ホームページ作成を依頼する時、費用負担の程度や会社選びに悩む人は多いのではないでしょうか。
無数にあるホームページ制作会社から良い依頼先を選ぶのは簡単ではありません。
ホームページからの集客を得られると、新型コロナウイルスのような状況下でも客足が途絶えにくい仕組みに繋がります。
そして、集客力のあるホームページには一定の完成度も必要です。
ここではホームページ制作の料金表や、おすすめの制作会社ランキングをご紹介していきます。
自分で作成する人に向けた準備項目や注意点も解説するので、最も合った方法を選択しましょう。
ホームページ制作の料金表を比較
ホームページ制作を依頼する際、優先する事柄や求める成果によって費用に大きく差が出ます。
そこでまずは、ホームページ制作の相場を知るために、シチュエーションごとの料金表をご紹介。目的と照らし合わせてイメージを深めましょう。
フリーランスとホームページ制作会社の違い
ホームページの制作をする業者には、フリーランスとホームページ制作会社の2パターンがあります。
いったいどんな違いがあるのでしょうか?
まずフリーランスのメリットは、会社の規定などの制限がないため、比較的自由に納期・料金を設定できる柔軟性です。
人件費やオフィス代も削減できるため、安い値段で請け負ってくれるケースもあります。
デメリットとしては、フリーランスの能力にはバラつきがあり、一人で稼働しているからこそスケジュールに制限が出る場合もある点。
次にホームページ制作会社のメリットは、複数の人が関わっているからこそ幅広い分野に対応でき、安定して仕事を遂行しやすい点です。
しかし、組織で動いているからこそ固定費もかかり、値引き交渉は難しいでしょう。
また、フリーランス・ホームページ制作会社ともに、サービス内容や料金は様々なので、一概にどちらがいいとは断言できません。
とにかく安く制作したい場合はどうすればいい
とにかく格安でホームページを作成したい人におすすめなのが、ペライチ・Jimdo・Wixなどのホームページ作成サービスの有料プランです。
月額制なので初期費用が少ないのが魅力。
サーバーの契約や管理の代行を依頼でき、自分でホームページのレイアウトを作成するシステムです。
そして、作成する際はテンプレートを使って楽に操作できます。
ペライチ:月額980円~2,980円(税別)
ペライチの有料プランは以下のとおりです。
- ライト:月額980円(税別・ライト:月額980円(税別)
- レギュラー:月額1,980円(税別)
- ビジネス:月額2,980円(税別)
参照:/https://peraichi.com/
ライトプランはお問い合わせフォームや来店・告知機能があります。
レギュラープランはより自由度の高い設定が可能。ビジネス利用・コーポレートサイト向きです。
ビジネスプランはさらに、公開ページ数10ページ・メルマガ配信・決済機能が追加されて、ビジネス用途でフル活用できます。
Jimdo:月額990円~1,590円(税別)
Jimdoの有料プランは以下のとおりです。
- START:月額990円(税別)
- GROW:月額1,590円(税別)
参照:/https://www.jimdo.com/jp/
2つのプランはメールアドレスの数、サポート対応の優先度、サーバー容量、ページ数で分類されています。
STARTプランのサーバー容量は5GB、ページ数は10ページ。
GROWプランのサーバー容量は15GB、ページ数は50ページです。
いずれもSSL対応(情報を暗号化して送信する機能)、SEO(集客対策)、アクセス解析がついています。
Wix:月額900円~1,590円(税別)
Wixの有料プランは以下のとおりです。
- ベーシック:月額900円(税別)
- アドバンス:月額1,300円(税別)
- VIP:月額2,500円(税別)
参照:/https://ja.wix.com/
プランごとにデータ容量、アップする動画の長さが変わり、様々な機能が追加されます。
ベーシックプランのデータ容量は3GB、最大30分の動画アップロードが可能です。
アドバンスプランのデータ容量は5GB、最大1時間の動画アップロードが可能になり、アクセス解析や他サイトへの掲載を促してくれます。
VIPプランのデータ容量は20GB、最大2時間の動画アップロードが可能になります。
そして、アクセス解析や他サイトへの掲載に加え、ロゴ作成機能や手厚い電話サポートがプラス。疑問点を相談しながら作成・運用できます。
費用を抑えて効果的なホームページを作成したい場合
具体的に何に注意すればいいか見ていきましょう。
予算5万円~10万円で依頼する条件
- サイトページ数は最低限(5~10ぺージ以内)
- 既存のテンプレートデザインを利用
- レスポンシブデザインでPC
- スマホの両方に対応
- 集客のコンサルティングはほぼなし
- 場合によっては文字や写真は自分で入力や準備
作成するページ数が増えると工数の増加により価格も上がるため、トップページ・企業概要・サービス説明のみの最低限にしましょう。
また、スマホ版のデザインをオリジナルで作ると金額が跳ね上がります。
PCデザインをスマホ表示に応用できる「レスポンシブデザイン」の導入が比較的安価です。
さらに、自分で写真を準備したり文章を作成すると、カメラマン・ライターの人件費が削減できます。
費用を抑える場合の注意点
ホームページ作成後も運用・保守費がかかるケースが少なくありません。
初期費用だけでなく、月々の支払い金額も必ず比較しましょう。
また、格安プランは最低限の人件費で回しているため、途中の変更ができなかったり、細かい要望を聞く余裕がないこともあります。
上記の条件だと集客効果が高いとはいえず、あくまで「名刺代わり」のような役割です。
集客効果を高めたい場合はより専門性の高い「アクセス解析」「SEO対策」などが必要。
10万円から30万円を見込みましょう。
関連記事:ホームページを作成する際にかかる4つの費用とその注意点
ECサイト・ショッピングサイトを作成したい場合
ECサイト・ショッピングサイトの作成には費用が伴います。
機能の複雑性に加えて、実際に商品が売れるかどうかは「集客力」に依存するため、丁寧なコンサルティングが必要です。
ECサイト・ショッピングサイトの作成予算は約100万円
ホームページ制作会社にECサイト・ショッピングサイトの作成を依頼すると、100万円以上かかるケースが少なくありません。
小規模サイトでも最低50万円は見込みましょう。
ただし、これは一からホームページ作成を依頼する場合。費用を抑えたい人向けの方法もあります。
ECサイト構築サービス( 有料ASPカート )は約1万円から
ECサイト構築サービスを導入すれば、初期費用と月額負担のみでカート機能・決済機能などのECサイトに欠かせないシステムを使えます。
初期費用や月額費用を抑えたい人向けの有料ASPカートは以下のとおりです。
- ASE( BASE株式会社 )
- STORES.jp( ストアーズ・ドット・ジェーピー株式会社 )
いずれも購入時の決済で手数料を支払う方式。そのため、初期費用・月額固定費は0円です。
STORES.jpは月額1,980円で手数料が下がるプランも展開しています。
金銭的余裕がある場合、導入実績・商品数制限の有無・集客力・ユーザーの使いやすさを重視して選ぶのがおすすめ。
以下が広く使われている代表的なECサイト構築サービスです。
- MakeShop( GMOメイクショップ株式会社 )
- ショップサーブ( 株式会社Eストアー )
- Shopify( Shopify )
- aishipR( 株式会社ロックウェーブ )
- カラーミーショップ( GMOペパボ株式会社 )
初期費用は1万円から2万円が多く、月額は3,000円から8万円まで、利用するプランによって大きな差が出ます。
ホームページのSEO対策を依頼する必要性と値段
ホームページ作成を依頼する際、SEO対策をプラスするケースが多く見られます。
では、SEO対策とは何なのか?どんな効果が得られるのか?
SEO対策の必要性と値段を解説していきます。
SEO対策とは
SEOとは「 検索エンジン最適化( Search Engine Optimization )」の頭文字を取った略語。
Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンで検索された時に、検索結果の上位に表示されるための手法を意味します。
そして、SEO対策とはホームページにSEOの手法を取り入れることです。
SEO対策の必要性
ただホームページを開設するだけでは、ユーザーに見つけてもらえません。
検索結果に表示される順位が上がることで、ホームページを見つけて訪問する人が増え、利益に繋がります。
SEO対策の具体的な内容は、Googleが指針を出しています。
こちらはGoogleが2019年6月に公開した「検索エンジン最適化スターターガイド」。何をすればSEO評価が高まるのかが記載されています。
これらの項目を踏まえてホームページを作成すると、集客力の高いホームページに近づきます。
SEO対策にかかる値段
全て自力なら無料でSEO対策ができるでしょう。SEO対策に効果的なツール・プラグインなどの導入を含めても1万円程度からスタートできます。
ところが、専門知識の無い人が一から学んでSEO対策するのは簡単ではありません。労力を省きつつ確かな効果を出すには、プロへのSEO対策の依頼が有効です。
SEO対策の依頼にかかる値段は10万円から100万円以上まで、規模や求める結果によって様々です。
まずはSEO対策を含んだ最低限のホームページ作成プランを選ぶのも一つの方法。
前述した5万円から10万円の格安プランにも、SEO対策やアクセス解析を含むものがあります。
ホームページの作り方・作成費用
そもそもホームページはどんな仕組みで作られているのでしょうか?
ホームページ作成を依頼する際、ホームページに対する知識があるとより比較しやすくなります。
また、ホームページを自分で作るためには基礎知識が必要です。
ホームページの作り方と作成費用を見ていきましょう。
サーバー・ドメイン
サーバーとはインターネットに公開する情報を保管する場所。
ドメインはホームページの住所のような役割を持っています。
ホームページを作るにはまず、有料でサーバーレンタルとドメイン取得をする必要があります。
HTML
HTML( HyperText Markup Language )とは、Webページを表示させるためのコード。
多くのホームページはHTMLによって作られています。
例えば見出しをつけたり、色を変えたり、スタイルを変えたり。
こうしたホームページを構成する一つ一つの要素が、HTMLの入力から生まれています。
ホームページを作成するにあたって、ある程度のHTMLの知識が必要です。
CMS( WordPress )
CMS( Contents Management System )はホームページの作成・管理・更新をするためのシステムです。代表的なものとしてWordPressが挙げられます。
WordPress自体は無料で公開されているプログラム。
操作性やSEO対策のしやすさから、世界中で広く使われています。
SSL
SSLはデータの通信を暗号化して、盗聴や改ざんを防ぐ仕組みのことです。
SSLを設定しなくてもホームページは機能しますが、ユーザーの安全性のために導入が推奨されています。
SSLには無料のものと有料のものがあり、セキュリティレベルが異なります。
ビジネス目的でホームページを開設するのであれば、確かな効果を得られる有料のSSLを導入する必要があるでしょう。
ペライチ・Jimdo・Wixはホームページ作成が無料
前述したペライチ・Jimdo・Wixなどのホームページ作成サービスには無料のプランがあります。
サーバー契約・ドメイン取得・SSL導入が完了した状態から始められるのが大きなメリット。
また、HTMLやCMSの知識がなくても入力できるよう、簡易的な入力画面が準備されています。
ホームページ作成にソフトは必要?
前述したWordPressは、ホームページを作成するソフトの一つです。
他に有名なホームページ作成ソフトとしては、以下が挙げられます。
- HPビルダー
- BiND
- Dreamweaver
いずれも無料のお試し版がありますが、期間を過ぎれば有料になります。
WordPressであれば無料で導入でき、機能を追加したい時に有料のプラグインを追加する方式です。
また、日本国内・世界ともにWordPressが圧倒的なシェアを誇っています。ネット上にたくさんの解説記事があり、導入後に疑問が出た際も調べやすいでしょう。
ホームページ制作を自分でするメリット・デメリット
ここまでご紹介したように、自分でホームページを作成することも充分可能です。では、実際に作成した場合、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
メリット
ホームページ制作を自分でする大きなメリットは以下の2点です。
- 安くホームページを作れる
- 自分の意志を反映しやすい
自力でホームページを作成するなら、1万円程度から始めることができ、大幅な費用削減になります。
また、全て自分で作るからこそ意志を反映しやすく、思いどおりのホームページが完成するでしょう。
デメリット
続いて、自分でホームページを作成すると以下のデメリットがあります。
- 専門性に欠けやすい
- プロの分析
- 提案
- 経験には劣る
- 競合サイトが強いと結果を出しにくい
プロが作るホームページと比べると、やはり完成度に大きな差が出ます。ホームページの制作会社は多くの知識と経験則から最適な方法を導き出しているため、個人で同じレベルのホームページを作るのは容易ではありません。
また、競合サイトがホームページ制作会社に依頼している場合、打ち勝つのは難しいでしょう。
ホームページ作成を依頼する
ホームページの制作を代行する会社はたくさんあります。
そして、無数にある中から最適な会社から選ぶことは簡単ではありません。
そこで、ここからはおすすめのホームページ制作会社をランキングでご紹介。
それぞれの会社の特徴も解説しているため、条件に合った会社を見つけましょう。
株式会社LIG
東京都台東区にある実績が豊富な制作会社
「クリエイティブ」「マーケティング」「サービス開発」の3つの指針をもとに、100人以上所属するクリエイターがホームページ制作を手がけます。
大手企業との取引実績も多数あり、制作した後の運用まで見据えた完成度の高いサービスが魅力です。
プロダクトサイトは200万円から、採用サイトは200万円から、コーポレートサイトは400万円から展開しています。
参照:https://liginc.co.jp/
株式会社イージーゲート
東京都千代田区にある低価格のプランを展開している制作会社。完全オーダーメイドのホームページを10万円で作成してくれます。
さらに、専属のコーディネーターがついてヒアリングをしてくれ、1ヶ月以内の納品も可能です。
様々な分野の実績があるため、低価格ながら柔軟に対応できるのも魅力。本格的なホームページを低価格かつスピーディに完成させたい人におすすめといえます。
参照:https://www.ezgate.co.jp/
株式会社エムハンド
東京都渋谷区にある制作会社。
3,000サイトのホームページ作成実績があり、WebデザインだけでなくSEO対策・リスティング広告などのコンサルティングも得意としています。
「費用対効果」を意識した制作・運用を掲げており、集客力のあるホームページを作成したい人におすすめです。
参照:https://m-hand.jp/
株式会社カヤック
神奈川県鎌倉市にある面白法人カヤックは、コンテンツ制作に長けた会社。
アニメ・ゲーム・VR・葬儀など様々な事業を手がけており、その一つとしてホームページ作成も担っています。
制作したコンテンツは数々の受賞歴があり、その実力は確かといえます。クリエイティブかつユニークなホームページを作成したい人におすすめです。
参照:https://www.kayac.com/
株式会社シード
株式会社シードは数多くのECサイトを手がける東京都千代田区の制作会社。
ホームページの作成だけでなく、広告運用やSEO対策を得意としています。
SEO対策したECサイトの作成に加え、LP作成・リスティング広告・アフィリエイト広告などの依頼もできます。
また、料金は「一括払い」と「初期費用なしの月払い」の2パターンが選択可能です。
参照:https://www.seedinc.jp/
ホームページ作成を依頼する注意点
最後に、ホームページ作成の依頼で失敗しないために、注意点をご紹介していきます。
フリーランスやホームページ制作会社への依頼料金は、決して安いとはいえません。だからこそ、納得できる依頼内容にしましょう。
見積もりに含まれない金額
見積もりに含まれない金額がないか、あらかじめチェックしましょう。
例えばホームページを作成した後に、保守・運用費用として月々の支払いが生じるケースがあります。
これは、ホームページの管理や更新を依頼するもの。ホームページが大規模かつ複雑になるほど、保守・運用費用は高くなるでしょう。
また、もし記事の追加やブログを運営したい場合、更新するためのCMSを導入する必要があります。
導入すればホームページの作成費用はアップするため、制作会社へ意向を伝えて比較検討しましょう。
リース契約や分割払いのリスク
ホームページ作成の費用は高く、一括で支払うことが難しいケースが少なくありません。
こうした時に選択肢として挙がるのが、リース契約や分割払いです。
ところが、こうした支払い方法にはリスクが伴います。
特にリース契約はデメリットが多いため、契約を持ち掛けられた時には要注意です。
リース契約とは相手方の会社からホームページを借りる契約。
ホームページの所有権や著作権は制作会社にあります。
自分のものにはならないホームページの料金を、月々払い続けることになるのです。
また、リース契約の場合も分割払いの場合も、長期間の出費が見込まれます。途中で「ホームページを新しくしたい」と思っても、まだ支払いが残っていると更新する余力がなく、ホームページが古いままに ...。
さらに、新型コロナウイルスのような意図しない事情で急に利益が下がる可能性もゼロとはいえません。
金銭面に不安がある場合はもしもに備えて、なるべく低予算で負担のないホームページ作成を検討しましょう。
必ず複数の会社を比較する
複数の会社の見積もりを取って比較検討しましょう。
同じ条件でも、アプローチの方法は無数にあります。専門分野・SEO対策のレル・デザイン性・アフターフォロー・コスパなど、会社によって特性が異なるでしょう。
複数の会社を比較することで、より自分自身の要望に合った結論を導き出せます。
また、見積書や提案書の内容には専門用語が多く、理解するのは簡単ではありません。
分からない点は積極的に質問して全て解消しましょう。
そうすることで、自分が望んでいるホームページを作成する相場が明確になってきます。
目的に合わせてホームページ作成を依頼しよう
ホームページ作成の依頼には様々な選択肢があります。
簡易的なホームページを安く作成したいなら、まずペライチ・Jimdo・Wixなどのコスパの良いサービスを使ってみましょう。
費用を抑えつつも本格的に運用したい場合は、ホームページ制作会社の格安プランがおすすめです。
また、確かな集客効果を得たいのなら、分析やSEO対策などのコンサルティングも依頼できると理想的なホームページ作成に近づきます。