MEOにペナルティがあることはご存知でしょうか?
Googleマイビジネスにさまざまな情報を載せていれば、上位表示されると考える方もいるかもしれませんが、Googleにもルールがあります。それがGoogleガイドラインです。
このルールを守らないとペナルティを受けることになります。
ではどのようなルールがあり、どのようなペナルティがあるのでしょうか。またペナルティを受けないためにはどうしたらよいのでしょうか?
今回はMEOのペナルティについて解説をしていきます。
Googleのペナルティとは
MEO対策を行ううえでとても大切なことがGoogleのガイドラインを遵守することです。
Googleマイビジネスも、Googleマップも、Googleのサービスを利用しています。そのためGoogleが定めるガイドラインに沿って運営を行わなくてはいけません。
参照/https://support.google.com/business/answer/3038177?hl=ja/Google に掲載するローカル ビジネス情報のガイドライン
もしGoogleのガイドラインを遵守せずに、違反行為を行い続けていたら、ペナルティを受けることになります。
ペナルティとは、Googleマイビジネスの利用停止やGoogleアカウントの利用停止です。利用停止されてしまうとどうなるのでしょうか?
Googleマイビジネスの利用停止
Googleマイビジネスの利用が停止されてしまった場合、店舗の情報は公開されなくなります。つまりMEO対策を行い、
上位表示を行えていたとしても見られなくなってしまうということです。
また新たに情報を更新しようとしても、公開されないためユーザーに情報を伝えることができません。
利用停止になってしまうとMEOが全くできなくなってしまいます。
そのためペナルティを受けてしまった場合、違反してしまっている部分を修正し、Googleにリクエストを送信する必要があります。
違反してしまった部分は、Googleのガイドラインをよく確認し、訂正を行うことが必要です。
リクエストを送信した場合、復活するまでに通常1~2週間は時間がかかるため、早めに修正を行わなければ、長期期間Google上で表示を行えなくなってしまいます。
Googleアカウントの利用停止
Googleのアカウントの利用停止は、Googleマイビジネスの利用停止とは違い、GmailなどのGoogle各種のサービスが利用できなくなります。
ペナルティとしては、大変重いということです。
Googleのガイドラインの違反行為にあたる部分を改善し、修正すれば復元する可能性もあるそうですが、もし復元できなかった場合はすべて一からとなるため、大変な作業となるでしょう。
どのようなことがペナルティにあたるか
ではどのようなことを行ってしまったらペナルティの対象になるのでしょうか。起こしてしまいやすいガイドライン違反を解説していきます。
ビジネス名
とてもよくやってしまうガイドライン違反です。Googleマイビジネスのビジネス名は「 店舗の名前 」しか登録を行うことができません。
しかしMEO対策を行う際、少しでも上位表示をしようと、店舗に該当するさまざまなキーワードを挿入してしまいがちです。
例えば「 ○○美容院 」という店舗名でしたら、ビジネス名の登録は「 ○○美容院 」が正解です。ここにキーワードを入れた「 カット パーマ ○○美容院 」としてしまう方が多く、これは違反行為となります。
キーワードを入れたほうが上位表示しやすくなるかもしれませんが、長く運営していくためにもガイドラインは遵守するようにしましょう。
嘘の口コミ
MEO対策を行っていくうえで口コミは大切なものになります。しかし自分で書き込めることができず、お客様しか投稿できないため、口コミを集めることは大変苦労します。
そのため業者に依頼をし、口コミ投稿をしてもらう方もいます。またMEO対策を業者に依頼した場合、口コミ代行を勧める業者がいるのも事実です。
しかしこの口コミ代行を利用することなど、嘘の口コミを集めることはガイドラインに違反します。
Googleはどこまでもユーザーを大事にしているため、ユーザーに嘘を伝えることは許してくれません。
口コミを集めることは苦労するかもしれませんが、口コミが集まりやすくなるような仕組みを作り、本当の口コミを集めるようにしていきましょう。
口コミを集める仕組みの例として、お客様の目のつくところに口コミを書いていただく用紙を用意したり、名刺の裏に口コミを記載するQRコードを貼り付けたりすることもできます。
さまざまな工夫を行い、口コミを積極的に集めていきましょう。
誤解を招く恐れのある内容
ユーザーが読んだときに誤解を招くような内容は、Googleのガイドラインの違反に当てはまります。
例えば、店舗では行っていないサービスを、あたかも行っているかのように表記することはできません。
その表記を見て、店舗を訪れたユーザーを騙すことになるからです。Googleはユーザーに満足してもらうことを一番に考えています。
そのため、MEO対策に有利だからといって、誤解してしまうような内容は禁物です。誰が読んでも誤解を招かない内容を記載しましょう。
質が低い・閲覧の妨げ
質が低いものや閲覧の妨げになるようなものは、ユーザーにとって満足できるコンテンツとはいえません。
そのため、これらの違反もペナルティの対象になります。
どのようなものが質の低いものや閲覧の妨げになるかというと、誤字脱字が多すぎるものだったり、文章の意味がわからないものだったりが該当します。
このようなコンテンツにならないようにしっかりと投稿内容を把握し、誰が読んでも理解できるような内容に整えておきましょう。
過度な広告
こちらもユーザーにアピールするためにやってしまいがちですが、Googleマイビジネスの情報の中に過度な広告を掲載することも違反行為となります。
例えば、「 全品80%オフ 」など、あまりにも過度な内容と思われる特別価格や、キャンペーン・特典なども対象となります。
また「 地域最安値 」「 地域No.1 」など、過度な内容と判断されやすいものも控えておくほうが懸命です。
必要以上にアピールするのではなく、自分の店舗の魅力やおすすめポイントなどを的確に伝えるようにしましょう。
不自然なリンク
MEOでは被リンクがついていると、Googleの評価があがります。
被リンクとは、他のサイトから自分サイトへと誘導していることで、被リンクがあると他のサイトで紹介されているとみなされ、評価があがる仕組みです。
そのため故意に被リンクを作ろうとする悪質な人がいます。これはGoogleのガイドラインに違反しているためペナルティの対象です。
MEOにおいて上位表示したいと思う方はたくさんいるでしょうが、故意に上位表示しようと対策を行うことは違反行為になるため、絶対にやめましょう。
不快・不適切・禁止行為が含まれる
Googleはユーザーのためになるコンテンツを提供していくようにと、ガイドラインを定めています。
そのためユーザーが不快に感じること、不適切な表現、禁止行為が含まれているコンテンツは、ペナルティの対象になります。
不快に感じる内容や不適切な表現、禁止行為とは、
・差別的な内容
・性的な表現
・違法ドラッグの販売
・販売が禁止されているものの記載
などが含まれます。
誰が見ても気分を害さないような内容にすること、禁止行為を行わないことが大切です。
個人情報・機密情報
個人情報や機密情報を記載することは禁止されています。そのためこれらの情報が載っているとペナルティの対象になってしまいます。
機密情報とは、パスワードなどの政府が発行している番号や、クレジットカードの番号、パスワードなどのログイン情報などが当てはまります。
他人に安易に伝えてはいけない情報は記載しないようにしましょう。
気軽に個人情報などを載せることはないと思いますが、写真などに移りこむことがないように気をつけることも大切です。
ペナルティを受けないためには
ペナルティを受けてしまうと、せっかく頑張ってきたMEO対策も無効になってしまいます。
万が一復元できない場合は、すべての情報がなくなり、最初からとなってしまうのは、大変辛いことでしょう。
そのためペナルティにならないように気をつける必要があります。
何に気をつければよいかというと、Googleのガイドラインを遵守することです。ガイドラインの内容はどれも当たり前のような内容にはなりますが、細かいところまで確認をする必要があります。
例えば、ビジネス名の設定など、悪気なく行ってしまう場合もあると思うのですが、ガイドラインをしっかりと確認しておけば防げる違反行為です。
確認するのが面倒くさいと思わずに、長くMEO対策を活かしていくためにも、しっかりとガイドラインは確認するようにしましょう。
業者に依頼する場合も注意が必要
MEO対策を自分では行わずに、業者に依頼する方もいらっしゃると思います。その場合は業者なのだから大丈夫と過信せず、しっかりとMEO対策を行ってくれる業者かどうか見極めるようにしましょう。
業者の中には悪質な業者もあり、違反行為とわかって行う業者もあります。例え、業者が行った行為でも、違反行為をしてしまえばペナルティの対象になってしまうため、注意が必要です。
ではどのよう点で気をつければいいのかポイントを解説していきます。
悪質な業者の特徴
悪質な業者の特徴とはどういったものがあるでしょうか。見極めるためのポイントを解説します。
成果報酬型の場合が多い
MEO対策を業者に依頼すると、毎月一定額の報酬が発生する「 月額固定型 」と、上位表示された日数によって報酬が発生する「 成果報酬型 」の2種類の報酬形態になることが多く、悪質な業者は成果報酬型が多いとされます。
一般的に考えると、上位表示ができたときに報酬が発生するのだから得なように感じますが、逆をいうと成果さえでれば何でもいいともいえるのです。
例えば、自分の店舗と全く関係のない地域で上位表示された場合はどうでしょう。店舗にとってなにもプラスにはならないのに報酬は発生します。
また誰も検索しないようなキーワードで上位表示された場合はどうでしょうか。誰も検索しないのであれば意味がありません。
しかし悪質な業者はこのようなことを行います。また違反行為も行うため大変リスクが大きいといえるのです。
成果報酬型の業者がすべて悪質ではありませんが、しっかりと見極める必要があります。
丸投げOK
この言葉をいわれると信頼してお任せしても大丈夫なのだなと、感じる方もいるかもしれませんが、大きな間違いです。
MEO対策を行ううえで、話し合いは必要不可欠です。どのような写真を使うか、口コミの返信はどのように行うか、改善点が見つかった場合など、話すことはたくさんあります。
そのような中で、丸投げOKという業者は、ガイドラインを守らずに違反行為を行っている可能性が高くなります。
また業者は修正依頼がきた際、自動で修正を行っていることが多いのですが、この修正も違反行為の場合が多いのです。
例えば、ビジネス名の修正を求められた場合、自動で修正を行うのですが、その際も「 カット パーマ ○○美容院 」など違反行為を行いながら修正を行います。
そのためGoogleから改善を求められても違反行為を行い続けるのです。
こういったコンテンツは悪質なコンテンツと判断されるため、アカウントの停止になる可能性がとても高くなります。
そのためコンテンツを守るためにも、しっかりと話し合ってくれる業者を選びましょう。
掲載順位を保証
この言葉を言われると、実績のある会社に思えたり、お任せしたいと感じるかもしれませんが、掲載順位を保証することは誰にもできません。
Googleは定期的に検索順位を表示する基準を更新しています。そのため今の段階で上位表示することができたとしても、それがいつまで続くかは誰にもわかりません。
そのため、このように保証するという業者には注意を行ったほうがいいでしょう。
電話営業を行ってきた
すべての電話営業が悪質な業者とは限らないですが、悪質な業者は電話で営業を行っていることがほとんどです。
理由としてはたくさんの店舗に電話をし、たくさんの数の契約を取らないといけないからだそうです。そのため電話をかけてきた人がMEOの知識があまりないということもありえます。
悪質な業者であるか見抜くにために質問は必須
契約をする前にたくさん質問するようにしましょう。
・どのようにキーワードを選定するか
・報酬はどのようになっているか
・ガイドラインは守ってくれるか
・口コミを集める際はどのように行うか
など、Googleのガイドラインに沿って質問するようにすると見極めやすくなります。
もしガイドラインに違反するような答えが返ってきた場合は依頼しないほうがいいでしょう。逆にしっかりと答えてくれて満足のいく答えなら、信じて依頼してもいいかもしれません。
また依頼する際は、店舗の売上のことまでしっかりと考えてくれて、サポート体制が整っている業者がおすすめです。
まとめ
MEOはスマホが普及したことにより、これから活躍していく集客方法だと言われています。
またコロナの影響により、集客が困難になった店舗でも取り入れやすい対策といえるでしょう。
そういった店舗を狙った詐欺も多くあるため、正確な情報を集めていくことが大切です。
自分で行う際も、業者に依頼する場合も、ガイドラインは大切となるためしっかりと確認することは忘れないでください。
しっかりとルールを守りながらMEO対策を行ってまいりましょう。