最近『 Wantedly 』を活用して人材を獲得している企業も、非常に増えてきたのではないでしょうか。
『 Wantedly 』の認知度も日に日に高まり、加えてその活用方法も徐々に確立してきたといえるでしょう。
今回の記事では、Wantedlyを活用した人材確保において、特に『 エンジニアの採用 』に特化して深堀していきたいと思います。
Withコロナの状況下において、Wantedlyの特性が活かせるシチュエーションは非常に多く、その中でも『 エンジニアを採用したいが、なかなか上手くいかない 』、
『 もっと効率よくエンジニアを採用したい 』と思っている企業や人事担当者は是非一読いただきたい記事となっております。
Wantedlyについて確認しましょう
エンジニアの採用についての話を進める前に、まずはWantedlyのサービス内容について確認していきましょう。
Wantedlyを運用している会社ってどんな会社で、どんなサービスを展開しているの?
Wantedlyを運営しているのはウォンテッドリー株式会社という会社です。
サービス内容としては、SNS形式で就職希望者と採用希望者を結びつけるサービスとなっており、簡単に言うとビジネス版のSNSです。
『 シゴトでココロオドル人をふやす 』という企業理念のもと、2017年8月10日マザーズへ上場し、時価総額200億円をゆうに超える急成長スタートアップ企業です。
現在、250万人以上の人材がWantedlyを利用しており、その利用ユーザー層は20代~30代でおよそ8割を占めているといわれています。
また、多くの企業において、対面形式や来訪形式での面会のみならず、オンライン面談を兼ね揃えている企業も多いため、
非常に各々の都合やスケジュールに合わせた手段を取ることができます。
インターネットやSNSが大きな発展を遂げたいま、またCOVIT-19/コロナウィルス感染拡大の影響により、直接の面会のみならず、オンラインでのサービス展開は、とても現代の潮流とマッチした企業の一つであるといえるでしょう。
主なサービス利用企業、記事掲載企業について
Wantedlyは、IT企業を中心に35,000社以上が募集記事を掲載しております。
1社で1つの募集ではなく、複数案件の募集を掲載している企業も決して少なくはありません。
そう考えると非常に多くの募集案件が集まるサービスだということが分かると思います。
ちなみに、取り扱う企業の職種や、利用している年齢層の違いはありますが、マイナビの掲載企業数が約24,000社、
リクナビで31,000社であることを考えても、Wantedlyの凄さがわかりますね。
利用者の特徴について
Wantedly内の求人の種類には、転職を求めるビジネスマンから、大卒新人の就職、学生を対象としたインターンシップまで非常に多岐にわたる募集があります。
また昨今、厚生労働省を中心に働き方改革を推進している中かと思いますが、副業や兼業を解禁した企業も多いのではないでしょうか。
Wantedlyでは、副業・兼業でのビジネス拡大を目指している方々を対象とした募集案件もあるため、上記の募集に加えて非常に幅広い方々に対して利用価値があるサービスだと思います。
期間を限定した短期契約や一つの事業・ミッションごとの契約など、様々な雇用形態での募集があることも今までにはないサービス展開となっており、多くの利用者獲得の一因かもしれません。
近年、Wantedlyに注目が集まる理由
Wantedlyのビジネス展開の背景について理解できたかと思います。
大まかな概要ができた上で、『 Wantedly 』というサービスが、なぜこれほどまでに注目されているのかについて確認していきましょう。
Wantedlyがおすすめされているポイントをしっかりと確認すること、イメージすることは、Wantedlyを活用する上での基盤となる内容かと思います。
是非一緒に確認していきましょう。
圧倒的利用者数の多さ
Wantedlyがおすすめされる最大の理由は、なんといってもその圧倒的な利用者数の多さでしょう。
上述のとおり、250万人以上が利用し、掲載企業も35,000社以上の登録があります。
また加えて、探し出しづらいようなベンチャー企業の掲載も多く、自身の選択肢を拡げるにはもってこいのサービスといえるでしょう。
無料で簡易に始められる
登録に関しては月額費用などかからず、無料で利用することができます。
有料会員もあり、そちらを選択することもでき、そちらの方が多くの恩恵を享受できるシステム体型になっていますが、無料利用できるサービス内容としては、非常に高いクオリティとなっておりますので、充実のサービスといえるでしょう。
また、就職が決まったからといって、支払いが発生することもなく、安心してWantedlyのサービスを使用できることも人気のポイントであり、多くの方々が利用している理由の一つです。
ビジネスマンの転職・新卒の就職・インターンシップの募集など多岐にわたる
Wantedlyと聞くと、転職活動に利用するサービスの印象が強い方もいらっしゃるのではないでしょうか。
上述したとおり、新卒や学生向けインターンシップの募集がある通り、決して転職のみの募集ではなく、現在では新卒採用にWantedlyを活用する企業も増えてきております。
ベンチャー企業の掲載が多いという特性もWantedlyの特徴の一つであり、他の就職サイトを利用しても、なかなか出会うことのない企業と出会える可能性が高いサービスです。
学生時代から様々な経験を積みたい方や、経営者の方の近くで働き、大きな企業では味わえないような経営者マインドを身近で学びたいと考えている方には有用なサービスといえるでしょう。
利用する人・企業の様々な背景に沿って活用することが出来るのが、Wantedly最大の強みですね。
Wantedlyがエンジニア採用に強い理由
それでは本題に入っていきましょう。
現在、または今後エンジニアの採用に力を入れていきたい企業の悩みや課題に解決するような記事内容となっておりますので、一つずつ確認していきましょう。
企業と求職者のミスマッチが少ない
これはWantedly自体の大きな特性と言っても良いかと思いますが、Wantedlyでの採用の基準は求人とその求職者が
『 共感 』出来るかがポイントとなっております。
決して給与面や待遇で職種を決めるのではないため、企業と人材のミスマッチが非常に少ない結果を生み出しております。
( そもそもWantedlyの求人掲載には、給与や待遇を記載することはできないこととなっております。 )
また、大手企業ほどの待遇面を提示できない企業、特に新進気鋭のスタートアップ企業やベンチャー企業においては、
求人内容やミッションで選択されるため、人材獲得において他のサイトと比べるとより大きなチャンスが生まれやすいといえるでしょう。
Wantedlyの利用者に若手エンジニアが多い
冒頭でもふれましたが、Wantedlyの利用者数は250万人を超え、20代~30代でおよそ8割を占めているといわれております。
加えてその中でも、多少の前後はありますが20代がおよそ90万人、30代まで幅を拡げると150万人以上の利用者がいるともいわれております。
Wantedlyが非常に若年層から指示を集めていることが理解できるかと思いますが、その登録者の職種に関して、およそ30%がエンジニア職。
これは全職種の中で第1位の職種です。
エンジニアの人材獲得を目指す上で、単純に母集団が多いということは、他のサイトを利用するよりも非常に大きなメリットになるでしょう。
直接のコミュニケーションが生み出す正確性と即効性
Wantedlyには『 ダイレクトスカウト機能 』というものが備わっております。
このダイレクトスカウト機能の驚くべき性質として、返信率20%を超えているところでしょう。
もちろん送る内容やタイミング次第だということは理解できますが、この返信率20%は驚異的ですし、これを活用しない手はないですよね。
さらに、この求職者と直接コンタクトを取れるダイレクトスカウト機能のさらなるメリットとして、即効性だと思います。
かつての就職活動は、封筒で履歴書を送付していた時代もありましたが、最近はオンライン上でのエントリーが主流ですよね。
ただ、それでも企業説明会などの様々な過程を経て、やっと人事部との面談やコンタクト機会創造につながると思います。
その点、Wantedlyを活用すれば、ダイレクトに即時に送信と返信を手に入れる事ができるため、時間的コストも費やすことがなく人材獲得につながるでしょう。
Wantedlyで採用を最大化させるポイント
Wantedlyの強み、特にエンジニアの方々の利用頻度が高く、かつコンタクトが効果的に取れることがわかった方思います。
次の章では、よりWantedlyの効果を最大化させるポイントをまとめさせていただいております。
『 エンジニアに対する強さ 』+『 効果的なWantedly活用方法 』で、求める人材獲得につなげましょう。
プレミアムプランを活用する
Wantedlyで求人募集・スカウティングを行うには3つのプランがあります。
ベーシックプラン、プラスプラン、プレミアムプランの3つがありますが、それぞれ料金体系が異なります。
『 ベーシックプラン = 月額12.5万円 』、『 プラスプラン = 月額15万円 』、『 プレミアムプラン = 月額20万円 』
当然、料金が異なれば機能についても大きく異なります。
使える機能としては、『 アクティブ度で検索 』、『 新卒スカウト 』、『 プロフィールの詳細閲覧 』、『 高度なフィルタリング 』、『 メッセージの上位表示 』この5つがあり、
これら5つがプランによって使えるか使えないか分かれてきます。
機能の文言は、Wantedlyの記載どおり表記しておりますが、ほとんど文字通りの内容であるため、理解できるかと思います。
( ※ )アクティブ度とは、Wantedlyを活用してどのくらい就職を行っているのかがわかる活用度指数のようなものであり、その指数の高い人材に対してソートを行えるようになります。
プレミアムプランは全ての機能を利用することが可能であり、反対にベーシックプランは全ての機能を使用することができません。
有用な人材獲得を図る企業の多くは、プレミアムプランに登録しておりますが、月ごとの契約も可能であるため、傾注月間にのみ活用するなど使い方は企業ごとそれぞれ。
費用対効果が十分に得られる形でプレミアムプランを活用することが、有能な人材獲得の最大の近道といえるでしょう。
ランキングを効率良く上昇させる
Wantedlyの管理画面を確認すると、最も目立つ形で真ん中に掲示されている項目は、『 ランキング 』です。
現在のその企業のランキングとともに、トップ30にランクインする企業を確認することができ、加えてトップとの差や、PV( page views 以下PVと省略 )を増やすための手法について記載されております。
ランキング上位に進出すれば、当然ながらより多くの方々の目にとどまる機会が非常に増えます。
その重要なファクターがPV数となっております。
つまり、ランキングを上位に浮上させること = 多くのPV数を獲得すること、そして効率よくPV数を獲得することが重要になってくるといえるでしょう。
ビジネスSNSと言われるだけあって、『 求人情報を掲載した後、じっと何もしない 』ではなく、いかにページを運用していくかが重要であり、そこを徹底的に検証していったほうが良いですね。
PV数を短期間で増やす方法についての一例を下記に記しておきます。
- 『 私でも出来る! 』と思ってもらえるような求人内容にし、ハードルを最初から上げすぎない。
- 新しい求人募集を定期的に更新し続ける。
- 募集カバーの写真は超重要!
- メンバーも全員しっかりと掲載する!
- 友人・知人のSNSで拡散してもらう!( 特にアカウントとの互換性の高いFacebook )
運用を代行してもらう
Wantedlyは常に運用し続けないと、なかなかその価値を得られないことがわかったかと思います。
ただ、なかなか時間がない、結果が出ないとお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
昨今では、Wantedly運用自体を生業とする企業もありますので、それらを活用してみるのもいいでしょう。
運用代行サービスを行っている企業は非常に多くありますが、「 Wantedly Partners 」といって、2018年よりWantedlyが開始した公式パートナー制度もあります。
Wantedlyの運用代行のスペシャリストとして認定される制度であり、現在では23社が登録されております。
運用を依頼する場合、「 Wantedly Partners 」であるかどうかも選択基準に加えてみるのもよいのではないでしょうか。
「 Wantedly Partners 」一例について
- 株式会社favy
画像引用元:「 株式会社favy 」公式
デジタルマーケティング、飲食に特化したマーケティング支援や飲食店運営を実施。グルメメディア「 favy 」、
完全会員制の焼かない焼肉屋「 29ON 」、月額定額制コーヒースタンド「 coffee mafia 」など多数運営。
- 株式会社ポテンシャライト
画像引用元:「 株式会社ポテンシャライト 」公式
採用ノウハウの提供・支援を中心に運営。
採用コンサルティングに強みがあり、ベンチャー企業にスポットが当たる世の中を目指して活動している。
- 株式会社HERP
画像引用元:「 株式会社HERP 」公式
日本初の媒体連動型採用管理ツールHERP ATSの提供と、Webベンチャー企業向けの採用コンサルティング業務を実施。
採用戦略や人材要件定義、採用制度設計などのコンサルティングからダイレクトリクルーティングなどのアウトソーシングまで多岐にわたる採用業務全般の支援を展開している。
- 株式会社GIG
画像引用元:「 株式会社GIG 」公式
ブランディング・システム開発・マーケティング・データ解析のアドバイザリーから実行支援まで、一気通貫のサービスを提供している。
リクルートサイト制作や自社Wantedly運用での豊富な実績を基に、採用母集団形成のためのWantedly運用代行サービスの提供を実現。
- 株式会社ハチロク
画像引用元:「 株式会社ハチロク 」公式
経営戦略や採用戦略に紐付いた求人媒体や採用手法の選定、組織の課題解決や成長につながるプランの提供を中心に運用支援を実施。
企業の事業・組織・成長機会を与えるサービスに強みがある。
エンジニア採用時の他のサイトについて
最後に、Wantedly以外でエンジニア採用に活用されている他のサイトについて確認していきましょう。
ビズリーチ
画像引用元:「 ビズリーチ 」公式
TV-CMを中心に認知度も高いサービスの一つ。
年収も600万円超えを目指せることや、企業の社長や役員クラスから直接コンタクトが届くのも特徴の一つでしょう。
Green
画像引用元:「 Green 」公式
IT業界最大級の求人数と、人事担当者・企業と直接コンタクトを取れることが最大の強み。
また、企業の雰囲気を把握してもらえるよう、多数の企業が写真を掲載し、加えて、面接前段階時にカジュアル面談を行えることも特徴の一つであるといえるでしょう。
Forkwell
画像引用元:「 Forkwell 」公式
『 あなたのためのスカウトメール 』、『 オンライン面談で温度感を感じられる 』、『 エンジニアに最適化された入力項目 』の3点が特徴でしょう。
エンジニアに特化したサービス展開であり、自身のスキルの棚卸しにも使えることから、非常に人気の高いサービスの一つでしょう。
Findy
画像引用元:「 Findy 」公式
GitHub連携を行え、スキルを自動で偏差値化してくれることは、その他のサービスでもなかなか見かけないサービスの一つでしょう。
スキル偏差値に沿って企業からオファーが届くことから、非常に可視化されたわかりやすいサービスでしょう。
LAPRAS SCOUT
画像引用元:「 LAPRAS SCOUT 」公式
AIを駆使し、募集企業に最適であり、かつ転職可能性の高い人材を、膨大なデータからピックアップしてくれるのが最大の特徴でしょう。
○○techなどAI技術の進展は目覚ましいものがありますが、それらを最大活用した最新のサービスでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これからエンジニアの人材獲得を目指している企業や、既にチャレンジしているものの、なかなかうまくいかずに悩んでいる人事の方々にも参考になる部分は多かったのではないでしょうか。
一朝一夕で、求めるような人材獲得は難しいかもしれませんが、是非一つでも本記事の内容を取り入れていただき、
効果的なエンジニア獲得に繋げていただけると幸いです。