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【最新】SNSの画像は勝手に使用して大丈夫?SNSの著作権法を詳しく解説

日々利用しているSNSですが、アップロードやダウンロードしている画像の著作権について考えたことはありますか?

SNSへの違法アップロードやダウンロード、スクリーンショットは法改正が行われるほど大きな問題となっているため、SNS利用者はしっかり理解しておく必要があります。

この記事では、

・著作権とは?
・SNSの画像の著作権を侵害してしまうとどうなる?
・SNSの画像を自由に使えるのはどんな時?
・2020年の法改正で何が変わる?

について具体的にまとめました。「 SNSの画像における著作権について知りたい 」という方はぜひ参考にしてみてください。

著作権とは?

お金 法律 税金「 著作権 」という言葉はよく耳にしますが、実際はどのような権利なのでしょうか?

ここでは著作権に関する

・そもそも著作物とは?
・著作者とは?
・著作権はいつまで続くの?
・著作権の権利はどんな内容?

について紹介していきます。「 著作権について詳しく知りたい 」という方はぜひ参考にしてみてください。

そもそも著作物とは?

著作権が発生する物を「 著作物 」といいます。そもそも著作物とは何なのでしょうか?

著作物については文化庁の「 著作物について 」で定義されています。

・「 思想又は感情 」を表現したものであること
・思想又は感情を「 表現したもの 」であること
・思想又は感情を「 創作的 」に表現したものであること
・「 文芸,学術,美術又は音楽の範囲 」に属するものであること

上記のように思想や感情を何かしらの物とした時点で著作物となります。

著作者とは?

著作物を作成した人のことを「 著作者 」と呼びます。

著作者は文化庁の「 著作者について 」で定義されており、

・その著作物を作る企画を立てるのが法人その他の使用者であること。
・法人等の業務に従事する者の創作であること。
・職務上作成されること。
・公表するときに法人等の名義で公表されること。
・契約や就業規則で職員を著作者とする定めがないこと。

著作者は個人で作成する場合や法人、職員として作成する場合など細かく定義付けされいます。

著作権はいつまで続くの?

著作権が著作者に帰属し、権利が発生することは分かりましたが、著作権はいつまで効力があるのでしょうか?

著作権が続く期間は著作者が生きている間または死後70年とされています。

上記以外の著作物の権利期間は文化庁の「 著作者の権利の発生及び保護期間について 」で定義されています。

著作物の種類 保護期間
無名・変名( 周知の変名は除く )における著作物 公表後70年( 死後70年経過が明らかであれば、その時点まで )
団体名義における著作物 公表後70年( 創作後70年以内に公表されなかったときは、創作後70年 )
映画における著作物 公表後70年( 創作後70年以内に公表されなかったときは、創作後70年 )

基本的に著作物が公表後された後、70年は著作権が発生する形です。例外として外国人の著作物は特例が設けられる場合があります。

著作権の権利はどんな内容?

最後に著作権の内容について深堀していりきましょう。一口に著作権といっても様々あり、イメージとしては著作物や著作者を守る権利の集合体が著作権です。

著作者を守る権利としては「 著作者の人格権( 著作者の人格的利益を保護する権利 ) 」が設定されており、以下3項目となります。

公表権( 18条 ) まだ発表されていない著作物を公表するかどうかを決める権利のことです。
氏名表示権( 19条 ) 著作物に名前を付けていない場合名前を付けるかどうか名前を決定する権利のことです。
同一性保持権( 20条 ) 著作物の内容や名前、題号といったものを勝手に改変されない権利のことです。

上記の様に著作物を公表するかどうか、名前に関係する部分などは全て著作者が決めることとされており、他の人が勝手に名前を付けたり公表したりすることはできません。

著作権自体には「 著作権( 財産権 )( 著作物の利用を許諾したり禁止する権利 ) 」が設定されており、以下11の項目となります。

複製権( 21条 ) 著作物を印刷や写真、複写、録音、録画などの方法により有形の状態に再製する権利のことです。
上演権・演奏権( 22条 ) 著作物を公の場において上演や演奏する権利のことです。
上映権( 22条の2 ) 公の場において上演する権利のことです。
公衆送信権等( 23条  ) 著作物を公の場において送信したり送信された著作物を公に伝達したりする権利のことです。
口述権( 24条 ) 著作物を口頭によって公に伝える権利のことです。
展示権( 25条 ) 美術に関係する著作物や未発行の写真における著作物を原作品により公に展示する権利のことです。
頒布権( 26条 ) 映画の著作物やその複製物を公に譲渡したり貸与したりすることにより提供する権利のことです。
譲渡権( 26条の2 ) 映画の著作物を除いた著作物である原作品や複製物を一般の方に提供する権利のことです。譲渡権は一旦適法の譲渡を行うと、その後の譲渡には譲渡権は発生しません。
貸与権( 26条の3 ) 映画の著作物を除いた著作物を複製したものを公に提供する権利のことです。
翻訳権・翻案権等( 27条 ) 著作物を翻訳や編曲、変形、脚色、映画化、その他翻案する権利のことです。
二次的著作物の利用に関する権利( 28条 ) 翻訳物や翻案物といった二次的な著作物を利用する権利のことです。

上記のように著作物には様々な著作権がかかっており、簡単に他人のSNSの画像が使用できないことが分かることでしょう。著作権の権利について詳しく知りたい方は文化庁「 著作権の権利の内容について 」をご覧ください。

SNSの画像の著作権を侵害してしまうとどうなる?

×著作権について紹介しましたが、SNSの画像の著作権侵害をしてしまった場合どのような事態になるのでしょうか?

ここでは、

・民事事件の場合
・刑事事件の場合
・違法動画の場合
・有名な違法アップロードの例

について紹介していきます。「 SNSの画像の著作権侵害について詳しく知りたい 」という方はぜひ参考にしてみてください。

民事事件の場合

民事事件とは著作権侵害した人とされた人による裁判となります。明確にいくらとは定められていませんが、無断転載した際に本来得られるはずであった収益分や慰謝料を支払う必要がでてきます。

刑事事件の場合

刑事事件は検察に起訴され、最大10年以上の懲役または1,000万円以下の罰金が課せられます。また著作権関連の事件では刑事裁判と共に民事裁判も開かれる可能性があります。

違法動画の場合

SNSの写真ではなく違法動画をダウンロードしてしまった場合はどうなるのでしょうか?

違法動画の場合は罪が重く設定されており、ダウンロードは私的複製であっても2年以下の懲役または200万円の罰金になります。( 親告罪 )

一方アップロードした場合は刑事罰の対象ことにより逮捕された後、最大10年以上の懲役または1,000万円以下の罰金となります。

有名な違法アップロードの例

有名な違法アップロードの例では「 漫画村 」が挙げられます。

著作者に断りを入れずにインターネットから漫画の画像を入手、公開していました。現在ではサイト運営者は逮捕され、量刑が審議されています。

SNSの画像を自由に使えるのはどんな時?

写真著作権を理解するとSNSの画像は使用不可なのでは?と感じてしまうかもしれません。

しかしSNSの画像を自由に使える場合もあるため、著作権をよく理解していればSNSの画像が使用できる可能性があります。

ここでは、

・私的複製の場合
・著作権フリーな画像の場合
・引用をする場合
・シェアを行う場合
・その他

について紹介していきます。「 SNSの画像を自由に使えるのはどんな時なのか詳しく知りたい 」という方はぜひ参考にしてみてください。

私的複製の場合

SNS上の画像を私的利用を目的としたダウンロードやスクリーンショットをする分には著作権侵害にはあたりません。

しかしダウンロードやスクリーンショットをした画像をSNSにアップロードしてしまうと私的複製の域を超えてしまうため、民事事件や刑事事件に問われる可能性があります。

SNSでよくみられる漫画のスクリーンショットをアップしたり、有名人をアイコンにしているのは厳密には違法になるため注意しましょう。( 実在する人物の画像を使用するのは肖像権にも違反します。 )

私的複製について詳しく知りたい方は文化庁「 著作物が自由に使える場合 」をご覧ください。

著作権フリーな画像の場合

著作権フリーの画像は著作権を気にせずに使用することが可能です。

引用をする場合

SNSの画像を自分のSNSへの投稿や記事、動画に使用したい場合は引用をしましょう。

引用する際はルールが決められており、以下4項目を守る必要があります。

・他人の著作物を引用する必然性があること
・かぎ括弧をつけるなど、自分の著作物と引用部分とが区別されていること
・自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること
・出所の明示がなされていること

上記4項目を守っていないと引用としていても著作権侵害を問われる可能性があります。

有名YouTuberが日経新聞のニュースを読み解くコンテンツを日経新聞を引用しながら配信していたのですが、日経新聞側は引用ではなく著作権侵害申立を受けるといった事件がありました。

このように自分が引用としていたとしても相手からすると著作権侵害の場合があることに注意しましょう。

シェアを行う場合

SNSの画像をシェアする場合はOGP( Open Graph Protocol )を使うとSNSの画像をそのまま使っているのではなく、
画像にリンクが埋め込まれており、本来の画像へ流入を促す様な形となります。

またSNS上においてシェアを行う場合は各SNSのシェア機能を使いましょう。

その他

今回ご紹介したSNSの画像を利用できる場合以外にも著作物を自由に使える場面は多数あります。

・図書館等における複製( 第31条 )
・教科用図書等への掲載( 第33条 )
・教科用拡大図書等の作成のための複製等( 第33条の2 )
・学校教育番組の放送等( 第34条 )
・教育機関における複製等( 第35条 )
・試験問題としての複製等( 第36条 )
・視覚障害者等のための複製等( 第37条 )
・聴覚障害者のための自動公衆送信( 第37条の2 )
・営利を目的としない上演等( 第38条 )
・時事問題に関する論説の転載等( 第39条 )
・政治上の演説等の利用( 第40条 )
・時事の事件の報道のための利用( 第41条 )
・裁判手続等における複製( 第42条 )
・情報公開法等における開示のための利用( 第42条の2 )
・国立国会図書館法によるインターネット資料収集のための複製( 第42条の3 )
・放送事業者等による一時的固定( 第44条 )
・美術の著作物等の原作品の所有者による展示( 第45条 )
・公開の美術の著作物等の利用( 第46条 )
・美術の著作物等の展示に伴う複製( 第47条 )
・美術の著作物等の譲渡等の申出に伴う複製等( 第47条の2 )
・プログラムの著作物の複製物の所有者による複製等( 第47条の3 )
・保守,修理等のための一時的複製( 第47条の4 )
・送信の障害の防止等のための複製( 第47条の5 )
・送信可能化された情報の送信元識別符号の検索等のための複製等( 第47条の6 )
・情報解析のための複製等( 第47条の7 )
・電子計算機における著作物の利用に伴う複製( 第47条の8 )

全て確認するのは難しいですが、引用を行う際は少し目を通しておいた方が無難です。その他の著作物利用に関して詳しく知りたい方は文化庁「 著作物が自由に使える場合 」をご覧ください。

2020年の法改正で何が変わる?

裁判

2020年に画像のダウンロードやアップロードに関する法律が改正されました。

この法律は違法にアップロードされた漫画や書籍に関する部分を規制する法律となり、これまでは動画の違法ダウンロードやアップロードが違法とされてきましたが、漫画や書籍、論文、新聞、ソフトウェアといった広い項目で違法となります。

今回の法改正では違法にダウンロードした漫画等を1コマから数コマであれば軽微なものとして大丈夫ですが、分量が多いと違法となります。

今後の判例によっては法解釈が変わる可能性がありますが、SNS上において違法にアップロードされている画像なのであれば、スクリーンショットやダウンロードはもちろん、アップロードは行わない方が賢明です。

改正著作権法は2020年6月5日に成立、2021年1月1日から施行されます。

著作権をしっかり理解してSNSを利用しよう

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この記事では、

・著作権とは?
・SNSの画像の著作権を侵害してしまうとどうなる?
・SNSの画像を自由に使えるのはどんな時?
・2020年の法改正で何が変わる?

について具体的にまとめました。

SNSの画像だけでなく全ての画像には著作権があり、他の人がアップロードした画像を使用する場合は細心の注意が必要となります。

著作権侵害をしてしまうと、罰金や刑罰など重い罰則を受ける場合があるため、著作権侵害に注意しながらSNSの画像を扱いましょう。

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