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今だから出来る!WANTEDLYで始める、インターン採用

近年の新卒採用シーンにおいて、広まっている「 有給インターンシップ 」制度。

今年からインターン生の採用を検討している企業の方、現在インターン生を採用しているもののこれでいいのか……と悩まれている方など、最近浸透してきた制度ということもあり手探りな担当者の方も多いかと思います。

今回は注目のビジネスSNS、「 WANTEDLY 」を使ったインターン募集の現状と、現在主流になっている中~長期の「 有給インターンシップ 」についてをご紹介。

コロナの影響も強い中、オンラインインターンを取り入れている企業の情報なども調べてみました。

これからインターン生の獲得に向けて悩まれている担当者の皆様の参考になれば幸いです。それでは、ご覧ください!

WANTEDLYでのインターン募集って?

インターン

従来の就職・転職情報サイトなどとは一線を画した、「ビジネスSNS」として現在注目を集めている「 WANTEDLY 」。

2020年4月の時点で登録企業は35,000社、個人ユーザー数も220万人を超えるなど、利用者の数も伸ばし続けているWebサービスです。

「 WANTEDLY 」が既存のサービスと異なる点として、社員募集のみならずインターンの募集も積極的に行われていることが挙げられます。

企業のプロフィールを登録し、「 条件 」ではなく「 ビジョン 」に共感してくれる人材とマッチングすることを目的とした「WANTEDLY 」は、実はインターン採用においても非常に相性がいいんです。

増えている学生インターンの活用

近年、学生インターンを中~長期で積極的に採用する企業が増えています。すでに周知のこととは思いますが、ここでざっくりとインターンについての説明を。

インターン=インターンシップとは、企業が学生に就業体験の場と機会を提供し、学生は一定期間「 研修生 」という立場で自分の将来を視野に入れつつ、実際に企業でさまざまな業務にあたることができる、という制度のこと。

学生側は早いうちから社会人としての仕事の取組み方に慣れつつ、実際現場で働く人たちと交流することで自分のキャリアビジョンを描いていくことができるというのが大きなメリット。

そのため、大学1年生の時点で既にインターンとして企業に所属する、という動きの早い学生もいます。

一方企業側も、自社を志望している学生とのマッチング度合いや実際の就業風景から、その人物の人となりを判断することができる・学生の斬新な意見を集めることで事業に活かすことができるなど、多くのメリットを持っています。

インターンを行う企業と学生インターンは、まさにWin-Winの関係。

その一方で、企業側は実際の業務に加えて、学生への業務を用意する必要や指導役の工数が取られるなど、通常業務に影響を及ぼすデメリットもあるのが事実。

せっかくインターンに来てもらうのであれば、より自社企業とマッチする優秀な人材を求めたいというのが正直なところですよね。

WANTEDLYからの募集で、マッチ度を高める!

握手

「 WANTEDLY 」が一番の特徴として挙げているのが、前述したとおり企業側の「 ビジョン 」、つまりやりがいや企業が目指すものに共感する人材とのマッチングを目的としている、というところ。

多くのビジネス系サービスが、給与や条件面などの情報で企業と求職者のすり合わせを行っていくことから考えると、少々独特なサービスとも言えます。

このシステムは学生側にとっても企業の特徴を知ることができる一方で、企業側も自社の想いに共感した学生がアプローチしてきてくれる、というメリットがあります。

つまり最初から、「 企業が提示しているビジョン 」と「 学生がインターンに求めるもの 」がある程度マッチングした状態で話を進めていくことができるのです。

もちろん、企業側から気になる学生にスカウトを送ることもできます。その際は、学生側が企業プロフィールを確認した上で、自分の理想に近いと判断した場合に返信をすればマッチング完了。

ここでも企業と学生のアンマッチを防ぐシステムが作用しています。

「選ばれる」企業になれる、フィード欄の活用法

さて、この「 ビジョンに共感する学生とマッチングできる 」というシステム。一見非常に有用ではありますが、そのためには企業のビジョンをあらかじめ明確に提示しておく必要もあります。

そのために必要となってくるのが、ストーリーと呼ばれるフィード欄の活用。企業のプロフィールだけじゃなく、様々なコンテンツを用意しておくことによって、学生側もより深く企業を知ってアプローチすることができます。

このフィード欄については、パソコンはもちろん「 WANTEDLY 」のスマホアプリでも手軽に見ることが出来るので、在宅中や移動中など、SNSの投稿を見るような気軽な気持ちで読み物としても楽しめるという側面も。

数が多ければ、その分企業の様々な面をアピールできるわけで、使わない手はありません。

とはいえ、フィード欄に何を書けばいいのか悩んでしまう……という企業側の本音もあるかと思いますので、ここでは実際にインターン採用を行っている企業がどういったフィードを投稿しているのか、いくつかご紹介していきます。

関連記事:フィードの書き方|高い採用率を生むコツ

「 株式会社マイベスト 」

インターン募集を積極的に行っている「 株式会社マイベスト 」。

こちらの記事は実際にインターン生が社内で取材をして投稿しています。インターン生にどういった業務を振るか検討している企業は、こういったSNS活用を任せてみる、というのも一つの方法かもしれません。

※リンク先はWANTEDLY内の企業のストーリーです
参照:株式会社マイベスト

「 株式会社and 」

創業物語をストーリーとして紹介。代表取締役のKieさんは、実際にインターンも経験しており当時の相方と現在の会社を立ち上げたとのこと。

普段知る機会の少ない創業までの過程というのは興味を持つ学生も多い分野です。特にベンチャーなど挑戦的な環境で成長していきたいと考える学生にとっては、参考になる部分も多いかもしれません。

社員インタビューも、ストーリーにおいて人気の高いコンテンツ。実際にどういう人がどういう想いで働いているのか、というリアルな部分を知ることができ、より企業を身近に感じてもらうことができます。

※リンク先はWANTEDLY内の企業のストーリーです。
参照:株式会社and

「 株式会社サクラス 」

大学生向けのブログも作成し、広く情報を発信しているというところも参考になるポイントです。

※リンク先はWANTEDLY内の企業のストーリーです。
参照:株式会社サクラス

インターンのいいところ、悪いところ

企業にも学生にもいいところだらけのインターン。しかし、メリット/デメリットが存在することも先にお伝えした通りです。

インターンといえど、行うことは採用活動と一緒。そのため当然費用や工数もかかってきます。人を相手にしている以上、気を遣うべきポイントは新卒採用や中途採用とも変わりありません。

しかし、インターンだからこそ気を付けなければいけない部分もあります。

この考え方は注意! 気をつけるべきチェックポイント

数年前まで、学生インターンといえば一部の企業を除き無給で行うことが普通でした。

或いは1日だけ、数時間だけの短期イベントで企業を知ってもらうなど、主に新卒の採用活動の一環として、あくまでも自社で採用するための人員に研修してもらうというのが一般的だったためです。

しかし近年は、中~長期で学生にも業務を任せていく「 有給インターン 」が主流。

企業としても一定の給与を学生に払っている以上、「 労働力 」として学生を見てしまう部分もあるかと思います。しかし、この考え方は少々危険かもしれません。

実際にインターンの扱いにより、悲しいことにSNSなどで拡散・炎上してしまった企業もあります。

ここから紹介するのは、学生とよりよい関係を築いていくためのチェックポイント。参考にしてみて、ぜひたくさんの学生が訪れたくなるような企業を目指してみてください!

  • 中~長期に業務を任せる場合、学生インターンも「 労働者 」となる。
    「 労働者 」である以上、従来のような無給インターンは違法となります。然るべき給与を払って業務を任せましょう。
  • 学生インターンはあくまで「 研修生 」であり、社員との同一視をすることは避ける
    ⇒もちろん、社員並に大切に扱い信頼する姿勢は大事です。ですが、相手はあくまでも学生。優先すべきは業務より学業です。我々社会人とは立場が異なることは意識しておきましょう。
  • フルタイムインターンであっても、本人の事情には積極的に耳を傾ける
    ⇒前項とも被りますが、試験や就職活動など学生にもそれぞれ抱えている事情があります。「 給料を払っているからきちんと働いてもらう 」という社会人としての責任を求めることも必要ですが、ある程度は柔軟な対応をして学生側の働きやすさにも考慮しましょう。
  • 「 やりがい搾取 」にならないように気をつける
    ⇒うちで働けるからいいだろう、学生なのにこんな仕事を任せてもらえることはやりがいになるだろう、といった、いわゆる「 やりがい搾取 」は不満の元。

ビジョンへの共感から始まった関係だとしても、条件面はきちんとすり合わせておくことをおすすめします。

  • インターンは「 企業の社会貢献活動 」であることを忘れない
    ⇒学生に就業の機会と場を与えるインターンは、そもそもは社会貢献的活動であると言えます。企業側がメリットばかりを追い求めて学生に負担を強いる結果となると、双方に不幸な結果となることも。
  • あらかじめ、任せられる業務を検討しておく
    ⇒学生に来てもらったとしても本来の業務で手がいっぱいであったりして、インターンへの指導が追いつかない……となってしまってはせっかくインターンを採用した意味がありませんし、学生側の戸惑いの原因にもなります。

あらかじめ任せる業務、担当してもらえそうな作業などは社内で相談・検討しておきましょう。

  • 学生とのコミュニケーションを密に行う
    ⇒特に最近は、採用活動などもオンライン上で行うことが増えています。実際の業務も、オンラインで行っていくことを検討している企業もあるのではないでしょうか?

そうなったとしても、そして自社内で働いてもらうとしても、どちらにせよ学生とのコミュニケーションは重要。担当者としてメンターを立てるなどし、問題点なども早い段階でキャッチアップできる環境を整えておきましょう。

採用の時に重視すべきポイントは?

インターンを採用する際に企業が悩むのが、どういったポイントを重視すればいいか、というところ。スキルや経験を重視する採用活動とは大きく違うのも、インターン採用のポイントです。

インターンとしての人材を探す際にもっとも重視した方がいいと言われているのが、「 本人のやる気・意欲 」という部分。

学生といえど、まだ未成年の大学1年生から、既に内定が決まっている大学4年生など応募してくる学生は年齢も環境も様々。

しかしそれぞれ、インターンに目的を持って応募してきていることに変わりはありません。

給与を払う以上、どうしても労働力としてのメリットにも目を向けたくなるところではありますが、そこは一度堪えて自社や業界にどれほど興味を持ち、意欲的に取り組んでくれるか。

そういったところを重点的に見ながら、採用を進めてみるのはいかがでしょう?スキルや経験を満たしていないと最初から切り捨てるのではなく、学生自身の話に耳を傾けることで思いもよらぬ出会いが生まれるかもしれません。

インターン活用で、学生とWin-Winの関係に

学生にとっては、ある意味社会人としての経験の第一歩となる可能性もあるインターン企業との出会い。

企業としても、そういった場を学生に提供することでお互いに刺激し合い、得ていけるものはたくさんあるはず。

企業と学生とはいえ、いざ業務にあたるのは人と人です。社会人として教えられること、責任感などは提示していった上で、学生からも学びを得られるようなWin-Winの関係でインターンを行っていけるといいですね。

在宅インターンという、新しい形

パソコンを眺める女性

インターン採用を検討していたものの、コロナの影響で動けなくなってしまっているという企業がある一方、在宅インターンという形を利用することで新たなチャンスを広げていっている企業も多くあります。

実際の業務でもオンラインを積極的に取り入れて、成功している事例も多いはず。その経験をインターンにも活かすことで、より企業を知ってもらうチャンスを作れるかもしれません。

Withコロナでも大丈夫!在宅インターンという働き方

コロナによりやむを得ずリモートワークを取り入れた、という企業も多いかとは思います。

これまでになかったリモートワークという新しい働き方に戸惑っているのは、企業も労働者も、そして就職活動を行っている学生も変わりません。

しかしこのリモートワーク、一概に悪いところばかりでもないですよね。

たとえばリモートワークでインターン採用を行うと、これまでは出会うことの難しかった地方の学生とも出会える、というメリットがあります。

上京や、Uターンなど大学の所在地と異なる地方への就職を考えている学生にとってはオンラインで遠方の企業にインターンができる、というのは大変魅力的。

そして企業にとっても、選考活動などでしか知り合う機会のない遠方の学生を採用することで、またこれまでとは異なる視点の意見を取り入れたり、新しい出会いを構築できるというメリットがあります。

また、自社で勤務してもらう時に必要な備品・環境の準備も必要がないことが多く、短期~長期まで幅広いインターンの形が模索できるかもしれません。

在宅インターンでの成功例

すでに在宅インターンを取り入れている企業は、主にSlackやChatworksなどのチャットシステムを使うことでコミュニケーションを密にしながら業務を行っています。

一般的に、主な一日の流れは以下通り。

  1. 始業時間( 企業によって異なります )にチャットにて業務を指示。インターン生は受けた指示をもとに業務を進めていく
  2. 一定のタイミングで、進捗確認や相談事項はないかなどを連絡。問題がなければそのまま作業を継続。何か問題がある場合、ビデオ通話などで状況の確認、対策を行う
  3. 終業時間になったら業務の報告を受け、終了。

このスタイルだと、担当者もインターン生もそれぞれの業務に集中できるため自社に就業してもらう時よりも担当者の負担も軽くなった、という事例も。

また、採用に至る面接もすべてオンラインで叶うことから互いのスケジュール調整が行いやすく、採用までもスムーズに進むことも多いようです。

リモートワークを積極的に取り入れている企業は学生からの関心度も高く、まさにピンチはチャンスの状況。ぜひ、リモートでのインターン採用も積極的に検討してみてください。

まとめ

話し合いをする女性

いかがでしたでしょうか?

今回は「 WANTEDLY 」を使ったインターン募集の実例や方法を中心に、インターンシップ採用の現状やリモートを活用したインターン業務の現状などをご紹介しました。

2016年頃から新卒の人材は売り手市場とも呼ばれ、企業側がより学生に興味を持ってもらうために始まった中~長期の有給インターン制度。

学生と一緒に働くインターンシップ制度は注意するべき点も多くありますが、多くの企業が成功し、そのメリットを実感しています。

コロナなどの状況下で難しい部分も多くあるかとは思いますが、うまく使えばもっと広く多くの魅力的な学生を採用することのできる環境が整いつつあり、まさにピンチはチャンス。

ぜひ様々な事例を参考にしていただいて、オンラインも検討しつつインターン生の採用を検討してみてください。

企業と学生双方が幸福になれるようなインターンが増えていくことを祈っています。