ランディングページ( LP )とは、インターネット上でバナー広告などをクリックした先で見るページのことを言います。
「 WordPressを利用してランディングページを作成することになったけど、何からしていいか全く分からない・・・ 」、「 初心者でも簡単に高クオリティに作れるテーマやプラグインが知りたい 」
という方のために、本記事ではWordPressでランディングページページを作成する際のステップ、またデザインに役立つ人気の「 テーマ 」と「 プラグイン 」をそれぞれ分かりやすく紹介しています。
WordPressのインストール前に必要な作業
①サーバーの準備
今回のランディングページだけに限らず、WordPressを利用して作成したブログやホームページを公開するには、サーバーと呼ばれるものが必要です。
すでに利用している場合は問題ありませんが、これからレンタルサーバーを利用をする場合は、必ずPHPとMySQLに対応しているサービスを選んでください。
通常対応しているものがほとんどですが、無料や低価格なレンタルサーバーの場合、PHPやMySQLに対応していないこともあるので注意しましょう。
②FTPクライアントの準備
サーバーの契約手続きが完了したら、次はFTPクライアントと呼ばれるものを用意しなくてはいけません。
簡単に言うと、FTPクライアントとはサーバーとデータをやりとりするのに便利なソフトウェアのことをさします。
WordPressをインストールする際に必要となるため、事前にFTPクライアントのダウンロードからインストール、設定までを済ませるようにしましょう。
③データベース( MySQL )の作成
最後に、WordPressの動作に必要なデータベース( MySQL )と呼ばれるものを作成します。
データベース( MySQL )の操作は、レンタルサーバーごとに用意された作成画面で行うことになります。
操作方法などの詳細については、利用しているレンタルサーバーのマニュアルを参照しながら進められます。
WordPressのダウンロード方法
サーバー上でWordPressが動かせる状態になれば、いよいよ目的のWordPressをダウンロードです。
こちらの公式サイト( https://ja.wordpress.org/download/ ) へ行き、” WordPress 5.4.1 をダウンロード ”などと書かれた青色のボタンをクリックして日本語版のWordPressをダウンロードしましょう。
バージョンは随時更新されていき、その時点での最新バージョンをダウンロードできます。
※英語版WordPressについて※
もし英語版の WordPress が必要な場合は、英語版公式サイトからダウンロードすることができます。
WordPress上でのランディングページ作成の流れ
①テーマを探す
WordPressではテーマを自分で選択することができます。テーマ次第で、ページのデザインにも変化が出ます。
そこで、ランディングページの制作が目的の場合は、ランディングページ制作に合うテーマを使えば、時間も削減できてプロが作成したかのようなランディングページを簡単に作ることができます。
それぞれのテンプレートには有料のものと無料のものがあるので、次のトピックで人気のものをいくつか紹介します。
②テーマをインストールする
使いたいテーマが決まったら、次はそのテーマをインストールします。
WordPressの管理画面の左側に並ぶメニューに「 外観 」という項目があるので、その中から「 テーマ 」を選択し、「 新規追加 」をしましょう。
③プラグインを追加する
絶対に必要なものではありませんが、プラグインを利用することで機能が増え、ランディングページ作成においてできることが増えます。
しかし、あれもこれもと多くのプラグインをインストールすることは危険です。システム管理上で不具合が起きることもあるので、なるべくシンプルに、必要なものだけ追加するようにしましょう。
本記事では皆さんに利用してもらいたいおすすめのプラグインをいくつかピックアップしましたので、こちらも後で紹介します。
④ランディングページを作成する
ランディングページの作り方は選択したテーマにより異なります。ランディングページ専用のテーマの場合はパターンから大まかな型を選ぶことができますので、初心者の方でも簡単に制作を進められるでしょう。
例えば、2カラム( 段落 )の構成しか選択できないテーマであれば、もっと自由に編集しようと思うとカスタマイズ作業に労力を割かなくてはなりません。
⑤ページの動作確認後、公開する
ページのデザインとあわせてアイコンやサイドヘッダーなど全て設定した後は、PC及びスマートフォンで実際に表示される画面を最終確認します。
デザインが崩れている箇所がないか、クリックした時の不具合はないかなど、複数人で細かくチェックしましょう。問題なければ、いよいよ公開です。ページのURLをWEBサイトへ貼り付けたり、広告へ出しましょう。
ランディングページにおすすめのWordPressテーマ
ここからはランディングページの作成にぴったりなWordPressのテーマを6つご紹介します。
各端末からの見え方をデモサイトで見てみることができるサイトも多いので、その場合は実際に目で見てみると分かりやすいと思います。
初心者の方が試しに作成するなら、まずは無料で利用できるものを選ぶのがおすすめ。有料版だと制作の幅も広がるので、少し慣れたら有料版も視野に入れてみましょう。
気軽に始められるWordPress無料版テーマ2選
①Xeory Extension( セオリーエクステンション )
出典元:Xeory Extension公式HP
オウンドメディアなどにも強くて有名な「 バズ部 」が提供するWordPressのテーマです。
長所は、そのクオリティの高いテーマを無料で利用できることです。ページに訪れた人に集中して読んでもらいやすい1カラム( 段落 )も選択できます。
【 特徴 】
- 使い方だけでなくSEOの基礎も学べるマニュアル有り
- SNSやアクセス解析タグを設定できる初期設定も優秀
- 問い合わせなど、ユーザーに求める行動を促す「 CTA 」「 LP 」機能有り
【 まとめ 】
編集画面のカスタマイズも行えるようになっており、無料で配布されているテーマの中では珍しいと言えます。
SEOに強いランディングページを作成でき、ユーザーに購入などのアクションをしてもらいやすくなるような独自の機能まで備わっているため、迷ったらこれを選ぶしかない!というテーマの1つです。
価格:無料
→ 「 Xeory Extension 」公式HPはこちら
②Lightning( ライトニング )
Lightning( ライトニング ) 」は無料で高機能なWebサイト、ブログが作成できるテーマですが、ランディングページ作成機能が備わっています。
【 特徴 】
- ビジネスサイト作成に特化した高機能テーマ
- 機能面を向上させる専用のプラグインあり
- 全て無料で利用可能
【 まとめ 】
有料WordPressテーマは非常に多くの機能や素材が用意されていますが、それが原因でテーマファイルが複雑化し、機能をカスタマイズすることが難しいものも多いです。
Lightningでは、テーマではシンプルさを追求されており、機能面を充実させたい場合は専用の多機能統合型プラグイン「 VK All in One Expansion Unit 」を追加することで、複雑化されず快適に制作することができます。
価格:無料
→ 「 Lightning 」公式HPはこちら
プロ級のランディングページが作れるWordPress有料版テーマ4選
①LIQUID LP( リキッドエルピー )
WordPressの新しいエディター「 Gutenberg 」に対応しているため、皆さんが想像しているよりもかなり直感的、感覚的に作成することができます。
【 特徴 】
- 操作が簡単な「 Gutenberg 」に対応
- 3種類のサンプルテンプレートから選べる
- ランディングページの作成マニュアル有り
【 まとめ 】
いくつかのブロックを組み合わせることでQ&Aや料金表なども簡単にお洒落に作成することができます。
用意されているマニュアルを読むと、初心者の方でもマーケティング効果のあるページが作成できるのが特徴です。
このテーマさえ手に入れれば、プラグイン無しでSEO対策やソーシャル連携が可能になるので有料で購入する価値はあります。
価格:9,900円( 税別 )
→ 「 LIQUID LP 」公式HPはこちら
②Colorful( カラフル )
1万ダウンロード以上の実績があるランディングページ専用のWordPressテーマです。
幅広い種類のページを思い通りに作ることができるため、購買を目的としたページだけでなく、メルマガ登録ページやセミナー告知ページなどの作成にも役立ちます。
【 特徴 】
- デザインが苦手でもお洒落なページが作成できる
- カウントダウンタイマーやホバーウィンドウ機能有り
- 一度購入すれば複数のプロ級ページが作成できる
【 まとめ 】
こちらもマニュアルが完備されており、背景の設定方法から見出しの作り方、ボタンの設置方法などそれぞれの作業ごとに丁寧に説明されています。
設置が難しいメルマガ登録フォームに関しても動画で解説してくれるので、悩んでストレスを抱えることなく自分で設置することができます。
価格:8,760円
→ 「 Colorful 」公式HPはこちら
③MeVIUS( メビウス )
「 MeVIUS( メビウス ) 」はアフィリエイターと呼ばれる、所有するウェブサイトから広告収入を得て生計を立てる人たちからも絶大な人気を誇るランディングページ作成専用のWordpressテーマです。
【 特徴 】
- プロデザイナーが作成した約200種類のヘッダー画像素材を利用できる
- ボタン画像だけでも80種類から選べる
- それぞれの素材をブロックのように組み込みながら手軽に作成できる
【 まとめ 】
1つのジャンルにそれぞれ3パターンのデザインが用意されており、文字あり・なしのパターンも選べます。
画像サイズも豊富で、2,000枚を超える画像の中から自由に利用する事ができるのが嬉しいです。カラフルと違い、カウントダウン機能はありませんが、手軽に本格的なランディングページを作成するならメビウスです。
価格:7,980円
→ 「 MeVIUS 」公式HPはこちら
④ALBATROS( アルバトロス )
「 ALBATROS( アルバトロス ) 」は、ランディングページ作成機能の備わった、Webサイト・ブログ向けのテーマです。こちらもマニュアルが用意されていますので、初心者の方でも簡単に使えます。
【 特徴 】
- WEBサイトやブログと同じデザインでランディングページが作れる
- シンプルで美しさのあるランディングページが作れる
- レスポンシブデザイン対応
【 まとめ 】
もちろんランディングページを作成できるのですが、それだけの作成がメインではないため、カラフルやメビウスのように、ランディングページ向けの画像素材などが用意されていないのでご注意ください。
価格:7,980円
→ 「 ALBATROS 」公式HPはこちら
ランディングページ作りが簡単になるプラグイン4選
テーマを選んで作成するだけでもちろん問題ありません。しかしWordPressのランディングページのパフォーマンスを向上させるためには、「 プラグイン 」と呼ばれるものを利用すると良いでしょう。
プラグインをダウンロードすることで、デザイン面や機能性の部分で更にパワーアップしたランディングページが作れます。本記事では、2020年特におすすめの人気プラグインを3つに絞って紹介します。
①日本人気No.1プラグイン【 Elementor Page Builder 】
出典元:WordPressプラグイン「 Elementor Page Builder 」ページより
業界でもかなり評価されている「 Elementor Page Builder 」は、ドラッグ&ドロップで各パーツを配置することで直感的にページを作成できる、自由度の高いプラグインです。
海外製ですが日本語表示にも対応しているため、ネットで検索すると日本で利用している人も多く、操作方法に困ることはありません。
【 特徴 】
- 無料版は約30種類のパーツ有り
- アコーディオン表示やスライドショー表示させる機能も利用可能
- 有料版は約60種類のウィジェットを利用可能( 1サイト約5,000円 )
【 まとめ 】
有料版は3段階の価格設定となっており、制作できるサイト数がそれぞれ1個、3個、無制限となっています。
無制限のプランを選択すると、1回の支払いで1年間何度でも50種類以上のウィジェット、300種類以上のテンプレートが利用できるようになります。
その他にもElementorのプレミアムサポートチームへの問い合わせが可能になることから、一定の期間内にランディングページを複数作成する予定がある方におすすめです。
価格:無料版と有料版有り
→ 「 Elementor Page Builder 」公式HPはこちら
②作業スピードUP!【 Beaver Builder 】
出典元:WordPressプラグイン「 Beaver Builder 」ページより
「 Beaver Builder 」も「 Elementor Page Builder 」同様、固定ページのレイアウトをすべてドラッグ&ドロップで直感的に操作することができる人気プラグインです。
【 特徴 】
- 使いやすさ、制作スピードのレベルが高い
- 誰かとレイアウトを共有したり、サイトを移転したりできる
- 無料版と有料版があり、こちらも有料版は3段階
【 まとめ 】
こちらも日本語対応されており、使い方ツアーもあって大変分かりやすいです。無料で利用できるライト版は、やはり機能がやや少なめです。
しかし、作業スピードを重要視する方には、負担が少なくかなりおすすめのプラグインです。また、有料版を購入する際には、購入前にデモ版で使い心地を試すこともできます。
価格:無料版と有料版有り
→ 「 Beaver Builder 」公式HPはこちら
③シンプルな操作で作成可能【 Landing Page Builder 】
出典元:WordPressプラグイン「 Landing Page Builder 」ページより
「 Landing Page Builder 」は、定期的に更新されるデザインテンプレートをカスタマイズすることでランディングページを作成できるプラグインです。
無料で利用でき、こちらドラッグ&ドロップなどの簡単な操作で制作することができます。
【 特徴 】
- 無料でシンプルなページを作成できる
- SEOに強い設計で、ページはレスポンシブ対応
- WordPress上にあるほとんどのテーマと互換性がある
【 まとめ 】
日本語対応はまだされていないのですが、ネット上で非公式の日本語化ファイルが配布されているのようですので、このプラグインを使用してみたい方はそちらを参考にしてみてはいかがでしょうか。
無料なのでプランなどを複雑に考える必要もないので、費用をかけずにシンプルなデザインのランディングページを作りたい方におすすめです。
価格:無料
→ 「 Landing Page Builder 」公式HPはこちら
ランディングページ作成に適したその他のツール
これまでWordPressでランディングページを作成する流れを紹介してきましたが、ランディングページを作成できるのはWordPressだけではありません。
「 初心者で、そもそもWordPressの設定とか難しそう・・・ 」と思われた方は、ランディングページを作成する専用ツールを利用するのもおすすめです。
簡単に始められるので、一度試してみてはいかがでしょうか。
①ペライチ
「 ペライチ 」は日本製の作成ツールです。日本人に馴染みやすいインターフェイスとなっており、60種類以上のテンプレートから選んだ後はテキストと写真を入力するだけで直感的にランディングページを作れてしまいます。
無料プランでは1ページのみの作成ができるので、初心者の方におすすめのツールです。
→ 「 ペライチ 」公式HPはこちら
②シンドゥー
ジンドゥーは世界中で170万人以上もの人が利用している人気ツールです。
いくつかの質問に答えるだけで人工知能AIがその要望を汲み取り、あなたにとって最適なページを自動で作成してくれるという驚きのサービスまで兼ね備えています。
簡単に高度なデザインを実現してくれるので、デザインで悩んでいる方には特におすすめです。
→ 「 ジンドゥー 」公式HPはこちら
③studio
「 studio 」ではもちろんテンプレートの利用もできますが、テンプレートを利用せず自分で考えたデザインをそのままコードに変換することもできるという、デザインの自由度の高さが特徴です。
また、共同編集ができるのもポイント。個性が光るオリジナルなデザインを作成したい方、誰かと共同で作業が必要な方におすすめです。
→ 「 studio 」の公式HPはこちら
まとめ
ランディングページ制作にWordPressを利用するイメージは掴めましたでしょうか?
本記事ではWordPressでランディングページを作成する際の準備と流れ、おすすめのWordPressテーマ6つとプラグイン3つを紹介しました。
WordPressで選択するテーマ次第で、どのような商品・サービスのプロモーションにも対応できます。
有料と無料ではそれぞれメリットデメリットがありますが、シンプルで時間をかけずにランディングページを作りたいという事であれば無料テーマ、プロが作ったようなクオリティを求める方は、有料テーマの利用をおすすめします。
また、作成中に「 こんなことできないかな? 」と思った時は、紹介したプラグインの特徴を参考に選んでダウンロードしてみて下さい。きっと、効率的に楽しく作成を進めることができますよ!
そして、ランディングページを作成できるのはWordPressだけではありません。
もしWordPressで作成するのに何か問題がある場合は、その他のツールも利用してみるなど、自宅で過ごす時間がある今だからこそ、たくさん試してあなたにとって最適なランディングページ作成方法を見つけましょう!