポイントをまとめました。

Googleマイビジネスの登録情報を充実させる

100%

自社店舗が検索されるためには、Googleマイビジネスと検索キーワードの「 関連性 」を意識した店舗情報にする必要があります。

つまり、サービス内容や店舗の住所、電話番号など正確な情報が充実していることで、「 地域名+業種名 」というキーワードに一致しやすくなるのです。

営業時間変更の更新などユーザーに適切な対応を取ることでGoogleに評価されます。

営業時間以外にもメニューの変更やサービスの改善、メニュー写真の投稿など店舗情報の更新は常に意識しましょう。

ネット内の露出を増やす

Googleマイビジネスの登録を充実させることができたら、SNSの運営や自社サイトの運営など多くのコンテンツ運営をすることでGoogleから「 関連性 」「 認知度 」を評価してもらえます。

しかし、無闇にコンテンツを増やして放置していると認知度の低下につながり逆に評価を落とすので注意しましょう。

Googleマイビジネスの写真投稿機能やSNSにメニューを載せたり、日替わりメニューの情報を日々ネット内に更新していると、ユーザーに注目される回数が増えて露出度が増していきます。

すぐに注目されることは難しいですが、コツコツユーザーにアピールしていくことでネット内の話題に取り上げられるかもしれません。

口コミ数増加や高評価を目指す

吹き出し

キーワードにもよりますが、検索ワードを細かく並べたロングテールキーワードで検索した場合、口コミ内容が検索結果に表示されることがあります。つまり多くの口コミが投稿されていれば、その分「 関連性 」が増して検索されやすくなります。

しかし口コミが集まると、当然低評価の口コミも出てきます。たとえ低評価であってもユーザーの口コミに対しては必ず返信しましょう。

Googleは口コミの更新頻度によって「 認知度 」を評価することがあるので、ユーザーに適切な対応をすることは上位表示につながります。

Googleマイビジネスの口コミ以外にもポータルサイトやSNSなど店舗情報を掲載しているコンテンツのレビュー管理を徹底するとこも「 認知度 」の評価につながります。

「 地域+業種名 」のキーワードを意識する

キーワード

Googleマイビジネスの店舗情報を正確に登録できていれば、ユーザーが検索した場所から近い位置にある業種をマップ上に表示してくれます。

しかし、Googleは距離が近いというだけで検索上位には上げてくれません。

なぜなら、ネット内にあまり情報がない店舗に関しては、Googleがユーザーに適したお店であるか分からないからです。

つまり、Googleは「 距離 」より「 認知度 」を優先しており、「 地域名+業種名 」で検索されるには、Googleに店舗情報を提供し続ける必要があります。

多言語対応を意識する

多言語

外国人観光客がGoogleマップを頼りにお店に訪れる可能性があります。

Googleの翻訳機能は、高い性能を持っていますが、間違った表現であったり、翻訳されないことも多々あり、正確な翻訳がなされた店舗に観光客が流れてしまうことも考えらます。

外国語表記の検索と日本語表記の検索では検索順位が変わることもあるので、外国人観光客が多く集まる店舗や外国人を相手にするサービスでは対策が必要です。

Googleマイビジネスの情報を、Google翻訳に載せて翻訳されない日本語はないか、チェックするのもいいかもしれません。検索順位に関しての主な対策として外国語表記での検索順位を、確認できるツールがあります。

・Gyro-n

gyro-n

画像引用元:「 gyro-n 」公式HP

構造マークアップの導入

コード

構造マークアップとは、自社サイトの裏側のコードHTMLを最適化し、Googleにサイトの内容をより深く理解させるための対策です。

コーディングの技術が必要となることもありますが、「 yext 」というサービスを使えばマークアップの導入がスムーズに行えます。

・yext

yext

https://www.yext.co.jp/

注意点として構造マークアップはGoogleマイビジネスに導入できるわけではなく、あくまで自社サイトに導入するものなので、直接MEO対策になるわけではありません。

サイト内の構造がGoogleに評価されれば、間接的に店舗情報が認知されるので、全てのコンテンツでは店舗情報の統一を( NAP )徹底して下さい。

MEOに取り組むメリット

メリット

上記ではMEOで上位表示されるための施策を紹介しましたが、これからはMEOに取り組むことによってどういったメリットがあるのかをご紹介します。

前提として、MEOとSEOとでは表示されるアルゴリズムが異なります。
昔からあるSEOという手法は、多くのサイトが積極的に参入しているので、新規参入するのは非常に難易度が高いです。

一方、Googleマップ枠が設けられているMEOはSEOとは違うルールで競い合うことができます。

このことを踏まえて、より具体的にMEOに取り組むメリットをご紹介します。

SEOよりもMEOの方が上位に表示されて視認性が高い

スマホとメガネ

上記で検索枠について記しましたが、Googleマップ枠の方が自然検索枠より上位に表示されており、地図情報の表示もされているので視認性が圧倒的に高いと言えます。

店舗を持っていたり、地域密着型のサービスをしている方はSEO対策よりMEO対策に取り組めば、外食や買い物など目的がはっきりしているユーザーに認知される情報発信ができます。経路案内がすぐに表示されるので、顧客の誘導がしやすいのもメリットです。

一方、SEO対策ではネットショップや情報商材の販売などネット内で完結するサービスに有効。店舗の集客率を高めるにはユーザーの工数、つまり自社サイトを見て来店するまでの流れを作るのが難しいと言えます。

しかし、自社サイトの運営をこまめに行うことでGoogleから認知度を評価してもらえるので、MEO対策としてのサイト運営にはメリットがあります。

お問い合わせまでの誘導がしやすい

メガネをかけた女性

Googleマップ枠で上位3位内に入っていれば、検索ページからお問い合わせに直結しているので、予約の電話や混み具合の確認などユーザーと店舗のコミュニケーションがスムーズに行えます。

Googleマップ上から直接的な集客につながるのはMEO特有のメリットと言えます。

SEOではサイトに訪れ、連絡フォームに行くまでの階層が手間に感じるユーザーは多く、利便性の高いコンテンツに流れていく傾向があるので、スムーズにお問い合わせができることはユーザーにとっても店舗にとっても画期的なシステムです。

SEOと比べ他社と比較されにくい

成長していく男性

自然検索結果にはトップページに他社サイトが10件ほど並んでおり、比較検討されてしまいます。ポータルサイトのトップページも20件ほどの競合が並んでおり、例え上位検索されたとはいえ比較検討は免れないでしょう。

一方ローカル検索結果では上位3位までの表示になるので、3社としか比較されることはなく、4位以内からは階層が分かれているので、MEO対策を取ることで優位性は高まります。

上位検索とは逆効果になる行為

紙袋をかぶったビジネスマン

MEOは店舗同士がフェアに競い合えるという大きなメリットがある中、不正行為を行って上位表示されている店舗があるのも事実です。

悪徳なMEO業者も多く存在しており、MEOの知識が浅い店舗に対して不正行為をさせる会社もあります。

Googleは不正行為を見つけると店舗のアカウントを削除します。しかし悪徳業者を訴えたりはしません。つまりペナルティーを犯した罪は、全て店舗側が責任を取ることになります。

上位検索とは逆効果の行為にならないためにも、不正行為を知っておきましょう。

業者に高評価の口コミを依頼する

パソコン

そもそも口コミとはユーザーのためにあるものなので、店舗側がコントロールすることは違反行為になり、最悪の場合アカウントを削除されGoogleマップから店舗情報が消えてしまいます。

悪徳業者の中にはステマ行為を肯定している会社も存在しており、ステマを雇って高評価の口コミを促しています。

口コミの増え方が不自然だったり、 口コミをしている人が外国人アカウントばかりだったりとGoogleは不自然な更新に対して注意を払っています。

ユーザーに関しても不自然な口コミがある店舗には来店しようと思わないでしょう。

他店に誹謗中傷となる口コミを投稿する

スマホを持つ女性

上位表示されるため、近所の店舗や競合店に誹謗中傷となる口コミを投稿したり、低評価の口コミを誰かに依頼する行為は当然違反です。

悪徳業者の中には誹謗中傷となる口コミを肯定してくる会社もあります。

もし自分の店舗に誹謗中傷となるコメントが投稿されたら真っ先にGoogleに通報しましょう。

まとめ

髪の長い女性

いかがでしたでしょうか。

MEOの基礎知識からローカル検索枠で上位表示を目指すための施策やメリット、最後に不正行為についてお話ししました。

今一度まとめると。

MEOは自社店舗を持っている方や地域密着型のサービスを運営している方に相性のいい施策で、スマホの普及率が年々上がっているなどの背景があり、MEOに注目が集まるようになりました。

ローカル検索枠のシステムはまだまだ新しく、主に地域内での競い合いになるので、今から参入しても上位を狙える可能性は十分にあります。

MEOで上位表示を目指すためにはまずGoogleマイビジネスの登録が必要になり、登録後は自社サイトやSNSを活用してネット内の認知度を高めていきましょう。

Googleはユーザーファーストなので、口コミの内容を重要視します。

低評価の口コミであっても無下に扱わず、丁寧な対応を心掛けてください。

最後に悪徳なMEO業者には気をつけましょう。ステマを雇って高評価の口コミを増やす行為など違反を行ってしまうと店舗情報がGoogleマップから削除されます。

まずはご自身で知識を身につけた上で、業者を雇うか検討してみてはいかがでしょう?