ホームページを運用するにあたって、できることならコストはあまりかけたくないですよね。そんな時に無料のレンタルサーバーを使えば、コストを抑えることができます。
この記事では、ホームページのサーバーの役割とメリット・デメリットを解説し、おすすめのレンタルサーバー会社も紹介しているので、是非参考にしてみてください。
ホームページで使うサーバーとは?
サーバーとは、作成したコンテンツを保存するための格納庫のようなものです。
ユーザーがホームページに訪れた時に、その端末からサーバーにリクエストを出すことで、画面に表示されます。そのため、サーバーは24時間稼働していなければなりません。
現代のネット環境は今までにない速度で進化している反面、悪意のあるハッカーが存在することも確かです。サーバーはコンテンツを保存しているので狙われやすい傾向にあります。
サーバーの管理はセキュリティー面から見ても専門会社に任せるのが1番良いです。専門会社のサーバーを借りることをレンタルサーバーと言います。もちろんご自身で作成することも可能です。
ホームページのサーバーは言わば脳のような部分になるので、レンタルでも自主作成でも必ず取得しましょう。
画像引用元: https://www.kagoya.jp/howto/カゴヤのサーバー研究室より
無料で使うサーバーのメリット・デメリットは?
サーバーにも無料・有料があります。無料のレンタルサーバーを使うとき、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
自主作成のサーバーも無料ですが、セキュリティー面から考えるとレンタルサーバーを使用する方が安全です。
メリット
最大のメリットは、レンタル会社のサービスが終わらない限りサーバーのコストがかからない点。サーバーをレンタルするので、サービスとしてサブドメインの取得も行えます。
新規で作るよりもドメインパワーが強いため、初期段階では上位表示されやすくなります。
無料でサーバーがレンタルできるので、複数のメディアを運用するのにも適しています。いくつかのメディアを運用してアクセスが伸びそうなサイトを、テスト目的で使うこともできます。
デメリット
無料のレンタルサーバーは、有料のものに比べてディスク容量が少ないです。平均すると0.003〜1GBになります。有料のレンタルサーバーの平均は、200〜500GBになります。
そのため長期運用するホームページには膨大なデータが必要になるので、そういったサイトには向いていません。
レンタルサーバー会社も維持するのに費用がかかるので、広告が自社のホームページに自動で表示させることもあります。
この自動広告が、レンタルサーバー会社の収益を出す仕組みです。余計な広告を載せたくない場合は、無料のレンタルサーバーはあまりおすすめできませんが、中には自動広告が表示されない会社もあります。
レンタルサーバーの選定材料は?
サーバーをレンタルしようと検討して、いざサーバー会社の説明を見てみたら、難しい言葉が多く並んでいてわかりづらいですよね。
ここではレンタルサーバーを選定する上で、知ってほしい言葉や選定を5つ解説しています。この5つを基準にレンタルサーバーの選定を行えば、自社の規模にあったサーバーを選ぶことができます。
CPU
CPUは、サーバーの頭脳と言われるものです。パソコンに転送される文字をサーバー用の暗号文字に変える役割があり、全てのサーバーに搭載されています。
クロック周波数( GHz )とコア数があり、この数値が大きければ大きいほど処理能力が早くなります。
ディスク容量
この容量は、CPUが処理をするための作業スペースになります。値はGBで表示され、この値が大きいほど作業スペースが確保され、保存されるデータも多く取り扱えます。
転送量
ホームページにアクセスがあると、レンタルサーバー側からアクセス者にデータが送り込まれます。その際に送り込まれるデータの上限が、転送量になります。
アクセスが一気に集中し上限を超えた場合、サーバーダウンが起こり、少しの間ホームページが表示されなくなってしまいます。
GB/日で表記され、この数値が大きいほど転送量の上限が大きくなります。
表示速度
この速度は、ユーザーがホームページにアクセスしてからページが表示されるまでの速度です。
平均的に3〜5秒の間で表示されます。この表示速度が遅くなってしまうと、せっかくクリックしてもらったとしても、離脱される可能性があります。集客数に直結するので、平均表示時間のレンタルサーバーにします。
その場所の通信環境によっては、多少の時間の誤差が生じるときもあります。
サポート体制
サーバーは24時間稼働し続けるものです。しかし、いつどんな時にサーバートラブルが起きるかわかりません。レンタルですので、ご自身ではどうすることもできません。
サーバーダウンした時のサポート体制がどんなのものかを確認しましょう。それによって対策も立てやすくなります。
無料で作成できるサーバー
サーバーをレンタルしただけでは意味がないです。コンテンツを作成してサーバーを作成してやっとホームページに表示されます。ここで紹介するレンタルサーバーは、コンテンツを作った時に自動で作成してくれる会社です。
Wix
画像引用元:Wix公式HP
Wixは、世界的なシェア率を誇るホームページ作成サイトで、サーバーの作成も行ってくれます。サーバーの稼働率も99.9%となっており、安心して利用できます。
無料のサーバーは自動広告が入りますが、有料プランに移行すると広告はなくなり、独自ドメインの入手も可能となります。
世界中に配置されているネットワークがありますので、どこでも高速でホームページを表示してくれます。
サイトURL: Wix
Weebly
画像引用元:Weebly公式HP
世界で3000万人以上が使用している会社です。セキュリティー面に優れており、不正なアクセスに対して、パスワードを要求し侵入を防ぎます。
最大の特徴は、自動広告が入らないこと。強要されることもないので、思い通りのデザインを実現できます。レンタルサーバー以外の機能も充実しており、初心者でも簡単に扱えます。
サイトURL: Weebly
Webnode
画像引用元: Webnode公式HP
世界で4000万人のユーザーが利用している会社です。サポート体制に力を入れており、サーバーに関するプロのスタッフが週5で対応してくれます。
もちろん日本語対応で答えてくれるので安心です。サーバーの管理も全てWebnodeで運用してくれます。
アクセス数が伸びてきたら容量の拡大も可能です。表示スピードも3秒前後で表示されるので、スムーズなサイト閲覧を実現できます。
サイトURL: Webnode
Jimdo
画像引用元:Jimdo公式HP
日本国内で130万人のユーザーを獲得しています。無料レンタルサーバーでも2GBのディスク容量があり、他のレンタルサーバー会社よりも、ある程度のデータ保存が可能です。
サーバーの状態が気になるときは、Jimdoのホームページからいつでも確認できるので、ドラブルが起きた時もどの部分が悪くなっているのかがわかります。
サーバートラブルの対策もJimdoホームページに載っているので安心です。
サイトURL: Jimdo
Ameba Ownd
画像引用元:ameba ownd公式HP
アメログやアメーバピグでお馴染みのAmebaが運用している会社です。多くの著名人が利用しており、セキュリティー面がとても強いことがわかります。
サーバーをレンタルすると同時に独自ドメインの設定も無料で行えます。最大10サイトまでレンタルサーバーが無料なので、多くのメディアを立ち上げようと考えている方に向いています。
ホームページを運用するための機能も十分に揃っています。
サイトURL: Ameba Ownd
cloud line
画像引用元:cloud line公式HP
cloud lineでは、ログアウト時や保存したい時にバックアップ機能が付いているので、サーバーにデータとして残してくれます。
ホームページのデザインやレイアウトを変更した時も、元に戻せる機能も付いています。専門的な知識も必要ないので、初心者でも簡単にホームページが運用できます。
サイトURL:cloud line
BASE
画像引用元:BASE公式HP
BASEはECサイト( ネットショップサイト )に特化したホームページです。サーバー関連の機能は必要最低限のものですが、それ以外の機能が充実しています。
BASEかんたん決済で、「 クレジットカード決済 」「 コンビニ決済 」「 Pay-easy 」「 銀行振込」「 後払い決済 」「 キャリア決済 」「 PayPal 」の6つの決済方法があり、販売しやすい環境が整っています。
ホームページをECサイトにするならBASEがおすすめです。
サイトURL: BASE
e-shop crayon
画像引用元: e-shop crayon公式HP
日本で運用を行っていますが、まだそこまで認知度は高くない会社です。
しかし、crayonはパソコンがその場になくてもスマホ1台でホームページの編集が可能なので、とても便利なサービスです。
マニュアルが完備されているので、トラブルがあった時にすぐに対応できます。登録もメールアドレスとパスワードを入力だけです。
無料のレンタルサーバーなので、自動広告は付いてしまいますが、サポート体制もあり登録も簡単なのでおすすめです。
サイトURL:e-shop crayon
2style.net
画像引用元:2style.net公式HP
こちらは、3.20GHzのコア数である独自の超高速サーバーを採用しています。
表示速度は2秒弱と、とても素早く閲覧できます。サーバーをレンタル後に200MBの容量を設けられるので、自由なホームページの作成が可能です。
特殊な機能も付いており、掲示板の設置やチャット・カウンター等が無料で使用できます。
サイトURL: 2style.net
無料で貸し出しできるサーバー
先程の作成サーバーでは、思ったようなホームページにならないことがありますが、ここで紹介する会社はサーバーを作成するのではなく、サーバーの1部を借りて独自にホームページやサーバーを作成できる会社になります。
管理面はレンタルサーバーで行ってくれます。
FC2・ホームページ
画像引用元:FC2・ホームページ公式HP
こちらは、無料のレンタルサーバーですが自動広告がつかず、独自のデザインを作成することができます。
ディスク容量も1GBあり、画像ファイル以外にもWebマンガやイラストも保存することができます。有料版のレンタルサーバーもありますが、ディスク容量以外の機能はほとんど変わりませんので、無料版でも問題なく使えます。
サイトURL: FC2・ホームページ
TOK2 free homepage
画像引用元: TOK2 free homepage公式HP
他のレンタルサーバーは容量の制限がありますが、TOK2では容量が無制限です。そのため、容量を気にせずデータを保存することができます。
容量が無制限だと「 表示速度が遅くなるのでは? 」と思うかもしれませんが、その心配はいりません。特別早いわけではないですが、平均的な表示速度を可能にするサーバーです。
サイトURL: TOK2 free homepage
XFREE
画像引用元:XFREE公式HP
ワードプレスと提携しており、専用のサーバーを設けています。無料のプランも3種類から選べて、ホームページの運用目的によってサーバーを選べます。
自動広告もプランによって表示されるか変わりますが、それ以外の機能はあまり変わらないので、選び方は自由です。
サイトURL: XFREE
XREA.com
画像引用元: XREA.com公式HP
無料・有料関わらず全てのプランに最新のCPUを搭載しており、ホームページの安全化・高速化を実現しています。サーバー間でのバックアップ機能もついているので、データを消失する心配もないです。
サイトURL: XREA.com
SITEMIX
画像引用元:SITEMIX公式HP
こちらのサーバーは、1.5GBのディスク容量です。
共通SSLサービスを開始して、「 問い合わせフォーム 」「 会員登録 」「 ホームページに対するアンケート 」を設置することが可能です。
Sitemix独自の自動ウイルス検知機能もついているので、サーバーダウンを未然に防ぐことができます。
サイトURL:SITEMIX
忍者ホームページ
画像引用元:忍者ホームページ公式HP
忍者ホームページの特徴は、最大10サイトまでサーバーを持てること。無料・有料プランがあり、ディスク容量の大きさは変わりますが、それ以外の機能はほとんど変わりません。
ドメイン設定も独自で行えるので、わかりやすいURLの設定が可能です。複雑なマニュアルもないので初心者でも使いやすいレンタルサーバーとなっています。
サイトURL: 忍者ホームページ
ぶっとびねっと
画像引用元:ぶっとびねっと公式HP
TOK2と同じく、ディスク容量が無制限に使えます。スマホからの編集・投稿も可能です。
CSSの知識があればデザインのカスタムが行えますが、既存のテンプレートもあるのでCSSの知識がなくても問題なく使えます。
無料のレンタルサーバーは、アダルトサイトの作成ができないことが多いですが、ぶっとびねっとは作成可能です。
サイトURL:ぶっとびねっと
Hostinger
画像引用元:Hostinger
日本より海外を中心としたレンタルサーバー会社で、海外で多くのユーザーが利用しています。自動広告は表示されず、スペックは日本が運用している会社とほとんど変わりません。
データセンターが海外にあるので、トラブル時の対応が少し遅くなるので注意。
サイトURL: Hostinger
関連記事:ホームページとウェブサイトの定義の違い
まとめ
ホームページを運用するのにはサーバーが必要不可欠。自社でサーバーの作成も可能ですが、セキュリティー面の心配もあるので、レンタルの方がおすすめ。
無料で使えるサーバーはコストがかからないので始めやすいです。会社によってサーバーの機能が変わってきますので、目的に合致したレンタルサーバーにしましょう。