IT化が進み90%以上の企業が自社サイトがある世の中です。
しかし実際にホームページを制作して運用するにはどうすればいいのかわからないことが多いです。
ホームページを運用するにあたっての作業内容やどれくらいの費用が必要なのか説明します。
ホームページを運用する方針を決める
ホームページを運用する際、どういった目的で、どんな人をターゲットにするかを明確にします。これがペルソナです。
このペルソナを明確にしておかないと、ホームページを訪れた人も「 このサイトは何を伝えたいのか? 」という疑問だけが残ります。この疑問を持たせないホームページにするには目的をはっきり決めることが運営するにあたって土台の部分となります。
ペルソナを具体化することで、サイト訪問者に対しても「 このホームページは求めている商品・情報がある 」と認知され、そこから芋づる式で訪問者がどんどん訪れるようになります。
ホームページを運用するための6つの業務
目的や誰をターゲットに運営するかの方針が定まったら、今から解説する6つの作業を行いましょう。この作業をしっかりすることで、サイト訪問者も「 このサイトは定期的にメンテナンスをしているから安心 」と思っていただけます。
ホームページの更新
1つ目はサイトコンテンツの更新です。ホームページ運用は制作して終わりではありません。
制作して運営するところからホームページは意味を持ってきます。会社の情報が変わればその度に更新したり、サイト訪問者に耳寄りな情報をお知らせするといった作業を行います。
その中で1番効果的なのが、ブログ形式での定期的に記事を上げるのが効果的です。
ブログを更新を定期的にすることでサイトの訪問者が増え、問い合わせや仕事の依頼が入ってきたりします。
また自社の商品やサービスを訪問者のニーズに合わせて変更することで、売り上げに繋がります。こういったこまめな更新はホームページの運用には必須です。
関連記事:HP作成のアップロードまでのプロセス・費用・ツールを紹介!
問い合わせに対しての返答
2つ目はホームページを見ていれば感じると思いますが、商品・サービスの要望から、クレームと様々な問い合わせが寄せられます。そういった問い合わせを1つ1つ丁寧に返答するのもホームページを運用する上で大切な作業です。
ここで1つ注意して欲しいのが、運用している人の独断で返答するのではなく、社内でそれぞれの担当者を決めて、その担当者と相談しながら返答する方が、より丁寧な返答ができます。
問い合わせが来ることはそれだけ自社のサイトをじっくり読んでくれている証拠です。そういった声に耳を傾けることで、今まで気づかなかった課題がわかり、会社として新しいサービスが展開できるきっかけになります。
社内での仕事の依頼確認
ホームページを運営していると、サイト訪問者から実際に仕事を依頼されることがあります。
そういった時に社内の人間に仕事を割り振るのも作業の1つになります。上がってきた依頼をきっちり整理し、依頼内容の優先度をつけて、割り振ることが社内にとっても、依頼主側にとっても大切です。
ホームページの運用は最初から上手くいくことの方が少なく、トライ&エラーを繰り返しながら成長します。
ドメインやサーバーの管理
ドメインやサーバーと聞くと少し難しく感じますが、実際に行うことは難しいことではありません。
定期的にドメインやサーバーが更新されているのかを確認し、問題があれば問い合わせを行いましょう。
ここの管理を怠ると、ホームページが表示されなかったり、サイトのデータが消えてしまったりと、重大な損失につながることもあります。
こちらの業務はドメインやサーバーの自動更新が月で行われるので、そのタイミングでちゃんと行われているのかの確認が必要です。
トラブル時の改善対策
ホームページを運用していれば、トラブルは付き物です。
「 問い合わせのメールが送れない 」「 商品の購入がうまくいかない 」といったことが考えられ、このトラブルに対して対策を取るのも作業の1つです。
製作者の人やエンジニアの人と話し合い、こういったトラブルを抑えれば、サイト訪問者もスムーズなサービスが受けられることに繋がります。
またいつまでも対応ばかりに追われていると、他の業務に支障をきたす場合もあります。
なのでトラブルが起きた際はその先の対策まで考えて運用すれば、自然とトラブルが減ってきて、訪問者もストレスなく閲覧することができます。
Web広告でのプロモーション業務
広告での集客はきっちり運用すれば、自然と訪問者が増えます。最近は紙媒体の広告や街でみる広告からWebでの広告が主流になってきます。
広告の種類・数・内容の構成をしっかり練ることで、効果的な広告を出すことができます。営業をしている人と話を行えば、自社のサービスはどこを強みにしているのかもわかると思います。
関連記事:HPにQRコードを導入することで得られる効果3選!
ホームページの制作・運営費用はどれくらいかかるのか?
ホームページを運営するにあたって、どれくらいの費用がかかるのかは知っておかないと、決算時に大きな損失に繋がることもあります。運営する人はもちろん、経営者の方も目を通しておいたほうが、利益を計算しやすいと思います。
ホームページの制作費用
ホームページの制作は自社で行えば無料で行えますが、初期投資としてプロに依頼する方がイメージ通りのサイトになってくれます。
ホームページの依頼をする際は製作者の人に丸投げするのではなく、あくまでも自社のホームページになりますので、要望はしっかり言っておいた方がいいです。
そうしないと制作者の好みになってしまい、そこからの軌道修正は難しくなります。
自社制作の場合
無料で制作可能なサイト~3万円前後のテンプレートがあります。
外部制作の場合
格安のところで3万円~10万円 デザインに力を入れると30万~100万と跳ね上がります。
ドメイン費用
ドメインとはホームページを示すためのURLになります。住所のようなイメージになります。
ドメイン設定をせずにホームページを運用することもできますが、URLが統一されていないため、ユーザーがサイトを探しにくくなります。結果としてアクセスが減る原因になります。
自社運用の場合
一般的には年間に2,000円前後でドメインを獲得でき、高くても4,000円で運用できます。
外部運用の場合
ドメインの外部運用はおすすめできません。理由はドメイン上でのトラブルがあった時に素早く対応できないからです。月1以下の確認なのでなるべく自社で管理するのが賢明です。費用としては自社での運用費プラス1,000円~5,000円となります。
サーバー費用
サーバーはサイト訪問者と自社のホームページを繋げるためのデータになります。土地を持つようなイメージです。
サーバーを設定することで、ようやくホームページが訪問者に表示されるようになります。
設定しないままだと永遠にサイトの訪問者にホームページが表示されないようになります。
ドメインとサーバーを結びつけるとこでストレスなく訪問者にホームページを見てもられるようになります。
自社運用の場合
一般的には初期投資に1,000円前後でサーバーを獲得でき、月500円で運用できます。
セキュリティーを強くしたい場合、初期投資で50,000円前後になり、月10,000円前後の費用が必要になります。
外部運用の場合
先ほどのドメイン名同じく外部運用はおすすめしません。理由も同様です。費用としはドメインと同じ括りの管理なので月に1,000円~5,000円となります。サーバーとドメインはセットで考えてもらって大丈夫です。
ウェブ広告費用
広告も時代と共に変わっていき、今の主流はウェブ広告になっています。紙媒体の広告は年々衰退しており、多くの企業はウェブ広告へシフトしています。
必須ではありませんが、予算に余裕がある会社はつけた方がよりサイト訪問者が増えます。
自社運用の場合
広告費用はぴんきりで、月に数万円の会社もあれば、数百万円使用する会社もあります。しかし、SEOを強化すれば、広告を出さずに無料で運用できます。
外部運用の場合
運営会社に20%の運営費が掛かりますので、自社運用の約1.2倍となります。
写真や画像費用
自社サイトに写真をあげる時にイメージ通りの写真があれば良いのですが、なかった場合は有料サイトでダウンロードすることもできます。無料でダウンロードできるサイトもありますが、有料サイトに比べ、数も少なくイメージ通りの写真や画像が見つからないこともあります。
自社運用の場合
自社の人間の写真や画像を使う場合は無料で運用できます。また、無料でダウンロードできるサイトも存在します。
外部運用の場合
有料サイトでダウンロードをしている場合は、ダウンロード数にもよろますが、だいたい月3万~5万が相場のイメージです。
写真や画像にこだわりたい場合はプロカメラマンに依頼するのも良いです。その場合1万~5万円で依頼することができます。
関連記事:ホームページの維持にかかる費用について
サイト訪問者を増やす運営は?
広告という方法でサイトの訪問者を増やすこともできますが、広告にはそれなりの費用がかかります。ここでは無料で集客できる運営方法を解説します。
アナリティクスやサーチコンサルで分析する
ホームページを運用したら、まずGoogleのアナリティクスとサーチコンサルに登録します。
この2つを登録するだけで、アクセス数・直帰率・ページ滞在時間・検索順位・どういったキーワードで検索されているのかがわかります。
これをもとに、それぞれの課題を解決するべくホームページのレイアウトや記事の内容を少しずつ変えていくことが大切です。この分析が上手くいくことでWeb上での流用が増えて、結果として訪問者が増えていく仕組みになります。
サイト訪問の割合としてWebでの流用が70%を超えるデータがあり、ホームページを運用していく上で避けては通れない道です。ここをクリアするだけで今後の自社サイトのあり方も変わってきます。
SNSでの集客
近年SNSの普及で会社でも個人でも発信できるようになっています。
そしてSNSからのサイト流用率も年々増えてきています。
SNSの運用もホームページの運用と同時並行で行うことで効果的です。
会社のプチ情報や記事更新のお知らせといった内容を地道に運用することで、少しずつSNSからの流用が増えています。
そしてSNSの良いところは1度フォローしてもらうことで、検索をかけてもらわなくても、自然とサイトに訪問してくれるのが良いです。
誰でもSNSは毎日見るので毎日更新することで、ファンになってくれる潜在ユーザーが多く存在します。
ホームページの運用を外部に任せるときの注意点は?
ホームページの運用を外部に任せるのも1つの手であります。中小企業などはホームページの運用に人員を当てられない場合もあるので、ここでは外部の人間にホームページを運用するならどのようなことをすればいいのかを解説します。
相場と予算をすり合わせる
ネットで検索すれば相場は大体わかります。外部の人にどれくらいのことまで依頼をするのか決めておけば、相場との比較がしやすくなります。
予算によって変わってくるので、値段設定と外部の人選は会社でしっかり話し合いましょう。
業務内容を依頼者に対し細かく記載する
実際に外部の人間に運営を任せるときは、細かく業務内容を伝えておきます。
これは依頼した時にどの程度まで任せるのかをはっきりしておかないと、運用が上手く回らない場合があります。
業務依頼を細かく伝えていれば、お互いにどこまで作業をすれば良いのかがわかり、外部の人間とのコミュニケーションも円滑に行えます。
関連記事:HP制作業者を選ぶときのポイントやオススメ制作業者6選!
ホームページを運用する上で必要なスキル
最初のうちは外部の人間にホームページを運用してもらうのは良いですが、ずっとその状態が続けば、予算もどんどん使うことになります。その予算分を自分の会社の人間が行えば、別の使い道があるはずです。
その人間を育てるために、必要になスキルを3つ紹介します。
プログラミング
最近よく聞く言葉ですね。ここで求めるスキルはHTMLやCSSといった知識になります。プログラミングにはこれ以外にも言語が存在しますが、ホームページの運用となれば、そこまでの知識は必要ないです。
30時間もあれば、習得できるスキルなので、ホームページの運用を今後任せたい人間に頼めば、余裕を持った運営が行えます。
新しくホームページを立ち上げる時もホームページの制作業者に頼まなくても行えるので、コスト面での削減にも繋がります。
デザイン
デザインはホームページのレイアウトを変えたいときや、動きをつけたいときに必要になるスキルです。
また先ほどのプログラミングのスキルとデザインのスキルは関連づけることもできます。
Webマーケティング
Webマーケティングスキルを身につければWebでの集客の伸び率も変わってきます。
ここを担う人間はホームページを運用する人間でなく、他の誰かに習得して欲しいスキルです。
ホームページを運用している人だと偏りが出てしまうためです。
第三者の視点から見れる人間が社内にいれば、訪問者の目線で改善案を出せます。
Webマーケティングは今も絶えず変化しています。変化に対応するためにもホームページを運用する人間はWebマーケティングの知識が必要となってきます。
まとめ
ホームページの運用は試行錯誤を重ねていくうちに良いものになっていきます。
運用する人間のスキルが上がれば上がるほど、サイトの訪問者が増えていき、会社の利益も増えていきます。
これからの時代はWeb関連を絡めた経営が求められます。
そのため、Webに強い人間にホームページの運用を任せることで、新しい集客が行えるはずです。