今回の記事では、
- MEOがなぜ必要なのか
- MEO対策ですべきこと
- インサイト機能
を中心に解説していきます。
MEOの必要性
スマホの普及により、ますますMEOの大切さが注目されています。MEOを活用することで、ネット検索からのユーザーを集客しやすくなるからです。
しかし、それでもまだ活用している店舗は少なく、今は競合が少ない状況ともいえるので、少しでも早い段階から取り組むことがおすすめです。
また最近は、新型コロナウイルスによって、集客を行うことが困難な店舗も増えてきています。そんな店舗でも活用しやすいのがMEOです。
MEOだと人に接することなく、集客することが可能ですし、1度対策を行ってしまえば、自分の店舗のアピールにもつながることができます。集客しづらい今だからこそ、集客につながる可能性の高いMEOに力を入れてみてください。
MEO対策を行うためにすべき3つのこと
MEO対策は低コストで行うことができ、自分で行うことも可能なので、手間はかかりますが、比較的に取り組みやすい集客方法ともいえます。まずはMEOの始め方の流れを説明していきます。
Googleマイビジネスに登録
MEOを行ううえで、必ず登録しないといけないのが、Googleマイビジネスです。Googleマイビジネスは、ネット上で店舗の情報を表示したり、管理したりしてくれるサービスのことです。無料で登録することができるので、まず登録してみましょう。
登録ができたら、店舗の情報を入力していきます。どれも正確に入力していき、なるべくすべての項目を入力していきましょう。少しでも項目を多く入力することで、Googleからの評価が高くなり、上位表示されやすくなります。
またユーザーに対しても、自分の店舗のアピールにつながります。
関連記事:Googleマイビジネスの登録方法と登録後の確認事項
良い口コミを集める
Googleマイビジネスの情報の中でも重要なのが、良い口コミを集めることです。良い口コミが多い店舗ほど、ユーザーからのGoogleからも評価が高くなり、上位表示を狙うことができます。
口コミを集めることが難しいと感じるかもしれませんが、口コミが集まりやすい流れを作ることが大切です。
例えば、お客様の目のつきやすいところに、口コミを書いていただく用紙を用意することや、店舗の名刺に口コミを投稿できるサイトのURLを書いておくなど、さまざまな方法があります。
仕組みを作ることで、口コミは集まりやすくなります。また良い口コミを集めるためにも、店舗のサービスなどは、お客様に満足していただけるものを提供していきましょう。
インサイトを使って分析・改善を行う
すべての準備が整えば、後は分析や改善の繰り返しです。しかし自分ではどのように分析・改善を行えばいいのかわからないことも多いでしょう。
そんなときに活用するのがインサイトです。インサイトとは、Googleマイビジネスを見てくれたユーザーの情報がまとめられたものを指します。これを活用することで、さまざまな問題点などに気づくことができます。
インサイトでわかること
インサイトではさまざまな情報がまとめられているため、問題点が見えてくることもあるでしょう。このインサイトを活用することで、店舗の認知度を高めることができたり、さらに集客を行うことも可能です。
ユーザーがビジネスを検索する方法
ユーザーがどのような検索方法によって、店舗のGoogleマイビジネスにたどり着くことができたのか、まとめられています。
直接検索数
店舗の名前や住所を直接入力して検索したユーザーの数がまとめられています。例えば、「 店舗の名前+駅名 」や「 店舗の住所+駅名 」などと検索された場合が、こちらの項目に当てはまります。
そのため、こちらの数を増やしたい場合は、認知度を高める必要があります。SNSなどを利用して露出を増やし、認知度をあげることによって、直接入力の数を増やすことができます。
この直接入力をするユーザーは、店舗への関心も高いため、Googleマイビジネスの情報を充実させておくことで、アクションを起こしてもらいやすくなります。
間接検索数
こちらは店舗の名前や住所など、店舗に関わる情報を直接入力せず、店舗に関するキーワードを入力して検索したユーザーの数がまとめられています。例えば、「 駅名+美容院 」や「 地域名+美容院 」などが、こちらに含まれています。
こちらの数を増やしたい場合は、MEO対策をしっかりと行うといいでしょう。自分の店舗に関係するキーワードをしっかりと選定することによって、間接入力検索数を増やすことができます。
間接入力検索を行うユーザーは、まだどこの店舗に訪れるか決めていない段階である可能性が高いため、MEO対策を行い上位表示させることで、関心を持ってもらいやすくなります。
ブランド検索数
店舗のビジネスに関連するブランドを検索したユーザーの数がまとめられています。詳しく説明すると、マクドナルドや吉野家、有名スーパーなど、世間的に認知度もあり、ブランドとして認識されているような店舗検索に使われる機能です。
例えば、「 マクドナルド+○○駅 」で検索された場合、○○駅周辺にあるマクドナルドが表示されます。この中に自分の店舗があれば、カウントされます。
こちらは、世間的な認知度も必要なため、複数店舗を運営している場合にのみ活用できる数値といえます。
ビジネスの検索に使用された検索語句
店舗にたどり着くために、ユーザーの使用したキーワードが表示されます。どんなキーワードで検索されたかだけではなく、それぞれのキーワードを使用したユーザーの数もわかるので、MEO対策に活かすことができます。
よく使われるキーワードと、あまり検索されないキーワードがよくわかるので、ここはしっかりと抑えておきましょう。
ユーザーが検索したGoogleサービス
店舗の情報が、Google検索とGoogleマップに表示された回数をそれぞれまとめています。こちらの数は、検索しているユーザーの傾向を知ることができます。
オフィスなどの、ユーザーが来店しないタイプの店舗であれば、Google検索を使ったユーザーは店舗の情報が知りたい人、Googleマップを使ったユーザーは店舗の場所が知りたい人と推測されます。
飲食店やカフェなどの、ユーザーが来店するタイプの店舗であれば、Google検索を使ったユーザーは店舗のことを知ろうとし、Googleマップを使ったユーザーは口コミなどにより興味を持ってくれたのでしょう。
これによって、MEO対策の方向性を考えることができます。
Googleマップを使ったユーザーが多い場合、非来店型であれば、場所が知りたいと考えられるため、店舗の認知度はあると考えることができます。
来店型であれば、Googleマップで上位表示されていたり、口コミの評価が高く、Googleマイビジネスの情報が充実していると考えることができるのです。
反対に、Google検索からのユーザーには、まだあまり認知度がない可能性もあります。検索結果に表示されたから見たという可能性も考えられるためです。
しかし来店型・非来店型ともにいえることですが、名前などを直接入力して検索した可能性もあるため、その場合は認知度があるといえるでしょう。
ここは「 ユーザーがビジネスを検索する方法 」と合わせて分析していく必要があります。この項目に限らずですが、ほかのインサイトの情報と照らし合わせて考える必要があるため、さまざまな情報と合わせながら対策を考えていくようにしましょう。
また日別表示を行うこともできるので、店舗のイベントなどの情報とも照らし合わせて分析を行っていきましょう。
ユーザーの反応
ユーザーが店舗の情報を見た後に取った行動をまとめたものになります。ウェブサイトへのアクセス・ルートの検索・電話をかけるの3項目を確認することができます。ここは実際のユーザーの反応を表しているため、大変貴重なデータとなります。
つまりMEO対策を行い、上位表示することができたとしても、Googleマイビジネスの情報が魅力的ではなかったら、ここの反応数を得ることはできません。
もし魅力的で、ユーザーの関心を得ることができれば、ユーザーはウェブサイトへ行き、さらなる情報を確認してくれ、店舗へ直接行くためにルート検索してくれるユーザーも現れるでしょう。
また店舗に直接電話をかけて、予約を取ってくれるユーザーもいるかもしれません。これらはすべてGoogleマイビジネスに関心を持ってくれた結果の行動です。そのためこの反応数をよくすることで、店舗の利益につながっていくのです。
ルートのリクエスト
ユーザーがどのあたりで検索をしたのかがまとめられています。こちらの情報でわかることは、自分の店舗の情報が、どの地域で多く検索されているかということです。
検索されている地域がわかれば、その地域を重点的に集客の対象にすることができます。例えば、広告など利用する場合も、検索されている地域がわかれば広告も出しやすくなります。MEO対策を行うときにも、キーワード選定の参考にもなります。
実際のユーザーの動きはとても参考になるため、きちんと把握し、分析を行うようにしましょう。
電話について
Googleマイビジネスから店舗への電話をかけた回数が表示され、曜日や時間帯別で確認することができます。そのため、どの曜日にかかってくることが多いのか、またどの時間帯にかかってくるのが多いのかを確認することができるのです。
しかし、これはGoogleマイビジネス経由での発信しかわからないため、参考程度にするようにしましょう。
写真について
Googleマイビジネスに登録されている写真の閲覧回数と、枚数がまとめられています。自分の店舗情報だけではなく、競合他社の平均閲覧数も確認することができます。そのため、自分の店舗と競合他社の数値を比較することも可能です。
もし競合他社よりも、閲覧数が少ない場合は、Googleマイビジネスにユーザーが訪問している回数も競合他社より少ない可能性も考えられるため、MEO対策の改善に努めなければいけません。
また写真自体に関しても、掲載枚数が多ければいいというわけではありません。例えば、料理が魅力的に撮られている写真と、薄暗い部屋で撮られた料理の写真を見比べたときに、どちらに興味が沸くでしょうか。
おそらく前者と答える方ばかりではないでしょうか。実際味は後者のほうが良かったとしても、ユーザーは写真で判断してしまうのです。そのため掲載する枚数を多くするのも大事なことですが、店舗の魅力が伝わる写真を掲載することが何よりも大事です。
もし自分で撮影することが困難な場合は、プロに頼んで撮影してもらうこともおすすめです。
ビジネスが認知されている要因
店舗を訪れたユーザーの感想がまとめられている項目です。Googleのヘルプ欄には「 レストランやカフェについて 」と書かれているため、一部の飲食店でのみ、こちらの項目が掲載されていると思います。
こちらは口コミと違い、あらかじめGoogleが決めた質問に、「 はい 」か「 いいえ 」で答えたものを集計した結果となっています。
そのため、実際の店舗には合わない質問が設定されていたり、細かく答えることもできないので、実際の口コミとは差が生まれてしまったり、参考にしづらいところもあるかもしれません。
しかし実際に店舗を利用したユーザーの答えであることは間違いないので、口コミと比較しながら参考にしていくようにしましょう。
混雑する時間帯
店舗の混雑している時間帯や、来店者の平均滞在時間を知ることができます。すべてのGoogleマイビジネスに表示されるわけではなく、来店型の店舗にのみ表示される項目になります。
しかしこちらは店舗側が利用するというより、Googleマイビジネスに訪問してくれたユーザーに対して使える情報といえるでしょう。
ユーザーがGoogleマイビジネスに訪問した際、こちらを確認することによって、今が混雑している時間帯なのかを把握することができるためです。店舗側としては、混雑しやすい時間帯には、人を多く配置するなどの判断材料にすることもできます。
まとめ
インサイトの活用によって、さまざまな情報を集めることができ、店舗の分析が行いやすくなると思います。数値としてまとめられていると、客観的に自分の店舗についても評価しやすくなるのではないでしょうか。
それぞれの情報を単体で評価するのではなく、さまざまな情報と組み合わせながら判断していくことが大事です。MEO対策を行うことは集客を行ううえでとても大切ですが、集客することがゴールなのではなく、その先のアクションを起こしてもらうことが目的です。
そのためにも自分の店舗には何が足りないのか、何を行えばいいのかなど、分析を行いながら、MEO対策を行っていきましょう。