オウンドメディアなどの制作でよく利用されているWordPressでは、ランディングページの制作も簡単に行うことができます。
今回は、WordPress上でランディングページを作成しようと考えている方に向けて、「 おしゃれ 」で「 プロ級のクオリティ 」なページを実現できるオススメのテーマをご紹介します。
無料テーマと有料テーマに分けてそれぞれ詳しく紹介していますので、イメージに合うデザインや必要な機能を備えているテーマを選んでみてください。
シンプルで良ければ無料のものでも十分に作成できますが、デザインにオリジナリティが欲しい方は有料テーマをおすすめします。
有料と言っても数千円で購入できるものがほとんどで、デザイン面だけでなく機能も充実したものが多いので、一度この記事を読んだ後に予算と相談してみてはいかがでしょうか!
ランディングページ( LP )とは?
ランディングページという言葉には、解釈の方法として2パターン存在します。ランディングページは英語で書くとLanding Pageとなり、「 Landing 」=「 着陸する 」という意味合いの通り、ユーザーが外部からたどり着いた時に一番初めに表示されるページのことを言います。
しかし、こうした意味でランディングページという言葉はあまり使われません。
よく使われるランディングページの意味では、インターネット上のバナー広告や、検索時に表示されるテキスト広告のリンク先にある単独ページのことを指します。
ランディングページとWebサイトの違い
先ほど紹介した後者の意味でのランディングページも、広く考えるとWebサイトであることには変わりありません。しかし、ランディングページとWebサイトでは、達成するべき目的が大きく異なります。
Webサイトは一般的に企業の知名度を上げたり、企業情報を発信するために利用されることが多いです。ユーザーがGoogleなどの検索エンジンを用いてキーワード検索をした際に、上位表示させておきたいのがWebサイトです。
一方、こちらが通常のWebサイトと比べた場合のランディングページの特徴です。
・広告に特化した縦長のレイアウトで構成されている
・「 コンバージョン率 」が高い傾向にある
・商品やサービスの必要性を感じてもらう為にロジカルな構成で組み立てられている
また、Webサイトでは他ページへの内部リンクが多く設置されており、ユーザーが目的としている情報や好きな情報を探せるよう工夫されているのに対し、ランディングページは、その1ページ内をスワイプして情報を読み進んでもらいやすいよう設計されています。
その理由は、購入や問い合わせなどのコンバージョン獲得こそが最大の目的となるからです。
そうしたマーケティング要素が強いゆえに、しっかり作り込まれていないとユーザーに胡散臭さを感じさせる可能性も大いにあります。こうした観点から、通常のWebサイトとは異なる運用・改善方法が求められるのも特徴です。
今はWebサイトのLP( トップページ )も作り込む時代
最近では、単独1ページのランディングページだけでなく、広義の意味でのランディングページ、すなわちWebサイトのトップページにも、サービス内容を凝縮したLP型の構成を採用している企業も多いです。
一番の理由は、少しの情報を判断材料に他ページへの移動か離脱かという恐ろしい2択を迫ることなく、スワイプしてもらうだけでこちら側が伝えたい情報を汲み取ってもらえる効果があるためです。
要点が1ページに端的にまとめられているということは、閲覧するユーザーの負担が軽減されるというメリットにもなります。
営業が対人であれば、第一印象がとても重要です。お客様と出会った瞬間にお客様の心を引きつける努力をしますよね。
実は、Webサイトでも同じことが言えるのです。
クオリティの高いデザインでお客様の視線を誘導し、トーク術を活かした営業マンが実際に説明しているかのようなストーリーをページ上で組み立て、アピールすることは目的が何であれ重要です。
ただし、「 トップページで売り込め!! 」と言っている訳ではありません。LP型のトップページを作成することで、ユーザーにより深く理解してもらうきっかけに繋がり、その結果、Webサイトを通した見込み客の増加にも繋がるでしょう。
関連記事:ホームページとウェブサイトの定義の違い
WordPressでランディングページが作れる無料テーマ3選
それではここからは、WordPressでランディングページが作れる無料テーマを3つ紹介します。
「 膨大な数のテーマから選ぶのは難しい! 」という方のために、デザイン性があり、クオリティの高いランディングページを作ることができるテーマばかりを選択してみました。
ぜひ参考にしていただき、デモサイトなどで実際に試してみることもできるので、気になるものがあればピックアップしてみてくださいね!
①Xeory Extension( セオリーエクステンション )
画像引用元:「 Xeory 」公式HP
オウンドメディアなどにも強くて有名な「 バズ部 」が提供するWordPressのテーマです。すごいところは、そのクオリティの高いテーマを無料で利用できることです。ページに訪れた人に集中して読んでもらいやすい1カラム( 段落 )も選択できます。
【特徴】
・使い方だけでなくSEOの基礎も学べるマニュアル有り
・SNSやアクセス解析タグを設定できる初期設定も優秀
・問い合わせなど、ユーザーに求める行動を促す「 CTA 」「 LP 」機能有り
【まとめ】
編集画面のカスタマイズも行えるようになっており、無料で配布されているテーマの中では珍しいと言えます。
SEOに強いランディングページを作成でき、ユーザーに購入などのアクションをしてもらいやすくなるような独自の機能まで備わっているため、迷ったらこれを選ぶしかない!というテーマの1つです。
価格:無料
→ 「Xeory Extension」公式HPはこちら
②Lightning( ライトニング )
画像引用元:「 Lightning 」公式HP
ログが作成できるテーマですが、ランディングページ作成機能が備わっています。
【特徴】
・ビジネスサイト作成に特化した高機能テーマ
・機能面を向上させる専用のプラグインあり
・全て無料で利用可能
【まとめ】
有料WordPressテーマは非常に多くの機能や素材が用意されていますが、それが原因でテーマファイルが複雑化し、機能をカスタマイズすることが難しいものも多いです。
Lightningでは、テーマではシンプルさを追求されており、機能面を充実させたい場合は専用の多機能統合型プラグイン「 VK All in One Expansion Unit 」を追加することで、複雑化されず快適に制作することができます。
価格:無料
→ 「Lightning」公式HPはこちら
③MINIMABLE( ミニマブル )
画像引用元:「 http://minimable.fedeweb.net/ 」公式HP
「 MINIMABLE( ミニマブル ) 」は、海外製の無料テーマになります。お洒落なエフェクトが多く動きも出せて、高機能でスタイリッシュなところが特徴です。
【特徴】
・無料で利用可能( 有料プレミアム版もあり )
・海外製でスタイリッシュなデザイン
・エフェクトで動きをつけられる
【まとめ】
動画背景など、ユーザーを引き付けるおしゃれなエフェクトが多数用意されています。その為アニメーションが効いたかっこいいページを作りたい方にはぴったりだと思います。
また、複数の画像や情報を並べられるフォーマットもあり、多くのデータを入れたい場合に重宝できるテーマです。
価格:無料
→ 「Lightning」公式HPはこちら
WordPressでランディングページが作れる有料テーマ6選
次に、WordPressで購入できる有料テーマをご紹介します。無料テーマと比較して、デザイン面や機能面が優れているものが多いです。
無料テーマを利用することを考えていた方も、ぜひ一度そのメリットをチェックしてください。
①LIQUID LP( リキッドエルピー )
画像引用元:「 LIQUID PRESS 」公式HP
WordPressの新しいエディター「 Gutenberg 」に対応しているため、皆さんが想像しているよりもかなり直感的、感覚的に作成することができます。
【特徴】
・操作が簡単な「 Gutenberg 」に対応
・3種類のサンプルテンプレートから選べる
・ランディングページの作成マニュアル有り
【まとめ】
いくつかのブロックを組み合わせることで、Q&Aや料金表なども簡単にお洒落に作成することができます。
用意されているマニュアルを読むと、初心者の方でもマーケティング効果のあるページが作成できるのが特徴です。
また、このテーマさえ手に入れれば、プラグイン無しでSEO対策やソーシャル連携が可能になるので有料で購入する価値はあります。
価格:9,900円( 税別 )
→ 「LIQUID LP」公式HPはこちら
②Colorful( カラフル )
画像引用元:「 colorful 」公式HP
1万ダウンロード以上の実績があるランディングページ専用のWordPressテーマです。
幅広い種類のページを思い通りに作ることができるため、購買を目的としたページだけでなく、メルマガ登録ページやセミナー告知ページなどの作成にも役立ちます。
【特徴】
・デザインが苦手でもお洒落なページが作成できる
・カウントダウンタイマーやホバーウィンドウ機能有り
・ 一度購入すれば複数のプロ級ページが作成できる
【まとめ】
こちらもマニュアルが完備されており、背景の設定方法から見出しの作り方、ボタンの設置方法などそれぞれの作業ごとに丁寧に説明されています。
設置が難しいメルマガ登録フォームに関しても動画で解説してくれるので、悩んでストレスを抱えることなく自分で設置することができます。
価格:8,760円
→ 「 Colorful 」公式HPはこちら
③MeVIUS( メビウス )
画像引用元:「 メビウス 」公式HP
所有するウェブサイトから広告収入を得て生計を立てる人たちからも絶大な人気を誇るランディングページ作成専用のWordpressテーマです。
【特徴】
・プロデザイナーが作成した約200種類のヘッダー画像素材を利用できる
・ボタン画像だけでも80種類から選べる
・それぞれの素材をブロックのように組み込みながら手軽に作成できる
【まとめ】
1つのジャンルにそれぞれ3パターンのデザインが用意されており、文字あり・なしのパターンも選べます。画像サイズも豊富で、2,000枚を超える画像の中から自由に利用することができます。
カラフルと違い、カウントダウン機能はありませんが、手軽に本格的なランディングページを作成するならメビウスです。
価格:7,980円
→ 「 MeVIUS 」公式HPはこちら
④ALBATROS( アルバトロス )
画像引用元:「 アルバトロス」公式HP
「 ALBATROS( アルバトロス )」は、ランディングページ作成機能の備わった、Webサイト・ブログ向けのテーマです。こちらもマニュアルが用意されていますので、初心者の方でも簡単に使えます。
【特徴】
・ WEBサイトやブログと同じデザインでランディングページが作れる
・ シンプルで美しさのあるランディングページが作れる
・レスポンシブデザイン対応
【まとめ】
もちろんランディングページを作成できるのですが、それだけの作成がメインのものではないため、先ほど紹介したカラフルやメビウスのように、ランディングページ向けの画像素材などが用意されていないのでご注意ください。
価格:7,980円
→ 「 ALBATROS 」公式HPはこちら
⑤OOPS!( ウップス )
画像引用元:「 ウップス 」公式HP
「 OOPS!( ウップス ) 」は、コンバージョン率を飛躍的にアップさせるために開発されたテーマです。
レスポンシブ対応で、臨場感のある独特な世界観を演出し、心地よいスピードでユーザーを引き込むパララックス仕様なのが特徴。
ランディングページ運用には重要となるA/BテストができるCTA機能や、クリック数を計測できる機能など、便利な機能が搭載されているのもポイントです。
【特徴】
・パララックス仕様でハイクオリティなデザイン
・成約までの導線が緻密に考えられたレイアウト
・CTA部分でABテストの実施が可能
【まとめ】
高性能な7つのコンテンツを搭載しており、商品販売、資料請求、メールマガジン登録など、どのシチュエーションを想定した場合にも高いコンバージョン率を狙えるため、テーマとしては大変クオリティが高いと思います。
パララックス仕様で美しい世界観を創り出すことができるので、特にビジュアルで魅せたい商品やサービスのランディングページにおすすめです。
価格:19,800円
→ 「 OOPS! 」公式HPはこちら
⑥OptimizePress( オプティマイズプレス )
画像引用元:「 オプティマイズプレス 」公式HP
「 OptimizePress( オプティマイズプレス )」は海外製のテーマで、ランディングページ作成に特化されています。
作成できるのは商品販売やメルマガ登録を目的としたページだけでなく、ウェビナーページ、会員サイトまで幅広く活用できます。
また、MailChimp、Paypal、Stripeなどといったアプリを統合できるため、集客→セールス→決済→フォローというような流れを自動化したランディングページが作れるのも大きな特徴です。
【特徴】
・300種類以上のデザインから用途に合わせて選べる
・MailChimp、Paypal、Stripeなど様々なアプリと統合可能
・「 LiveEditor 」という専用のエディターでレイアウトが簡単
【まとめ】
高機能なため、ワンランク上の一歩進んだマーケティングが可能になりますが、初心者には少しハードルが高く、中上級者向けのテーマな雰囲気はあります。
また、今回はオプティマイズプレスをテーマとして紹介していますが、実は全く同じ機能を持ったプラグインも提供されています。
もし既にWordPressサイトを運用していてページ統合を考えている場合は、そのプラグインをインストールしてみましょう。
ただし、オプティマイズプレスのデザインをベースにしてランディングページを作りたいという方は、テーマを購入してください。
価格:97ドル〜
→ 「 OOPS! 」公式HPはこちら
★WordPress上でのランディングページ作成の流れは?
①テーマを探す
↓
②テーマをインストールする
↓
③プラグインを追加する
↓
④ランディングページを作成する
↓
⑤ページの動作確認後、公開する
となります。それぞれの作業の詳しい内容や、おすすめのプラグインが知りたいという方は、こちらの記事をご覧ください。
「 ランディングページの制作に関して、ワードプレスにこだわっている訳ではない 」という方へ使ってみていただきたいツールなども紹介しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ランディングページを作成できるWordPressテーマを無料・有料合わせて9つ紹介しました。
無料テーマと有料テーマではそれぞれメリットデメリットがありますが、初心者で試しに作ってみたいという方は、まずは無料で利用できるテーマを選んで作成してみるのも良いでしょう。
より多くのコンバージョンを獲得して目標を達成したいという場合は、デザインの完成度もそうですし、より手厚いサポートの受けられる有料版で作成されることをおすすめします。
また、本記事でも触れたようにランディングページを作成する方法はWordPressだけではないので、ぜひ関連記事もチェックしてみてくださいね。