「 自社のサービスや商品を広めたいけど、どうしたら良いのか分からない 」漠然とこんな風に考えている方は多いと思います。
実際にサービスや商品を広める方法はローカルであれば折り込みチラシやDM、webを活用するならばSNSを利用するなど、方法は様々なため自社に合った宣伝方法を選ぶのは難しいものです。
特に今は新型コロナの影響で外出の自粛が余儀なくされている中、ローカルの広告などは集客をしようとしても「 お店に足を運べない 」、「 以前ほど客足がないため広告を配れない 」といったように効果を発揮しづらくなってきています。
お店への客足や外出の自粛も関係なく、webで自社のサービスや商品紹介ができる「 アフィリエイト広告 」という宣伝方法を聞いた事はあるでしょうか?
アフィリエイト広告はブログなどのwebサービスを通して、自社の代わりにアフィリエイターと呼ばれるメディアの運営者がサービスや商品の登録、販売を促進してくれる広告サービスです。
アフィリエイト広告はwebを使って発信するため、外出して営業やチラシを配るといった必要もなく、地域も限定されずに自社のサービス、商品を広める事が出来ます。
今回は「 アフィリエイト広告運用にかかる料金 」を中心にポイントやおすすめのASP(アフィリエイト広告の仲介業者)も紹介していきます。
アフィリエイト広告の掲載にかかる料金
アフィリエイト広告の掲載には商品やサービスをブログなどに掲載して紹介するアフィリエイターと広告主を繋ぐ「 ASP 」に依頼することがほとんどです。
ASPを利用してアフィリエイト広告を掲載する際にかかる料金は大きく分けて4つありますので、それぞれ詳しく説明していきます。
①初期費用
ASPに広告の出稿を依頼すると初期費用として契約金が必要になってきます。
ASPによっては料金プランがいくつかあるため、必ず初期費用が発生する訳ではありませんが、初期費用がない代わりに手数料や月額料金が高い場合など様々です。
ASPに依頼する場合の初期費用は5万円ほどが平均になっています。
②月額費用
ASPに広告の出稿を依頼した場合には、月額費用として、3万円から5万円ほどかかってきます。
アフィリエイト広告の費用は「 成果型 」というイメージの方が多いかもしれませんが、実際には成果がなくても月額費用として固定費が必要になってきます。
月額費用がかからないASPも存在しますが、初期費用と同じで別の手数料が高かったりと、一長一短になっています。
③成果報酬費用
成果報酬費用は、アフィリエイト広告では一番イメージしやすい費用になってくると思います。
広告を掲載するアフィリエイターは成果が出た際に報酬を得ますが、広告主側は「 初期費用 」「 月額費用 」に加えて「 成果報酬費用 」が発生することになります。
成果報酬額の設定は自分で行う事ができますが、競合他社と比べて報酬額が低すぎる場合にはアフィリエイターも掲載してくれず、高い場合には掲載してくれるアフィリエイターは増えますが、広告費は高くなってしまいます。
④ASPの手数料
「 月額費用 」とは別に「 成果報酬 」が発生した場合にはASPへ手数料を支払う必要があります。
つまり、成果報酬が発生した場合にはASPへアフィリエイターに支払う報酬とASPへ支払う手数料を支払う事になります。
ASPへ支払う手数料の相場は成果報酬に対して30%ほどが平均なため、1,000円の成果報酬であれば300円が手数料としてASPに支払う必要があり、合計で1,300円をASPへ支払う事になります。
アフィリエイト広告運用代行業者を利用するメリットとデメリット
「 アフィリエイト広告を掲載したくてもASPとやり取りをする時間がもったいない 」という方には「 アフィリエイト広告運用代行業者 」を使う方法もあります。
ASPとのやり取りなども全て代行してくれるため、面倒なやり取りは発生しません。
メリット
ASPとのやり取りやアフィリエイターの募集など、面倒な作業も全て任せることが出来ます。
また、アフィリエイト広告の運用をメインで行っているため代行してくれるスタッフも知識やノウハウがあり、知識がなく一から自社で運用するよりも効果は大きくなる可能性があります。
自社でアフィリエイト広告を運用する場合には「 どのASPが良いか 」「 どんなメディア運営者に頼むべきか 」など考える事は多くなり、選定を失敗してしまう可能性もありますが、運用代行業者に依頼する場合には考える必要がありません。
デメリット
最初にASPへ依頼する場合の費用を紹介してきましたが、広告運用代行業者に依頼する場合にはさらに費用が上乗せになります。
業者によって様々な料金体系がありますが、ASPへの「 初期費用、月額費用、成果報酬費用、ASPへの手数料 」などもまとめて代行業者へ支払う事になるため、平均すると月額で20万円から50万円ほどの費用が必要になってきます。
また、自社で運用する場合にも言える事ですが、広告運用代行業者依頼してもすぐに成果が出るとは限らないため、思っているよりも費用が高額になってしまったり、時間がかかったりと資金や時間に余裕がない場合にはおすすめ出来ません。
アフィリエイト広告のポイント
アフィリエイト広告には成果へ繋げるだけではないポイントや注意すべきポイントがいくつかあります。
3つに分けて紹介していきますので、参考にしてください。
①商品の購入やサービスに繋がらなくても意味はある
「 アフィリエイト広告を掲載するからには成果を上げてなくては 」こう考えるのは当然だと思います。
説明してきた通り、アフィリエイト広告の掲載には費用がかかりますので、自社のサービスや購入などに繋がらなければ意味のないものと考えても当たり前です。
しかし、サービスの登録や購入に至らなくても会社や商品のことを世間に認知してもらうことが出来ます。
今すぐに成果が上がらなくても世間に認知される事で将来的に顧客が増え、サービスや商品の売り上げ向上に繋がる可能性が大きくなります。
②安すぎるサービスには注意
ASPやアフィリエイト広告の掲載をするにはそれなりの費用がかかります。
費用を抑えることは重要ですが、アフィリエイト広告の掲載の料金相場はある程度決まっているため、相場よりも極端に低い場合には注意が必要です。
平均的な料金相場として
・初期費用:5万円
・月額費用:3〜5万円
・ASP手数料:成果報酬の30%
これぐらいが平均的な料金になっています。
低い料金設定には理由があるもので、いくら費用が低く抑えられても実際のサービスに問題があったり、アフィリエイト広告を掲載しても効果がほとんどなかったりでは意味がありません。
ASPや代行業者を使う場合には料金の相場とサービス内容をしっかりとチェックしましょう。
③SNSなどを利用して先に自社の知名度を上げる
アフィリエイト広告に全て頼るのではなく、SNSなどのメディアを使う事でさらに集客をアップさせることが出来ます。
自社のサービスや商品を先に有名にしておけば、アフィリエイト広告を見た閲覧者が目に映った際に「 知っている 」という認識になるため購入や登録をしてもらいやすくなり、集客がアップする可能性が高くなります。
特に2、30代の女性であればSNSを利用している割合が多いため、ここをターゲットにするのであればSNSも利用して知名度を上げていくべきです。
ASPを選ぶポイント
ここではASPを選ぶポイントを2つ紹介します。
この2つはアフィリエイト広告を掲載する上で重要なポイントになります。
①自社が宣伝したいジャンルが得意か
ASPはオールジャンルが得意な場合はあまりなく、「 求人系に強い 」「 金融系に強い 」「 美容系に強い 」など、何かのジャンルを得意としている場合が多いです。
例えば自社のサービスが美容系だったとします。
アフィリエイト広告を掲載したいASPを選定している時に、ほぼ全てのジャンルを取り扱っているASPの場合でも「 美容系も取り扱っているけど得意ではない 」よりは「 美容系に力を入れている 」ASPを選ぶべきです。
アフィリエイターも自分の強いジャンルのASPに登録する事が多いため、自社のジャンルに特化したASPを選べば、より宣伝効果を上げる事が出来ます。
ASPのサイトはジャンルごとに取り扱っている案件が確認出来るため、ASPに依頼する際には自社が宣伝したいジャンルを多く取り扱っているかをチェックしてみてください。
②広告主数が多いか
ASPを選ぶ際は「 広告主数 」をチェックしましょう。
広告主数はASPに広告の掲載を依頼している会社の数になるため、広告主数が多ければ紹介するアフィリエイターも多い事になります。
広告主数が少ないASPはアフィリエイターも案件を選びにくいですが、広告数が多ければより多くのアフィリエイターが集まることになるため、「 広告主数 」には注目しておきましょう。
アフィリエイト広告のメリットとデメリット
冒頭でも説明してきましたが、現在は新型コロナウイルスの影響で外出の自粛が当たり前になってきているため、ローカルで広告を出しても以前ほどの集客は得られなくなってきています。
しかし、webでサービスや販売をしている場合には外出する必要もないため、アフターコロナでは確実にアフィリエイト広告にメリットがあります。
その他にもアフィリエイト広告のメリットとデメリットを紹介していきます。
メリット
自社のサービスや商品の売り上げを伸ばしたり、認知度を広めていくことが出来ます。
実店舗のサービスでも、ローカルに宣伝していくよりもインターネットを使うことで本来なら商圏に入っていない客層を顧客として取り込めます。
また、アフィリエイターが代わりに宣伝してくれるため、労力もゼロではありませんが上手くいけば少ない労力で売り上げを伸ばすことが出来ます。
デメリット
ASPの利用料やアフィリエイターの成果費用など、アフィリエイト広告には少なからず費用が発生します。
また、自社のジャンルが得意ではないASPに任せてしまったり、良いアフィリエイターに恵まれなければ広告費用だけかかってしまい、アフィリエイト広告を掲載する意味がなくなってしまいます。
そうならないためにも、先ほど紹介したASPを選ぶポイントの「 自社が宣伝したいジャンルが得意か 」「 広告主数が多いか 」を参考にしてみてください。
大手のASP一覧
ASPは多く存在するため、どのASPを選んで良いか分かりにくいと思います。
大手のASPは、ほとんどのジャンルを取り扱っていたり、広告主やアフィリエイターの登録数も多いため、最初は大手のASPを選んで徐々に自社に合うASPを探すのがおすすめです。
A8.net
画像引用元:「 A8.net 」公式HP
A8.net、通称エーハチはASPの中でもかなり有名です。
アフィリエイトの運用は20年と長く、広告主もアフィリエイターも多いため安心して利用する事が出来ます。
得意ジャンル | 全て |
初期費用 | 52,500円 |
月額費用 | 42,000円 |
手数料 | 成果報酬の30% |
公式サイト | A8.net |
A8.netの特徴は何といっても規模の大きさです。
ASPの中でも「 アフィリエイターは最初にA8.netに登録する 」というほど知名度も抜群に高いため、ジャンルを気にせずに始めることが出来ます。
唯一の欠点は初心者のアフィリエイターに対しても門戸を広く受け入れているため、良質なアフィリエイターばかりではないという点です。
しかし、裏を返せばジャンルも幅広く、アフィリエイターも多いため、広告主もアフィリエイト広告の感覚を掴みやすく、まずはA8.netで初めてみるという使い方がおすすめです。
バリューコマース
画像引用元:「 バリューコマース 」公式HP
バリューコマースは日本で初めてアフィリエイト広告のサービスを開始したASPのため、実績と信頼があります。
A8.netについで広告主やアフィリエイターも多いため安心して利用する事が出来ます。
得意ジャンル | 物販系 |
初期費用 | 50,000円( ベーシックプラン ) 0円( ライトプラン ) |
月額費用 | 50,000円( ベーシックプラン ) 35,000 円( ライトプラン) |
手数料 | 成果報酬の31.5%( ベーシックプラン ) 成果報酬の35%( ライトプラン ) |
公式サイト | バリューコマース |
バリューコマースでは「 ベーシックプラン 」と「 ライトプラン 」の2つが用意されているため自社にあったプランを選ぶ事が出来ます。
ベーシックプランでは初期費用や月額費用が高い代わりに成果報酬時の手数料が低く設定されていたり、利用できるプログラムや成果を上げるための促進サービスが充実しています。
資金に余裕があり、早期に結果を出したい場合にはベーシックプランがおすすめです。
ライトプランは初期費用や月額費用が低い代わりに成果報酬時の手数料が少し高く、利用できるサービスは少なくなっています。
しかし、最初のハードルが低い分、「 スタートアップの会社で費用をかけずに宣伝したい 」「 まずはアフィリエイト広告の様子を見たい 」といった会社におすすめ出来るプランになっています。
もしもアフィリエイト
画像引用元:「 もしもアフィリエイト 」公式HP
アフィリエイト初心者にも丁寧に対応しているASPのため、初心者のアフィリエイターも多く登録しています。
イメージとしては参入障壁が低く登録しやすいASPになっています。
得意ジャンル | 物販系 |
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 0円 |
手数料 | 成果報酬の30% |
公式サイト | もしもアフィリエイト |
もしもアフィリエイトは初期費用、月額費用がかからず、成果報酬時の手数料のみとなっています。
比較的新しいASPですが、最大手にも迫る勢いで成長しているため、認知度も高く広告主も増えているため、「まずは費用を抑えてアフィリエイト広告を利用してみたい 」という会社におすすめのASPです。
アクセストレード
画像引用元:「 アクセストレード 」公式HP
アクセストレードも広く知られているASPですが、最大手と比べると少し広告主数が少なくなっています。
ジャンルは幅広く取り扱っていますが、EC、金融・保険、エンタメのアフィリエイト広告を特に得意としているため、このジャンルに合っている会社であれば広告を出稿するメリットがあるでしょう。
得意ジャンル | EC、金融・保険、エンタメ |
初期費用 | 50,000円 |
月額費用 | 40,000円 |
手数料 | 成果報酬の30% |
公式サイト | アクセストレード |
同じ会社が複数のASPでアフィリエイト広告を出稿している事が多いですが、アクセストレードは他のASPでは出稿していない会社も多いため、コアなアフィリエイターが揃っています。
ジャンルに偏りがある分、自社の宣伝したいジャンルにハマっていれば、良いアフィリエイターに巡り会える可能性も高くなるASPです。
afb
画像引用元:「 afb 」公式HP
afbはアフィリエイト広告を初めて出稿する場合のサポートに力を入れているため、初めてアフィリエイト広告を出稿する場合にも安心です。
また、広告主に対して専任の担当者がつくため、分からない部分を消しながら進めていく事が出来ます。
得意ジャンル | 美容系 |
初期費用 | 50,000円 |
月額費用 | 40,000円 |
手数料 | 成果報酬の30% |
公式サイト | afb |
afbはブランドイメージを崩したくない会社におすすめできるASPです。
ASPはアフィリエイターが登録する際に審査があり、基準はASPによって様々ですが、afbは審査基準としてサイトや記事の質を審査しているため、質の低いサイトは省かれています。
質の低いサイトにアフィリエイト広告を掲載されてしまうと自社のブランドイメージも悪くなってしまうため、自社のイメージを守りたい場合におすすめしたいASPです。
*各ASPでは時期によってサービス内容等が変更になる可能性があるため、詳しくは公式サイトをチェックしてください。
まとめ
今回は「 アフィリエイト広告運用にかかる料金 」を中心に紹介していきました。
アフィリエイト広告の掲載にはASPを利用する事が一般的ですが、掲載を依頼するために「 初期費用 」「 月額費用 」「 成果報酬費用 」「 ASPの手数料 」が必要になってきます。
アフィリエイト広告にかかる料金は決して安くはありませんが、上手くいけば売り上げを伸ばす事も出来ますし、自社のサービスや商品が多くの人の目に止まる事で自社の宣伝にもなり、今後の売り上げ向上にも繋がります。
今回の記事を参考にアフィリエイト広告を初めてみませんか?