ホームページ

【解説】ホームページとランディングページの違いと目的別の使い分け方について

自社や個人でWebサイトを運営する際、必ず耳にする言葉の一つに、「 ホームページ 」があります。

しかし、「 そもそもホームページって何? 」、「 ランディングページとの違いは? 」と疑問に感じる人も多いのではないでしょうか。

ホームページで集客がしたいと考えている方は、何のために・どのようなホームページを作るのかを明確にする必要があります。

この記事では、集客を実現させるためのサイト制作に知っておきたい「ホームページ」と「ランディングページ」についてご紹介します。

ホームページ・ランディングページそれぞれの特徴を活かして、しっかり使い分けていきましょう!

ホームページとランディングページの違い

違い

ホームページとは

まず最初に、ホームページとランディングページの違いを把握しましょう。

そもそも「 ホームページとは何か 」と聞かれた際に、上手く答えられない方も多いかもしれません。

ホームページとは、本来はブラウザでWebサイトを開いた際、最初に表示されるページ画面のことを指します。その意味で、Webサイトのトップページを表す際にも「 ホームページ 」と呼ぶ場合があります。

そこからさらに派生し、Webサイト全体を指す総称を指すようにもなり、現在ではこの3番目の意味で用いられることも多いです。

今回の記事内では、3番目の意味で「 ホームページ 」という言葉を使用しています。

ランディングページとは

「 ランディングページ 」とは、ユーザーが最初にアクセスするWebページです。飛行機の着地を意味する
「 land 」という単語が由来となっており、「 LP 」と省略して表記されることもあります。

しかし、現在日本において一般的に用いられることが多いランディングページとは、「 狭義のランディングページ 」です。

狭義のランディングページとは、縦長の1ページだけで構成されているものを指します。Webマーケティングの世界でよく使われるのは、狭義のランディングページです。

ホームページとランディングページの特徴

webサイト

ホームページとランディングページの違いが分かったら、次はそれぞれの特徴を把握しましょう。

特徴を知ることで、自分が作りたいものはどちらが適しているのか判断がつくようになります。

ホームページの特徴

ホームページの最大の特徴は、複数のページを持つ点です。Webサイトを閲覧するユーザーが欲しい情報をきちんと揃えておく必要があります。

時間をかけてコンテンツを拡充していくことによって、ホームページからの中長期的な集客力アップが見込めます。

ランディングページの特徴

一方ランディングページは、先ほどもご紹介した通り、縦長の1ページだけで構成されています。

集客目的に特化しており、ユーザーの問い合わせまでのアクション誘導をそのページだけで行なえるように作られています。

また、他ページのURLがない点も特徴の一つです。

他のURLがランディングページ内に記載されていると、コンバージョンが上がらない他のページに遷移してしまう確率が増えます。

そのため、ランディングページではあえて他ページのURLを入れないように作るのです。

ホームページとランディングページの使い分け方

ホームページ

実際にWebサイトを作りたいと考えた際、自分が作りたいものに適している内容はホームページかランディングページか、判断がつかないことがあります。

ここでは、ホームページとランディングページの上手な使い分け方法をご紹介します。

情報を伝えたい際は「ホームページ」を活用する

ユーザーに対して幅広い情報を伝えたい際には、ホームページの活用がおすすめです。

ホームページは複数のページを持つため、情報をストックしていくのに適しています。そのため、会社や店舗などの認知をアップさせるために使いやすいです。

サイト内にブログなどのコンテンツを用意すれば、より訪問者が増え、認知度を上げることができます。

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コンバージョンを上げたい際は「ランディングページ」を活用する

一方のランディングページは、コンバージョンを上げたい時に活用するのがおすすめです。

サイトのコンバージョンが上がると、集客目標の達成に近づきます。

たとえば、ランディングページの目的が商品申し込みである際には、そのページ1つで商品申し込みという最終ゴールまで実現することが可能です。

短い時間で多くのユーザーを集客したいと考えている場合は、インターネット広告と合わせて活用することで、大勢のユーザーにリーチすることもできます。

関連記事:ランディングページ制作を格安で依頼できる制作会社7選

ランディングページのメリット

LP

ランディングページを作成するにあたって、そのメリットを把握し、きちんと活用することが大切です。

ここでは、ランディングページのメリットを3つご紹介します。

それぞれを活かしながら、ランディングページの力を最大限に発揮させましょう。

1. ページ移動がなく離脱率を下げられる

ランディングページは、縦長の1ページで構成されているため、他ページへと移動することがありません。

そのため、ページ移動による離脱を避けることができます。

ホームページのように複数ページが存在するWebサイト内では、内部リンクを多く使用します。内部リンクを利用して、ユーザーが求めている他の情報へとアクセスしやすくするのです。

しかし、「 他の情報にアクセスしやすいということは、離脱率を上げることにも直結 」します。

離脱率を下げ、コンバージョンを上げられる点は、ランディングページが持つメリットの一つです。

2. 1ページで訪問者に情報を伝えることが可能

縦長1ページだけで構成されているランディングページは、「 ユーザーが情報を見つけやすい 」というメリットも挙げられます。

より多くの情報をWebサイト内に保有しているホームページでは、その分ユーザーが必要としていない情報も掲載されていることがあります。

つまり、ユーザーはホームページの中から、自分が欲しい情報を自ら探しにいかなければなりません。

自ら情報を探すことが億劫に感じられたり、探しても見つからないと思われてしまうと、離脱率は上がります。

一方のランディングページでは、情報が1ページにまとまっているため、ユーザーに求められるアクションは、そのページ内を探すことだけです。

必要な情報にたどり着くまでのアクションが少なくて済むため、離脱率を下げ、コンバージョンを高めることができます。

3. デザインを自由にできる

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ランディングページの特徴として、「 デザインを比較的自由に設計できる 」という点が挙げられます。

レイアウトが固定されていないため、自分で自由に決めやすいため、デザインも自由にしやすくなります。

ユーザーに対して効果的なキャッチコピーを使用し、インパクトのあるデザインで目を引くようなものが一般的です。

設置されるボタンは大きく、ユーザーがクリックしやすいように作られることが多いです。

自社の商品が魅力的に伝わりやすいようなページを設計できる点が、ランディングページのメリットの1つです。

ランディングページのデメリット

ランディングページを活用する際に、デメリットとして感じられやすい点もあります。

ランディングページが持つデメリットを知り、メリットと比較した上で、作成する際の参考にしましょう。

1. 制作工数がかかる

ランディングページを作成する際、「 たった1ページだから簡単に作れそう 」と思われることがあります。

しかし、ランディングページの作成には工数がかかるものです。

ランディングページは、 「 集客を目的とした広告・マーケティングツール 」です。

ただのWebページを作っても、コンバージョンしなければ作成する目的を果たすことはできません。

当然、デザインを自由に、自分が伝えたいことを強調し、感覚だけで作るわけにはいかないのです。

ランディングページの作成経験がない方が一から原稿を作り、構成のパターンやコンバージョンを上げるための施策を打つとなると、かなりの工数がかかってしまいます。

2. 直帰率が高くなる

ランディングページは、他ページへの内部リンクを入れないため、他ページに離脱することが少なくなるとご紹介しました。

しかし、1ページで構成されていることは、デメリットにもなり得ます。

その1ページに興味がない・アクションを起こそうと思えないユーザーは、そのまま離脱してしまい、直帰率を上げる原因となってしまうのです。

たとえ最初に開いた1ページに興味を持てなかったとしても、関連ページが用意されているホームページであれば、「こっちを覗いてみようかな」とユーザーが回遊する可能性もあります。

ランディングページの場合は、たった1ページで全ての情報を伝え、かつユーザーに魅力を感じてもらう必要があるのです。

また、どうしても縦に長い構成になるため、1ページが長くなり、途中で飽きてしまったユーザーが離脱することもあります。

3. SEOでは弱く、上位表示が狙えない

seo

ランディングページはSEO対策に向いておらず、Google検索での上位を狙うのが難しいです。

SEO対策がしづらい原因は2つ挙げられます。

まず1点目に、「 テキストの量が少ないから 」です。

ランディングページではユーザーの目を引くために、インパクトの大きいデザイン性のものが一般的となります。

視覚に訴えかけるために画像を多く挿入します。

そのため、どうしてもサイト内のテキスト量は少なくなる傾向にあります。

Googleは画像が多いサイトよりもテキストが多いサイトを良いサイトだと判断するため、ランディングページはSEO面で不利になってしまうのです。

2点目に、ランディングページは「 そもそもの情報量が少なく、運営期間も短い 」という特徴を持っています。

Googleは情報量・ページ数が多いサイトを良いサイトだと判断します。運営期間も長ければ長いほど、良質なサイトとして評価されやすくなります。

しかし、ランディングページは「 短期間の運営、1ページだけの構成 」という大きな特徴を持っています。

そのため、SEO対策においてはどうしても不利になりやすいのです。

ただし、リスティング広告やSNS広告などのインターネット広告も合わせて活用すれば、「 SEOでの上位表示が狙えないために流入が見込めない 」というデメリットは解消しやすくなります。

4. 広告が嫌いなユーザーに避けられやすい

ランディングページを活用する際、リスティング広告やSNS広告などのインターネット広告を利用することが多いです。

しかし、広告が嫌い・苦手だと感じているユーザーからは避けられやすくなります。たとえ良い商品を紹介していても、広告自体を避けられてしまうことで、リーチに繋がらない可能性があります。

SEO対策が難しい中、短期間でインターネット広告からの流入を期待する場合には、仕方のないデメリットだと言えます。

ランディングページの効果的な活用方法

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せっかくランディングページを作成しても、上手に活用できず、目標の集客が得られなかったら意味がありません。

作成したランディングページは効果的に活用し、しっかりと集客目標を達成しましょう!

ここでは、ランディングページの活用にあたって把握しておきたい4つのポイントをご紹介します。

1. アクセス数アップのため、ターゲットを選定する

ランディングページを有効活用するために、欠かせないのが「 ターゲット選定 」です。

作成したランディングページを通して、どのようなユーザーにリーチさせたいのかを予め明確にしましょう。

ターゲットが定まっていない状態でコンテンツを用意しても、ユーザーの行動を促すことはできません。ペルソナ設定を明確にし、そのターゲットの悩みに訴求するような情報を用意しましょう。

ターゲットを明確にした上で、ユーザーに合わせた情報を1ページの中でいかに伝わりやすく表現できるかがポイントとなります。

2. ランディングページへの遷移を自然に

ランディングページと別に、自社のWebサイトを所有している場合は、双方を上手く連携させることでランディングページを効果的に使えます。

自社で紹介している記事自体は直接的な購買には繋がりませんが、同じカテゴリに対する興味関心を持ったユーザーが記事を見ているため、ランディングページへの流入が見込めます。

その際に、ユーザーが閲覧している通常のWebサイトからランディングページへの遷移を自然にしておくことで、ユーザーは違和感なくランディングページを見てくれます。

たとえば、自社のWebサイトや、運営しているWebメディア・ブログの下部に、ランディングページへと誘導するバナーを入れることが可能です。

3. スマートフォンからの閲覧対応は必須でおこなう

ランディングページの作成時、スマートフォンからの閲覧ができるように整えておくことが重要です。

近年、Webブラウザの閲覧に使用される端末として、スマートフォンは約6割を占めています。

日常生活の中でも、スマートフォンを使用している方を見る機会が増えたのはいうまでもありません。

せっかくランディングページを作成しても、スマートフォンからの閲覧ができない状態であれば、単純に考えるとそれだけで6割ものユーザーを失うこととなりかねません。

通常のホームページだけでなく、ランディングページにおいてもスマートフォンに対応するのはもはや必須だと考えると良いでしょう。

ただし、自社・ご自身のターゲット選定の段階で、スマートフォンからの流入が少ない見込みとなる場合には、臨機応変に判断してください。

関連記事:スマホからの閲覧を想定したホームページの作り方

4. コンバージョン獲得のためのデザインを重視する

ランディングページでは比較的自由なデザイン設計が可能だとご紹介しましたが、そうは言ってもユーザーの目に止まりやすい構成を作ることは重要です。

縦に長い1ページになるため、小さなテキストでたくさんの情報が羅列されていても、ユーザーの目には止まりません。

  • 見出しを見やすく、キャッチーにする
  • 所々に画像を使用し、視覚に訴える
  • 自社商品の魅力を伝えるためのセールスコピーも使用する

これらのポイントを抑えながら、セールス感だけが前面に出ることのないよう、バランスを見て作り上げましょう。

関連記事:ランディングページのデザインのコツ!

ホームページとランディングページの役割の違い

ホームページここまで、ホームページとランディングページそれぞれの特徴と、ランディングページの具体的な活用方法についてご紹介しました。

ホームページとランディングページ、どちらを活用すべきか悩んだ際には、以下のポイントを参考に判断しましょう。

ホームページの役割

  • 中長期的なサイトの運営によって、コンテンツを拡充し、集客へとつなげる
  • 複数ページを用意し、多くの情報を掲載する
  • SEO対策までしっかりと施策を行う

ランティングページの役割

  • 短期的に集客を行う
  • 1ページのみに情報を集約し、ユーザーのコンバージョンを上げる
  • インターネット広告に活用しながらユーザーに商品をリーチさせる

ランディングページのデザインが見られるサイトまとめ

webデザイン

実際にランディングページを作成する際、「 どのような構成で作るべきか悩んでしまう 」、「 デザインの参考になるランディングページが知りたい 」と感じることがあります。

デザインに悩んだ時は、既にある素敵なサイトを参考にするのがおすすめです。

ランディングページが紹介されているサイトから、参考にしたいサイトを見つけましょう。

1. ランディングページ集めました。

このサイトでは、名前の通りにさまざまなランディングページを集めて紹介しています。

Webデザインの参考サイトではなく、「 売れるサイト 」としてのデザインが必要なランディングページに特化しています。

ランディングページを作成するにあたって、一度はチェックしたいサイトです。

URL:ランディングページ集めました

2. LPアーカイブ

このサイトでは、ランディングページに特化してさまざまなサイトを紹介しています。

「 カラー 」「 カテゴリ 」「 雰囲気 」などと検索条件を絞りやすく、デザイナーがランディングページ作成を行う際に参考になるサイトです。

URL:LPアーカイブ

3. Web Design Clip

このサイトでは、日本だけでなく海外のランディングページも紹介しています。

スマートフォン対応のサイトを一覧で見ることができるため、スマートフォンのデザインを探している際に役に立ちます。

URL:Web Design Clip

4. イケてるランディングページデザイン集めました

このサイトでは、カラーやたくさんのカテゴリから選択し、自分が求めているランディングページを見つけることができます。

「 色々探して見たけど、イメージ通りのものが見つからない 」という際に、チェックしてみましょう。

URL:イケてるランディングページデザイン集めました

5. LANDINGPAGE BOOKMARK

このサイトでは、LPに特化した情報が掲載されています。

スマートフォン専用の別サイトも用意されているため、スマートフォンのデザインを探している方にもおすすめです。

URL:LANDINGPAGE BOOKMARK

6. Land-book

このサイトでは、海外のサイトが紹介されています。

ランディングページだけでなく、ポートフォリオサイトやブログ、ECサイトなども一覧で見られるのが特徴です。

URL:Land-book

7. 縦長ページのデザイン集めました

このサイトは、セールスレターのデザインリンク集としてさまざまな縦長ページを紹介しています。

いわゆる「 胡散臭いページ 」を集めることに特化しており、典型的なLPのデザインを知りたい際に活用できます。

URL:縦長ページのデザイン集めました

まとめ

女性 パソコン

ここまで、ホームページとランディングページそれぞれの特徴や使い分け方法、そしてランティングページを有効に活用する方法をご紹介しました。

ランディングページのゴールは、「 コンバージョンを上げ、ユーザーの商品購入に繋げること 」です。

ランディングページを作成する際には、あくまでこの目的を忘れることなく、目標達成のためのサイト作りを意識してください。

また、ランディングページのデザインを検討する上で、他のサイトを参考にすると、より良い形でページ作成が実現できます。

LPの構成やデザインの特徴を把握した上で、自社のページの完成形を決定しましょう。