「 ゆくゆくはフリーランスエンジニアとして独立したい 」「 副業としてなにか収入源を増やしたい 」
現在会社でエンジニアとして働いている人で、このように思ったことがある人は多いのではないでしょうか。
政府が2018年から副業を推進する政策を打ち出し「 副業元年 」と呼ばれたことから、今後会社に勤めながら副業をする人は増加していくことでしょう。
エンジニア職でも副業を行うことは可能ですが、事前にメリットやデメリット、どんな副業かできるか、案件獲得方法など事前に知っておくことがたくさんあります。
これらの情報を知っていないと、いざ副業を始めたときに上手くいかず苦戦するかもしれません。
本記事をでは上記の内容を中心に有益な情報を紹介していきます。
これからフリーランスとしてエンジニアがどのような副業をするのがベストなのか、また案件の獲得方法などが分かるためぜひ参考にしてみて下さい。
エンジニアが副業をするメリット
会社勤めのエンジニアが空いた時間に副業をすることでどのようなメリットがあるのでしょうか。
1日は平等に24時間ですが、会社の勤務時間以外を有効に使うことでエンジニアとしての価値をさらに高めることができます。また、副業をするということは、自分がフリーランスとして仕事を受注するということなので、会社員とは違う働き方になります。
フリーランスとして副業をすることで得られるメリットを紹介していきます。
収入が増える
フリーランスとして副業をすることの一番のメリットは「 収入が増える 」ことです。
本業の会社員としての給料に毎月仮に5万円の副業収入が加わるだけでも、年収が60万円も増える計算になります。
これを大きいと捉えるか小さいと捉えるかはその人次第ですが、副業をしたいと思っている人であれば大半はこの年収60万円アップはかなり魅力的な数字でしょう。
エンジニアの案件自体は他の副業に比べると単価も高いので、時間とスキルさえあれば副業収入で月5万円稼ぐことも難しくはありません。
スキルアップできる
会社でのエンジニア業務とはまた違う内容の案件をこなすことで、自分のスキルアップを図ることが可能です。
会社の業務というのは日々同じようなものになりがちですが、フリーランスの案件だと様々な言語、様々な種類の案件があるため色々な業務に挑戦することができます。
案件を通じて腕を磨いていくことで、より多くの案件を受注することが可能となるため、新たな仕事にチャレンジするのもよし、本業に活かすもありです。
ゆくゆくは独立できる
フリーランスとしてエンジニアの案件をこなすことでスキルアップが可能です。また、継続して案件をこなすことで発注先のクライアントともやり取りを重ねることにより繋がりを持つことができます。
ゆくゆくは副業ではなく独立を考えている人であれば、そのようなコネクションを作っておくことでいずれフリーランスとして独立する際有利です。
付き合いのあるクライアントから継続して仕事が獲得できれば、独立初期から仕事が受注できるため食いっぱぐれなくなります。人脈を広げるという意味でも、エンジニアが副業をすることはメリットとなるのです。
フリーランスのメリット
エンジニアに限らずデザイナーやライターなどにも言えることですが、会社員ではなくフリーランスとして独立するとそもそもどのようなメリットがあるのでしょうか。
副業として続けることもよいですが、自分の力でお金を稼ぎたい、独立したいと思う人に向けてフリーランスになることのメリットを紹介していきます。
自分に合った働き方を選択する際、会社員かフリーランスかを判断する基準として参考にしてみて下さい。
働く場所と時間を自由に選択できる
フリーランスは自宅やカフェなど好きな場所で仕事をすることができます。エンジニアなどのIT関連の仕事であればパソコン一つで業務が可能なため、わざわざ会社に行く必要が無いのです。
さらに、フリーランスは自分のペースで好きな時間に仕事をすることができます。納期などの期限は案件によってもちろんありますが、それさえ守れば仕事の時間とプライベートの時間を自由に設定することが可能です。
自由なスタイルで仕事が出来るというのは、フリーランスという働き方の大きな魅力と言えるでしょう。
人間関係で悩むことが無くなる
会社に勤務する必要がないため、同僚や上司も存在せず、面倒な人間関係に悩まされることも無くなります。
なかには仕事は好きだが人間関係が嫌で退職してしまう人も多いでしょうから、フリーランスになることでそのような悩みを解決出来るのであれば独立してしまうのも一つの手段と言えるでしょう。
どうしても職場の環境というのは自分で選べるものではないため、それが原因で本来のパフォーマンスを発揮できないのであれば働き方を変えるのがおすすめです。
フリーランスは自由気ままに、自分のペースで仕事をすることができるためそのようなストレスは一切ありません。
働いた分だけ収入が増える
フリーランスエンジニアは自分で仕事を受注するため、仕事の量も自分で調節することになります。
すなわち自分のキャパに合わせて案件を増やせば、その分収入も増えるということです。
フリーランスとして独立した後、会社員の倍以上の収入を得られるようになったエンジニアもたくさん存在します。
案件をこなすことで単価もスキルもあがり、より高収入を得やすくなるのもフリーランスの魅力の一つと言えるでしょう。
フリーランスエンジニアの副業の種類
エンジニアがフリーランスとして副業をするとしたらどのような仕事があるのでしょうか。
本業に繋がるものや、逆に本業の知識を活かすものなどいくつかのパターンがあります。使える時間や持っているスキルを考慮し、自分には何が出来るか、また何がやりたいのかをよく考えて決めることが大事です。
コーディング・システム開発
本業の知識や経験を活かしつつ、スキルアップに繋がるのが「 HTML/CSSのコーディング・システム開発 」です。HTML/CSSはエンジニアの基本スキルなので、扱える人は多いでしょう。
webページの構造や装飾を変更する、サイトの骨組みを変更するといったものであればエンジニア歴が浅い人でも比較的扱える業務となります。
効率的に稼げるうえにリモートワークのため、負担も少なく自分のペースで進めることが可能となります。また、他企業の案件を請け負うことで、今までになかった価値観やスキルを身に付けることが可能です。
プログラミング講師
現在エンジニア不足が深刻化しているため、プログラミングスクールはその数を増やし続けています。そのため講師として技術を教えることが出来る人材が重宝されているのです。
コロナ禍でもリモートできる利点を活かし、自宅にいながらお金を稼げるためオンラインスクールの講師をするエンジニアも増えています。スケジュールを組み立てやすく、オンラインであれば全てweb上で完結するため副業に向いていると言えるでしょう。
ライティング
エンジニアとして得た知識をライティングに活かすことも可能です。企業のエンジニアやエンジニアを目指す人向けのコンテンツ作成をすることでも副業として稼ぐことができます。
専門職であるため、一般の人に依頼するよりは現役で仕事をしているエンジニアに執筆を依頼したいというのがクライアントの本音でもあるでしょう。またそのような専門分野の執筆は、1文字あたりの単価が通常よりも少し高めに設定されている場合もあるためより稼ぎやすいジャンルとなります。
在宅ででき、かつ自身の経験を活かすことが出来るため副業としてのライティングはおすすめです。
ブログ運営
自身でブログという形のメディアを運営していくのも一つの手段です。
これまでの経験やエンジニアとしてのスキルを、他の人に情報として提供することでファンを獲得することができます。エンジニアを目指している人が情報を探す中で、自身のブログを読んでくれた際役に立つようなコンテンツがあれば安定した読者となってくれるでしょう。
アフィリエイトをしていれば、その際プログラミングスクールへの申込みを促したり、プログラミング教材を独自に制作することでそれがブログ経由で売れればそのまま自分の収入となります。
即効性の収入はありませんが、少しずつコンテンツを蓄積していくことでより収益性を高めていけるのがブログの良いところです。
エンジニアが副業として案件を獲得する方法
では、エンジニアがフリーランスとして実際に副業案件を獲得するにはどのような方法があるのでしょうか。
副業を始める手段としてはいくつかのパターンが存在し、上手く活用することで会社員でも安定した副業収入を得ることが可能となります。
自分の中で毎月これくらいは稼ぎたい等の目標設定をしておくと、より案件を獲得する際自分の生活に合わせた取り方が出来ます。まずは目標を設定し、それに見合った規模の案件獲得を目指しましょう。
知人からの紹介
すでにフリーランスとして活動しているエンジニアや、他の企業に勤めている知人に案件を紹介してもらう方法です。
自分はこんなことが出来るというのを明確にしておくことで、他企業に努めている知人伝いにその企業から案件を獲得出来るかもしれません。
また、フリーランスの知人から現在抱えている案件を手伝ってほしいなどなどの依頼を受けることも可能です。
まずは元々ある人脈を頼りに、案件を探してみるのも手軽で良いでしょう。
エージェントを利用する
フリーランスエンジニア向けに案件を紹介してくれるエージェントサービスを利用するのも一つの手段です。
有名なもので「 レバテックフリーランス 」があります( https://freelance.levtech.jp/ )。扱える言語や、希望の報酬で案件を探すことができ、エージェントに案件を紹介してもらうこともできるため便利です。
ある程度自分の実績を提示できるのであれば、こういったサービスを利用することで確実に良質な案件を獲得することが可能となります。
クラウドソーシングを利用する
クラウドソーシングサイトを利用して案件を受注する方法です。
有名なサイトとして
・「 クラウドワークス 」( https://crowdworks.jp/dashboard )
・「 ランサーズ 」( https://www.lancers.jp/ )
この2つが挙げられます。
個人や企業が業務を依頼し、その依頼に対しワーカーが応募するといった形で契約を結びます。案件の数は多めですが、全体的に市場相場から比較すると安めの価格設定になっていることが多いため、案件を探す際は注意が必要です。
エンジニアがフリーランスとして副業する際の注意点
エンジニアがフリーランスとして副業をする方法など紹介してきましたが、いざ副業を開始しようと思っても一度確認しておくべきことがあります。
単純にお金を稼ぎたいから副業をやるというのは正当な理由ですが、まずは現在自分が置かれている環境をもう一度振ることが大事です。そのうえで副業を開始しても大丈夫そうであれば、実際に行動に移すのが良いでしょう。
では、フリーランスとして副業を開始する前に確認しておくべきことをいくつか紹介していきます。
会社の就労規則を確認する
そもそも自分が今いる会社は副業をしても大丈夫なのか。
これはとても大事なことで、会社に雇用されている以上、会社とは雇用契約を結んでいます。法律で会社員の副業を禁止しているものはありませんが、会社の就労規則が副業を禁止していれば副業を行うことが出来ません。
企業は顧客情報を含めた機密情報の流出を防ぐ目的などで、副業を禁止している場合があります。もし、これを知らずに副業をしているのが会社に知られてしまうと、それは雇用契約違反となってしまい、最悪の場合懲戒処分となってしまうのです。
これに関しては会社によって規則が異なるため、まずはフリーランスとして副業が可能なのかをよく確認することが重要となります。
本業に支障をきたしてはいけない
副業は会社の規則で禁止されていないが、副業が忙しく本業である会社員としての業務に支障をきたしてしまうのも良くないです。
副業の納期に追われ、徹夜で作業してしまうなどで翌日の勤務に影響を出してしまうようであれば、それは自己管理が出来ていないことになります。
本業があり、空いた時間でフリーランスをしているため生活リズムや時間の使い方は慎重に考えて行動しなければなりません。自分のスキルとキャパをよく理解し、仕事量を調節することが重要です。
確定申告
基本的に会社員は確定申告を自分で行わず年末調整という形で会社が代行してくれます。
しかし、フリーランスとして副業を行っており、その収入が年間( その年の1月1日から12月31日 )で20万円を越える場合確定申告の必要があります。自ら確定申告をして、支払うべき税金を支払わなければならないので注意が必要です。
確定申告に便利なクラウド会計ソフトを利用すると誰でも簡単に確定申告を行うことが出来ます。
「 クラウド会計ソフト freee 」( https://www.freee.co.jp/kakuteishinkoku/ )
まとめ
エンジニアがフリーランスとして副業をすることのメリット、また目的をしっかりと考えたうえで働くことでより収入を増やすことが出来ます。
それぞれの働き方にはそれぞれ特徴があるため、自分に合った働き方を選択するようにしましょう。
コロナウイルスの影響でリモートワークがより積極的に導入されているため、会社員でもエンジニアとして副業をすることは難しくありません。
注意として、自分の会社は副業が可能なのかなどよく確認してからまずは手軽な方法で案件獲得を目指しましょう。
ゆくゆくはフリーランスエンジニアとして独立したいと考えている人は、まずは副業から開始してみることをおすすめします。