ここ数年で、年配の方も含めたスマホの利用者数は大きく上昇傾向にあります。
また、現在はコロナウイルスの影響もあり自宅で過ごす時間が増えたことで、人々がインターネットで買い物をする機会は多くなっていると言えます。
そして、インターネットショッピングで欠かせないのが、ランディングページ( LP )と呼ばれる縦長の商品紹介ページです。
1枚のページを下にスクロールしていくと、商品の説明や特徴などが記載されており、そこから購入に進むことのできるページを皆さんも何度も見たことがあると思います。
しかし、ただ縦長に作ればいいというものでもありません。自社の業界や材に近い既存のランディングページのデザインを参考にしながら、結果に繋がるよう考えて作成する必要があります。
そこで本記事では、「 参考になるランディングページ事例を探す方法 」と「 ランディングページ事例まとめサイト一覧 」をご紹介します。
また、事例を探すだけでは効果的なランディングページを完成させるのには不十分なため、デザイン決定までの手順や制作を外部へ依頼する際のポイントなども本記事にまとめました。
企画から制作依頼までの手順も紹介しておりますので、初心者の方もぜひ最後までご覧ください。
参考になるランディングページ事例を探す方法
今日、まとめサイト( ギャラリーサイト )に掲載されているランディングページだけでも何万というデータが存在します。
ただ闇雲にまとめサイトを見て回っていても、大した収穫もなく一日が終わってしまった…ということに成りかねません。
そこで、まずは自社商品に合ったランディングページの事例を簡単に探し出すためのポイントをご紹介します。
ポイント① 目的に合ったまとめサイトを選ぶ
もちろん、全てのまとめサイトを閲覧してみるのも良いですが、限られた時間の中で情報収集しなければならない場合は、あなたの求めるランディングページのイメージから厳選してピックアップしましょう。
国内のランディングページが豊富に掲載されているまとめサイト、デザイン性に優れた海外のランディングページが掲載されているまとめサイト、はたまたスマホ向けのランディングページが掲載されているまとめサイトなど、それぞれ特徴があります。
ポイント② 類似商品のランディングページを探す
一言で「 ランディングページ 」と言っても多種多様で、業種や扱う商材によって内容は全く異なります。アウトドア商品のLPを作成しよう!と思って美容関係のLPを見ても、全く参考にならないですよね。
本記事でご紹介するまとめサイトでは「 商材カテゴリ・ジャンル 」で検索して事例を探すことができるので、そうした機能を有効に使って自社の商材により近いランディングページを探すと良いでしょう。
ポイント③ 「 色 」からランディングページを探す
健康食品が紹介されているランディングページであれば「 グリーン系 」の色味のページが多いなど、それぞれの商品や業界に合った色がありますよね。会社のコーポレートカラーが利用されているものもよくあります。
大半のまとめサイトでは、「 色 」から絞って表示することができます。中にはメインカラーだけでなくサブカラーまで選択することができるサイトもあるので、色合いから事例を調べたい時にはとても便利です。
ランディングページの事例まとめサイト一覧
さて、それでは事例を探すポイントを押さえた上でどんなまとめサイトがあるのか見ていきましょう。
「 カテゴリー検索 」のように大半のサイトに備わっている機能もあれば、そのサイトにしかない機能も存在します。本記事では「 目的 」にフォーカスしてまとめサイトを分類してみました。
- 老舗サイトで年代ごとのデザインを参考にするなら!!
「 ランディングページ集めました 」
2. イメージから感覚的に探すなら!!
3. メインカラーとサブカラーの組み合わせで探すなら!!
4. 複数の項目を掛け合わせて探すなら!!
5. スマホ版も考慮するなら!!
6. 美容商品や健康商品のランディングページを作るなら!!
7. ランディングページのテンプレートを入手するなら!!
8. 複数のタグから検索するなら!!
9. インパクトのあるセールスレターのデザインを参考にするなら!!
10. 国内と海外のデザインを両方見たいなら!!
「 MUUUUU.ORG(ムーオルグ)」
老舗サイトで年代ごとのデザインを参考にするなら!!
「 ランディングページ集めました 」
「 ランディングページ集めました 」は10年以上という長い期間運営されており、サイト名の通り数多くの幅広いランディングページを集めたギャラリーサイトです。幅広いジャンルの中から探すことができるサイトで、デザインだけでなく構成の参考にもなります。
→「 ランディングページ集めました。」公式HPはこちら
イメージから感覚的に探すなら!!
「 イケてるランディングページ集めてみました 」
「 イケてるランディングページまとめました 」はマーケティングのプロが選んだページを紹介しているサイトです。厳選されたクオリティの高いランディングページを見ることができます。
「 健康・癒し系 」「 高級・リッチ・セレブ系 」などイメージごとにカテゴリー検索することもできるので、こうした視点から参考にするページを探したい人にはおすすめです。
→ 「 イケてるランディングページ集めてみました 」公式HPはこちら
メインカラーとサブカラーの組み合わせで探すなら!!
「 Web Design Clip [L] 」
画像引用元:「 Web Design Clip [L] 」公式HP
「 Web Design Clip [L] 」では、業界問わず様々なランディングページのデザインを参考にできるサイトです。「 美容・健康・化粧品 」「 イベント・特設サイト 」などのカテゴリーと併せて、
メインカラーとサブカラーを選択して検索することができます。カテゴリーと色味から探せるので、自社商品のランディングページをカラーごとにイメージしたい場合に利用しましょう。
→ 「 Web Design Clip [L] 」公式HPはこちら
複数の項目を掛け合わせて探すなら!!
「 LP advance 」
画像引用元:「 LP advance 」公式HP
「 LP advance 」の一番の特徴は、複数のカテゴリーをかけ合わせて検索することでより理想に近いランディングページのみを表示させられることです。
また、サイト内にあるランディングページのキャッチコピーを一覧で見ることもできるため、キャッチコピーの勉強にもなる優れたサイトです。
→ 「 LP advance 」公式HPはこちら
スマホ版も考慮するなら!!
「LPアーカイブ」
画像引用元:「 LPアーカイブ 」公式HP
「 LPアーカイブ 」ではサイト数も多くプロのデザイナーが選んだページが掲載されているので、デザインの部分で参考にする人が多いです。
キャッチコピーから検索できるところも面白いです。スマホで見た時のランディングページも確認することができます。
美容商品や健康商品のランディングページを作るなら!!
「 LANDING PAGE BOOKMARK 」
画像引用元:「 LANDING PAGE BOOKMARK 」公式HP
「 LANDING PAGE BOOKMARK 」は美容関係に強いランディングページを紹介しているギャラリーサイトになります。「 美容サプリ 」「 食品 」などといったタグから検索することができます。
美容関係のページを作成される方には自社製品と照らし合わせてイメージできるので、とても参考になります。
→ 「 LANDING PAGE BOOKMARK 」公式HPはこちら
ランディングページのテンプレートを入手するなら!!
「 ONE PAGE LOVE 」
画像引用元:「 ONE PAGE LOVE 」公式HP
「 ONE PAGE LOVE 」は特にデザインの洗練されたランディングページが紹介されているサイトです。
掲載されているそれぞれのランディングページに独自性があるので、多種多様な工夫が見られること間違いなしです。テンプレートをダウンロードできるのが特徴です。
→「 ONE PAGE LOVE 」公式HPはこちら
複数のタグから検索したいなら!!
「 Land-Book 」
画像引用元:「 Land-Book 」公式HP
「 Land-Book 」では、タグからお気に入りの海外ランディングページデザインを見つけることができます。
サイト自体も海外を感じるシンプルで洗練された作りで、特に目的なく眺めているだけでもデザインの勉強になります。
→ 「 Land-Book 」公式HPはこちら
インパクトのあるセールスレターのデザインを参考にするなら!!
「 縦長ページのデザイン 集めました 」
画像引用元:「 縦長ページのデザイン 集めました 」公式HP
「 縦長ページのデザイン 集めました 」には、楽天市場でよく見かけるようなセールスレターのデザインが掲載されています。
商品の良さやメリットが最大限に押し出されており、思わず見てしまうインパクトのあるデザインが揃っています。
セールス手法の部分でもとても参考になるので、一度勉強にサイトを訪れてみても面白いと思います。
国内と海外両方のデザインを参考にしたいなら!
「 MUUUUU.ORG( ムーオルグ )」
画像引用元:「 MUUUUU.ORG 」公式HP
「 MUUUUU.ORG( ムーオルグ ) 」は、ランディングページだけに限らず、縦長のWEBサイトがまとめたサイトです。
デザインを検索する際は、「 カテゴリー 」「 カラー 」「 デザイン 」「 WEBサイトのタイプ 」ごとに表示することができます。
また国内だけでなく、海外のデザインも掲載されているので国内と海外、両方のランディングページを参考にしたい方にはぴったりです。
→ 「 MUUUUU.ORG(ムーオルグ) 」公式HPはこちら
デザイン決定までの手順
まとめサイトを参考にデザインを考えたから製作会社に依頼したけど、よく考えたら肝心のキャッチコピーは微妙だし商品紹介も信憑性に欠けて誰も興味を持ってくれなさそう…。
なんて結果になるのだけは避けたいですよね。
まとめサイトを眺めるだけでももちろん勉強になりますが、あなたが企画段階から携わるのであれば、デザインを考える前にこれら3つの作業を済ませておきましょう。
- ランディングページを作成する目的をまとめる
- ページ内に入れるコンテンツを決める
- ランディングページの構成を考える
それぞれのステップについて説明します。
①ランディングページを作成する目的をまとめる
商品をネットで販売するためにランディングページを作る!というのは間違いではありませんが、始めに「 誰に、なにを、どうやって 」届けるランディングページを作るのかを決める必要があります。
どんなにまとめサイトに掲載されているデザインを一生懸命真似して作っても、それが自分たちの扱う商品やサービスにマッチしていなければ、見た目は良くても結果には繋がりません。
必ず「 ターゲット 」と「 ゴール 」を設定するようにしましょう!
とはいえ具体的にどのように設定すればいいのか分からない…という方も多いと思いますので、それぞれ例を紹介します。
【ターゲットの設定方法】
どんな人がすでに興味を持っているか?どんな人に購入してもらいたいか?という人物像を思い浮かべ、性別、年齢、職業などを仮設定します。
この人物像を「 ペルソナ 」と言います。ペルソナを設定することで、効果的なランディングページを作り上げていく際の指針になってくれます。
<ペルソナを設定する際の項目イメージ>
- 性別
- 年齢
- 学歴
- 所在地
- 職業
- 年収
- 家族構成
- 趣味 など
【ゴールの設定方法】
ここは一番重要で、「 何を目的としたランディングページにするのか 」を具体的に目標として設定する必要があります。
まとめサイト内の事例でも、無料会員数を増やすことが目的のものもあれば、お試し商品の購入を目的にしているものもあるはずです。そこで、
- 会員登録をしてもらう
- お試し価格で商品を購入してもらう
- 問い合わせをしてもらう
など、あなたがユーザーに求めるアクションは何なのかを挙げ、数字で具体的なゴールを設定しましょう。
<具体的なゴールのイメージ>
- 会員登録をしてもらう
→ 1週間ごとに50会員獲得し、全員にキャンペーンメールを送る - お試し価格で商品を購入してもらう
→ 期間中に200個売り上げ+クーポン配布で2割をリピーターに繋げる - 問い合わせをしてもらう
→ 1ヶ月に30件以上の問い合わせ獲得+その5割以上を売り上げに繋げる
②ページ内に入れるコンテンツを決める
先ほど紹介したまとめサイトでは、ユーザーのアクションを掻き立てる工夫をたくさん見ることができるので、とても参考になります。
また、多くのランディングページに共通して掲載されているコンテンツは、このような感じです。
- キャッチコピー
- 商品画像やイメージ画像
- Q&Aやレビュー( ユーザー目線で商品の効果が裏付けられるもの )
- 申し込みフォームへの誘導ボタン、文言
デザインだけではなく、こうした内容もそれぞれ考える必要があります。
コンテンツについて詳しく知りたい場合は、こちらの記事も併せてご確認ください→【完全版】おしゃれなランディングページが作れる!参考になるLPデザインサイトおすすめ10選
③ランディングページの構成を考える
ランディングページを作成する目的とコンテンツの内容がまとまったら、最後はページ構成です。
まとめサイトに掲載されている自分のイメージに近い既存ページを参考にしながら、「 設定したゴールにユーザーを導くにはどういう流れを作ればいいか 」を考えてコンテンツを配置してみましょう。
そして、自分がユーザーになった気持ちで、何度もページの始まりから最後まで確認。よりゴールに繋がる確率の高いランディングページになるよう、コンテンツ内容や配置場所の修正を重ねましょう。
デザインばかりに囚われず、これらの作業を完璧に済ませておくことで、より価値のあるランディングページを作り上げることができます。
デザイン構成が決まったら依頼先を選ぼう
全ての準備が整ったら、次は重要な制作作業です。自社にコーディングなどができる専門スタッフがいれば社内で完結できますが、外部に依頼する必要がある場合は制作会社を慎重に選びましょう。
- トータル実績や、実績の多い業界や商材
- 公開後の修正などのフォロー体制
- 予算や納期に合うか
といったポイントを中心にしっかりと見極めるのが重要です。またポイントとして書いているように、外部へ依頼する場合は予算によっても全く異なってきます。
【例】
目的 | 費用 | 納期 |
安い費用のLPを作成したい | 10万円以下 | 約1週間~1ヶ月 |
デザインに少しこだわりたい | 10万円~30万円 | 約2週間~2ヶ月 |
コンテンツや構成にもこだわりたい | 30万円~50万円 | 約1ヶ月~2ヶ月 |
マーケティングに強い本格的なLPを作成したい | 50万円以上 | 約2ヶ月~3ヶ月 |
30万円以下の価格で依頼したい場合は、フリーランスや小さい制作会社になってきます。
費用が安い代わりに、本記事で紹介した作業を全て自身でこなして準備する必要があり、もっとこうした方が良くなると思いますよ!などといった改善サポートはあまり期待しない方がいいでしょう。
少し高く感じますが、30万円以上の費用を出して依頼する制作会社となると、デザインに限らず戦略から構成を設計してもらえたり、公開後の修正なども柔軟に対応してくれます。
もし会社で過去にランディングページを制作したことがなかったり、マーケティングの力を借りたい時には少し費用をかけてでも、実績のある大手制作会社に依頼するのをおすすめします。
どうしても安い費用で、クオリティの高いランディングページを求める場合は、ネット検索だけではなく、フリーランスの方が集う専用サイトなどで、予算やイメージに合った担当者をさがしてみるのも1つの手でしょう。
関連記事:ランディングページ制作を格安で依頼できる制作会社7選
まとめ
いかがでしたでしょうか。まずはデザイン!ということで全てのまとめサイトを覗いてみるのもいいですが、ただ漠然と眺めているだけでもかなりの時間を使うことになりそうですよね。
参考になる事例を見つけるため、まずは自社のランディングページの目的をまとめて、情報収集するまとめサイトを選択してみましょう。
本記事で紹介したランディングページのまとめサイトはどれも使いやすいものばかりですのでご安心ください。
また、ランディングページの重要な点はユーザーにいかに読み進めてもらい、コンバージョンしてもらえるかということです。
コロナウイルスの影響で多くの人に「 おうち時間 」がある今こそ、商品やターゲットに適した効果的なランディングページを作成し、インターネットを利用して結果に繋げましょう!