自社で運用しているランディングページのコンバージョン率を調べたのはいいものの、「 これって平均よりも上なのか下なのか分からない・・・ 」と思われている方も多いのではないでしょうか。
まずは、自社のランディングページがどれくらいの状態なのか知ることができなければ、細かく分析して改善に繋げることもできませんし、何も始まりません。
そこで今回はランディングページのコンバージョン率について、大きく括って3つの視点からご紹介します。
・基礎知識とコンバージョン率の計算方法
・業界 / 使用するキーワード別のコンバージョン率の平均
・コンバージョン率が低い原因と改善方法
本記事だけでランディングページのコンバージョンについて理解し、対策方法を知り、自社のランディングページで実践するところまで一貫して行っていただけるようまとめていますので、ぜひご覧くださいませ。
コンバージョンとは?
コンバージョンとは、商用目的のウェブサイト上で獲得できる「 最終的な成果 」の事を指します。例えば、
・ショッピングサイトの場合 → 商品購入
・サービス提供の場合 → 申し込み
・情報提供サイトの場合 → 会員登録
などがコンバージョンにあたります。
インターネット上で商品やサービスを販売するECサイトでは、どれだけ訪問者数が多くても、実際に商品が売れなければ意味がないですよね。そこで、「 訪問者の何割が実際に商品を購入しているか 」を示してくれるのがコンバージョン率。
分かりやすく説明すると、訪問者のうち1人も商品を購入しなければ0%、訪問者全員が商品を購入すれば100%になるということです!
しかし、何を持ってコンバージョンとするかは各社サイトの方針によって異なります。例えばメルマガ登録など無料でハードルの低いものをコンバージョンに設定すれば、コンバージョン率は比較的高くなりますし、競合が多いまたは高額な商品などはコンバージョン率が比較的低い傾向にあります。
また、単純にサイト訪問者数に対するアクションの割合を出すだけでなく、特定の広告をクリックした人のコンバージョン率を算出することで、広告の効果を検証することもできます。
デザインのクオリティが高くても、コンバージョンされないサイトだと本末転倒ですよね。それでは次に、コンバージョン率の計算方法を説明します。
コンバージョン率の計算方法
「 計算方法とか難しそう・・・ 」と思われている方、安心してください。コンバージョン率の計算方法は実はとっても簡単で、以下の公式で求めることができます。
コンバージョン数 ÷ セッション数 = コンバージョン率 |
※コンバージョン数 → 「 最終的な成果 」にたどり着いた数(購入数/申込数など)
※セッション数 → サイト訪問回数、またはページのクリック数
例として、商品購入をゴール(コンバージョン)としているランディングページで考えてみましょう。訪問回数が10,000回、そのうち購入に至ったのが500個だったとします。
500(個)÷ 10,000(回)= 5% |
この公式から、このランディングページにおけるコンバージョン率は5%ということが分かります。
ランディングページにおけるコンバージョン率の平均は?
まず結論から言いますと、ランディングページの平均的なコンバージョン率は、およそ2~3%と言われています。
ただし、業界や商材によってコンバージョン率の平均値は多少上下しますので、自社のランディングページは他者と比較してコンバージョン率が高いのか低いのかを判断できるよう、本記事ではコンバージョン率の平均値を、業界別にご紹介します。
業界 | 平均コンバージョン率 |
コンサルティング ファイナンス | 10% |
メディア 出版 | 10% |
教育 医療 | 8% |
ソフトウエア クラウド | 7% |
ハードウエア 技術機器 | 5% |
製造業 | 4% |
旅行業 サービス業 | 3% |
EC小売 | 3% |
非営利団体 | 2% |
ランディングページ全体のコンバージョン率平均値が2〜3%なのに対して、金融系、医療系、インターネット関連のページは5〜10%と比較的コンバージョン率が高いのが分かります。
自社の扱う商品がどの業界に属し、その業界での平均値はいくらか。ということは、ランディングページを運用する上で必ず目安にするようにしましょう。
キーワードによってもコンバージョン率は大きく異なる
またコンバージョン率は、業界だけでなくキーワードの種類によっても平均値は大きく異なります。
単に情報を得たい場合に検索する「 情報キーワード 」の場合、コンバージョン率は1%程度あればOKですが、会社名や商品名で検索する「 指名キーワード 」の場合は、コンバージョン率の目安は10%程度と跳ね上がります。
それでは、それぞれを詳しく見てみましょう。
◆指名キーワードの場合 → 平均コンバージョン率10%
指名キーワード検索でユーザーがページに訪れた場合、コンバージョン率は10%程度が目安になります。指名キーワードとは、企業名や商材名など独自の名称のことを指します。
そのため、指名キーワード検索でランディングページにたどり着いたユーザーは、その企業や商品を目がけてきた可能性が高くなりますので、コンバージョン率の平均値も自ずと高くなるということです。
ですが、たとえ指名キーワードであっても、商品が有料か無料かによってもコンバージョン率は左右されます。もちろん、無料であれば成約のハードルが低いため、コンバージョン率は高まる傾向にあり、反対に有料であれば10%以下に下がることも普通です。
◆情報キーワードの場合 → 平均コンバージョン率1%
情報キーワード検索をした結果ユーザーがサイトにたどり着いた場合、コンバージョン率は1%程度と言われています。情報キーワードとは、「 肌荒れ 原因 」など、単純に情報を得たいがために検索しているだけなので、コンバージョン率平均は自然と低くなります。
ユーザーの目的が購入に限らないことから、よく検索されている情報キーワードをランディングページに盛り込んだとしても、コンバージョン率が低くなって終わり、ということも安易に想像できるので、あまり期待できません。キーワード設定を変更する際は、注意しましょう。
◆比較・検討キーワードの場合 → 平均コンバージョン率2%
比較・検討キーワードからユーザーが訪れた場合、コンバージョン率は2%が目安です。これは、コンバージョン率の全体平均にあたりますね。比較・検討キーワードとは、「 薬用化粧水 おすすめ 」など、ユーザーに何か欲しいものがあるということが分かる検索方法のことを言います。
初めに説明した情報キーワードでは、ユーザーが原因や改善方法を探索していることが伺えます。それと変わって今回のキーワード方法からは、肌に良い化粧水を買って肌荒れを直したいという気持ちの段階まできていることが分かります。ユーザーに物欲が芽生えているという理由から、コンバージョン率が少し高い傾向にあると言えます。
ここまでで3つのキーワードパターンを紹介しました。
競合が多ければ無料商材でもコンバージョンを獲得するのは難しいですし、指名キーワードでも同名の企業が多い場合は10%を下回ることも多々あります。ちなみに、コンバージョン率のMAXは20%程度と言われています。
コンバージョン率が低い要因
「 コンバージョン率の考え方や平均値は分かったけど、なぜ自社のランディングページが平均よりも低いのか理由が分からない・・・ 」という方も多いと思います。
それではここで、コンバージョン率が低迷している場合に原因として考えられる理由をいくつかご紹介します。
①時期的に問題がある
商材によって、売れ行きに季節が関係している場合もあります。例えば、保湿クリームなどであれば、乾燥する冬に購入したいと考えるユーザーが多くなるのもイメージできますよね。
このように季節によって売上が左右される場合は、季節に応じてランディングページの内容を差し替えることで解決できることもあります。
先ほどの保湿クリームでいうと、冬場は通常の訴求方法で問題ないですが、夏場には「 日焼けでダメージが蓄積した肌に 」などといった訴求方法をページに差し込めば、年間を通してコンバージョン率を安定させることもできるかもしれません。
反対に、シャンプーなど年間を通じて需要がある商材でも、季節ごとに「 必要になるシーン 」や「 利用するユーザー層 」が異なる場合もあるので、どんな商材に対しても1年を通してページの方向性を検討することはかなり重要です。
②広告のターゲティングができていない
広告のアクセス解析でランディングページの流入経路を調べると、訪問ユーザーの情報をキャッチすることができます。
その際に、ランディングページ制作時にターゲットとして設定したユーザー像と全く違うユーザー層が多く訪問していたら、ターゲティングが不十分である可能性があります。
例を挙げると、ランディングページでは10代女性向けの商品として宣伝しているのに、集まってきているのが40代女性ばかりであれば、当然訪れたユーザーも違和感を感じて離脱してしまい、結果的にコンバージョンは低くなるといった感じです。
そのため、広告にはランディングページに訪れて欲しいユーザー層を意識してキャッチコピーや説明文を入れることが重要です。
また、「 広告での集客はしっかりできているのに、コンバージョンが悪い 」というケースは、ランディングページの構成やコンテンツに問題がある可能性が高いので、すぐに見直す必要があります。
③コンテンツがユーザーの悩みやニーズに沿っていない
これは時間をかけず短期間で仕上げてしまったランディングページにありがちな問題ですが、ユーザー像の分析が十分にできていないと、購入までユーザーの気持ちを動かすことができず、コンバージョンに繋がらない可能性が高いです。
どれだけお洒落なランディングページでも、ユーザーの抱えている悩みにコミットしていない表現や、ユーザーのニーズを汲み取れていない内容を掲載しては、意味がありません。
というのも、ランディングページにたどり着くユーザーの大半は何か悩みを抱えており、その解決策を求めているからです。
もし、すでにランディングページの運用を始めてしまっていても、軌道修正するのには遅いなんてことはありません。再度ターゲットとするユーザー像の背景をしっかりと分析し、ユーザー目線で共感しながら読み進められるページとなるよう、最適化を急ぎましょう!
④競合の方が自社よりも有利な訴求をしている
ランディングページに訪れるユーザーの大半は、購入意欲があると言えます。しかしそれと同時に、「 もっと他に良いメーカーや商品があるかも! 」とネットで探し回るユーザーも多いです。特に、商品単価が高いものほど購入に慎重になるため、この傾向は強いです。
私たちが知らないだけであって、せっかく自社のランディングページを訪れてくれたのに、ページをざっと読んだ後に競合他社のページへ移動され、そこで比較されて負ける。というのも日常茶飯事で起こっていると考えて良いでしょう。
そこで、その問題を解決するためには、「 自社のランディングページ内で競合他社と比較してもらう 」という方法が有効です。自社製品と競合他社との比較を一覧表などで示し、自社の優位点を強く訴求できていれば、ユーザーがそこで納得し、コンバージョンに繋がる機会は断然に多くなるでしょう。
そのためには、事前の市場調査をきちんとこなし、一覧表での比較方法を研究することがポイントになってきます。なお、その際競合他社名は必ず伏せ、「 A社・B社 」などと表記しましょう。
これらの具体的な解決方法は、次のトピックで紹介しています。
コンバージョン率を改善する11の方法
もし現時点でランディングページにあまり成果が出ていなかったとしても、コンバージョン率は工夫を重ねていくことで徐々に改善できます。
先ほどのトピックでも、コンバージョン率が低い要因と併せてその解決策にも少し触れましたが、ここからは、より具体的にランディングページのコンバージョン率を向上させる方法をご紹介します!
1. コンバージョンの難易度を下げる
もし、コンバージョン率がなかなか改善しない場合は、何を持ってコンバージョンとするかを再度見直してみましょう。
例えば、「 商品購入 」がコンバージョンであればハードルは高くなります。そこで、「 資料請求 」または「 お問い合わせ 」などにハードルを下げると、コンバージョン率を高めることができます。
とはいえ、ハードルを下げた場合は、資料請求後にアフターフォローを重ねて最終的には「 商品購入 」に繋がらなければ、ビジネスとして意味がなくなってしまうため、コンバージョン率だけにとらわれないよう十分に注意しましょう。
また、競合他社の商品と比較し、自社商品の単価を下げるというのもコンバージョンの難易度を下げる方法として挙げられますが、ユーザーにとって魅力的な商品であることを伝えるランディングページであることが優先です。単に安ければ良いというものでもないことも理解しておきましょう。
2. 広告のターゲットを明確化する
多くのユーザーを集めたいという理由で、ターゲットを絞らずに広告の配信をしていたり、具体的なターゲットのイメージがないままランディングページを作ってはいないでしょうか。
ランディングページは特性上、キーワード検索では上位表示されにくいサイトなので、リスティング広告などを使ってユーザーを集めることが一般的です。
そのため、コンバージョン率を改善するには、流入経路となる広告のターゲットを今一度明確にし、そのターゲットに向けて訴求することがとても重要になってきます。
先ほどの「 コンバージョン率が低い要因 」のトピック内でも説明しましたが、ランディングページでは10代女性向けの商品として宣伝しているのに、集まってきているのが40代女性ばかりであれば、当然訪れたユーザーも違和感を感じて離脱してしまいます。これではコンバージョンが獲得できるはずもありません。
また、広告をクリックしてランディングページへ訪れたユーザーが、「 期待していたページだ 」という印象をファーストビューで持てるかどうかが、初めの試練になります。
ターゲットを絞り込み、かつそのターゲットに訴求できるランディングページを準備しておくことで、ページにたどり着いたユーザーが「 そうそう!これは私のことを言っているんだ! 」などと共感してもらうことができ、より購入意欲を高めることに繋がります。
「 ターゲットを具体的に決めてしまうと、対象になるユーザーが少なくなるので、売り上げに影響が出ないか心配・・・ 」と考えている方もいるかもしれませんが、それはありません。
ターゲットを具体的に決めることで、強く欲求を刺激するメッセージを伝えることが出来るので、狙ったターゲットの購入率は上がり、結果的に売り上げも上がります。
【ペルソナ(ターゲットとするユーザー像)の設定方法】
皆さんもきっと、サイトで商品を購入するときなどを思い出してみると、同じような経験をしたことがあると思います。
例えば、あなたがバリバリ仕事をしている30代の女性で、時間がなくても痩せられる方法を探しているのであれば、「仕事で忙しい30代の女性必見!1日10分、1ヶ月で3kg痩せられる!」というページを見たら、ぴったり当てはまるので、内心ドキッとするはずです。
これは、そのサイト運営者がターゲットとなる人物像をしっかりと認識し、そのターゲットに向けて訴求しているから起こりうる現象です。
「 どんな人がすでに興味を持っているか 」「 どんな人に購入してもらいたいか 」という人物像を思い浮かべ、性別、年齢、職業などを仮で設定しましょう。
そして、その人物像のことを私たちは「ペルソナ」と呼びます。ペルソナは、効果的なランディングページを作り上げる指針になってくれます。
どのようにターゲットを選定して良いかわからない人は、現在までの購入履歴や顧客リストから、商品の購入に関連しているユーザーを分析してみると良いでしょう。
<ペルソナを設定する際の項目イメージ>
- 性別
- 年齢
- 学歴
- 所在地
- 職業
- 年収
- 家族構成
- 趣味 など
もし、まだ購入者を具体的に想像するのが難しければ、想定でも構いません。住所や趣味など、可能な限り具体的に思い浮かべてみて、徹底的に1人の人物像を確立させてください。
そうすることにより、その人物像の悩みや欲求を感じ取りやすくなり、ランディングページで伝えなければならないメッセージや内容を考えやすくなります。
もし、コンバージョン率が低い場合は、ターゲットを広くしすぎてメッセージが誰にも伝わっていない可能性が高いです。「 誰に 」「 何を 」「 どのように 」伝えるのか、再確認しましょう。
3. ランディングページを最適化(LPO)する
コンバージョン率を改善するには、一度制作したランディングページを見直し続ける必要があります。様々な方法で常にユーザーの動向を分析し、それに応じてページを最適化していかなければ、ユーザーの心に刺さるランディングページにたどり着くことはできません。
例えば、広告のセッション数は高いのにコンバージョンが悪いという場合は、広告ではなくランディングページそのものに原因がある可能性が高いです。
広告を見て興味を持ちページに訪れてくれたユーザーが多数いるにも関わらず、ほとんどがすぐに離脱しているのだとすれば、ランディングページのコピーやコンテンツを広告内の文章やイメージに寄せて修正することをおすすめします。
LPOは的確に分析し施策を打つだけでなく、かなり地道な作業が必要になるため、業者に依頼する企業も少なくありません。
自分たちでコツコツ進めるか、業者に依頼するかは一旦置いておき、LPOとしてできることを次に10個紹介します。
①3秒でユーザーの心を掴むファーストビューを作ろう
ランディングページへジャンプして、画面上に最初に表示される部分を「 ファーストビュー 」と呼びます。実はランディングページでは、このファーストビューを見る最初の3秒間でそのページの続きを見るかどうかを判断されています。これは「 3秒ルール 」と言われています。
自分自身がサイトを見ている時のことを思い浮かべてください。そのページを見て、少しでも思っていたものと違ったり、共感が得られない場合はそれ以上深く読まず、閉じるはずです。
そうした経験からも分かるように、ランディングページにとって最初の第一印象やインパクトはとても重要ですよね。
リスティング広告で集客をしている場合は、主要なキーワードで検索すると他社競合のランディングページを見ることもできますので、ファーストビューをどう工夫すれば良いか悩まれている方は一度、他社サイトを参考にしてみるのも良いでしょう。
関連記事:ランディングページのデザインのコツ!
②ユーザーの心に刺さるキャッチコピーを考えよう
キャッチコピーは先ほど説明した「 ファーストビュー 」の部分にも組み込まれる項目で、ランディングページに流入したユーザーをコンバージョンまで、持っていくためにはとても重要なポイントです。
多くのコンバージョンを獲得することが出来るランディングページは、「 キャッチコピーの精度がとても高い 」という共通点もあります。
では、コンバージョンに繋がるキャッチコピーとはどのようなものを指すのでしょうか?
端的に言うと、キャッチコピーは訪れたユーザーに「 1番伝えたいこと 」を明確かつ簡潔に伝える必要があります。
そのためには、下の表の5つを基にキャッチコピーを改めて考えてみると上手くいくので、それぞれ自社商品に照らし合わせて考えてみましょう。
WHO | ターゲットを明確にする |
WHAT | 関心を得るために一番訴求したいメッセージに集中する |
HOW | メリットではなく、ベネフィット(得られる効果)を強調する |
HOW | 数字を使ってキャッチコピーに具体性を持たせる |
HOW | 本当に購入しなくても大丈夫?という不安を感じさせる |
③価格を「 松、竹、梅 」の3つで設定してみよう
先ほども少し触れましたが、価格は安くすれば良いと言うものでもありません。商材にもよりますが、価格が高いと信頼性も高く、結果購入が増えるというケースもあるからです。
とはいえ、安く設定し直すことでコンバージョンが多く獲得できる場合もあるので、コンバージョン件数を確認しながら、一番良い結果が出た時の価格で固定するのが良いでしょう。
また、価格を「 松、竹、梅 」の3パターン用意し、ユーザーに選ばせるという方法も効果的です。
その理由としては、人間は選択肢を与えられると選びたくなる生き物だからです。
その際、3つの価格帯は「 松:竹:梅 = 3:4:6 」で設定してみましょう。一番多く選ばれるのは真ん中の価格、あるいは一番下の価格になるのが一般的ですが、価格を1つではなく3つを提示することで、コンバージョンを獲得できる可能性が飛躍的に上がります。
もし商品販売ではなくサービスの場合は、「 申し込み 」「 資料請求 」「 お問合せ 」など、ユーザーのコンバージョンに段階をつけるのも効果的です。
④特典を付けるなど「 限定性 」を示そう
商品だけを販売するのではなく、購入に関して特典を用意することも効果的です。例えば「 1ヶ月目は無料 」などと商品の限定性(希少性)を示すことで、ユーザーを今その瞬間に動かしてコンバージョンに繋げましょう。
今後継続して販売する可能性があっても申し込みを先延ばしにされないよう、何かを限定することでアクションに繋がる確率を上げる必要があります。なお、限定性として効果が期待できるのは主に以下の3パターンです。
・期間的限定( 例:○月○日までの期間限定!)
・数量的限定( 例:数量限定20名様まで!)
・条件的限定( 例:初回購入のみ!)
例えば期間を設定した場合は、「 早く申し込まないと! 」と思ってもらうことができますし、数量が限られているとプレミア感が出て今しか手に入れられない雰囲気がありますよね。
また、送料無料などの嬉しい条件があると、お得感が出て購入のハードルを下げることができ、「 それなら一度買って試してみてもいいかも 」と感じる人も多いはずです。
⑤問い合わせ先を分かりやすい場所に表示しよう
ランディングページに設置してある問い合わせや電話番号、購入ボタンのことを総称して「 CTA(コール・トゥ・アクション)ボタン 」と言います。
当たり前のことですが、それらのボタンが分かりづらいと、せっかく商品に興味を持ってもらえても結局その先どうして良いのかユーザーが困ってしまい離脱に繋がるため、それこそ本末転倒です。
そのため、CTAボタンをランディングページ内に設ける際は、下記4点に注意してください。
・ページのメインカラーと似た色で分かりづらくなっていないか
・サイズが小さく、目立たなくなってしまっていないか
・割引や特典の情報を近くに添えて、購入の後押しができているか
・ CTAボタンの数や場所は適切で、購入意欲のあるユーザーを拾いきれているか
特に、コンバージョン率が低いランディングページに限って、CTAボタンの数が少ない傾向にあります。
CTAボタンは必ず、ファーストビューと、ユーザーがコンテンツを読んで欲しいと思うであろう場所にいくつか設けておくことをおすすめします。
また、業界や商材的に電話での問い合わせや申し込みが多くなると仮定できる場合は、電話番号はファーストビューに分かりやすく設置しましょう。
⑥保障をつけて購入のハードルを下げよう
「 保障をつけると、せっかく購入してもらってもたくさん返金しないといけなくなるかも・・・ 」と心配していませんか?もしあなたが商品に自信があるのであれば、どんと構えて保障をつけて販売しましょう。
なぜならば、保障をつけるだけでコンバージョン率がおよそ4倍〜5倍に跳ね上がったという事例もあるほど、コンバージョン率アップに効果的だからです!
表記方法としては、成果に対する保証や返金が可能であることを提示し、失敗しても問題ないですよ!というセーフティネットを設けてユーザーの不安を取り除きます。保証の種類は基本的に2パターンです。
・返金および返品保証
例) 「 効果がなければ全額返金致します! 」「 ご満足いただけなければ全額返金! 」
・成果保証
例)「 1ヶ月で-3kgをお約束!もし期間中に達成できなければ成果が出るまで保証します! 」
こうした言葉でユーザーに安心してもらうことは、コンバージョンに大きく響きます。
また、返品保障を付けたからといって、急に返品の数が多くなるという傾向は少ないです。もし返金依頼が多くなるようであれば、それは商品に問題があることになります。
そのような場合は、ランディングページのコンバージョンがどうこう以前に、商品を改良することが第一ですよね。もし、商品に自身はあるがユーザーの反応は読めないというのであれば、まずは出来る範囲の返金保証を実践してみましょう。
⑦信頼性と安心感を高めるコンテンツを入れよう
あなたのサイトは、商品の説明や売り手の言いたいことばかりを羅列していませんか?
人は、肩書きや経験など「 権威 」を持つ人たちに対して信頼を置くところがあるため、「 美の専門家、◯◯さんも愛用中! 」などと書いてあると、ユーザーの目には良い印象に映るものです。
この項目は、ランディングページのファーストビューや頭の方に掲載し、早い段階でユーザーの信頼をゲットするのが良いでしょう。
また、皆さんもインターネットで買い物をする時に、他のユーザーが書いたレビュー( 評価 )を参考にしたことがあるのではないでしょうか。
情報が溢れかえる今の時代で、「 お客様のリアルな声 」というのは、購入を考えているユーザーにとって安心感を与えてくれます。
商品を利用することで得られるベネフィットについて説明を終えたら、こうした「 世間的な評価 」を入れて、コンバージョン率を上げましょう。
【効果的な権威付けとして利用できるもの】
・有名人または専門家の推薦文
・総合売上数などの数値
・受賞歴
・メディア掲載歴
・認定や経歴
【世間的な評価として利用できるもの】
・商品に対するQ&A
・利用者のレビュー
・商品の実証データ
・購入実績
・マスコミ掲載歴
⑧ページの離脱に繋がるリンクは貼らないようにしよう
あなたのランディングページには、「 ホームページはこちら 」「 ブログ記事の紹介 」など余計なリンクを設定してしまっていませんか?
それらは、購入後にファンとなってもらうための手段として、後々メールなどに記載するべきです。
ランディングページ上では、コンバージョンに繋がることだけを意識し、他ページのリンクなどを設置してユーザーを離脱させる道は作らないようにしましょう。
⑨エントリーフォームを分かりやすく最低限の項目にしよう
「 たくさん分析、改善を繰り返してランディングページのコンテンツや内容は100点満点に近いのに、それでもコンバージョンが悪い! 」という場合、内容ばかりを気にしてしまい、エントリーフォームの問題を見落としている可能性があります。
エントリーフォームも、ランディングページと同様にユーザー目線で考えることが必要です。エントリーフォームの記入項目が多すぎると、せっかく申し込もうと思っていたユーザーが離脱してしまう可能性もあるのです。
無駄なことは出来るだけ省き、必要最低限の情報だけを項目にしましょう。そのほかにも考えうる要因はこちらです。
・入力項目の数が無駄に多くなっていないか
・必須入力と任意入力を分かりやすくしているか
・フォームのリセットボタンを設置しているか
・ナビゲーションを設定し、誘導できているか
・エラーの場合、分かりやすく表示されているか
・エラーの場合、どう問題があるのか説明できているか
たかがエントリーフォームと考えてしまいがちですが、もうあとは申し込みをしてもらうだけという場面で、コンバージョンを落としてしまうのは一番勿体無いですよね。
小さなことでもユーザーの面倒くさい気持ちや分からない気持ちを取り除くために、自分だけでテストを繰り返すのではなく、周りにも協力してもらいましょう。
「 ランディングページ分析ツール 」を利用して、ユーザーにどう見られているかをチェックしてみよう!
ここまで、コンバージョン率が低い要因、それを解決するための方法を紹介してきました。
本記事を読み進めて気づいた方もいるかもしれませんが、ランディングページでは「 ユーザーメリット 」が重要になります。
簡単に言うと、ユーザーが求めている有益な情報がそのランディングページに詰め込めているのかどうかがカギになります。また、ページの色使いがちぐはぐだったり、フォントサイズが大きすぎる、または小さすぎて見にくいとユーザーはどんどん離脱してしまいます。
とは言っても、その良し悪しを判断するのは難しいですよね。
そんな時に活躍するのが、「 ランディングページ分析ツール 」と呼ばれるものです。
ランディングページ分析ツールを利用すると、自社のランディングページで良く見られている部分、あまり見られていない部分がヒートマップで表示され、具体的に教えてもらうことができます。
無料版も用意されているので、ランディングページを運用されている方はコンバージョンアップの改善の役に立つこと間違いなしなので、ぜひ利用してみてください!
【無料版が利用できるランディングページ分析ツール】
関連記事:【SEO対策完全版】LPを上位表示する方法から改善まで詳しく紹介!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、コンバージョンの基礎知識と計算方法、業界や使用するキーワード別のコンバージョン率の平均、コンバージョン率が低い原因と改善方法をそれぞれ紹介しました。
ランディングページの平均的なコンバージョン率は「 2〜3% 」ということでしたが、業界や、商材が無料か有料かなどによっても相場は変わります。
記事の中で当てはまる平均値を参考にして、なるべく多くのコンバージョンを獲得できるよう今回紹介した改善方法をぜひ活用してみてください!