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無料で電子署名を利用する方法!おすすめツール8個を紹介

本記事では、

  • 電子署名を無料で利用する方法
  • 電子署名の手順
  • 利用する際の注意点
  • 無料ツール

を中心に解説します。

電子署名を無料で利用する方法

まずは、電子署名を無料で利用する方法を3つに分けてご紹介していきます。

アドビPDFの電子サイン機能

Adobe( アドビ )が提供している以下のPDFの編集・作成ツールに、電子署名のシステム「 Self-SignデジタルID 」が含まれます。

  • Acrobat Standard DC
  • Adobe Acrobat Pro DC

上記のツールは7日間無料でお試し可能。また、既に有料プランを利用している人は、そのまま電子署名の機能も活用できます。

Word・Excel・PowerPointのデジタル証明書やデジタル署名

Microsoft Officeのデジタル証明書・デジタル署名のサービスを利用すれば、Word・Excel・PowerPointに電子署名を追加できます。

組織内で保管する文書であれば、Microsoft Officeに含まれるSelfCertという無料ツールを利用。データを商用配布する場合は、商用証明機関 ( CA ) から有料で商用セキュリティ証明書を取得します。

ただし、SelfCertを用いて作成した電子署名は、認証局などの機関が発行するものではないため、裁判になった時に第三者へ十分な証拠力を発揮しません。

契約書・請求書などの書類には、有料の電子署名の方が手堅いです。

電子契約書・電子証明書のオンラインサービス

電子契約書を締結したり、電子証明書を発行するオンラインサービスがあります。いずれも電子署名を行うことで書類に法的効力をプラスするもの

後者の電子証明書に関しては、電子契約書だけでなくメール・見積書・納品書・稟議書などにも使えますが、有料であることが多いです。

電子署名を行う手順

続いて、実際に電子署名を行う手順を見ていきましょう。

Adobe Acrobatを使った方法

前述したAdobe( アドビ )が提供するサービス、「 Acrobat Standard DC 」「 Adobe Acrobat Pro DC 」を使った方法をご紹介します。

  1. 「 Acrobat 」または「 Acrobat Reader 」で電子署名を追加したいPDFファイルを開く
  2. 電子署名を追加する位置を決定
  3. 使用するデジタルIDを選択・パスワード入力

先にSelf-Signから電子証明書を取得して、デジタルIDを準備しておく必要があります。また、認証局の電子証明書のデジタル IDも利用できますが、こちらは基本的に有料です。

Microsoft Officeのデジタル証明書・デジタル署名を使った方法

前述したMicrosoft Officeが提供する、Word・Excel・PowerPointのデジタル証明書やデジタル署名の手順を解説します。

無料で電子署名を作成する場合、Microsoft Officeに付随しているSelfCertというツールを使用します

Microsoft Officeが格納されているプログラムファイルの中から、「 SELFCERT.EXE 」を見つけ出してクリック・実行しましょう。

証明書の名前を入力してOKを選択すると、「 【指定した名前】に対する新しい証明書が作成できました。」と表示され、証明書の作成が完了します。

続いて作成後の証明書のチェック方法です。PC内のインターネットオプションから「 インターネットのプロパティ 」を開き、「 証明書 」をクリックすると、作成した証明書を確認できます。

証明書を選択して「 表示 」をクリックすると、どんな情報かチェックできます。

詳細 」をクリックすると、有効期限などの細かい情報を確認可能です。

続いて、電子証明書を使用したいWord・Excel・PowerPointファイルを開きます。それぞれ以下の手順で電子署名の操作へ進みます。

  • Excel:情報→ブックの保護→デジタル署名の追加
  • Word:情報→文書の保護→デジタル署名の追加
  • PowerPoint:情報→プレゼンテーションの保護→デジタル署名の追加

ここではExcelを例に解説していきます。契約の種類をプルダウンで選択し、署名目的を入力します。

詳細 」から住所などの署名情報を設定可能。「 署名者 」の項目から先ほど作成した証明書を選択しましょう。

最後に「 署名 」をクリックすると、「 署名がドキュメントに保存されました。 」とポップアップが出て完了します。なお、電子署名を追加したブックの内容を変更すると、署名が無効になります。

オンラインサービスを使った方法

続いてオンラインサービスを使用した方法は、おおまかに以下の手順を踏みます。

  1. アカウント登録
  2. 契約書テンプレートファイル( PDF )をアップロード
  3. 必要な情報を入力( 双方の住所氏名、相手方のメールアドレス、承認ルートなど )
  4. 相手方が届いたメールから契約内容を確認・同意
  5. 契約締結完了

上記は立会人型という簡易的な電子署名の流れ。当事者型の場合は認証局から電子証明書の発行を受けるため、電子証明書の申請、電話や郵便による本人確認、電子証明書のダウンロードなどが伴います。

ただし、電子証明書はほとんどが有料のため、無料で電子署名を利用する場合は立会人型の手順を想定しましょう。

無料で電子署名を行う際の注意点

ここまで無料で電子署名を行う方法を3種類ご紹介しましたが、無料の場合だからこそのデメリットもあります。注意点を確認して、より安全に電子署名を活用しましょう。

契約書送信数などの制限

オンラインサービスに用意されている無料の電子署名プランは、契約書送信数や文書の保管数、保存できるデータ容量に制限があります。

具体的には「 月5件まで契約送信可能 」「 月3件まで文書を保管可能 」などが挙げられます。

そのため、本格的に電子署名付きの契約をしたい場合、無料プランでは対応しきれない可能性が高いでしょう。

疑似印鑑・タイムスタンプ・電子証明書の有無

無料の電子署名サービスには、以下の機能が含まれない傾向があります。

  • 疑似印鑑:紙契約書の押印のように疑似的な印鑑を作成・書類上に設置。
  • タイムスタンプ:時刻を証明して法的証拠力を高めてくれる情報。
  • 電子証明書:当事者型の電子署名に必要。電子署名の中で最も証拠力が高い。

疑似印鑑は電子署名の必須項目ではありません。しかし、押印は日本の慣習といえるため、形式上必要とする企業もあるようです。また、タイムスタンプは安全性の高い電子署名を行うために大切な情報。

重要な契約を締結する際には、電子証明書を用いた当事者型の電子署名を選択した方が確実です。

関連記事:電子署名とタイムスタンプ|タイムスタンプの役割と効果的な組み合わせ

関連記事:電子署名と電子証明書違い|仕組み・種類・取得方法

手書き署名への対応

店頭などでタブレット・スマホへ手書きで署名する方法は、一部の契約サービスしか対応していません。

例えば店頭での使用に特化したクラウドサインnowなどが挙げられますが、基本的には有料プランのみの提供です。

また、前述した「 Acrobat Standard DC 」「 Adobe Acrobat Pro DC 」も手書きの署名には対応していますが、あくまで簡易的な電子サインで、利用できるのは1ユーザーまでです。

モバイルアプリへの対応

AdobeDocuSignなどのサービスはモバイルアプリに対応しています。

もともと「 Acrobat Standard DC 」「 Adobe Acrobat Pro DC 」と契約している場合はモバイルアプリを使って、スマホ・タブレットで操作が可能。

未契約の場合は新たに有料で契約する必要があります。また、DocuSignには期間限定のお試しプランしかないため、ゆくゆくは有料プランを契約することになるでしょう。

期限付きのお試しプランの場合がある

無料プランの中には「 1ヵ月のみ 」「 7日間のみ 」などの限定的なお試しプランが多いです。無料で電子署名を利用する際には、こうした制限の有無を確認しましょう。

有料の方がより安全性が高い

有料プランならタイムスタンプ・電子証明書などの証拠力の高い電子署名が利用できます。

また、アクセスできるIPアドレスを制限したり、ユーザーに細かく権限を設定するなど、セキュリティレベルを高めることも可能。

いざという時にはカスタマーサポートなども利用できるため、有料の方がより安全性が高いといえます。

関連記事:【徹底比較】おすすめの電子署名の会社( サービス )5選

電子署名を利用できるおすすめ無料ツール8選

最後にオンラインサービスを中心に、電子署名を利用できる無料ツールをご紹介していきます。おすすめするポイントも解説するため、ツール選びの参考にしてください。

Adobe Sign( アドビサイン ):14日間無料体験版

参照 : https://acrobat.adobe.com/jp/ja/sign/free-trial-global.html

先ほどAdobe( アドビ )の「 Acrobat Standard DC 」「 Adobe Acrobat Pro DC 」に電子サイン機能がついているとご紹介しました。

他にも契約業務に特化した電子署名サービス「 Adobe Sign 」もあります。

Acrobat Standard DC 」や「 Adobe Acrobat Pro DC 」は1ユーザー向けのサービス。対してAdobe Signは2~9人向けの小規模事業版と、別途見積もりのプランがあります。

Adobe Signを使うと、グループ管理・リマインダー通知・一括送信・メールへのブランド情報の記載などの機能が使用でき、本格的な契約業務が可能です。

Adobe Signは14日間無料で体験版が用意されているため、まずは無料で性能を確認して実際に導入するか判断できます。

また、Adobe Signはアプリに対応しているため、スマホ・タブレットの使用にもおすすめです。

クラウドサイン:Freeプラン

参照 : https://www.cloudsign.jp/

クラウドサインは国内シェアNo1の電子署名サービス。ユーザビリティにこだわり、初めて操作する人でも直感でサクサクと電子署名が進められます。

知名度が高いツールなので、契約する相手方からの理解が得られやすいでしょう。

クラウドサインにはFreeプランという無料のプランがあります。契約送信数は月5件までで、ユーザー数は1個、立会人型の電子署名が利用可能です。

NINJA SIGN( ニンジャサイン ):Free

参照 : https://www.ninja-sign.com/

NINJA SIGNはコスパの良さと便利機能が魅力の電子署名サービス。無料のFreeプランであっても契約書のテンプレートを3種類登録できます。

また、1ユーザーのみに対応しており、契約書送信可能数は5通まで。契約のために必要な最低限の機能が利用できます。

なお、有料プランになるとWordを使った契約書の編集や、タイムスタンプの利用が可能になります。プラスαの機能が必要になるまで無料プランを利用してみる方法もおすすめです。

関連記事:電子契約システムを徹底比較| NINJA SIGNとクラウドサインどちらを導入する?

みんなの電子署名:文書管理以外の機能は無料

参照 : https://es.vector.co.jp/

みんなの電子署名は2021年2月にリリースした新規参入の電子署名サービス。みんなの電子署名はなんと、無料で以下の機能を利用できます。

  • ユーザー数:無制限
  • 契約送信数:無制限
  • 立会人型の電子署名
  • タイムスタンプ
  • ユーザー管理
  • ワークフロー認定
  • 承認・署名グループ設定
  • ワンタイムパスワード
  • 文書検索
  • 操作ログ

みんなの電子署名では有料サービス並みの機能を無料で利用可能。唯一有料なのが、2年目以降からかかる文書保管料です。

50文書ごとに月額500円となっており、1文書あたりたったの10円。他の電子署名サービスと比べて格安といえます。

 

DocuSign( ドキュサイン ):30日間無料トライアル

参照 : https://www.docusign.jp/

DocuSignは世界シェアNo1の電子署名サービス。44言語で電子署名ができ、13言語で契約書送信が可能です。また、180ヵ国以上で75万社に利用されており、確かな実績があります。

多言語で電子署名を利用したいグローバルな企業にはピッタリのサービスといえるでしょう。

DocuSignは30日間限定の無料トライアルがあります。アプリによるタブレット・スマホでの操作も可能なので、導入しやすい大手サービスとしておすすめです。

リーテックスデジタル契約:エントリープラン

参照 : https://le-techs.com/

リーテックスデジタル契約は紙の契約書も一緒に管理したい人へおすすめの電子署名サービス。

無料のエントリープランでは、月の契約書発信数が5通まで、締結済み紙の契約書は1GBまで保管可能です。また、タイムスタンプが利用できる点も魅力といえます。

有料プランになると契約書を電子債権化して、裁判での証拠力を高めることもできます。

重要な契約を締結することになったり、たくさんの紙契約書を電子化して保管する必要が出た時には、ぜひ検討してみてください。

BtoBプラットフォーム契約書:フリープラン

参照 : https://www.infomart.co.jp/contract/index.asp

BtoBプラットフォーム契約書では最大5社間の契約ができ、社内で管理・共有するための便利機能がたくさん備わっています。

そして、無料のフリープランの質が高い点も魅力。以下の機能が無料で利用できます。

  • 立会人型の電子署名
  • タイムスタンプ
  • 資料の添付
  • 参加者設定
  • 期限切れアラート
  • 疑似押印機能
  • ワークフロー機能

契約可能数は月あたり5件、文書の保管可能数は月あたり3件。契約締結後もシステム上で電子保管を続ける場合、容量が不足する可能性があるため注意しましょう。

電子印鑑GMOサイン:お試しフリープラン

参照 : https://www.gmosign.com/

電子印鑑GMOサインも知名度の高い電子署名サービス。認証局と連携しているため、有料ではありますが電子証明書を使った当事者型の電子署名を利用できる、数少ない電子署名のツールです。

無料のお試しフリープランで利用できるのは立会人型の電子署名。ユーザー数は1個で、10⽂書まで電子署名が可能です。

有料プランの料金設定が安いため、将来契約数を増やしたり他の機能も利用する可能性がある場合、スムーズにコスパ良く移行できるでしょう。

参照 : https://www.wanbishi.co.jp/econtract/

また、電子印鑑GMOサインのシステムを利用したWAN-Sign( ワンサイン )にも、同様の無料プランがあります。

WAN-Signは紙書類の電子化を得意とするサービスなので、将来有料で紙文書を電子化する可能性がある場合は、WAN-Signを選んでも良いでしょう。

最適な方法で無料の電子署名を導入しよう

既にAdobe( アドビ )Microsoft Officeを利用している場合は、無料で簡易的な電子署名を利用可能。

また、オンライン上で利用できる証拠力の高い電子署名サービスにも、無料のプランが多数用意されてます。

無料プランだと機能や契約数が制限されるため、まずは目的に合わせた最適なツールを見つけ出しましょう。