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HP作成ですべきこと|アップロードまでの手順・費用・ツールを紹介!

「 HTMLやCSSを使用してホームページを作ったのはいいものの、そのホームページをインターネット上に公開する方法がわからない… 」と困っている方は多いのではないでしょうか。

以下の3ステップで誰でも簡単にホームページのアップロードができます。

  1. ドメインを取得する
  2. レンタルサーバーを用意する
  3. ホームページファイルをサーバーにアップロードする

本記事で「 短時間で効率的に 」ホームページをアップロードする方法を学びましょう。

ホームページを公開するまでの流れ

Websaiteの文字を表示しているスマホ

作成したホームページをアップロードする際には、以下の手順を踏む必要があります。

  1. ドメインを取得する
  2. レンタルサーバーを用意する
  3. ホームページファイルをサーバーにアップロードする

ドメインを取得する

インターネット上の「 住所 」と言われるドメインはあなたがホームページをアップロードする際に欠かせないもの。

取得したドメインはアップロードするホームページファイルのURLに使用されます。

例:「 http://www.〇〇〇.co.jp 」の「 〇〇〇.co.jp 」の部分

ドメインには有料のもの( =有料ドメイン )と無料のもの( =無料ドメイン )があり、無料ドメインは誰でも簡単に取得することが可能です。

しかし、無料のドメインは簡単に取得ができる分セキュリティ面に不安が残るため、作成したホームページを商用で利用する場合には有料のドメインを取得したほうが良いでしょう。

正規の手段で取得した有料ドメインの方がお客様( ユーザー )からの信頼が高くなります。

表1:ドメインのメリット/デメリット
無料ドメイン 有料ドメイン
メリット
  • 簡単に取得できる
  • 信頼性が担保される
デメリット
  • セキュリティに不安が残る
  • 取得時に会社の登記情報等が必要になる場合がある

また、有料のドメインには「 〇〇〇.com 」「 〇〇〇.info 」「 〇〇〇.org 」など複数の種類があり、取得するドメインの種類によって取得時の費用感が変わってきます。

基本的にはどの有料ドメインも0円~5,000円ほどで取得ができるものの、どんなドメインを取得すればよいのか、取得するドメインの種類によって違いはあるのかなど困ってしまう方もいるのではないでしょうか。

しかし結論としては、ドメインの種類によってあなたのホームページの評価が変わってしまうことはありません。気になる方は以下のドメイン説明を確認し参考にしてみてください。

表2:有料ドメインの種類と特徴
ドメインの種類 ドメインの特徴
〇〇〇.com 一般企業や個人の商用サイトで利用されることが多い
〇〇〇.info 販売業のメールマガジンなど、受信者への情報発信が想定される
〇〇〇.org “org”anization(=組織)を表し、非営利団体が使用することが多い
〇〇〇.net ネットワークサービスが想定される
〇〇〇.biz ビジネスサイト、商用での利用が想定される

ちなみに「 〇〇〇.co.jp 」は数あるドメインの中でも特殊なもので、取得時に法人としての登記情報が必要になるうえ日本国内に登記がある法人しか取得することができません。

他のドメインと比較して取得に手間はかかりますが、圧倒的な信頼感があるのが特徴です。

レンタルサーバーを用意する

ドメインを取得したのちに必要となるのが「 サーバーの取得 」です。

ホームページファイルをインターネットにアップロードする際にはサーバーが必要となります。

その際には「 ロリポップ 」や「 さくらインターネット 」、「 エックスサーバー 」などといった業者が提供するレンタルサーバーサービスを利用するのが良いでしょう。

表3:主要なレンタルサーバー会社の例
特徴 費用
ロリポップ
  • 最大400GBまで使用可能
  • 低価格で初心者にぴったり
  • 初期費用:1,500円
  • 月額費用:100円~
さくらインターネット
  • 最大700GBまで使用可能
  • 料金プランが豊富
  • 初期費用:1,029円
  • 月額費用:129円~
エックスサーバー
  • 最大400GBまで使用可能
  • 高速性能で高品質なサーバー
  • 初期費用:3,000円
  • 月額費用:900円~

また、どんなサーバーを借りればいいかお困りの方は以下のPointを参考にしてください。

Point1.セキュリティ

レンタルサーバーの取得時に最も重要となるのがセキュリティ面です。

セキュリティの弱いサーバーを使っているとあなたの作成したホームページが情報漏えい等に晒され続けてしまいます。

リスクを考慮して、予めセキュリティ対策が充実しているサーバーを選びましょう。

Point2.容量

レンタルサーバーの金額( 月額 )は容量が大きくなればなるほど高くなる傾向があるため、自分が作成したいホームページの設計と容量の見積りを考えたうえで契約を進めましょう。

おすすめのサーバー:エックスサーバー

国内シェアNO.1でかつ、サーバー処理速度No.1を謳う180万件のホームページが利用しているサーバー。

データを1日1回自動でコピーして保持する自動バックアップ機能があり仮にデータ消去などのアクシデントがあってもデータ復旧可能です。

X10プラン月額1,200円/容量200GB/転送量課金なし/独自SSL付き/1年独自ドメイン無料
X20プラン月額2,000円/容量300GB/転送量課金なし/独自SSL付き/1年独自ドメイン無料

月額990円(税込)から、高速・多機能・高安定レンタルサーバー『エックスサーバー』


ホームページファイルをサーバーにアップロードする

ドメインとサーバーの手配が完了したら、ようやく作成したホームページをインターネット上のサーバーにアップロードすることができます。

ホームページファイルをアップロードする際の方法については次項を参照してください。

ホームページファイルのアップロード方法( 概要 )

PCで作業する女性

この工程においては「 FTPクライアントソフト 」と呼ばれるツールを使用します。

まずはこのFTPクライアントソフト( 以下、FTPソフトと表記 )の役割を見ていきましょう。

FTPソフトとは

FTPとは File Transfer Protocol( =ファイル転送プロトコル )の略称で、主に任意のサーバーと特定のコンピュータとの間でファイルを転送しあう時に使用されるツールを指します。

今回のケースで考えると、作成したホームページファイルをサーバーに転送(アップロード)する際にFTPソフトが必要となるわけですね。

また、FTPソフトはその多くが無料で使用することができるため、自分に合ったFTPソフトを探しても良いでしょう。以下では「 筆者おすすめのFTPソフト 」を紹介していきます。

サービス比較!筆者おすすめのFTPソフトを紹介します。

ここでは数あるFTPの中から初心者も簡単に使うことのできるソフトを紹介していきます。

FFFTP

FFFTPの特徴
筆者の評価 ★★★★★
公式サイト https://ja.osdn.net/projects/ffftp/
リリース日 2016/05/14
対応OS Windows 2000/XP/Vista/7/8/8.1/10

最も使いやすくメジャーなFTPツールとして有名なのが『 FFFTP 』。

ドラッグ・ドロップを利用して直感的にファイルの転送ができる機能や半角文字の自動全角変換機能、ファイルビューアの設定やローカルフォルダの階層構造をそのままコピーできるミラーリング機能など、基本的な便利機能を数多く備えた無料ツールです。

しかしFFFTPはWindows限定のFTPツールであるため、Macユーザーの方には次に紹介する『 Fetch 』を使用することをおすすめします。

FFFTPのダウンロードはこちらから

Fetch( フェッチ )

表5:Fetchの特徴
筆者の評価 ★★★★☆
公式サイト https://fetchsoftworks.com/
リリース日 2012/9/10
対応OS Mac OS X 10.8/10.7/10.5 Intel, Mac OS X 10.6/10.5

『 Fetch(フェッチ) 』はMac OS下で動作するFTPソフトで、ダウンロードページの表記は英語であるものの先述のFFFTPとほとんど同様の機能をMacで使用することが可能です。

サービスの提供開始から約8年が経過した現在でも、定期的にシステムのアップデートが行われている点なども安心さが感じられるのではないでしょうか。

Fetchのダウンロードはこちらから

FileZilla( ファイルジラ )

FileZillaの特徴
筆者の評価 ★★★★★
公式サイト https://filezilla-project.org/
リリース日 2017/09/29
対応OS Windows XP/Vista/7/10/Mac/Linux

『 Filezilla( ファイルジラ ) 』は Windows OS と Mac OS だけでなく Linux や BSD などのOSにも対応しており、日本語の使用も可能なマルチプラットフォーム型FTPソフトです。

主な機能としては複数タブの切り替え表示やファイルの“高速”転送、リモートファイルの検索機能などを有しており、無料ツールながら使っていて不自由を感じることがありません。

FileZilla(ファイルジラ)のダウンロードはこちらから

上記以外にも沢山のFTPソフトが存在していますが、その中でも 「 FFFTP 」,「 Fetch 」,「 FileZilla 」 は特に使いやすいフリーツールであるかと思います。

ホームページファイルをアップロードする際など日常的に使うツールだからこそ、サーバーやFTPソフトに関しては“自分に合ったもの”をじっくりと吟味し選ぶようにしてください。

表7:主要なFTPソフトのまとめ
ソフト名 筆者評価 特徴
FFFTP ★★★★★
  • Windows OS に対応
  • ドラッグ、ドロップを利用した直感的操作
Fetch ★★★★☆
  • Mac OS に対応
  • ドラッグ、ドロップを利用した直感的操作
FileZilla ★★★★★
  • Windows, Mac, Linux など複数のOSに対応
  • 複数タブの切り替え表示やファイルの高速転送

関連記事:【解説】ホームページの維持にかかる費用について

ホームページファイルのアップロード方法( 詳細 )

本項では『 FFFTP 』を例にFTPソフトの設定方法、接続方法、そしてあなたが作成したホームページファイルをサーバー上にアップロードする方法について解説していきます。

接続方法

①FFFTPをダウンロードします。

②FFFTPを開き、上部メニューから 「 接続 」 「 新規ホスト 」をクリックします。

③「 ホストの設定 」画面でサーバーの接続情報 ( FTP ) を入力します。

この際に必要となる「 ホストの設定名 」「 ホスト名 」「 ユーザー名 」「 パスワード 」については、サーバーを契約した際にサーバー会社からメールで送られてくる「 FTP情報 」を参照してください。

④接続情報の入力が完了したら、当該のサーバー名を選択し「 接続 」をクリックします。

これでFFFTP下でのサーバー接続は完了です。

ホームページファイルのアップロード方法

⑤上記①~④の手順を踏み、使用するサーバーに接続します。

表示画面の見方は以下のとおりです。

  • 画面左側( 赤枠の部分 )が あなたのパソコン内のファイル
  • 画面右側( 青枠の部分 )が サーバー内のファイル

⑥画面左側( PC )から画面右側( サーバー )に、所定のホームページファイルを移動します。

この時、移動したいホームページファイルを予めデスクトップ等の「 分かりやすい場所 」に置いておくと簡単にファイルのアップロードを進めることが可能です。

また、もしもアップロードが失敗してしまう場合にはその原因を検討する必要があります。

以下にアップロード時のよくあるトラブルと想定される原因をまとめておきますので、お困りの際には参考にしてみてもよいかもしれません。

表8:アップロード時のよくあるトラブルと想定される原因

FetchやFileZillaについても基本的な流れは同様となっていますので言語やOSの面から使用するFTPソフトを検討してみてくださいね。

FFFTPのダウンロードはこちらから

ホームページアップロード後に導入したい便利ツール

様々な工具や道具

またホームページをアップロードし運用を始めるのであれば、最初のうちにホームページの改善に役立つツールを導入しておくことで、その後の運用を円滑に進めることが可能です。

登録・導入しておきたいツールは数多くありますが、本記事ではホームページの運用にあたり必須となる以下の無料ツールを紹介していきます。

  1. Google Analytics ( グーグルアナリティクス )
  2. Google Search Console ( グーグルサーチコンソール )

Google Analytics ( グーグルアナリティクス )

Google Analytics はGoogle社が提供する「 無料 」のアクセス解析ツールです。

このツールを使用すると以下の内容が確認できます。

  • そのホームページへの訪客数
  • 訪客ユーザーが使用していたデバイスの種類
  • SNSや検索エンジンなど、訪客ユーザーの流入経路

上記のようなホームページのアクセス情報を時間単位の数値データとして確認できるので、ホームページを良いものに改善していくには Google Analytics が必須と言えるでしょう。

Google Analytics の導入はこちらから

Google Search Console ( グーグルサーチコンソール )

Google Search ConsoleもAnalytics同様にGoogle社が提供するアクセス解析ツールです。

このツールは以下のような自分のホームページが「 Google 」にどう認識されているのかを把握できます。

  • 訪客ユーザーはどんな検索キーワードでそのホームページに流入しているか
  • ホームページ内のGoogle検索順位は何位か
  • クリック率はどれくらいか

上記の情報を数字上で確認することができるため、SEOの改善にも活用できます。

Google Search Consoleの導入はこちらから

関連記事:【徹底解説】初心者でも分かる!ホームページのレイアウトについて

関連記事:ホームページを運用する時の6つの作業と必要な3つのスキルとは⁉

まとめ

太陽の日光を浴びる男性

本記事ではあなたが作成したホームページをインターネットにアップロードする方法を解説してきましたがいかがでしょうか?

おさらいになりますが、ホームページファイルをアップロードする際には

  1. ドメインを取得する
  2. レンタルサーバーを用意する
  3. FTPクライアントソフトを導入する
  4. ホームページファイルをサーバーにアップロードする

といった手順が必要になります。

また、ホームページのアップロードが完了し運用フェイズに入る際には

  1. Google Analytics ( グーグルアナリティクス )
  2. Google Search Console ( グーグルサーチコンソール )

などのアクセス解析ツールが必須となりますのでこちらも忘れずに導入しておきましょう。